セビージャFCファンの大規模抗議デモと感動のスピーチ
セビージャFCの数万人のファンがホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長ら現経営陣に抗議するため、大規模なデモ行進を実施した。ラモン・サンチェス・ピスフアンのゴル・スールのモザイク前からスタートし、これまで数々のタイトルを祝ってきた象徴的な場所であるプエルタ・デ・ヘレスまで練り歩いた。参加人数は主催者発表で4万人、警察発表で7500人とされている。ファンは『セビージャは俺たちだ』といったスローガンを叫び、平和的に行進した。
セビジスタス・サン・フェルナンド・ペーニャ連合のカルロス・ヒメネス会長は『最大のファン集団の代表としてメッセージは非常に明確だ。セビージャのために出て行ってくれ。彼らにはオファーが届いていると聞いているので、売却のプロセスを早めて一刻も早く出て行くよう求める』と語り、経営陣の沈黙に対して透明性を要求した。
また、少数株主グループのホアキン・ゴンサレスも『彼らが経営できないなら辞任して、経営のプロであるセビジスタに道を譲るべきだ。我々ファンに増資をさせてほしい。セビジスタはクラブを救うためにお金を出す用意があるが、この人たちが温かい家にお金を持ち帰るためではない』と痛烈に批判した。
プエルタ・デ・ヘレスに到着後、元クラブ職員のジャーナリスト、ミゲル・アンヘル・モレノがマニフェストを読み上げ、『現在の社会的、制度的、スポーツ的、経済的な破滅的状況からセビージャFCを救うことが最大の目的だ。恥とセビジスタとしての誇りがあるなら辞任すべきだ』と訴えかけた。
ハイライトは、2005年の100周年記念でプレゴネロを務めた作家アントニオ・ガルシア・バルベイトによる録音スピーチだった。『セビージャが再びあの栄光をもたらした姿に戻るため、皆さんの願いに加わりたい。彼らは一歩身を引き、有能なプロの経営者やセビージャを愛する人々にクラブを委ねるべきだ』と語りかけ、最後に『私には自分の心臓よりも、君のエンブレムが脈打っている。ビバ、セビージャ!』と締めくくると、集まった群衆の心を強く打った。(via ElDesmarque)
ボルハ・イグレシアス、代表合宿所で警備員に顔を認識されず足止め&恋人が現地レポ
セルタ・デ・ビーゴ所属でスペイン代表のボルハ・イグレシアスが、代表のトレーニング施設に入ろうとした際、入り口の警備員に顔を認識されず止められるというシュールな事態に見舞われた。彼は英語を駆使して自分が代表選手であることを説明したが、警備員から『パスを持っているのか、それともただの選手なのか?』と尋ねられ、ボルハは『はい、僕は選手です』とはっきり答えた。それでも警備員は完全に信じきれず名前を聞き、彼が『ボルハ・イグレシアス』と名乗る場面がカメラに収められていた。横に座っていたファンが笑いながら彼が選手であることを証明しようとしたが、結局ボルハは携帯電話を取り出し、誰かに助けを求めて電話をかける羽目になった。
一方、彼の恋人でインフルエンサーのマリア・バレロは、スペイン代表が滞在しているテネシー州チャタヌーガの街をSNSで紹介した。『ここは山や森、テネシー川に囲まれていて、風景の街と呼ばれているのよ』と語り、カントリーミュージックや巨大なバーベキュー、アウトドアといったアメリカ南部のリアルな生活様式をファンに伝えた。また、俳優のサミュエル・L・ジャクソンが幼少期を過ごした場所であることや、1960年代にはアメリカで最も汚染された街だったが、現在では自然豊かな街に生まれ変わった歴史も紹介し、『ニューヨークやロサンゼルスのような大都市ではなく、とてもアメリカらしくて歴史のある場所に着いたの』と笑い交じりにレポートした。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
クリスティアーノ・ロナウドのファンが暴走、チームメイトのSNSを炎上させる
ワールドカップのコンゴ民主共和国戦で1-1の引き分けに終わったポルトガル代表だが、ピッチ外では深刻な内紛の危機が囁かれている。試合で期待された活躍ができなかったクリスティアーノ・ロナウドに対する批判が高まる中、彼の熱狂的なファンたちが、ポルトガル代表のチームメイトたちのSNSを標的にして攻撃を始めたのだ。
事の発端は、唯一のゴールを決めたジョアン・ネヴェスが試合後に『クリスティアーノが僕らのためにしてくれたことは分かっているけれど、今は彼も僕らと変わらない。助けとなる1人の選手に過ぎないんだ』と発言したことだった。これに激怒したロナウドのファンたちはネヴェスのInstagramの最新投稿に30万件以上のコメントを殺到させ、『クリスティアーノをリスペクトしろ』と警告した。
