シーズン総括とチャンピオンズリーグ出場
ベティスは今シーズン、チームの市場価値が2億4800万ユーロでリーグ8番目という評価ながら、見事にリーグ5位フィニッシュを果たし、UEFAの追加枠によって21年ぶりとなるチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。ファンへのアンケートでも10点満点中8点や9点といった高い評価が相次いでいます。ヨーロッパリーグでのブラガ戦敗退やダービーでの敗北、アトレティコ・マドリード戦での失態などはネガティブな要素として挙げられましたが、チームの躍進を支えた選手として、パブロ・フォルナルスや、15ゴール13アシストと驚異的な成績を残したエズ・アブデ、ナタン、クチョ・エルナンデス、ソフィアン・アムラバトらが高く評価されています。一方で、出場機会の少なかったネルソン・デオッサやロドリゴ・リケルメ、冬に退団しなかったセドリック・バカンブ、そしてサイドバックのジュニオル・フィルポやリカルド・ロドリゲスには期待外れだったという厳しい声も寄せられました。マヌエル・ペレグリーニ監督については一部で退任を求める声もあったものの、その経験と経歴でクラブに安定をもたらした功績が認められ、チャンピオンズリーグで引き続き指揮を執る資格があると支持されています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
パブロ・フォルナルスのスペイン代表落選
今季のチャンピオンズリーグ出場権獲得を決定づける歴史的なゴールをエルチェ戦で挙げるなど、チームの心臓として活躍したパブロ・フォルナルスでしたが、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が発表したスペイン代表のワールドカップメンバー26名からは無念の落選となりました。フォルナルスは公式戦55試合中51試合に出場し、チーム最長となる3709分間プレー。怪我も出場停止もなく、エズ・アブデ、クチョ・エルナンデス、アントニー・マテウス・ドス・サントスの後ろでプレーしながら9ゴール9アシストを記録し、Olocipの人工知能(AI)データでもラミン・ヤマルに次ぐスペイン人2位となる13.5の貢献度を叩き出していました。クラブ公式SNSは彼を支持し、『歴史に残るゴールと10点満点のシーズン。数字がそれが物語っている。パブロ、私たちはあなたを愛している』という熱いメッセージを投稿しています。ペレグリーニ監督も事前に『彼の素晴らしいシーズンと最近の連続招集を考えれば、リストに入らないとは思わない』と太鼓判を押していましたが、無念の結果に。スペイン代表監督は『能力のある選手を外すのはこの仕事で最も嫌なことだが、これが終わりではない。また機会はあるだろう』と説明しています。これでベティスは2006年ドイツ大会のファニートとホアキン・サンチェスを最後に、20年間スペイン代表としてワールドカップに出場する選手を輩出していないことになります。今大会でワールドカップに行く「ベティス育ち」はファビアン・ルイスとガビ、そしてボルハ・イグレシアスのみで、練習サポートメンバーには元カンテラのヘスス・ロドリゲスが呼ばれました。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
クチョ・エルナンデスのコロンビア代表選出と移籍の噂
冬に加入して公式戦40試合で15ゴール3アシストという見事な成績を残したクチョ・エルナンデスは、コロンビア代表のワールドカップメンバーに選出されました。冬加入のためカンファレンスリーグには登録できませんでしたが、15試合で5ゴール1アシストを記録してチームを救い、その後も大活躍を続けました。代表のネストル・ロレンソ監督は『クチョの現在の状態はラファエル・サントス・ボレよりも良い。ラファにそれを伝えるのは非常に辛かったが、現在のパフォーマンスを評価し、クチョのベティスでのパフォーマンスは非常に素晴らしい』と称賛しています。同僚のネルソン・デオッサは、中盤の警告リスクに備えて様々な特徴の選手でカバーするという監督の戦術的理由から落選しました。一方で、メキシコのラヤドス(モンテレイ)が彼の獲得に動き、マティアス・アルメイダ新監督が彼を熱望し、幹部が代理人事務所「You First」とオンライン会議を行って好感触を得たという報道がメキシコメディアから出ました。しかし、クチョの周囲はこれを『フェイクだ』と完全否定しています。ベティスが1300万ユーロで獲得した彼に対し、1月にはパリFCから倍額近い2500万ユーロのオファーがあったもののクラブは拒否しており、欧州5大リーグに戻り来季チャンピオンズリーグに出場できる状況でアメリカ大陸に戻ることは論理的ではないとされています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
来季26/27シーズンの新ユニフォーム情報
