フェレンツヴァーロシュ戦に1-2で勝利!カンテラと新戦力の融合でプレシーズンを飾る
プレシーズン4試合目となるフェレンツヴァーロシュ戦がハンガリーの首都ブダペストにあるフェレンツヴァーロシュ・スタディオン(グループアマ・アレーナ)で行われ、約2万から2万3000人の観客が見守る中で1-2の勝利を収めました。非公開で行われたアルコルコン戦(1-0勝)、レガネス戦(4-1勝)に続き、フィオレンティーナ戦(2-2分)を経て、プレシーズン通算3勝目(一般公開試合としては初勝利)を飾っています。
前半はポゼッションを支配しながらも、ビルドアップでの細かいミスから相手に付け入る隙を与える場面がありました。前半5分には、ディフェンダーのデンゼル・ダンフリースがペナルティエリア内で明らかなハンドを犯したものの、主審がこれを見逃し、現地でも大きな物議を醸しています。試合が動いたのは前半41分。カンテラ出身のサイドハーフであるアレキシス・シリアが右サイドから絶妙なクロスを供給し、同じく下部組織出身のセンターバックであるマリオ・リバスが豪快なダイビングヘッドで合わせて先制ゴール(0-1)を決めました。
後半、メンバーを6人入れ替え、ベルナルド・シウバのデビュー、ヴィニシウス、アントニオ・リュディガー、ディーン・ハインセン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、そしてカルロス・エスピを投入しました。後半4分(49分)には、エンドリッキ、アルダ・ギュレル、フェデ・バルベルデが素晴らしい連係を見せ、バルベルデのマイナスの折り返しをカルロス・エスピが右足ダイレクトでゴール隅に突き刺し、待望の追加点(0-2)を奪いました。
しかし、後半12分(57分)に一瞬の隙が生じます。かつてオサスナやアスレティック・ビルバオでプレーしたケナン・コドロに、ハインセンとリュディガーのマークミスを突かれて失点を喫し、1-2と詰め寄られました。この守備の乱れに憤慨したジョゼ・モウリーニョ監督は、失点直後の給水タイム(クーリングブレイク)で激しい指示を送り、通常よりも給水時間を引き延ばして選手たちを叱咤しました。終盤は相手の猛攻を受けてルニンのセーブで凌ぐ時間が続き、ゲームを落ち着かせることに注力したままタイムアップを迎えました。今後は8月12日(水)にデポルティーボ・ラ・コルーニャとの伝統あるテレサ・エレーラ杯を戦い、16日(日)のシャルケ04とのリーグ開幕戦へ向けて牙を研ぎます。
選手の個別評価と採点は以下の通りです。
ルニン:失点場面はノーチャンス。フル出場し、終盤のピンチも冷静に対応。
ダンフリース:攻守において輝きを欠き、前半5分のハンドで見逃される幸運に救われた。
マリオ・リバス:値千金のヘディングシュート。本業の守備でも相手アタッカー陣をシャットアウトした。
ジョアン・マルティネス:自信と落ち着きに満ちた守備を披露し、首脳陣の期待に応えた。
アルバロ・カレーラス:強度の高さは見せたが、後半の失点に繋がるクロスへのスライド対応が遅れた。
フェデ・バルベルデ:ゲームが進むにつれて本来の推進力を取り戻し、エスピへのアシストを供給。
カマヴィンガ:プレシーズンを通して不調が続く。ゲームを落ち着かせるべき局面で急ぎすぎ、逆に仕掛けるべき場面で消極的になるなど悪循環に陥った。
アルダ・ギュレル:文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ。前半からクリエイティビティ、スピード、機知に富んだプレーを連発し、ピッチ上の絶対的な支配者となった。
ブラヒム・ディアス:エネルギーに満ちていたが、相手の分厚い守備ブロックに阻まれて見せ場を作れず。
アレキシス・シリア:豊かな才能と献身的な守備を見せ、美しいアシストで先制点をお膳立てした。
エンドリッキ:前半は1トップ、後半は右ウイングでプレー。果敢に仕掛けたが、最後の決定力を欠いた。
ベルナルド・シウバ:中盤からトップ下へとポジションを移しながら連係を模索したが、明確なインパクトは残せず。
