【今回のラインナップ】

 

✅ CDレガネス | 驚異的な守備力でクリーンシート達成、フアン・ソリアーノが躍動

✅ CDカステリョン | セットプレーの猛威でプレーオフ圏内を死守、データ分析が結実

✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ | 戦術変更で攻撃活性化、ソリアーノSDと契約延長

✅ コルドバCF | 守備崩壊で12試合連続失点、残留に向けた過酷な日程が待ち受ける

✅ グラナダCF | 猛烈な追い上げで奇跡のプレーオフ進出へ望みを繋ぐ

✅ レアル・サラゴサ | 新監督就任で劇的復活、首位撃破で残留圏まであと1ポイント

✅ UDアルメリア | アリバスが圧巻の20ゴールで得点王独走、自動昇格圏をキープ

✅ レーシング・サンタンデール | 安定の首位堅持、強力な攻撃陣がチームを牽引

✅ FCアンドラ | アウェーでの歴史的大勝で好調維持、プレーオフ進出を射程圏に

✅ UDラス・パルマス | 深刻な失速で7位転落、24節守ったトップ6から陥落

✅ CDミランデス他 | レンタル組の躍進とリーグを彩る各チームのストライカーたち

 

■【CDレガネス】

 

イゴール・オカ監督率いるCDレガネスは、敵地ラ・ロサレダでのマラガ戦において、守護神フアン・ソリアーノの圧倒的なパフォーマンスによりクリーンシートを達成しました。データ上では失点期待値が2.33に達し、大量失点を喫してもおかしくない試合展開でしたが、ソリアーノはペナルティエリア内での5回を含む計6回のセーブを記録し、今シーズン自身2番目となる傑出した活躍を見せました(自己最高は3失点したサラゴサ戦での8セーブ)。さらに失点期待値が2.0を超える状況で無失点に抑えたのは、今季彼にとって初めての快挙です(これまでの記録は1-3で勝利したアルバセテ戦の失点期待値2.19で1失点)。チームは直近3試合連続で失点し、そのすべてにコーナーキックからの失点が含まれていたため、守備の立て直しが急務でしたが、見事に修正を果たしました。レガネスは攻撃力が限られているため、先制されると非常に苦しい展開を強いられる傾向があり、今季の逆転勝利はアルバセテ戦(1-3)とセウタ戦(5-2)の2回しかありません。現在獲得している勝ち点38のうち、55%にあたる21ポイントを11回の無失点試合で稼ぎ出しており、1失点以上した試合での獲得ポイントは12(31%)、2失点以上した試合では1勝2分でわずか5ポイント(14%)にとどまっています。現在、ブルゴス(26失点)、ラス・パルマス(27失点)、エイバル(31失点)に次ぐリーグ4位の少なさである34失点を誇りますが、失点期待値の合計は42.02に達しており、ソリアーノの存在がいかに際立っているかがデータでも証明されています。イゴール・オカ監督も「我々はすでに11回の無失点試合を達成している。2試合で5失点した後に再び守備の安定を取り戻せたことは喜ばしく、ここからさらに構築していくことができる」と、契約を1年残すセビージャ出身の守護神に全幅の信頼を寄せています。(via AS)

 

■【CDカステリョン】

 

パブロ・エルナンデス監督率いるCDカステリョンは、直近6試合勝利から見放されている(3分3敗)ものの、ライバルのラス・パルマスがエイバルに敗れたため、勝ち点51でプレーオフ圏内の6位を死守しました。昨年11月22日のアンドラ戦(1-3勝利)以降、18節連続でトップ6を維持し続け、2月15日のデポルティーボ戦勝利時には首位にも立っていた彼らの最大の武器は、徹底的に作り込まれたセットプレーです。ボブ・ヴルガリス会長が就任後にデータ分析を重視し、セットプレーにおけるリーグ内の順位を常に更新する巨大なボードをトレーニング施設「Globeenergy(ボリオル)」に設置。さらに選手にセットプレーに関するボーナスを支給し、オランダ人専任コーチのロディ・フーゲを招聘するなど、クラブ全体で取り組んできました。その結果、今季はセットプレーから17ゴール(一部データでは16ゴール)を生み出しています。コーナーキックからはカマラが3得点(レーシング戦、バジャドリード戦、レアル・ソシエダB戦)、ブリニャーニが2得点(デポルティーボ戦、カルロス・ベルモンテでのアルバセテ戦での貴重な同点弾)、バリが2得点(クルトゥラル戦、バジャドリード戦)、アグスティン・シエンラが1得点(セウタ戦)を記録。さらにフリーキックのサインプレーからもブリニャーニ(ウエスカ戦)、マビル(レガネス戦)、バリ(バジャドリード戦)がネットを揺らしています。また、カラ、スエロ、ロナウド・ポンペウ、パブロ・サンティアゴといった優秀なキッカーを揃えることで、かつての弱点であったペナルティキックの成功率も飛躍的に向上し、カラが3得点、スエロが2得点、ドウグラス・アウレリオが1得点を挙げています。カディス戦とレアル・サラゴサ戦でルーカス・アルカサルとブリニャーニのゴールが不可解に取り消されていなければ、この数字はさらに伸びていたはずです。ピッチ外では、レス・ウセレスの町に「Paput Albinegre」という新しいペーニャが誕生し、約100人のメンバーのうち約40人がアルバセテ戦を観戦してクラブを後押ししました。チームは次節からホームのSkyFiカスタリアでアルメリア、グラナダという昇格を争う直接のライバルとの重要な連戦を迎えます。(via SPORT) (via MARCA)

