ラシン・サンタンデール
カディスを本拠地エル・サルディネロに迎えた最終節、4-1の圧勝で見事に勝ち点82に到達し、現行フォーマットで初となるセグンダ・ディビシオン優勝を飾り、14年ぶりにプリメーラ・ディビシオン(1部)への復帰を果たした。ホセ・アルベルト監督率いるチームはカディスに対してホーム5連勝という圧倒的な強さを見せつけた。試合は序盤の探り合いを経て、アンドレス・マルティンやマリオ・ガルシアが枠内シュートを放ってリズムを掴むと、前半14分に先制点が生まれる。アルダソロのボール奪取からアラナが繋ぎ、アスレティック・クラブからのローン選手である21歳のペイオ・カナレスがクロスショットを沈めた。その後も攻撃の手を緩めず、カナレスの絶妙なクロスからアラナが至近距離で押し込み追加点を挙げると、直後にはイニゴ・ビセンテのスルーパスに抜け出したアラナがGKの頭上を抜く完璧なループシュートを決めて前半だけで3-0とした。後半、ピチーチ賞(得点王)を狙うアンドレス・マルティンがGKとの1対1の決定機を逃す場面もあったが、チームは主導権を渡さず、イニゴ・ビセンテがマタとの連携からこぼれ球を押し込んで4点目を奪った。ビセンテは今季9ゴール20アシストというセグンダ史上最多アシスト記録を樹立する歴史的なシーズンを送った。また、先発出場し1ゴール1アシストと躍動したペイオ・カナレスが85分に交代する際、スタンドからは『ペイオ残って』という大合唱が響き渡った。クラブはアスレティックに対して残留に向け「不可能なこともやる」姿勢を見せているが、来季のビルバオ復帰や他クラブとの争奪戦が予想されている。さらに、左サイドバックとして今季34試合に出場し7アシストを記録した19歳のホルヘ・サリナスにはFCバルセロナが獲得に乗り出している。昇格に伴い契約解除金は400万ユーロから1000万ユーロに上昇したとみられるが、バルサは左SBの補強として高く評価しており、同じく関心を寄せるベティスとの競合になる。 (via MARCA / ElDesmarque / Estadio Deportivo)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
すでにバジャドリード戦で1部昇格を決めていたチームは、リラックスしたムードの中で最終節のラス・パルマス戦に臨んだ。アントニオ・イダルゴ監督は、激しいお祝いウィーク明けということもあり、ヘルマン・パレニョ、エスクデロ、クリスティアン・エレーラといった控え選手を多数起用し、主力のジェレマイなどは完全に休ませた。試合は前半7分と18分に失点し早々に0-2とされたが、28分にクリスティアン・エレーラのパスを受けたザカリア・エダチュリが今季14点目となるゴールを決めて1-2と反撃した。後半はジェセの決定機をGKパレニョとダニ・バルシアが防ぐなど見せ場を作ったが、同点には至らず敗戦。これによりセグンダ優勝の可能性は消滅した。しかし、敗戦にもかかわらず試合終了の笛と同時に約2万人のファンがピッチに乱入し、1部昇格を祝う巨大なパーティーが始まった。選手たちは昇格記念の特製Tシャツを着て再登場し、スタジアムではイタロ・ブラザーズが『Stamp on the Ground』などのライブパフォーマンスを行って熱狂は最高潮に達した。契約満了を迎えるチモ・ナバーロに対しては、ファンやチームメイトから『チモ残って』の大合唱が送られ、ヘルマン・パレニョやアルナウ・コマスはア・コルーニャのファンの情熱を「津波のよう」「選手にとって夢のような光景」と絶賛した。一方で、この大規模なピッチ乱入により、オランダの専門業者が敷設したばかりの最新ハイブリッド芝、スプリンクラー、さらにはマラトン側のゴールポストが激しく破壊された。この4日後には同スタジアムでスペイン代表対イラク代表の親善試合(W杯前最後の試合)が予定されており、ルサンRFEF会長も観戦していたため、代表戦の開催に大きな懸念が生じている。クラブには多額の罰金が科される見通しだ。 (via SPORT / AS / MARCA / ElDesmarque)
アルメリア