標的は彼だけにとどまらず、ブルーノ・フェルナンデスに対しても『ピッチに出る前に、誰が君たち全員のために扉を開いてくれたか思い出せ。彼がいたからポルトガルの選手が世界一になれると信じられたんだ』『今度は君たちが彼のために戦う番だ。彼にパスを出せ』といったコメントが殺到。ペドロ・ネトには『クリスティアーノにパスを出すことの何が問題なんだ? 目を覚ませ!』、フランシスコ・トリンコンには『ベルナルド・シウバやブルーノのようにならず、クリスティアーノにボールを渡せ』と異常なまでの要求が書き込まれた。
一部のメディアは、この現象を、代表チーム内に内戦を引き起こすリスクがある、と指摘し、ロナウドへの批判に対する過剰な反応がチームを二極化させていると分析している。(via SPORT / MARCA)
アンス・ファティが歌手デビュー、アフロビートを取り入れた新曲リリース
FCバルセロナのカンテラ出身で、現在はASモナコにレンタル移籍中のアンス・ファティが、歌手としてデビューするという驚きのニュースを発表した。彼はMusic Brokersというレコード会社と契約を結び、バルサ出身のサッカー選手としては初めて本格的な音楽キャリアを歩み始めることになる。
デビューシングルとなる楽曲のタイトルは「Sea como sea」で、Sony MusicのThe Orchardを通じて全世界に配信される。ファティによると、音楽との結びつきは2020年の膝の怪我でのリハビリ期間中に始まったという。曲の作詞が個人的な感情の表現方法となり、それが徐々にプロの形へと発展していった。ASモナコ時代の2025年にはニースのスタジオで定期的に作業を行い、そこにはポール・ポグバも参加していたという。
Music BrokersのCEOであるフェデリコ・シアラバは『彼はただ歌うサッカー選手ではなく、有機的かつ段階的に音楽的側面を発展させてきたアーティストだ』と強調している。楽曲はアフロビート、レゲトン、アマピアノをミックスした2分15秒のトラックで、彼のアフリカのルーツとヨーロッパの経験が反映されている。歌詞は『どうしても』誰かを振り向かせたいという若々しいロマンスを描いたもので、何度断られても諦めない執念深い主人公の姿が歌われている。(via SPORT)
ロペテギ監督、大敗後に相手監督と口論&セビージャの信仰心を胸に
カタール代表を率いるフレン・ロペテギ監督は、カナダ代表に0-6という歴史的な大敗を喫した後、怒りを露わにした。カタールが退場者を2人出して9人になり、すでに0-5と大差がついていたにもかかわらず、カナダがロスタイム9分間も容赦なく攻撃を続け、最後には6点目を奪ったことに対して、ロペテギ監督はスポーツマンシップに反すると感じたのだ。試合終了のホイッスルが鳴ると、彼はカナダのジェシー・マーシュ監督に真っ直ぐ歩み寄り、背中を叩きながら耳元で直接不満をぶちまけた。これが引き金となり、両チームのベンチや控え選手も巻き込むちょっとした乱闘騒ぎに発展した。その後の会見でこの口論について問われると、ロペテギ監督は『あれは彼と私の間に留めておく』と詳細を語ることを避けた。
また、ロペテギ監督はこの試合でも、彼がセビージャFCを指揮していた時代に深く感銘を受けたアンダルシアの信仰心を身につけていた。スタジアムに到着した際、彼の右ポケットには「マカレナの聖母」のカードが収められており、手首には「エル・カチョーロ(キリスト像)」のブレスレットが巻かれていた。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督と同様に、彼もまたセビージャのセマナ・サンタ(聖週間)の文化を深く愛しており、カタール代表の指揮官として遠く離れた地で戦う今も、その信仰を心の拠り所にしている。(via SPORT / ElDesmarque / MARCA)
ガビとククレジャの「レアル・マドリード電撃移籍」を巡る赤裸々な証言
チェルシーからレアル・マドリードへ6000万ユーロで電撃移籍を果たしたマルク・ククレジャについて、スペイン代表のチームメイトたちが驚きの声を上げている。バルセロナのガビはラジオのインタビューで、『僕らは前日の練習後に知ったんだ。全く予想していなかった。あいつ、黙ってたんだよ。誰も知らなかったんだから』と笑いながら明かした。『もちろん、からかったよ。ラミン(ヤマル)もいじってた。これからはクラシコでラミンをマークしなきゃいけないからね。見ものだよ』と語りつつ、『彼が幸せなら僕も嬉しい』とエールを送った。
当のククレジャ本人は会見で、移籍の裏側を包み隠さず語った。『本当にあっという間だった。朝に電話があって、行きたいかと聞かれたんだ。自分のキャリアにとって大きなステップだと分かっていたから、何の迷いもなかった。1日半ですべてがまとまったよ』と振り返った。また、ジョゼ・モウリーニョ監督との会話について、『彼が、僕がベンフィカと対戦した時のプレーを覚えていてくれたことが嬉しかった。細かいことまで覚えていてくれて、自信をもらったよ』と明かした。
