カリム・アデイェミ獲得とテア・シュテーゲン退団の動き
ボルシア・ドルトムントからカリム・アデイェミを移籍金2200万ユーロプラス変動700万ユーロで獲得する合意が完了しています。ドルトムントは将来の売却益の20%を保持します。アデイェミは年俸600万ユーロ(手取り)の5年契約を結びます。すでに先週水曜日に家族と共にバルセロナ入りし、木曜日にはメディカルチェックを通過、フリック監督とも対面しています。現在はホテルに滞在し、アメリカからラポルタ会長とデコSDが帰国し公式発表されるのを待っている状態です。社会保障に登録されていないため、まだ練習には参加できません。一方で、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンはミチェル監督率いるアヤックスへのレンタル移籍が間近に迫っています。バルサが給与の大部分を負担する条件でクラブ間合意に達しており、数日中に決着する見込みとなっています。また、マルク・カサドやルーニー・バルドジの売却方針も維持されています。(via SPORT, MARCA)
フレンキー・デ・ヨングの負傷とFIFAからの巨額補償金
W杯でオランダ代表としてプレーしたフレンキー・デ・ヨングは、右膝の靭帯を負傷してバルセロナに戻ってきました。幸いにも十字靭帯の重傷は免れたものの、保存的治療により3ヶ月から4ヶ月の離脱となります。大会終盤は110分間プレーするなど鎮痛剤を打って強行出場していました。FIFAのクラブ保護プログラムにより、最大4〜6ヶ月の離脱としてバルサは約200万ユーロの補償金を受け取る見込みです。フリック監督は中盤の補強を行わず、マルク・ベルナル、ペドリ、ガビ、ダニ・オルモ、フェルミン、そして若手のチャビ・エスパルトやトミー・マルケスらでやり繰りする方針を固めています。エリック・ガルシアやアンドレアス・クリステンセンを中盤で起用するオプションも用意されています。(via SPORT, 3Cat)
W杯優勝を支えた8名のバルサ戦士と数々の大記録
スペイン代表のW杯制覇には、ラミン・ヤマル、ペドリ、フェラン・トーレス、ジョアン・ガルシア、ガビ、ダニ・オルモ、エリック・ガルシア、パウ・クバルシの8名のバルサ選手が貢献し、2010年大会を彷彿とさせる黄金時代を再現しました。19歳と6日のラミン・ヤマルはペレ等に次ぐ史上4番目の若さで優勝し、大会最多の35回のドリブル成功を記録しました。パウ・クバルシは750分間フル出場し、最優秀若手選手賞を受賞しています。ペドリは決勝で58分間プレーし、パス成功率93%、両チーム最多の4回のチャンスメイクを記録、大会通算13回のチャンスメイクでチームトップに立ちました。ダニ・オルモは大会を通じて素晴らしいプレーを見せ、W杯とEURO合わせて通算8アシストとなり、スペイン代表の歴代最多アシスト記録を更新しました。エリック・ガルシアは決勝の延長99分から大会初出場を果たし、100%のデュエル勝率で守備を安定させました。(via SPORT, Mundo Deportivo)
フェラン・トーレスの去就とPSGの関心、契約更新の行方
延長106分に歴史的なW杯決勝ゴールを決めたフェラン・トーレスに対し、パリ・サンジェルマンが強い関心を示しています。ルイス・エンリケ監督は直々に彼へ電話をかけ、プロジェクトにおける重要な役割を説明しました。フェラン自身はデコSDと6ヶ月以上会話がなく、クラブからの信頼に疑問を抱いている部分もありますが、バルサでの成功を最優先に考えています。バルサ側は彼を5000万ユーロと評価しており、引き留めのために来週にも本人と会談の場を持つ予定です。しかし、ファイナンシャル・フェアプレーの問題で9月までは契約更新が難しく、もし更新した場合は過去の移籍時の条項によりマンチェスター・シティへ800万ユーロを支払う義務が生じます。(via SPORT, Mundo Deportivo)
フリアン・アルバレス獲得への動きと代替候補のリストアップ