 

■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】

 

アントニオ・イダルゴ監督率いるデポルティーボは、自動昇格圏を激しく争っており、第32節を終えて2位の座からは陥落したものの、エル・モリンで引き分けた首位レーシング・サンタンデールとはわずか3ポイント差の好位置につけています。今年の2026年に入ってから行われた13試合において、無失点に抑えられたのは第24節のクルトゥラル・レオネサ戦(0-1)と第27節のエイバル戦(1-0)の2回のみで、合計15失点を喫していますが、17得点を挙げる攻撃力でカバーしています。無得点に終わったレーシング戦(0-1)、カステリョン戦(2-0)、グラナダ戦(0-2)の3試合はすべて敗北しましたが、得点した試合では7勝3分と無敗を誇っています。この好調の裏には、イェレマイ・エルナンデス(今季10得点)とダビド・メジャが怪我で戦列を離れたことによる戦術の最適化がありました。中央に追いやられて本来の持ち味を消されていたメジャや、不慣れな役割を強いられていたイェレマイの不在を機に、イダルゴ監督はサイドを広く使い、スペースを有効に活用する自然なシステムを構築しました。サムエレ・ムラッティエリが再びゴールネットを揺らし、ダニ・バルシアがベンチの奥底からスタメンに定着、リキがヒホン戦で素晴らしいロングパスを供給するなど、チーム全体が自信に満ちたプレーを見せています。フロントもこの中長期的なプロジェクトを高く評価しており、マヌエル・パブロとの契約延長に加え、チームをPrimera RFEFから引き上げたフェルナンド・ソリアーノ・スポーツディレクターとの契約を、満了まで余裕があるにもかかわらず2029年まで延長しました。なお、約1年半前のイマノル・イディアケス監督解任時には、パチェタ、ラミス、セルヒオ・ゴンサレス、カンナヴァーロらの他に、現在トッテナムで暫定監督を務めているブルーノ・サルトールも新監督候補に挙がっていましたが、最終的にクラブは生え抜きのオスカル・ヒルサンスにシーズン終了までチームを託したという過去の経緯も明らかになっています。(via AS) (via SPORT)

 

■【コルドバCF】

 

イバン・アニア監督率いるコルドバCFは、シーズン最悪の危機に直面しています。先週金曜日にエル・アルカンヘルで行われたミランデス戦では2-2の引き分けに持ち込み、連敗こそストップしたものの、依然として7試合未勝利(1分6敗)という泥沼から抜け出せていません。2026年の初戦でブルゴスに2-0で勝利してイケル・アルバレスがクリーンシートを達成して以降、実に12試合連続で失点を重ねており、今年だけで26失点(1試合平均2失点)と守備が完全に崩壊しています。特にアンドラ戦(1-4)、レーシング戦(4-3)、ブルゴス戦(4-0)ではそれぞれ4失点という屈辱を味わいました。一方で攻撃陣はフエンテス(11得点)らの活躍で20得点を記録しており、決定力では一定の成果を残しています。現在勝ち点42のコルドバは、残留の安全圏とされる50ポイントに到達するまであと8ポイントが必要ですが、過去5シーズンの残留ラインの平均は45.2ポイント、直近10年間では47ポイントとなっており、少しでも早くポイントを積み重ねる必要があります。残り10試合の日程は非常に過酷で、まずは火曜日の20時にアウェーのリアソールで昇格を争うデポルティーボと激突。その後、土曜日の14時にアウェーでセルヒオ・ゴンサレス監督率いるカディスと対戦します。さらにホームで残留を争うサラゴサ、アウェーでクルトゥラル・レオネサ、ホームで6位を狙うスポルティング・ヒホン、アウェーでカステリョンと厳しい戦いが続き、終盤4試合はグラナダ、アルバセテ、難攻不落のイプルーアでのエイバル、そしてウエスカとの対戦が待ち受けています。(via AS) (via SPORT)