さらに、妻のクラウディアが根っからのマドリーファンであることにも触れ、『妻がアップした子供の頃の写真は僕じゃないよ。僕がマドリーのユニフォームを着ていると勘違いされて、必要以上に叩かれたんだ! 妻の家族はずっとマドリーファンだから、彼女のパートナーがマドリーでプレーするなんて夢みたいだろうね』と笑顔で語り、バルサやアトレティコからの関心を断ってマドリーを選んだことについて『バルサには感謝しているけれど、マドリーのようなチームから誘われたら断るのはとても難しい』と本音を吐露した。(via Mundo Deportivo / ElDesmarque / Esport3 / MARCA)
アクラフ・ハキミ、レイプ疑惑で裁判へ。SNSで無実を主張
パリ・サンジェルマンとモロッコ代表の右サイドバック、アクラフ・ハキミは、2023年2月に起きたとされるレイプ疑惑について、ベルサイユ控訴院から正式に裁判にかけられることが決定した。ワールドカップを戦うためアメリカに滞在しているハキミは、この決定を受けて自身のSNSで長文の声明を発表した。
『司法は僕の目を見てこう言った。「もし君が有名でなければ、決して事件にはなっていなかっただろう」と』と綴り、自身の知名度が事件化の要因であると示唆した。『僕は何年も沈黙を守ることを選んだ。尊厳を保ち、忍耐強く、司法を信じることが正しい決断につながると考えていた。だが今日、僕のものではない物語が、僕の家族や人生、そして何よりも真実を犠牲にして語られている。時々、自分が格好の標的になっているように感じるよ。この裁判を最初の日から待っていた。そして今、それを待ち望んでいる。ついに僕は話すことができるんだ』と、法廷で自らの無実を証明する強い決意を表明した。
ハキミの弁護士であるファニー・コランは、原訴者の女性が虚偽の申告をしていると主張し、友人とのメッセージの中でハキミから金銭を奪おうと計画していたことなどを指摘している。一方、原訴者側の弁護士は、この裁判がサッカー界における性暴力の否認と不処罰の壁を打ち破る希望になると歓迎している。(via SPORT / MARCA / Mundo Deportivo)
デポルティボ・ファン、アスレティックを真似てビルバオの川を船でパレード
デポルティボ・ラ・コルーニャの1部リーグ昇格を祝い、ビルバオを流れるネルビオン川で、白と青のデポルカラーに染まった2隻の「ガバラ(はしけ船)」がパレードを行うという珍事が発生した。このガバラを使った水上パレードは、本来アスレティック・クラブがタイトルを獲得した際に行う伝統的な祝祭だが、それをデポルティボのファンが模倣したのだ。
このクレイジーなアイデアを実現させたのは、ビルバオのバル「El Gordo」を拠点とするデポルティボのペーニャ(ファンクラブ)「La Kuadrilla」だ。代表のエンリケ・ソウトは『クリスマスの夕食会で冗談交じりに話していたんだ』と語る。しかし、チームがバジャドリードで昇格を決めた夜、その冗談が現実のものとなった。『よし、やろう!と言って、好奇心で値段を調べたら、そこまで高くなかったんだ。こっちではこういう無茶なことを「ビルバイナダ」って呼ぶんだけど、川に100人以上集まることになっちゃったよ』と笑う。
当初は80人乗りの船1隻を想定し、『半分でも埋まれば御の字』と考えていたが、噂を聞きつけた他のペーニャや、ブルゴス、さらには遠くガリシアからもファンが駆けつけ、最終的に110人が参加。急遽もう1隻の船を手配する事態となった。ソウトは出航の1時間前から船をデポルティボの旗で飾り付けながら、『本当に狂ってるよ。完全に収拾がつかなくなったね』と、予想外の大規模なパーティーに歓喜していた。(via SPORT)
サバデルのファン、深夜のホテル前で爆竹騒ぎ。サモラSDが怒りの告発
セグンダ・ディビシオンへの昇格を懸けたプレーオフ決勝の第2戦、CEサバデル対サモラCFの試合を前に、ピッチ外で不穏な出来事が発生した。バルセロナ市内のホテルで休んでいたサモラCFの選手たちの睡眠を妨害するため、深夜1時半頃、サバデルのファンとみられる集団がホテルの周辺で大量の爆竹やロケット花火を打ち鳴らしたのだ。
サモラCFのスポーツディレクターであるダビド・ビスカイノは、この騒動の様子を自ら動画で撮影し、SNSで告発した。彼は『狂った動物たちだ。子供たちは目を覚まし、近所の住民は叫び声を上げて警察に通報している』と怒りを露わにした。さらに、第1戦がサモラで行われた際、サモラのファンがサバデルのファンを極めて丁重にもてなしたことを引き合いに出し、『もし勝つ必要があるなら、ピッチの上だけで勝つべきだ。このような違法な手段を使うべきではない』と強く非難した。そして最後に『サモラの人々をこれまで以上に誇りに思う』と、自チームのファンと選手の団結を強調した。選手たちはこの妨害にもかかわらず、試合に集中しているという。(via SPORT)
マルセリーノ監督、ピーター・リム体制のバレンシア復帰を「不可能」と断言