バジャドリードをホームに迎えた大一番を1-0で制し、勝ち点74を獲得して3位でのプレーオフ進出を確定させた。勝利が絶対条件の中、試合は序盤から激しい打ち合いとなった。開始45秒でレオ・バプティスタンが決定的なヘディングを放つも相手GKに阻まれ、アリバスもポストをかすめるヘディングでゴールを脅かした。しかし、守備の脆さも露呈し、バジャドリードのラタサやポンソーに決定的なシュートを許したが、GKアンドレス・フェルナンデスが神懸かり的なダブルセーブを見せてチームを救った(フェルナンデスは試合終盤に右脚裏を痛めており、状態が懸念されている)。前半を0-0で折り返した時点で、他会場の結果によりアルメリアは一時プレーオフ圏外の7位まで転落していたが、57分にエンバルバのフリーキックに対して相手のアマト・エンディアイェがペナルティエリア内で手を上げてハンドを犯しPKを獲得。これをセルヒオ・アリバスが沈めて値千金の決勝点を奪った。アリバスはこのゴールで今季25得点とし、見事ピチーチ賞(セグンダ得点王)に輝いている。試合後の会見で、最近の不調から「スポーツ危機ではないか」と問われたルビ監督は激怒。『25本もシュートを打ち、決定機を7回作った。危機だというのはあなたたちの見方だ。我々はプレーオフで戦う』とメディアの批判を一蹴した。プレーオフ準決勝では6位カステリョンと対戦する。初戦はアウェイ、第2戦はホームでの開催となり、ルビ監督はカステリョンの主力がU21代表などで抜けることにも触れ、総力戦で挑む姿勢を示している。 (via AS / MARCA / SPORT)
マラガCF
すでに最下位での降格が決まっているレアル・サラゴサの敵地ラ・ロマレダに乗り込み、2-0で快勝。勝ち点73で4位に入り、プレーオフ進出を決めた。序盤から試合を完全に支配し、ドトルやムリージョが決定機を作ると、前半34分にラルビアのシュートを相手GKが弾いたところをチュペが見逃さずに押し込んで先制。後半に入っても主導権を握り続け、76分に相手DFのサイードゥがアドリアン・ニーニョを倒して得たPKを再びチュペが冷静に決めて勝負を決定づけた。チュペはこれで今季24ゴール目を記録している。足首の捻挫から驚異の回復を見せてフル出場したディエゴ・ムリージョの守備や、無失点に抑えたGKアルフォンソ・エレーロの安定感も光り、ラルビアは「セグンダ最高のドリブラー」と現地メディアから絶賛された。フネス監督は試合後、『11月には誰も私たちがここにいるとは考えていなかった。このチームの才能とファンが作り出す"マラガ・マニア"の熱気には誇りを感じる』と語り、喜びを爆発させた。プレーオフ準決勝の相手は5位のラス・パルマスに決定し、第1戦はアウェイ、第2戦はホームのラ・ロサレダで開催される。 (via AS / SPORT / MARCA)
UDラス・パルマス
すでにお祭り騒ぎとなっていたリアソールでデポルティーボを2-1で撃破し、勝ち点73を獲得。同勝ち点のマラガを直接対決の成績で下回り5位でのプレーオフ進出を確定させた。他会場の結果次第ではプレーオフ圏外に転落するプレッシャーの中で、前半7分にミヤシロのドリブル突破からのパスを受けたキリアン・ロドリゲスが低い弾道のシュートを決めて先制。さらに18分には、マヌ・フステルのスルーパスに抜け出したマーヴィン・パークがゴール隅に強烈なシュートを叩き込み、早々にリードを広げた。28分にデポルティーボのザカリアにゴールを許して1点差に迫られ、後半にはジェセの決定機が相手GKに阻まれるなど追加点を奪えなかったものの、最後までリードを守り切った。ルイス・ガルシア監督は試合後、『プレシーズンからの目標だった1部復帰まであと一歩のところまで来た。プレーオフは初めてだが、私たちのスタジアムには常にファンが共にあると信じている』と語り、チームの成熟と進化を称えた。プレーオフ準決勝では4位のマラガと対戦し、初戦はホームのグラン・カナリアで迎え撃つ。 (via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)
CDカステリョン