バルサはロベルト・レヴァンドフスキの負担を減らすストライカーとして、アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスをトップターゲットに据えています。クラブは7月末を期限とする1億ユーロのオファーを提示しましたが、アトレティコは契約解除金の5億ユーロを要求し、交渉を完全に拒否しています。アトレティコ幹部の対応に騙されたと感じているアルバレス自身が、移籍を直訴する強硬手段に出るかどうかが鍵を握ります。交渉が難航する場合に備え、バルサはミケル・オヤルサバル、ジョアン・ペドロ、そしてボーンマスのジュニオール・クルピを代替候補としてリストアップしています。(via ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo)
エリック・ガルシアとガビ、W杯決勝後のアルゼンチン選手との騒動
W杯決勝の試合終了直後、敗戦にフラストレーションを溜めたアルゼンチン代表のレアンドロ・パレデスがエリック・ガルシアの首を掴んで暴行する事件が発生しました。仲裁に入ったガビもパレデスとチアゴ・アルマダによって激しく突き飛ばされ、ピッチ上に倒れ込みました。さらにアルゼンチンのコーチであるロベルト・アジャラもダニ・オルモの首元にパンチを見舞うなど、大混乱となりました。FIFAはこの暴力行為に対して調査を開始しており、パレデスらには最低3試合の出場停止処分が下される可能性があります。騒動の後、ガビは自身のSNSでリオネル・メッシに対し『あなたは永遠にナンバー1です』とコメントし、偉大な先輩への変わらぬ敬意を示しています。(via SPORT, 3Cat, ElDesmarque, Mundo Deportivo)
ブルージュの18歳ウイング、ジェシー・ビシウの獲得合意
バルサはクラブ・ブルージュに所属する18歳の右ウイング、ジェシー・ビシウを移籍金1000万ユーロ弱プラス将来の売却益の30%を支払う条件で獲得することで合意しました。ビシウがブルージュとの契約延長を拒否したため、クラブ側は売却を余儀なくされました。186cmの長身と圧倒的なスピード、1対1の強さを持ち、ウスマン・デンベレと比較される逸材です。まずはバルサ・アスレティックに合流する予定ですが、フリック監督の評価次第でトップチームのイギリス合宿に帯同する可能性もあります。(via SPORT)
アブデ・エザルズリ移籍に伴うバルサの移籍金収入とヴィトール・ロッキの背景
レアル・ベティスに所属するアブデ・エザルズリに対し、アストン・ヴィラとニューカッスルが獲得に動いています。ベティスは契約解除金である6000万ユーロの満額支払いを要求しています。バルサはアブデの移籍金収入の20%を受け取る権利を保持しており、移籍が成立すれば最大1200万ユーロの思わぬ臨時収入を得ることになります。バルサは当初アブデの保有権を50%持っていましたが、ヴィトール・ロッキをパルメイラスへ売却する際、ベティス側へローン契約の早期打ち切りを了承してもらう見返りとして、保有権の30%を譲渡していました。(via SPORT, Mundo Deportivo)
ロナルド・アラウホの復帰とトップチームのプレシーズン計画
W杯開幕前に負傷し、長期間メンタル面でも苦しんでいた第一主将のロナルド・アラウホが、プレシーズンのトレーニングに合流しました。回復は順調で、まずは別メニューでの調整からスタートしています。トップチームは今週金曜日にシウタ・エスポルティバでCEエウロパとの無観客の親善試合を行い、その後イギリスのバートン・アポン・トレントへ移動してバーミンガム・シティと対戦します。8月にはウディネーゼ、ノッティンガム・フォレストとの巴戦や、ジョアン・ガンペール杯が控えています。これらの試合は、Culers Premium Membership向けのBarça OneやYouTubeを通じてストリーミング配信されます。(via SPORT)
ラミン・ヤマル、ペドリ、パウ・クバルシの家族との心温まる絆
若き才能たちは家族との強い絆を保っています。ラミン・ヤマルはW杯制覇後も学業を続けており、今後はバカロレアでラテン語やギリシャ語を学びます。過去にサッカーに専念するため学校を辞めようとし、『学校には行くけど何もやらない、午後の練習の準備をする』と伝えて母親に激怒されましたが最終的に理解を得たエピソードを明かしました。最近、両親にマレスメとバルセロナの高級住宅地に家をプレゼントしています。ペドリはW杯優勝直後のピッチで、元GK志望で夢を諦めた父親に向けてパネンカでPKを蹴り、父親にキャッチさせるという彼らだけの特別な儀式を行いました。パウ・クバルシは両親や妹と同居を続けており、運転免許を取得した際に両親へ新車をプレゼントし、自分は古い車に乗り続けるという謙虚な素顔を持っています。(via SPORT)