ビジャレアルの監督を退任し、現在フリーとなっているマルセリーノ・ガルシア・トラルが、バレンシアCFへの復帰について極めて明確な条件を提示した。ラジオ番組のポッドキャストに出演した彼は、バレンシアの街やファンに対しては今でも特別な愛情を抱いていることを明かした。『道を歩いていると、多くの人から「戻ってきてほしい」「あの頃は本当に幸せだった」と声をかけられる。その愛情は私にとって大きな責任だ』と語った。
しかし、復帰の可能性について問われると、現状の経営体制では絶対にあり得ないと断言した。『未来のことは誰にも分からないが、今の状況では不可能だ』と回答し、インタビュアーが『今の状況とは、メリトン(ピーター・リムの会社)がオーナーであることか?』と念を押すと、『そうだ。不可能だ』と繰り返した。
2019年にコパ・デル・レイを制し、チャンピオンズリーグ出場権を獲得した直後に解任されたことは、マルセリーノにとって決して癒えない傷となっている。『ここで経験したことの後では、まず相手が本当に我々を頼りにしていると感じられなければならない。雇う側も雇われる側も、成功への完全な確信を持っていなければならないんだ』と述べ、現在の経営陣に対する完全な不信感を露わにした。また、自身の今後のキャリアについては『プレミアリーグで指揮を執りたい』と語り、イングランド行きを熱望している。(via Estadio Deportivo)
マルコス・ジョレンテ、代表を支持しない奴はスペイン人じゃないと批判を一蹴
ワールドカップの初戦でカーボベルデとスコアレスドローに終わったスペイン代表に対し、国内外から厳しい批判が浴びせられている。特にルイス・デ・ラ・フエンテ監督への風当たりが強い中、アトレティコ・マドリードに所属するマルコス・ジョレンテがラジオ番組で強烈な反論を展開した。
ジョレンテは『これはスペイン代表だ。ユーロで勝とうが勝つまいが、選手や監督、代表を支持しないなんて理解できない。ルイス・デ・ラ・フエンテを支持しない奴、代表の味方じゃない奴は、スペイン人じゃない』と断言した。『どうせまた「ファシスト」とか呼ばれるんだろうけど、そんなのどうでもいい。見出しにされたって構わないよ』と、世間の反応を全く恐れない姿勢を見せた。
さらに自身への批判についても、『今はもう何も痛くない。針で刺されても血も出ないよ。人々が神経質になるのは当然だし、期待が大きい時に結果が出なければそうなる。ボロクソに言う人もいるだろうけど、それが人生だ。僕は全く心配していない』と語り、批判を意に介さない強靭なメンタルをアピールした。また、一問一答のテストでは、アトレティコに引き抜きたい代表選手として「ペドリ」を挙げ、代表で最も過小評価されている選手には「ファビアン・ルイス」を選んだ。さらに、シメオネ監督を「情熱」、デ・ラ・フエンテ監督を「人間味」、そして自分自身を「ウザい奴」と表現し、笑いを誘った。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo)
アギーレ監督、教え子イ・ガンインに「近づくな、ケツを蹴るぞ」と愛ある毒舌
メキシコ代表を率いてワールドカップの韓国戦に1-0で勝利したハビエル・アギーレ監督が、かつてマジョルカで指導した韓国代表のスター、イ・ガンインとの試合中のやり取りを明かした。
アギーレは後半、ピッチ近くにいたイ・ガンインに向かって『こっちに近づくな、ケツを蹴っ飛ばすぞ』と声をかけたという。アギーレらしい愛のある毒舌でかつての教え子を威嚇したエピソードを笑いながら披露した。また、彼の新しい髪型についても『髪を染めていたから、「その髪型は気に入らないな」とからかってやったよ』と明かした。
試合中には厳しい言葉をかけたものの、試合後の会見では『イ・ガンインを本当に誇りに思っている』と語り、パリ・サンジェルマンへステップアップした教え子の成長に目を細めていた。(via MARCA)
ウナイ・シモン、批判的なメディア記者に「君たちを説得する気はない」とピシャリ
スペイン代表の正GKウナイ・シモンが、自身の起用を執拗に批判し続けてきたメディア「El Chiringuito」の記者フアンフェ・サンスに対し、インタビューの場で堂々と反論する一幕があった。
同番組はワールドカップ開幕前からシモンの招集やスタメン起用について疑問を呈し、議論を煽ってきた。チャタヌーガの合宿所で行われたインタビューで、記者から『私たちに対して冷たい、あるいはよそよそしい態度をとっているように感じる』と指摘されると、シモンは冷静かつ毅然とした態度でこう切り返した。『君たちは意見を言うし、僕とは違うサッカーの捉え方をしている。意見が合わないテーマについて、僕は君たちを説得しようとは思わないし、君たちも僕を説得する必要はないんだ』。
さらに、番組をどう見ているかと直接聞かれると、皮肉を交えて『よく笑わせてもらっているよ。僕のことやアスレティックのことを話していない時は、とても笑えるね』と笑顔で返答。普段は物静かで論争を避けるタイプのシモンだが、今回はメディアの批判に真っ向から線を引き、自分はピッチ外の無意味な議論には付き合わないという強い意志を示した。(via SPORT)