 

■【グラナダCF】

 

ホセ・ロホ・"パチェタ"監督に率いられるグラナダCFは、第32節を終えて勝ち点42の12位につけています。セウタでの敗戦後、直近12ポイント中10ポイントを獲得する猛烈な追い上げを見せており、復活を遂げた降格圏のサラゴサ(勝ち点33)と9ポイントの差をつけつつ、プレーオフ進出圏内の6位とも同じく9ポイント差という絶好の位置に浮上しました。パチェタ監督の「後半戦で最高のチームになる」という宣言通り、絶好のタイミングで調子を上げています。残り10試合(30ポイント)でプレーオフに進出するためには、過去のデータ上、6位の平均獲得ポイントである66に到達する必要があり、そのためには8勝(24ポイント)が求められます。これまで残り10試合で9ポイント差をひっくり返して昇格プレーオフに進出したチームは存在せず、達成すれば前代未聞の偉業となります。過去の類似例として、2007-08シーズンのエルクレスが第32節時点で勝ち点41の11位から最終的に勝ち点58で6位に入ったケース(当時はプレーオフ制度なし)や、2013-14シーズンのコルドバが第32節時点で勝ち点40(プレーオフ圏まで5ポイント差、降格圏まで2ポイント差)から最終的に勝ち点61の7位に入り、バルセロナBが昇格権利を持たないためプレーオフに出場して1部昇格を果たしたケースが挙げられており、グラナダのファンはこれらの奇跡の再現を夢見ています。(via AS)

 

■【レアル・サラゴサ】

 

ダビド・ナバーロ新監督の就任により、レアル・サラゴサは劇的な復活を遂げ、奇跡の残留に向けた力強い歩みを見せています。指揮官は就任直後から「不可能なことはない」「我々には失うものは何もない」「かつての偉大な姿を思い出せ」といった強力なモチベーション管理でチームのメンタリティを根本から変革。その結果、直近4試合で3勝を挙げる快進撃を見せています。特に守備の改善が著しく、敵地でのカディス戦、アルメリア戦、そして直近のホームでの首位レーシング・サンタンデール戦のすべてにおいて無失点での勝利を飾りました。攻撃面ではロベル・ゴンサレスが魔法のような圧巻のパフォーマンスを披露し、長らく冷遇されていたダニ・ゴメスも本来のポテンシャルを遺憾なく発揮しています。新任のラロ・アランテギ・スポーツディレクターもこの躍進を高く評価しており、チームは依然として降格圏に沈んでいるものの、残り10試合で残留圏までわずか1ポイント差に肉薄しています。(via SPORT)

 

■【UDアルメリア】

 

現在リーグ2位で自動昇格圏をキープしているUDアルメリアでは、ストライカーのセルヒオ・アリバスが驚異的な得点力を見せつけています。直近のレアル・ソシエダB戦では見事なドブレーテ(2ゴール)を記録し、ここ5試合で6ゴールを量産。シーズン通算20ゴール(うちPK8)に到達し、LaLiga Hypermotionの得点王(ピチーチ)争いで、2位のアンドレス・マルティン(レーシング・サンタンデール)に3点差をつけて独走状態に入っています。さらにチームメイトのエンバルバも11ゴール(うちPK2)を挙げており、リーグ屈指の破壊力を誇っています。アリバスに関しては、彼がマドリードでインタビューに応じた通り、古巣のレアル・マドリードが次期移籍金の50%を保有しているものの、移籍の決定権はアルメリア側にあります。アリバス自身は「プロサッカーで成長する3年間を求めていた。1部でも2部でも成長し続けられた」とアルメリアへの深い感謝と愛着を口にしていますが、この圧倒的な活躍により1部リーグや欧州のクラブへのステップアップは避けられない情勢であり、彼が来季もアルメリアでプレーする唯一の条件は、チームがこのまま1部へ直接昇格を果たすことだと見られています。(via Estadio Deportivo)

 

■【レーシング・サンタンデール】

 

リーグ首位を快走するレーシング・サンタンデールは、今シーズン一度もトップ6から落ちたことがない唯一のチームであり、1試合平均1.90ポイントという高い水準で勝ち点を積み重ねています。圧倒的な攻撃力を誇り、アンドレス・マルティンが17ゴール(うちPK2)で得点ランキング2位につけ、ビジャリブレも10ゴールを記録して攻撃を力強く牽引しています。直近のサラゴサ戦では敗北を喫したものの、依然としてセグンダ最高のチームとしての評価は揺るがず、自動昇格の最右翼として君臨しています。(via Estadio Deportivo) (via SPORT)