ヴィニシウス:合流直後でキレを欠き、相手守備陣に阻まれる場面が目立った。
リュディガー:失点場面でコドロに競り負け、モウリーニョ監督を激怒させる原因を作った。
ハインセン:ビルドアップは安定していたが、失点シーンでのマークの受け渡しに課題を残した。
カルロス・エスピ:最初のチャンスを逃さず、ファーストタッチで見事な弾道を描いてゴールをこじ開けた。
アレクサンダー=アーノルド:内側に絞ったポジショニングで中盤を助け、攻撃に良いスパイスを加えた。
ホルヘ・ジェステロ:エンドリッキに代わって入り、中盤の構成力をサポート。
ラミニ・ファティ [-]、ラコスタ [-]:出場時間が短く採点なし。 (via Estadio Deportivo) (via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA) (via AS)
史上最高額でヤン・ディオマンデを獲得!2033年までの超長期契約とFFPの制限
レアル・マドリードは、RBライプツィヒからコートジボワール代表の超新星ウイング、ヤン・ディオマンデ(19歳)を獲得したことを公式発表しました。この移籍にかかる費用は、固定額として1億2500万ユーロ(約125kilos)が支払われ、さらに比較的容易な達成条件の1000万ユーロ、難易度の高い5回支払いの500万ユーロ、計1500万ユーロの変動ボーナスが付随します。また、固定移籍金の5%(625万ユーロ)が、彼の古巣であるレガネスへと連帯貢献金として支払われる仕組みです。総額で最大1億4000万ユーロに達するこの契約は、ジュード・ベリンガムやガレス・ベイル、エデン・アザールといった名だたる名手を上回り、クラブ史上最高額の補強となりました。
彼との契約期間は2033年までの7年間という極めて異例の超長期契約となっています。これは現所属メンバーの中でも最長です。しかし、ここにUEFAが敷いた財務持続可能性規則(ファイナンシャル・フェアプレー)の罠が立ちはだかります。かつてチェルシーなどのクラブが8年契約などを結び、単年の減価償却費を薄める財務トリックを行っていたのを受け、UEFAは2023年夏に「契約年数に関わらず、移籍金の会計上の償却期間は最大5年とする」というルール変更を実施しました。これにより、マドリードは7年契約を結んだものの、UEFAおよびラ・リーガの監査上、1億2500万ユーロを5年(毎年2500万ユーロ)で均等償却しなければならなくなり、当初の計画よりも毎年500万ユーロ重い負担を財務諸表に受けることになります。
獲得の背景として、フロントの第一希望はバイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーセでしたが、ドイツの巨人が交渉の扉を完全に閉ざしたため、リストの次点にいたディオマンデへとターゲットを切り替えました。パリ・サンジェルマン(PSG)とも個人合意に達していたディオマンデですが、マドリードの電撃的なアプローチと選手自身の強い憧れが勝り、白い巨人への移籍が決断されました。彼はプロデビューした地であるサンティアゴ・ベルナベウへとわずか1年半で帰還することになります。
現在、彼は休暇明けの体調不良(RBライプツィヒのオーストリア合宿合流時からの病気保護措置)を考慮され、今回のハンガリー遠征メンバーからは除外されました。金曜日にバルデベバスで個別調整をスタートさせており、午前中にジムで可動域を高めるメニューを消化した後、午後にメディカルチェック( blua Sanitas Valdebebas)を受診しました。木曜日の16時に公式発表されたのに対し、メディカルチェックが翌日の金曜日に行われたという「手順の逆転」は極めて異例であり、後述するロドリ獲得失敗のバッシングを打ち消すためのクラブ側の焦り(政治的プロパガンダ)であると解釈されています。彼のデビューは、8月12日のテレサ・エレーラ杯デポルティーボ戦までお預けとなります。 (via SPORT) (via MARCA)