イスマエル・コネの凄惨な骨折と緑の鎮痛剤、そして相手選手の悔恨
ワールドカップのカナダ対カタール戦で、カナダ代表のイスマエル・コネが右脚の脛骨を真っ二つに骨折するという大会で最も凄惨な怪我を負った。後半50分過ぎ、カタールのアシム・マディボのタックルを受けたコネの脚は不自然な方向に曲がり、スタジアムは水を打ったように静まり返った。
タックルをしたマディボ自身も、事の重大さに気づくと頭を抱えてショックを受け、悪意はなかったもののレッドカードで退場となった。カナダのジェシー・マーシュ監督は試合後、『ベンチからでも骨が折れる「バキッ」という音が聞こえた』と生々しい証言をした。
ピッチ上で治療を受けるコネに対し、医療スタッフは緑色の物体を手渡し、コネはそれを口にくわえて吸い込みながら担架で運ばれていった。これは「Penthrox」と呼ばれる即効性の吸入型鎮痛剤で、重度の外傷を負った際に痛みを急激に和らげるために使用されるものだ。この鎮痛剤のおかげで、コネはピッチを去る際に片手を上げて観客やチームメイトに親指を立て、自ら安心させるジェスチャーを見せることができた。その後、彼の代わりにピッチに入ったネイサン・サリバがフリーキックでゴールを決め、コネの背番号8のユニフォームを掲げてキスをし、病院へ向かったチームメイトへ感動的なメッセージを送った。カタールのロペテギ監督も『あれはサッカーの事故であり、マディボに怪我をさせる意図はなかったと確信している。コネの回復を心から祈っている』と気遣った。(via MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque / Mundo Deportivo)
ドイツのファン、AIでヒトラー顔に加工・拡散され法的措置へ
ワールドカップのドイツ対キュラソー戦(7-1でドイツが勝利)の中継映像を巡り、悪質なフェイク画像が拡散され、被害に遭ったドイツ人ファンが法的措置に乗り出す事態となった。
試合の後半アディショナルタイム、中継カメラがドイツの応援席を映し出した。その際、ヤン・ヴァイツェルさんという男性ファンが満面の笑みで応援している姿が映った。しかしその後、SNS上で彼をAI技術によってアドルフ・ヒトラーの顔に加工した偽画像が猛烈な勢いで拡散されたのだ。
ドイツの公共放送に出演したヴァイツェルさんは、『本当に信じられない。私の顔はAIで歪められていたが、隣にいた息子の顔ははっきりと認識できる状態のままだった』と怒りとショックを隠しきれなかった。FIFAの国際映像を基にした画像であったため、右側には正規の放送映像、左側にはAIで改ざんされた映像という比較画像が出回り、フェイクであることが証明されたものの、拡散のスピードは速く、ヴァイツェルさんは自身の名誉と家族を守るため、警察や弁護士を通じて法的な対応を進めている。(via MARCA)
マラドーナのAI合成ギャンブル広告がアルゼンチンで大炎上、遺族間で意見対立も
ワールドカップの試合中継の合間にアルゼンチンで放送されている、スポーツベッティング(賭け屋)のテレビCMが大きな波紋を呼んでいる。そのCMには、2020年に亡くなったディエゴ・マラドーナがAI技術によって再現され、1986年のメキシコW杯当時の姿と声で登場するのだ。
CMの中でAIマラドーナは、『おいお前ら、今こそ俺たちがどれだけデカいものを持っているか証明する時だ。もし世界が俺たちの足を切り落とそうとするなら、ここでタマ(玉)を使ってプレーしてやろうぜ』という、かなり下品な言葉遣いでギャンブルを煽るセリフを喋っている。
この広告が放送されると、アルゼンチンのSNSは怒りのコメントで溢れかえった。ギャンブルの宣伝に国民的英雄を利用したこと、そしてその下品な内容に対する批判が殺到したのだ。しかし、さらに衝撃的だったのは、この広告の肖像権使用を許可したのがマラドーナの家族自身であったことだ。ダルマとジャンニーナの弁護士であるフェルナンド・ブルランドは『家族によって承認されたものだ』と認めたが、他の3人の子供たち(ヤナ、ディエゴ・ジュニア、ディエゴ・フェルナンド)はこれに同意していなかったという。マラドーナの最後のパートナーであったロシオ・オリバもテレビ番組で、『ディエゴの画像を使うなら、子供たちが真似できるような、何か美しくて素晴らしいもののためであるべきだ』と強い不快感を表明している。(via Mundo Deportivo)
コートジボワール代表ディオマンデ、亡き妹へ捧げる感動の手紙
ワールドカップで注目を集めるRBライプツィヒ所属のコートジボワール代表FWヤン・ディオマンデが、「The Players Tribune」で亡き妹ロクサーヌへ宛てた感動的な手紙を公開した。