勝てばプレーオフ進出となる大一番で、同じく望みを残すエイバルをホームのスカイファイ・カスタリアで2-1と撃破し、勝ち点72で6位に滑り込んだ。35年ぶり(1990-91シーズン以来)のプリメーラ復帰に向けた切符を自力で掴み取った。試合は立ち上がりから猛攻を仕掛け、パブロ・サンティアゴのシュートがポストを叩くなど主導権を握ると、前半42分、こぼれ球を拾ったカラのボレーシュートが相手DFに当たってコースが変わり、待望の先制点が生まれた。後半に入って57分にエイバルのコルパスに同点ゴールを許し、一時的にプレーオフ圏外に弾き出される窮地に立たされたが、交代策が見事に的中する。71分、カラの絶妙なラストパスを受けた途中出場のスエロが、冷静に低い弾道のシュートを沈めて再び勝ち越した。パブロ・エルナンデス監督は試合後、『このチームの成熟度と競争力を称賛したい。この結果は偶然ではない。アルメリアは強豪だが、我々の100%を出せば突破のチャンスは十分にある』と力強く語った。満員のスタジアムは歓喜に包まれ、選手たちはピッチを一周してファンと喜びを分かち合った。プレーオフ準決勝では3位アルメリアと激突する。 (via SPORT / MARCA)
ブルゴスCF
ホームのエル・プランティオでアンドラを1-0で下したものの、他会場の結果により7位となり、残酷にもプレーオフ進出を逃した。前半40分、ダビド・ゴンサレスのショートコーナーからのグラウンダーのパスに、2列目から走り込んだイバン・モランテが合わせて先制。後半もGKアンデル・カンテーロの好セーブなどでリードを守り切って勝利を収め、勝ち点を72に伸ばした。しかし、カステリョンが勝利したため勝ち点で並び、直接対決の成績により7位に終わった。勝ち点72を獲得しながらプレーオフを逃すのはセグンダ史上初の悲劇(これまでの最多は2011-12シーズンのアルメリアの70)となった。ルイス・ミゲル・ラミス監督は『選手たちの健闘を誇りに思う。残酷な結末だが、彼らは素晴らしいプロフェッショナルだ。ファンには感謝している。今は疲れ切っている』と語り、自身の去就については『数日中に決断する』と明言を避けた。 (via AS / MARCA / Mundo Deportivo)
SDエイバル
勝てばプレーオフの可能性が残されていた最終節、敵地でカステリョンに1-2で敗れ、勝ち点67の8位でシーズンを終えた。前半に先制を許したものの、後半立ち上がりの57分にコルパスのシュートが相手DFにディフレクトしてネットを揺らし、同点に追いつく。その後もマルトンやアドゥ・アレスが決定機を迎えたが、相手GKの好セーブに阻まれ、逆に71分に勝ち越しゴールを奪われて力尽きた。ベニャト・サン・ホセ監督は試合後、『後半の追い上げは素晴らしかったが、力及ばず残念だ。相手が引いて守りを固めたことが影響した。しかし、後半戦の勝ち点ペースは歴史的なものだった。来季のプロジェクトの土台を作るためにクラブと話し合う』と語り、来季もチームを指揮する意欲を見せた。 (via AS / SPORT / MARCA)
レアル・バジャドリード
アウェイでアルメリアに0-1で敗戦し、勝ち点46で期待外れのシーズンを終えた。前半は前線で孤軍奮闘するラタサの強烈なヘディングや、ポンソーの枠を捉えたシュートなどで再三アルメリアゴールを脅かしたが、相手GKのビッグセーブに阻まれ得点を奪えなかった。勝負の分かれ目となったのは57分。相手のフリーキックの場面で、壁に入っていたアマト・エンディアイェが腕を上げてハンドの反則を犯すという痛恨のミス。これで与えたPKを決められ、そのまま逃げ切られた。選手評価では、GKギリェルメ・フェルナンデスが好セーブを連発してアピールし、トーレスが守備で奮闘したことが評価された一方、ビウクやミシュランのプレーは不完全燃焼と厳しく評され、アマトのミスは「今季のバジャドリードを象徴する不条理なミス」と酷評された。 (via AS / MARCA)
レアル・サラゴサ
