【今回のラインナップ】
✅ 試合結果と展開 レアル・マドリードがホームでジローナとドロー
✅ アルベロア監督の怒り エムバペへのPK見逃しとVARへの不満
✅ 選手個別評価 カマヴィンガへのブーイングとBMVの沈黙
✅ RMTVの猛抗議 「ネグレイラ的レフェリング」と判定を非難
✅ CLバイエルン戦へ アルベロア監督とミチェル監督の展望
✅ ラ・リーガの現状 バルセロナとの勝ち点差が9に広がる危機
■【試合結果と展開】
金曜日、レアル・マドリードはサンティアゴ・ベルナベウでラ・リーガ第31節のジローナ戦に臨み、1-1の引き分けに終わりました⚽️ アルベロア監督は水曜日のバイエルン・ミュンヘンとのチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグを見据えた「予行演習」としてスタメンを構成し、ルニン、カルバハル、ミリトン、アセンシオ、フラン・ガルシア、バルベルデ、ベリンガム、カマヴィンガ、ブラヒム、エムバペ、ヴィニシウスが先発出場しました。アセンシオにとっては約1ヶ月ぶりの公式戦出場です。
前半はマドリーが主導権を握り、高いインテンシティで試合に入りました。開始早々の5分にはカマヴィンガのパスからエムバペが1対1の絶好機を迎えるも、アレックス・モレノにゴールライン上でクリアされます。14分にはジローナのウナヒが放った強烈なシュートを、ルニンが「クルトワのような」素晴らしいセーブで防ぎました。28分にはカルバハルのクロスにバルベルデがダイレクトで合わせましたが、ガッサニーガの好セーブに阻まれています。39分にはアルナウがフラン・ガルシアに肘打ちを見舞う場面がありましたが、カードは提示されませんでした。
後半50分(51分)、バルベルデがペナルティエリア外の約25メートルの距離から代名詞とも言える強烈なミドルシュートを放ちます🚀 ガッサニーガがアンダーハンドで弾こうとする奇妙な対応を見せたこともあり、マドリーが待望の先制点をもたらしました。直後にもバルベルデの右からの素晴らしいクロスにエムバペが合わせきれない決定機がありました。
しかし61分(62分)、ジローナのレマルがペナルティエリア手前でボールを持つと、左足で強烈なシュートを放ちます💥 このシュートは遅れてブロックに入ったカマヴィンガの股を抜け、ルニンを破って同点ゴールとなりました。この失点時、ミリトンはカマヴィンガの守備の緩さに対して激しいジェスチャーで怒りを露わにしています。
勝ち越しを狙うマドリーは、64分にミリトンとベリンガムに代えてハイセンとギュレル、79分(80分)にカマヴィンガとフラン・ガルシアに代えてチュアメニとメンディ、83分(84分)にブラヒムに代えてゴンサロを投入して猛攻を仕掛けましたが、最後まで2点目を奪えませんでした。試合終了後、ベルナベウの観客はチームの不甲斐ないパフォーマンスに対してブーイングを浴びせ、クラブはそれをかき消すために「デシマ(10度目の欧州制覇)」のアンセムを大音量で流す事態となりました。(via Estadio Deportivo, SPORT, AS, MARCA, Mundo Deportivo)
■【アルベロア監督の怒り】
アルベロア監督は試合後の記者会見で、後半87分から88分にかけてエムバペがペナルティエリア内でヴィトール・レイスから顔に打撃を受けて倒れたにもかかわらず、アルベロラ・ロハス主審がファウルを取らず、VARのトルヒージョ・スアレスも介入しなかったことに対して激しい怒りを表明しました😡
監督は『私にとっては、ここでも月でもペナルティであり、もう一つ、また今週もだ。これが私たちの現状であり、現実だ』と判定を痛烈に非難し、VARの運用についても『私も理解できないし、誰も理解していないと思う。VARは都合が良い時には入り、そうでない時には入らないのだろう。昨日も言ったように、皆さんは私の意見を知っているだろうが、これらの事実がそれを裏付け続けている。私にとっては非常に明確なアクションだ。(エムバペの)腕の広がりがここでファウルを与えていると思う。前半にキリアンに対して吹かれたファウルよりも、私にとっては(こちらの方が)より明確なペナルティだった。審判に関しては、この主審とも、先週のマジョルカ戦でも、いつも通り多く(の不満が)あった』と語気を強めました。主審と直接話したかという問いには『いや、何も』と短く答えています。