15歳で亡くなった妹に対し、『親愛なるロクサーヌへ。25人が同じ家で寝ていたのを覚えているかい? 暗闇の中でサッカーを見て、夢を見ていたよね』と貧しかったアビジャンでの子供時代を振り返った。初めて手に入れたプラスチックの偽物のスパイクを『寝る時も脱がなかった』と懐かしみ、今でも実家に帰るとそのスパイクを履くという。
妹は誰よりもディオマンデの才能を信じており、彼が練習をサボっていると友人たちに『なんで練習をやめるの? ヤンはあんたたちに車を買ってあげるわけじゃない。働き続けなきゃダメだ』と叱りつけ、『ヤンは次のクリスティアーノになる。エムバペよりも凄くなる』と予言していたという。しかし、15歳でアメリカに渡ったもののビザが切れ、MLSのチームからも拒絶されてアフリカに強制送還された時は、『2人で一緒に泣いた』と回顧している。
スペインのレガネスでチャンスを掴んだ直後に妹が亡くなったといい、『あの時が僕が感情を持っていた最後の時だ。今はもう何も感じない』と深い悲しみを綴った。プロになってからの彼は、『お金が人や家族をどう変えるか好きじゃない。レガネスにいた頃、稼いだお金はすべて家に送っていた。でもある時点で、お金なんてどうでもよくなった。ただの重荷だったんだ。練習場のテレビもない部屋に住んで、サッカーと睡眠の繰り返しだった』と物質的な豊かさを拒絶していることを明かした。そして最後に『君のことは絶対に忘れさせない』と、妹のためにワールドカップで輝き続けることを誓った。(via Esport3)
レアル・マドリードのバスケ部門、無冠にペレス会長が激怒し大ナタを振るう
レアル・マドリードのバスケットボール部門で、フロレンティーノ・ペレス会長による大規模な人事刷新が強行された。チームが今シーズン無冠に終わり、国内リーグでも準々決勝でテネリフェに敗退したことにペレス会長が激怒。わずか1年前に導入した新体制を完全に解体する決断を下した。
1年前に顧問という名目で実質的に降格させられていたフアン・カルロス・サンチェスが再び部門のトップに返り咲き、代わりにディレクターを務めていた元選手のセルヒオ・ロドリゲスがその座を追われることになった。クラブはロドリゲスをスポーツディレクターに配置転換する計画だったが、本人はこれを拒否。金曜日に辞表を提出する見込みだと報じられている。さらに、彼のアシスタントであるフェリペ・レジェスや、スカウト部門の責任者であるマルティナス・ポシウスといった元選手たちも同調してクラブを去る可能性が高い。
一方、セルジオ・スカリオロ・ヘッドコーチについては、残り2年の高額な契約が残っているため解任が見送られ、続投することが決まった。しかし、サンチェス新トップはスカリオロを好ましく思っておらず、来シーズンは『いかなるミスも許されない』という極めて厳しい状況下で指揮を執ることになる。(via Mundo Deportivo)
フォーデンの恋人、ポルノ女優とのセルフィーを鉄壁ガード
マンチェスターで行われたボクシングの試合会場で、思わぬハプニングが発生した。マンチェスター・シティのスター選手であり、今回はワールドカップのメンバーから外れているイングランド代表のフィル・フォーデンが観戦に訪れていた際、アダルト映画女優でOnlyFansのスターでもあるリリー・フィリップスが彼にセルフィーを撮ろうと近づいてきたのだ。
しかし、その場に一緒にいたフォーデンの恋人、レベッカ・クックがすかさず二人の間に割って入り、フィリップスがフォーデンに近づくのを物理的に阻止した。この決定的な瞬間を捉えた動画はSNSで瞬く間に拡散され、恋人の「鉄壁のディフェンス」が大きな話題を呼んでいる。(via MARCA)
シャキラ、メキシコ人俳優とのホテル密会&サルサダンスがパパラッチされる
ジェラール・ピケとの破局以来、その恋愛事情が常に注目されている世界的シンガーのシャキラが、ロサンゼルスのウェストハリウッドにある有名な「サンセット・タワー・ホテル」からメキシコ人俳優のマヌエル・ガルシア=ルルフォと一緒に出てくる姿をパパラッチされた。写真はセレブのゴシップを扱うポータルサイト『DeuxMoi』によって独占公開され、SNSで大きな話題を呼んでいる。
さらに、2人がロサンゼルスにある生演奏のライブハウスで一緒にサルサを踊っている動画も拡散され、新たなロマンスの噂に火をつけている。シャキラは数日前に『The Sun』のインタビューで『ワールドツアーやワールドカップ関連の仕事で忙しく、恋愛をしている余裕はない』と語っていたばかりだった。ガルシア=ルルフォはNetflixの人気シリーズ『リンカーン弁護士』で主役を務め、国際的な知名度を高めている俳優だ。現在のところ、両者や関係者からの公式なコメントはなく、単なる友人関係なのか交際に発展しているのかは明らかになっていない。(via Mundo Deportivo)
レゲトン・ビーチ・フェスティバルが突如全公演キャンセル、8年の歴史に幕
