イ・ガンインの完全移籍加入と契約詳細、そしてバエナとの再会
アトレティコ・マドリードは7月25日、パリ・サンジェルマンから韓国代表ミッドフィルダーのイ・ガンインを完全移籍で獲得した。契約期間は2031年6月30日までの5年間となる。移籍金は固定3500万ユーロに加えて500万ユーロのボーナス条件が付随しており、最大で4000万ユーロに達する大型取引となった。マテウ・アレマニーSDの強い要望によって実現したこの移籍は、過去の冬の移籍市場でパリ・サンジェルマンに拒否された経緯があるものの、今回ついに念願の獲得に至った。
25歳となった左利きの攻撃的ミッドフィルダーは、トップ下や両サイドのウイングとしてプレー可能であり、その広い視野、卓越したボールコントロール、高精度のパスやシュート能力が評価されている。パリ・サンジェルマンでは昨シーズン39試合に出場して1843分間プレーし、4ゴール5アシストを記録したものの、厚い選手層に阻まれローテーション要員に留まっていた。アトレティコではその状況を一変させ、チームの競争力を引き上げる主力としての活躍が期待されている。また、今夏に韓国のソウルで開催され、マンチェスター・シティとも対戦するプレシーズンツアーにおいて、彼がアジアのスターとしてクラブのマーケティングや韓国市場の開拓に大きく貢献することも見込まれている。
この移籍発表の直後、同じくアトレティコに所属するスペイン代表のアレックス・バエナが自身のSNSを更新し、『ようこそ友よ、また一緒にプレーできるのが本当に楽しみだよ』と歓迎のメッセージを投稿してファンを驚かせた。実はこの二人、プロレベルやクラブの下部組織でチームメイトになったことは一度もないものの、過去にバレンシア州のU-15およびU-16選抜チームで共にプレーした経験がある。バエナの投稿後には、当時の彼らが同じユニフォームを着て並んでいる貴重な集合写真がSNS上で拡散され、話題を呼んだ。ワールドカップで優勝を果たしたバエナは現在休暇中であり、チームへの合流は8月10日の週になる予定だ。
さらに、この移籍によってFIFAの連帯貢献金制度が適用され、イ・ガンインの育成に携わったバレンシアが約120万ユーロ、マジョルカが約40万ユーロを受け取ることになる。 (via SPORT, ElDesmarque, MARCA)
フリアン・アルバレスの移籍問題とアトレティコ首脳陣の強硬姿勢
ストライカーのフリアン・アルバレスを巡り、アトレティコ・マドリードとFCバルセロナの間で激しい駆け引きが続いている。バルセロナはフリアンの獲得に向けて1億ユーロのオファーを提示したが、アトレティコはこれを即座に拒否した。ワールドカップでの活躍により、彼の市場価値は現在1億2000万ユーロまで高騰している。
フリアン本人は、ワールドカップ期間中の6月22日に『アトレティコにはバルセロナとの移籍交渉に応じてほしい。青えんじのユニフォームを着てプレーするという私の夢を叶えたい』と公の場で移籍志願の発言を行い、首脳陣に揺さぶりをかけた。しかし、この行動は逆にアトレティコ側の態度を硬化させる結果となった。ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOは、1億ユーロだろうが1500万ユーロだろうが、あるいは2000万ユーロを積まれようが、バルセロナからのオファーは絶対に受け入れないと明言し、国内のライバルへの売却を断固として拒否する姿勢を貫いている。アトレティコはフリアンに対し、8月10日からディエゴ・パブロ・シメオネ監督の下で開始されるトレーニングへの合流を厳命した。
この状況を注視していたアーセナルも獲得に動き、移籍金1億ユーロ近くに加えてヴィクトル・ギェケレシュを譲渡する破格のオファーを提示した。アトレティコは国外クラブであるアーセナルや、イ・ガンインの取引で関係が構築されているパリ・サンジェルマンへの売却であれば交渉に応じる構えを見せていた。しかし、フリアンはアーセナルのミケル・アルテタ監督や、かつてアトレティコに在籍し自身のマドリード行きの立役者でもあったアンドレア・ベルタSDからの説得にも耳を貸さず、バルセロナ行きのみを希望した。これを受けてアーセナルは獲得を断念し、ターゲットを別の選手に切り替えている。バルセロナ側は焦ることなく状況を見守っているものの、アトレティコの徹底した拒絶に直面しており、フリアンの去就は依然として宙に浮いた状態が続いている。 (via SPORT, Mundo Deportivo, ElDesmarque)
その他の移籍市場の動きとアレマニーSDとシメオネ監督の会談
アトレティコ・マドリードのトレーニング施設であるセロ・デル・エスピノでは、水曜日に控えるヘタフェとのプレシーズンマッチに向けた調整が進む中、マテウ・アレマニーSDとディエゴ・パブロ・シメオネ監督がピッチ上で長時間にわたって話し込んでいる姿が確認された。開幕まで1ヶ月を切る中、新シーズンの陣容を固めるための重要な協議が行われている。
今夏の補強としては、レバークーゼンから加入して2030年までの契約を結んだスペイン代表の左サイドバックであるアレハンドロ・グリマルド、そしてスポルティングCPから加入して2031年までの契約を結んだデンマーク代表MFモルテン・ヒュルマンドに続き、イ・ガンインが3人目の新戦力となった。また、右サイドバックのマーク・プビルもスペイン代表としてワールドカップ優勝を経験した後にアトレティコの選手として新シーズンを迎える。
一方で、放出面でも大きな動きが続いている。クラブ歴代最多得点者であるフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンがアメリカのオーランド・シティへ移籍し、ディフェンダーのクレマン・ラングレもポルトガルのベンフィカへと新天地を求めた。さらに、アルゼンチン人MFのティアゴ・アルマダについても、ブラジルのフラメンゴへの移籍が間近に迫っている。両者は2030年までの契約で合意に近づいている。その他にも、昨シーズンにユベントスからレンタルで加入していたニコ・ゴンザレスについて、クラブは3200万ユーロに設定されている買取オプションの金額を大幅に引き下げるための減額交渉をイタリア側と継続中である。 (via ElDesmarque, MARCA, SPORT)
【本日の総括】
イ・ガンインの大型補強が正式に決まり、前線の強化とアジア市場での飛躍が期待される一方、フリアン・アルバレスのバルセロナ移籍問題はクラブの強硬姿勢により膠着状態が続いています。グリーズマンらベテランの退団と新たな血の入れ替えが進む中、シメオネ監督とアレマニーSDのタッグによる新シーズンの陣容構築から目が離せません。