試合内容については、『私たちがこれまでで最も輝かしい試合をしたわけではないという感覚で帰るが、私たちが作り出したすべてのチャンスと、ジローナにほとんど何も許さなかったことを考えれば、勝つべきだった試合だというのは明白だ。勝つために十分に強力なスタメンだった。選手たちが見せたパフォーマンスで、もう少しゴールを決めるべきチャンスがあったと思う。しかしそうならなかったので、この引き分けを受け入れて帰る』と不満を滲ませました。
ヴィニシウスとエムバペの決定力不足については、『あのような数字(成績)を残している二人について、私が心配するわけがないだろう。間違いなく、世界で最高の4、5人の選手のうちの二人だ。全く心配していない。我々はチームとして多くのことを改善しなければならない。特に、我々を待ち構え、スペースをほとんど与えず、前からプレッシャーをかけにこないチームに対して、非常に苦労し続けているからだ。それは個人のパフォーマンスというより、チーム全体のパフォーマンスに関係している。水曜日にはもっと上手くいくことを願っている』と両エースを完全擁護しています。
直近の不調の理由については、『最近の試合に勝てていないということだ。どのチームに勝つにも、200%の力を出さなければならない。我々は90%で常に勝てるようなチームではない。自分たちより力が劣るチームに対してより確実性を持ちたいなら、200%でいかなければならない。そうしなければ、今回のようにあまりにも連続して事故が起きる可能性がある』と選手たちのインテンシティ不足に苦言を呈しました。(via Estadio Deportivo, SPORT, AS, MARCA, Mundo Deportivo)
■【選手個別評価】
各メディアの選手評価において、マドリーの選手たちには非常に厳しい採点が下されています📉
特にカマヴィンガは、累積警告でバイエルン戦に出場できないチュアメニの代役として6番のポジションで先発しましたが、評価は「2〜4点」とチーム最低点。戦術的にカオスを引き起こし、レマルの同点ゴールの場面ではシュートブロックへの寄せが甘く股を抜かれる失態を演じました。79分に交代で退く際にはベルナベウの観客から強烈なブーイングを浴びています。アルベロア監督は『エドゥアルド(カマヴィンガ)をそのポジションで見たかった。ビジャレアル戦でもそこでプレーしたし、彼は6番のポジションでとても快適に感じているし、自分が最もパフォーマンスを発揮できるポジションだと理解している。彼を見ることは重要だったし、私がそこで彼に何を求めているかを理解してもらうことも重要だった。彼は常にとても流動的な選手であり、あのポジションではおそらく違った配置が必要になる。今日はスタートさせるのに良い選択肢だった』と起用の意図を説明しました。
前線のヴィニシウスとエムバペも共に「3〜4点」の落第点です。ヴィニシウスはドリブルを多用したものの相手の脅威になれず、観客からブーイングを受けました。エムバペは再三の決定機を逃し続け、35分にはアレハンドロ・フランセスとの交錯後に倒れている相手にボールをぶつけた(顔への打撃と抗議との見方もあり)としてイエローカードを受けています。イトゥラルデ・ゴンサレス元主審は『倒れている選手にボールをぶつけるなんて非常に悪い態度だ』と非難しました。
先制点を決めたバルベルデ(5-6点)は持ち前の強烈なシュートを見せましたが、試合を通しての存在感は薄かったとされています。一方、67日ぶりに先発復帰したベリンガム(6点)はボックス・トゥ・ボックスとして精力的に動き、リズムと感覚を取り戻しました。アルベロア監督も『アジャイルで自信に満ちていた。我々は彼の試合と彼が与えてくれたものに満足している。彼にとってポジティブなことだ』と称賛しています。攻撃陣で最も評価が高かったのはブラヒム(6-7点)で、左サイドから絶え間なく動き回ってチャンスを演出し、チーム内で最も素晴らしい態度と積極性を示しました。
守備陣では、ルニンがウナヒのシュートを素晴らしい反応で防ぐなど安定したプレーを見せ(6点)、カルバハルは右サイドで危険な存在となりました。アルベロア監督はカルバハルについて『議論はたくさんあるが、私は立ち入らない。異なるポジションに多くの選手がいる幸運に恵まれており、競争は素晴らしいことだ。選手たちのパフォーマンスを向上させるからだ。カルバハルには満足している。日々良くなっており、感覚を積み重ね、成長している』と評価しています。1ヶ月ぶりの出場となったアセンシオは安定しており、フラン・ガルシアは左サイドで躍動し守備陣のベストプレイヤーとして評価されました。途中出場のハイセンとギュレルは共に目立った活躍はできず、メンディ、チュアメニ、ゴンサロは出場時間が短く評価対象外となっています。(via SPORT, AS, MARCA, Mundo Deportivo)