ヨーロッパ最大級のアーバンミュージックイベントである「Reggaeton Beach Festival (RBF)」が、2026年に予定されていた全ツアーのキャンセルと、イベントの運営終了を突洪発表した。バルセロナやマドリードなどスペイン国内7都市で開催される予定だったこのフェスティバルは、開催まで数週間というタイミングでの発表となり、つい最近までチケットの販売が続けられていた。
経営陣はSNSで声明を出し、『財務的、経済的、および管理上の状況が、プロジェクトの存続を深刻に脅かしている。現在の経済・運営構造では、必要な保証をもってこれほどの規模のツアーを開催することはもはや不可能だ』と説明した。今年2月には新たな投資家が参画し、継続が確実視されていただけに、業界に大きな衝撃を与えている。
今年のラインナップには、オマール・コルツ、マイク・タワーズ、アヌエルAAといったトップスターが名を連ねていた。チケットの払い戻しについては『法的な枠組みに従って処理し、後日詳細を発表する』としている。2017年にバダロナで始まったこのフェスティバルは、2024年には8万5000人を動員し、昨年は50万人を集めるなど大成功を収めていたが、制作費の高騰やアーティストのギャラ上昇、市場の飽和といった要因が重なり、8年の歴史に幕を下ろすことになった。(via Mundo Deportivo)
5大会出場の証、レガシー・パッチで論争。ムスレラ除外でオチョアは認定
FIFAが今大会から導入した「Legacy Patch(レガシー・パッチ)」を巡り、ひと悶着起きている。これはワールドカップに5大会以上出場した「真のアイコン」だけが袖に付けることを許される特別なエンブレムで、選手のシルエットと国旗がデザインされている。リオネル・メッシ(今大会で6大会目)やクリスティアーノ・ロナウドなどが着用を認められている。
しかし、ウルグアイ代表のGKフェルナンド・ムスレラがこのパッチの対象外となったことで、ウルグアイサッカー連盟がFIFAに抗議する事態となった。ムスレラは今大会で5大会連続のメンバー入りを果たしているが、FIFAは「2022年のカタール大会で1分もプレーしていない」という理由で彼の着用を却下したのだ。
この決定は、メキシコ代表のGKギジェルモ・オチョアのケースと比較され、さらなる議論を呼んでいる。オチョアは今大会が6大会目のメンバー入りだが、実際に試合に出場したのは過去3大会のみであるにもかかわらず、レガシー・パッチの着用が認められているからだ。SNSでは『オチョアは2006年と2010年は出場していないのに認定されるのはおかしい』とウルグアイのファンから不満が噴出している。(via Esport3)
デポル100周年アンセム、ショエル・ロペスが無報酬で作曲へ
デポルティボ・ラ・コルーニャの100周年記念アンセムを、地元出身の人気シンガーソングライター、ショエル・ロペスが作曲することになった。彼はインタビューで、アンセムの制作について『完全に無報酬で、純粋なデポルへの愛から引き受けた』と明かした。ただし、唯一の交換条件として『自分と息子をクラブのソシオにしてほしい』と頼んだという。
オファーを受けた当初は新しいアルバムの制作とツアーの準備で非常に忙しく、『引き受けないわけにはいかないが、いつ作業できるか分からず怒っていた』という。しかし、ラジオの仕事帰りのタクシーの中でメロディーが浮かび、そのままベッドに直行して『一晩で90%を書き上げた』と語った。『いろいろな感情が混ざり合った個人的な嵐のようなものだった。デポルの全ての人を一つに抱きしめるような曲にしたい』と意気込みを語り、完成したアンセムは8月に正式に発表される予定だ。
また、彼自身は1993-94シーズン最終節でミロスラヴ・ジュキッチがPKを外してリーグ優勝を逃した出来事がトラウマとなり、その後10年近くサッカーから距離を置いていたという過去も告白している。(via SPORT)
ビクトル・ムニョス、リバプール移籍に際しオサスナへ感動の別れの手紙
オサスナで大ブレイクを果たし、4000万ユーロの違約金でリバプールへの完全移籍が決まったビクトル・ムニョスが、ワールドカップを戦うスペイン代表の合宿所から、オサスナのファンに向けて感動的なお別れの手紙をSNSで公開した。
『僕がこれほど幸せで、キャリアの中で最高のサッカーの1年を過ごした場所に別れを告げるのは決して簡単なことじゃない』と綴り始め、『初日からこのエンブレム、このシャツ、そしてそれが表す価値観に共感した。エル・サダルでの魔法のような午後や夜、ファンからの無条件のサポートは、一生僕の心に残り続ける』とサポーターへの感謝を述べた。
さらに、『サッカー以上のものを持ち帰るよ。一生の付き合いになる友人や学び、そして人々だ。ナバラとパンプローナにも感謝したい。まるで自分の家にいるように感じさせてくれた』と地元への愛着を語り、最後に『Osasuna beti nire bihotzean(オサスナはいつも僕の心の中に)。本当にありがとう。アウパ、オサスナ!』とバスク語を交えて締めくくった。彼はこの大会中、再び筋肉系のトラブルに見舞われ、サウジアラビア戦の欠場が決定しているが、リバプールのアンフィールドでの新たな挑戦を前に、古巣への深い敬意を示した。(via Mundo Deportivo / MARCA / Estadio Deportivo)