バルサ・アスレティックとフベニルAの始動、カルドソ・ヴァレラ獲得失敗
ジュリアーノ・ベレッチ監督率いるバルサ・アスレティックが、27名の選手を集めてプレシーズンをスタートさせました。ラポルタ会長が明言した通り、アブドゥル・アジズ・イサの契約更新も間もなく完了する予定です。クラブはレアル・サラゴサの19歳左利きCB、ウゴ・バラチナの獲得も目指し、デポルティボと争奪戦を展開しています。ポル・プラナス監督が率いるフベニルAも始動しましたが、18名の選手が上のカテゴリーに招集されているため、暫定メンバーでのスタートとなりました。一方、長らく獲得を狙っていたディナモ・ザグレブの17歳、カルドソ・ヴァレラについては、契約問題や代理人変更などのトラブルが影響し、最終的に彼が古巣のポルトへ復帰したため獲得は失敗に終わりました。(via SPORT, Mundo Deportivo, ElDesmarque)
グリーンウッドやアスラニなどその他の移籍ターゲット獲得見送り
バルサはマルセイユで活躍したメイソン・グリーンウッドの動向を注視していましたが、アデイェミの獲得に舵を切ったため関心は初期段階で立ち消えとなりました。また、バルサからのオファーを待ち続けて他クラブとの交渉を凍結していたホッフェンハイムのFWフィスニク・アスラニは、バルサが動かなかったためRBライプツィヒへの移籍で合意に達しました。違約金は2900万ユーロに設定されます。同様にバルサを待っていたドゥシャン・ヴラホヴィッチも、ベシクタシュとの交渉を最終段階に進めています。(via SPORT)
【本日の総括】
W杯を制したスペイン代表の中心としてバルサの8選手が歴史的な活躍を見せました。移籍市場ではアデイェミとビシウの獲得が事実上決着し、フリアン・アルバレスやフェラン・トーレスの去就に注目が集まります。デ・ヨングの負傷やアラウホの復帰など、フリック新体制の陣容が急ピッチで固まりつつあります。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
アデイェミの獲得は、フリック監督が志向する縦への推進力と、高い位置からのプレッシング強度を一段引き上げるための布石と読み取れます。一方で、デ・ヨングの長期離脱は中盤の構成に大きな影を落とします。クリステンセンやエリック・ガルシアを中盤に下げるオプションは、守備の安定とビルドアップの質を担保するための苦肉の策ですが、ペドリやガビといったクリエイティブなタレントをどう機能させるか、その配置の妙が今季の序盤戦を左右するでしょう。若手の台頭とベテランの役割分担が、戦術的な柔軟性をどこまで高められるかが鍵となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
W杯でのスペイン代表の躍進は、クラブに大きな誇りと同時に、過密日程という現実的な課題を突きつけました。テア・シュテーゲンのレンタル移籍という決断は、クラブが世代交代と財政的な最適化を同時に進めようとする強い意志の表れです。フェラン・トーレスを巡るPSGとの駆け引きや、アルバレス獲得への強硬な姿勢からは、ラポルタ会長とデコSDが描く「勝てるチーム」への焦燥と期待が透けて見えます。サポーターの熱狂を維持しつつ、クラブの屋台骨をどう再構築するか、フロントの舵取りが問われる局面です。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
アデイェミとビシウの獲得は、将来的な売却益を見越した賢明な投資と言えます。特にアデイェミの契約条件は、現在のバルサの財政状況下で最大限の配慮がなされた内容です。一方で、フェラン・トーレスの契約更新に伴うシティへの支払い義務や、アルバレス獲得を巡る高額な違約金交渉など、ファイナンシャル・フェアプレーの制約が編成の足枷となっているのは明白です。アブデの移籍金収入のような臨時収入をいかに活用し、登録枠を確保するか。編成の整合性を保つための緻密な計算が、今後の補強の成否を分けるでしょう。