■【RMTVの猛抗議】
クラブ公式チャンネルのRMTV(レアル・マドリードTV)は、87分のヴィトール・レイスによるエムバペへのファウルがPKと判定されなかったことに対し、試合終了直後から猛烈な抗議を展開しました📺
番組内では『またしてもネグレイラ的レフェリングだ。エムバペへの明らかなペナルティだ』と激怒し、『サッカーの分析ではマドリーの決定力不足や、同点に追いつかれた後にチームが薄れてしまったことを話さなければならないが、エムバペへの明確なペナルティについても話さなければならない。アルベロラとトルヒージョによる、レアル・マドリードが被ったまたしても最悪のレフェリングについて話さなければならない』と判定を激しく非難しました。
さらに、VAR担当のトルヒージョ・スアレスに対して『彼は常習犯だ。アトレティコとのダービーでフェデ・バルベルデを退場させたのと同じ人物であり、昨年のエル・サダルでのオサスナ戦で4つの明確なペナルティを見逃したのと同じ人物だ』と徹底的な個人攻撃を行いました。また、CTA(技術審判委員会)のフラン・ソト会長にも『彼には口先だけでこのチャンネルを見ていないと言うのが好きだが、今日もまたポケットに手を入れてこのチームから奪い取った。ヴィトール・レイスのプレーはペナルティであり、またしても闇に葬られた。これがネグレイラ・リーグの現実だ。彼らはレアル・マドリードをからかっている。これは茶番だ』と痛烈なメッセージを送っています。
AS紙の副編集長であるトマス・ロンセロ氏もラジオ番組内で『VARがこれを見逃すなんてスキャンダルだ。もううんざりだ。マドリーのプレーは悪かったが、ルールは適用されるべきだ。これ以上は黙っていない。リーグを台無しにしたいのか?それなら勝手にしろ。これはリーグではなく、災害だ。ピッチの審判が見逃すのはまだしも、VARの審判が見ていて主審を呼ばないなんて信じられない』と怒りを爆発させました。(via AS, SPORT, Mundo Deportivo)
■【CLバイエルン戦へ】
アルベロア監督は、水曜日にミュンヘンで行われるチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグ(ファーストレグは1-2で敗戦)に向けて、強い決意と覚悟を語りました🔥
『Vamos a pensar en el miércoles(水曜日について考えよう)。試合をしっかり準備するために、とてつもない努力をしなければならない。火曜日のファーストレグで起きたことすべてをしっかり分析し、上手くできなかったことを修正し、上手くできたことや、どうすれば彼らにダメージを与えられるかを向上させ、強化するために、ファーストレグの時よりもはるかに多くの時間がある。他にはない。水曜日が我々の試合であることはわかっているし、それは明確だ。持てるエネルギーすべてをその試合に注ぎ込まなければならない。そしてドイツに行き、確信を持って勝ちに行き、そこで死ぬ覚悟でやらなければならない』と宣言しました。
さらに『私が望むのは、私の選手たちが信じることだけだ。ミュンヘンに行く25人全員が、自分たちが期待に応えられると確信して向かう。バイエルンが自分たちを本命だと考えるのは普通だが、彼らの前には白いユニフォームと丸いエンブレムが立ちはだかり、我々は必ず期待に応える戦いを見せると確信している』と選手たちを鼓舞しています。
対戦相手であるジローナのミチェル監督も、マドリーの逆転突破を信じていると語りました。『マドリーの何人かの選手と話したが、彼らは逆転できるという感覚を持っている。なぜならトランジションに優れた選手がおり、バイエルンのように多く攻撃するチームに対して、マドリーの攻撃のポテンシャルは信じられないほどだからだ。今日彼らはドイツで直面するよりも少ないスペースしか与えられなかったが、それでもチャンスを作った。彼らが逆転できるか?私はできると思う。水曜日の彼らの幸運を祈る。スペインサッカーのためにも勝ち進んでほしい』とエールを送りました。
なお、ミチェル監督は試合終盤のエムバペへのPK疑惑について『私は見ていない。遠くにいたので。ヴィトール・レイスは、エムバペを押しのけようとするようなジェスチャーは全くしておらず、プレー中の競り合いであり、自分が前に出ていたと言っていた。ゲームの枠を超えて判定されるプレーが多いように思う。試合はクリーンだったと思う。ファウルは非常に少なく、プレー時間も長かった』と正当なプレーであったとの見解を述べています。(via Estadio Deportivo, SPORT, AS, MARCA, Mundo Deportivo)