セウタ監督、ホアキン・カパロスを「ベティスに失礼」とチクリ
セグンダでセウタを率いるホセ・フアン・ロメロ監督が、テレビ番組「Minuto 91」に出演し、将来的にレアル・ベティスを指揮する夢について語る中で、元セビージャ監督のホアキン・カパロスを引き合いに出して強烈な皮肉を放った。
かつてベティスのBチームを指揮し、熱烈なベティコであることを公言しているロメロ監督に対し、セビージャの監督就任の可能性について問われると、『セビージャの監督になれるなら、どんな監督だって「最高だ」と言うだろう。でも僕の場合は違う』と前置きし、『カパロスはベティスに対してかなり無礼な態度をとってきたが、僕はセビージャに対して一度も失礼なことをしたことはない。ああいうやり方は僕の性に合わないし、好きじゃない。でも、僕がセビージャの監督になることは不可能だ。不自然だからね。それだけだよ』と、ライバルクラブのレジェンド監督の振る舞いを批判しつつ、自身のベティス愛を強調した。
また、レアル・マドリードからベティスへの復帰が噂されるダニ・セバジョスについても触れ、『継続してプレーできれば間違いなくワールドカップに行っていたはずだ。継続性を持った彼はスペイン、いやヨーロッパでもトップクラスだ。もしベティスが彼を獲得できたら、それは大文字で書くべき「とてつもない補強」になる。ペジェグリーニのプレースタイルにも完璧にフィットするはずだ。ビジャレアル時代にペジェグリーニがリケルメの最高のバージョンを引き出したようにね』と太鼓判を押した。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
【本日の総括】
本日のオフフィールドニュースは、ワールドカップと並行して各所で大きなドラマが巻き起こっています。セビージャでは数万人のファンが経営陣の退陣を求めて街を埋め尽くし、バレンシアではマルセリーノ監督がリム体制への強烈な不信感を改めて表明するなど、クラブの未来を憂う声が大きく響きました。
一方で、カナダ対カタール戦での凄惨な骨折事故とそれに伴う相手選手の深い後悔、そして悲しみを乗り越えてW杯のピッチに立つコートジボワールのディオマンデが妹へ宛てた手紙など、胸を締め付けられるようなストーリーも明らかになっています。
また、アクラフ・ハキミのレイプ疑惑の裁判進行や、マラドーナのAI広告炎上、ロナウドを擁護するファンによる他選手への異常な攻撃など、ピッチ外のノイズや事件性の高い話題も尽きません。アンス・ファティの歌手デビューや、ククレジャとガビが明かした移籍の裏話など、選手の素顔が垣間見えるエピソードも豊富でした。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ピッチ上の事象以上に、今節は「配置」の歪みがクラブの根幹を揺らしています。セビージャの抗議デモは、経営陣という『司令塔』の不在が現場の士気と組織の構造をいかに破壊するかを物語っています。また、カナダ対カタール戦での負傷事故は、戦術的な強度と安全管理の境界線を再考させるものでした。ロペテギ監督の口論も、単なる感情の発露ではなく、試合のコントロールを失った指揮官の焦燥が、ピッチ上の規律を乱した結果と見るべきでしょう。戦術とは単なるフォーメーションではなく、クラブ全体が共有する秩序そのものなのです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの温度感がこれほどまでに二極化している現状は、非常に危うい兆候です。セビージャやバレンシアで見られる経営陣への不信感は、長年積み上げられたサポーターの誇りと、冷徹なビジネス判断の乖離が限界に達したことを示しています。一方で、デポルティボのファンが伝統を模倣して祝う姿には、クラブと地域が一体となる本来の姿があります。フロントがファンの熱量を「資産」として扱えるか、それとも「ノイズ」として排除するか。その判断一つで、クラブの未来は大きく分岐することになるでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場の動きは、選手のキャリアプランとクラブの編成方針が複雑に絡み合っています。ククレジャの電撃移籍に見られるように、現代の交渉は極めて短期間で完結する傾向にあり、情報の透明性が求められています。また、レアル・マドリードのバスケ部門における大規模な人事刷新は、無冠という結果に対するフロントのシビアな評価基準を浮き彫りにしました。契約年数やサラリー負担だけでなく、クラブのアイデンティティを体現できる人材をどう配置するか。編成の整合性が、今後の競争力を左右する鍵となります。