ホームでマラガに0-2で完敗し、最下位での降格というクラブ史上最悪の結末でシーズンを終えた。ラ・ロマレダの観客は1万人を割り込み、試合中ずっと選手や経営陣に対するブーイングや「傭兵」「辞任しろ」といった怒りのチャントが響き渡る葬式のような雰囲気だった。VIP席にはフェルナンド・ロペスGMだけが一人で座り、他のオーナー陣は姿を見せず批判を浴びた。試合は完全にマラガに支配され、枠内シュートはわずか2本。サイードゥが致命的なミスからPKを献上し、ラドヴァノヴィッチはまたも負傷で担架で運ばれるなど惨憺たる内容だった。ダビド・ナバロ監督は『これ以上のスポーツ的評価は不要だ。無様な姿を晒さないことが目標だった』と語るのが精一杯だった。来季からの就任が確実視されているイバイ・ゴメス監督は、SNSでこの試合をテレビ観戦している様子を投稿しており、1部RFEFで戦う来季に向けて、現在のスカッドの大部分を解体する厳しい再建作業が待っている。 (via SPORT / MARCA)
CDレガネス
ブタルケにミランデスを迎えた生き残りを懸けた最終節、後半の劇的ゴールで1-0と勝利し、勝ち点46の18位で奇跡的な1部残留を決めた。引き分けでも残留が決まる状況だったが、プレッシャーからか前半は完全にミランデスのペース。ルベン・ペーニャのクリアミスが自陣のポストを直撃し、相手のシュートをGKフアン・ソリアノが間一髪で防ぐなど、防戦一方の展開が続いた。しかし、カルロス・マルティネス新監督の采配が徐々に機能し始めると、69分にダニ・ロドリゲスの完璧な左足のクロスに、途中出場のアレックス・ミジャンが頭で合わせて値千金の決勝点を奪った。1試合限定の暫定契約で指揮を執ったマルティネス監督が、昨季1部から降格して苦しんだチームを見事に救った。この試合がレガネスでの最終戦となるシセは、交代時にブタルケのファンから万雷の拍手とスタンディングオベーションで見送られた。 (via AS / MARCA)
CDミランデス
勝たなければ降格という絶体絶命の状況でレガネスと対戦したが、0-1で敗れ、勝ち点40の19位で1部RFEFへの降格が決定した。試合は不運としか言いようのない展開だった。前半アディショナルタイム、ウーゴ・ノボアのクロスからエル・ジェバリがダイビングヘッドでネットを揺らし先制したかに見えたが、VARの半自動オフサイド判定によりノボアの足先がミリ単位で出ていたとしてゴールが取り消された。さらに後半にも再びエル・ジェバリがゴールを決めたが、これもまたミリ単位のオフサイドで取り消しに。直後にレガネスに先制を許し、最後まで果敢に攻め続けたものの報われなかった。パブロ・ペレスは『数ヶ月間必死に頑張ってきたが、サッカーはあまりにも残酷だ。ファンには感謝しかない』と語り、悔しさを滲ませた。 (via AS / MARCA)
コルドバCF
すでに降格が決定しているウエスカをホームのエル・アルカンヘルに迎えた最終戦は、1-1の引き分けで終了した。消化試合の雰囲気の中で、セルジ・グアルディオラがケビン・メディナのアシストから見事なゴールを決めて先制。今夏での退団が濃厚とされているグアルディオラは、エンブレムにキスをしてコルドバファンに別れを告げた。イバン・アニア監督はケガ人が続出する中、カルロス・アルバランとフアン・マリア・アルセドの急造CBコンビを起用するなど苦しい台所事情だったが、若手のハビエル・アントラスをデビューさせるなど来季を見据えた戦いを見せた。来夏の移籍市場で注目を集めるアドリアン・フエンテスもプレーし、チームは新たなフェーズへの移行を感じさせた。 (via SPORT / MARCA)
SDウエスカ
降格が決定済みの状態でコルドバとのアウェイ戦に臨み、1-1で引き分けてシーズンを終えた。先制を許したものの、セットプレーからジョルディ・エスコバルがハイメ・セオアネのアシストでヘディングを決め、意地の同点弾をマーク。ポルティージョやダニ・オヘダが攻撃を牽引し、GKも好セーブを見せるなど、最後まで戦う姿勢を貫いて勝ち点1を持ち帰った。 (via SPORT / MARCA)
FCアンドラ
アウェイでブルゴスに0-1で敗れ、勝ち点58の13位でシーズンを終了した。勝てばセグンダでのクラブ最高勝ち点更新(59)となったが一歩及ばず。試合はボール支配率で上回り、ビジャエルモサの強烈なシュートがポストを叩き、アレックス・カルボの個人技から決定機を作るなど優勢に進めたものの、ゴールが遠かった。後半は相手のセットプレーから失点し、終盤にはセルダの惜しいヘディングシュートもあったが同点には至らず。フベニール出身のビクトル・チュマチェンコがデビューを飾る明るい話題もあったが、複数選手が契約満了を迎えるため、来季に向けたチームの再編が急務となる。 (via Mundo Deportivo)