■【ラ・リーガの現状】
この引き分けにより、レアル・マドリードはラ・リーガのタイトル争いにおいて絶望的な状況に追い込まれました📉 前節のマジョルカ戦の敗北に続くリーグ戦での勝ち点取りこぼしであり、土曜日にバルセロナがホームのエスパニョール戦で勝利すれば、残り7試合(獲得可能ポイント21)の段階で首位との勝ち点差が「9」にまで広がってしまいます。
アルベロア監督はリーグ優勝の可能性について『いや、その(タイトルを失ったという)感覚は失った日に持つだろう。失うまでは戦い続けるし、いつも言っているように、もしある日失うことになっても、毎試合エンブレムを守り、最高のイメージを見せるためにピッチに出ること以外に我々に残された道はない。これがレアル・マドリードだ。だから最後の日まで戦わなければならない』と最後まで決して諦めない姿勢を示しました。
しかし、70分過ぎにはベルナベウの観客から「もっと卵(根性)を見せろ」という辛辣なチャントが響き渡り、試合終了後にも大きなブーイングが起きるなど、ファンのフラストレーションは限界に達しています。マドリーはCLバイエルン戦を含めて公式戦3試合連続勝利なしという今季最悪のスランプに陥っており、メディアも「マドリーは再びリーグに別れを告げた」「ミュンヘンでの予行演習は失敗に終わった」と厳しく報じています。
なお、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長とエンリク・マシプ氏は、マドリーが引き分けた直後にInstagramで笑顔で親指や拳を突き上げた写真を投稿し、「言葉もないよ、友人たち!」というメッセージと共に宿敵の躓きを大いに喜んだことが波紋を呼んでいます。(via SPORT, AS, MARCA, Mundo Deportivo)
【本日の総括】
ジローナ相手の痛恨のドローでラ・リーガの逆転優勝は絶望的な状況に。カマヴィンガや両エースの不調、エムバペへのPK見逃しに対する猛抗議などチームは混乱状態にありますが、アルベロア監督と選手たちは水曜日のミュンヘンでのCLバイエルン戦での「死ぬ覚悟」の逆転突破に全てを懸けています。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ジローナ戦のドローは、バイエルン戦を想定したローテーションの影響も否定できません。特にカマヴィンガをアンカーで起用した意図は、チュアメニ不在への対応策を探るものでしたが、守備の局面でズレを生じさせ失点に繋がった点は、チーム全体の連動性という点で課題を残しました。先制後の追加点を奪いきれなかった攻撃陣の決定力不足もさることながら、相手のブロックを崩しきれない状況が続いたのは、前進経路の多様性や、個々の選手の立ち位置の工夫が不足していた可能性を示唆しています。監督は選手を擁護していますが、ピッチ上の構造的な問題を見過ごすわけにはいきません。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブ公式メディアが審判判定に猛烈な抗議を展開したことは、チームの置かれた状況の切迫感を表しています。特に「ネグレイラ的レフェリング」という言葉を持ち出したのは、単なる判定への不満を超え、クラブとしての強いメッセージ性を感じさせます。しかし、こうした外部への強い姿勢が、選手たちの集中力やピッチ上のパフォーマンスにどう影響するかは未知数です。ベルナベウでのブーイングや、サポーターのフラストレーションは限界に達しており、監督がCLでの逆転に全てを懸ける姿勢を示すことで、チームを一つにまとめようとしているのでしょう。クラブ全体として、今は困難な状況を乗り越えるための求心力が試されています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
エムバペの加入が決定的な中、チームのパフォーマンスが安定しない状況は、編成上の課題を浮き彫りにします。特にカマヴィンガの起用法や、ヴィニシウス、エムバペといったタレントをどう活かすかという点は、来季以降の補強方針にも影響を与えるでしょう。今回の試合で目立った選手が少なく、評価が低かったことは、既存戦力のポテンシャルを最大限に引き出せていない現状を示唆しています。契約面では、ベリンガムやバルベルデといった主力との長期契約がクラブの安定基盤ですが、エムバペという新たなビッグネームを迎えるにあたり、サラリーバランスやチーム全体の年齢構成、そして何より「勝てるチーム」としての実力を示すことが、今後の補強戦略においても不可欠となります。