 

■【FCアンドラ】

 

カルレス・マンソ監督率いるFCアンドラは、シーズン最高の状態を迎えています。直近6試合で4勝を挙げ、勝ち点42に到達。この日曜日に行われた直接のライバルであるクルトゥラル・レオネサ戦では、アウェーで0-4という完璧な内容で圧勝を収めました。この結果は、セグンダ昇格初年度にルーゴ相手に記録した4-0の勝利と並び、プロリーグにおけるアウェーでの最大得点差勝利タイ記録となりました。順位表では降格圏から9ポイント差、そしてプレーオフ圏からも9ポイント差という中間の位置にいますが、チームの雰囲気は残留争いのプレッシャーから完全に解放され、明確に上を向いています。ヤコとミンスという重要なインターナショナルプレーヤー2名が代表戦で不在となる水曜日の試合を含め、次節のマラガ戦、そして首位レーシング戦というホームでの重要な連戦で結果を残すことができれば、本格的に6位以内のプレーオフ進出を目指すことになります。(via AS)

 

■【UDラス・パルマス】

 

ルイス・ガルシア監督率いるUDラス・パルマスは、昇格候補の筆頭と目されながらも深刻な失速に見舞われています。第32節のエイバル戦で3-1の敗北を喫し、勝ち点51のまま7位に転落。昨年10月5日のカディス戦(1-0)での勝利以降、実に24節にわたって守り続けてきたプレーオフ圏内(一時は自動昇格圏にも位置)からついに陥落し、勝ち点で並ぶカステリョンにその座を明け渡しました。不振の始まりは2026年の年明けからで、サラゴサ戦(1-2)で勝利した直後にデポルティーボ戦(1-1)で引き分けて以降、アウェーで7試合連続未勝利という泥沼に陥っています。直近5試合でも3勝2敗、2026年に行われた13試合でわずか4勝しか挙げられておらず、自動昇格どころかプレーオフ進出すら危ぶまれる事態となっています。(via AS)

 

■【CDミランデス&その他のチーム状況】

 

CDミランデスは、エスパニョールから武者修行に訪れている若手選手たちの活躍により躍進しています。怪我を乗り越えて冬に加入したハビ・エルナンデスは12試合すべてにスタメン出場し4ゴール1アシストを記録。同じくバウザも30試合中28試合にスタメン出場して3ゴール2アシストをマークし、中盤の絶対的な柱となっています。さらにエースのカルロス・フェルナンデスが13ゴール(うちPK3)を挙げており、チームの躍進を支えています。(via AS) (via Estadio Deportivo)

その他のチームのストライカーたちも熾烈な争いを繰り広げています。マラガのチュペが16ゴール(うちPK2)で得点ランキング3位につけ、エイバルのマルトンは10ゴール(うちPK2)を挙げて直近のラス・パルマス撃破(3-1)に貢献。スポルティング・ヒホンはドゥバシンが12ゴール(うちPK5)、フアン・オテロが11ゴール(うちPK2)と強力なコンビを形成し、レアル・ソシエダBのゴルカ・カレーラも13ゴールを記録するなど、各チームの点取り屋たちがリーグを大いに盛り上げています。また、セウタのマルコス・フェルナンデス(エスパニョールからのレンタル)も11ゴールを挙げてチームのプレーオフ争いを牽引し、クルトゥラル・レオネサにレンタル中のロヘル・イノホも累積警告による1試合の欠場を除いて全試合に出場する鉄人ぶりを見せています。(via Estadio Deportivo) (via AS)

 

【本日の総括】

 

第32節を終え、LaLiga Hypermotionの勢力図は激しい変動を見せています。首位レーシングと絶好調アリバスを擁する2位アルメリアが自動昇格圏を牽引する一方で、長らく上位をキープしていたラス・パルマスが失速してプレーオフ圏外へ転落し、代わってセットプレーを極めたカステリョンがトップ6に踏みとどまりました。さらにデポルティーボが戦術変更を機に上位陣を猛追し、中位のアンドラやグラナダも驚異的な連勝街道に乗ってプレーオフ進出の奇跡を現実のものにしようとしています。下位ではサラゴサが監督交代の劇薬で上位を食って息を吹き返した反面、コルドバが守備崩壊で降格の危機に瀕しており、残り10試合、昇格争いも残留争いも1ポイントが命取りとなる極限のサバイバルレースに突入しました。