カディスCF
すでに残留を決めてプレッシャーのない状態でラシン・サンタンデールのホームに乗り込んだが、1-4の大敗を喫した。後半戦はわずか2勝、シーズンを通じて16敗と、クラブにとっては早く忘れたいシーズンとなった。唯一のハイライトは、9シーズンを過ごし今季限りでの退団と現役引退を発表していたキャプテンのアレックス・フェルナンデスが、一矢報いるゴールを決めて涙を流したシーン。交代時には両チームの選手から花道で見送られ、スタンドで観戦していたホルヘ・バルダーノもその姿を称えた。 (via ElDesmarque / MARCA)
レバンテUD
昨年12月に就任し、降格圏に沈んでいたチームを見事残留に導いたルイス・カストロ監督がインタビューに応じ、奇跡のシーズンを振り返った。『就任後はヨーロッパの大会に出るようなペース(32ポイント)が必要だったが、選手たちの知性と努力のおかげで達成できた』と選手を称賛。特にカルロス・エスピの急成長を絶賛し、戦術理解度の高さを評価した。カストロ監督は2028年まで契約を延長しており、来季に向けて『クラブをより安定した状況に導き、成長させていくための基盤ができた』と自信を見せている。 (via SPORT)
【本日の総括】
ラシン・サンタンデールが14年ぶりのプリメーラ復帰と優勝を飾り、デポルティーボと共に自動昇格の切符を手にした。大混戦のプレーオフ争いは、アルメリア、マラガ、ラス・パルマス、カステリョンが勝ち進む一方で、ブルゴスが史上最高勝ち点72を獲得しながら涙を呑むという残酷な結末を迎えた。残留争いでは、レガネスが劇的な勝利で生き残り、VAR判定に泣いたミランデスが1部RFEFへ降格。サラゴサは最下位で暗黒のシーズンを終えるなど、各クラブの悲喜こもごもが凝縮された歴史的な最終節となった。


デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ラシン・サンタンデールの優勝は、個の閃きと組織的な連動が完璧に噛み合った結果です。特にイニゴ・ビセンテの20アシストという数字は、彼が単なるパサーではなく、相手の守備ブロックを崩すための『起点』として機能し続けた証左でしょう。一方で、プレーオフ進出を逃したブルゴスの勝ち点72という数字は、セグンダの競争がいかに過酷かを示しています。戦術的な完成度が高くても、最終局面でのわずかな配置のズレや、他会場の結果に左右される運の要素が、昇格という目標を左右する。このリーグの残酷さと、その中で勝ち抜くための緻密な準備の重要性を改めて痛感させられる最終節でした。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格を決めたラシンやデポルティーボの熱狂は、クラブが地域社会といかに深く結びついているかを象徴しています。特にデポルティーボのピッチ乱入は、ファンが待ちわびた歓喜の爆発であると同時に、スタジアム管理というフロントの責務を再考させる事態となりました。対照的に、最下位に沈んだサラゴサのスタジアムに漂う冷え切った空気は、フロントとサポーターの断絶がクラブをいかに停滞させるかの教訓です。昇格の喜びも降格の痛みも、クラブの未来を左右する重要な転換点。このオフシーズン、各クラブがどのようなビジョンを打ち出し、ファンの信頼を再構築していくのかが注目されます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
昇格に伴う契約解除金の引き上げや、若手有望株へのビッグクラブからの関心は、セグンダのクラブにとって避けて通れない現実です。特にラシンのペイオ・カナレスやホルヘ・サリナスへの注目度は、彼らが1部で通用するポテンシャルを証明した証拠でしょう。一方で、契約満了を迎える選手たちの去就や、降格したクラブのスカッド解体は、編成上の大きなリスクを孕んでいます。限られた予算の中で、いかに競争力を維持しつつ、将来的な売却益を見据えた補強ができるか。昇格組と降格組、それぞれの立場で編成の優先順位が明確に分かれる、非常にシビアな夏が始まります。