セビージャのラ・カルトゥーハ・スタジアムで行われたレバンテ戦で、来シーズン(26/27)用の第1ユニフォームがお披露目されました。緑と白の縦縞に細い横線が胸の高さで入り、パンツが白に戻るデザインが特徴ですが、クラブがSNSに投稿したプロモーション動画に、未発表の第2および第3ユニフォームがハンガーにかかっている様子が映り込むというハプニングが発生しました。アントニー・マテウス・ドス・サントスとエズ・アブデが会話し、その後イスコ・アラルコンが挨拶するシーンの背景に写り込んでいました。ファンや情報アカウントの分析により、第2ユニフォームは2トーンの緑(あるいはボトルの緑に金色のディテール)、第3ユニフォームは青と黒の縦縞(ライムグリーンの縁取り)になる見込みです。第2ユニフォームは、セビリアの有名な聖母のマンントへのオマージュとして今後教会で発表される予定だという情報もあります。公式ショップで85ユーロで販売されている新ユニフォームについて、ファンの間では「チャンピオンズリーグ復帰にはベーシックすぎる」という批判と「帰属意識から記録的な売上になる」という意見で真っ二つに分かれています。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)
ノーベル・メンディのラージョ完全移籍
ベティスからラージョ・バジェカーノにレンタル移籍していた21歳のセネガル代表CBノーベル・メンディについて、ラージョが買い取りオプションを行使することが確実となりました。ラージョのダビド・コベーニョSDは『彼には出場試合数による買い取り義務とオプションの条項がある。我々は彼のパフォーマンスに満足しており、買い取って将来の重要なピースにする考えだ。プロ1年目として非常に高いレベルを示している』と明言しました。買い取り義務が発生する「スタメンまたは45分以上の出場で25試合」という条件まであと1試合に迫っており、水曜日にドイツのライプツィヒで行われるヨーロッパカンファレンスリーグ決勝クリスタル・パレス戦で達成される可能性がありますが、義務が発生しなくても買い取られる方針です。これによりベティスは固定で240万ユーロ、ボーナスを含めれば最大500万ユーロという多額の移籍金収入を得ることになります。パリFCからわずか90万ユーロで獲得した選手であるためクラブに大きなキャピタルゲインをもたらし、さらに将来の移籍金の20%を受け取る権利も確保します。ラージョは保有権の80%を取得し、今後ノッティンガム・フォレスト、ベンフィカ、アタランタなどに売却するビジネスも視野に入れています。(via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo, ElDesmarque)
コモのCL出場による巨額ボーナス獲得
イタリア・セリエAの最終節で、ミランがカリアリに敗れるという波乱があり、セスク・ファブレガス監督率いるコモがクレモネーゼを破って逆転で4位に浮上し、クラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。この結果はベティスに予期せぬ金脈をもたらしました。コモには元ベティスのアサン・ディアオとヘスス・ロドリゲスが所属しており、彼らの移籍契約には欧州大会出場に応じたボーナス条項が含まれていました。特にチャンピオンズリーグ出場という快挙により、ベティスは2人のボーナス合わせて約550万ユーロの追加収入を得ることになります。1月に移籍したヘスス・ロドリゲスは個人およびチームの目標を達成し、固定2250万ユーロにボーナス約350万ユーロが加わり、総額約2600万ユーロをベティスにもたらしました。昨夏移籍したアサン・ディアオの分も合わせると、コモとの取引で総額3450万ユーロ以上が保証されたことになります。コモは昨夏、アサン・ディアオに対してプレミアリーグからの4500万ユーロのオファーを断っていました。ベティスはヘスス・ロドリゲスの将来の売却益の12.5%、アサン・ディアオの移籍金の15%を受け取る権利も保持しており、彼らの市場価値が現在3000万ユーロに達していることを考えれば、今後さらに大きな利益を生む可能性があります。(via Estadio Deportivo)
リカルド・ロドリゲスの退団決定
ベティスは、スイス人DFリカルド・ロドリゲスとの契約に含まれていた1年間の契約延長オプションを行使しないことを決定しました。今シーズン、ファンの間でも期待外れだった選手の一人として名前が挙がっていた彼は、このまま6月30日をもってフリーでクラブを去ることになります。(via Mundo Deportivo)
ソフィアン・アムラバトのローン満了
移籍市場の最終盤にフェネルバフチェからローンで加入したモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトが、ベティスでの期間を終えて別れの挨拶を行いました。SNSで自身の写真とともに『シーズンを通した愛と素晴らしいサポートに感謝します!』と英語でわずか11語の短いメッセージを投稿し、トルコへの帰還を示唆しています。ベティスは給与の30%のみを負担し、買い取りオプションはないという非常に有利な条件で彼をプレーさせていました。ペレグリーニ監督は『彼は専門家がいなかったポジションで多大な貢献をしてくれた。彼の去就については将来話し合われるべきテーマだ』と残留を希望していました。しかし、フェネルバフチェでの高額な給料や、彼らがフィオレンティーナから獲得する際に投資した移籍金1200万ユーロとローン料200万ユーロを回収したいという思惑があるため、ベティスが再獲得することは極めて困難な状況です。アムラバトはこれからモロッコ代表としてワールドカップに向かいます。(via ElDesmarque)
ケビン・ロモナコの獲得再燃の可能性
アルゼンチンのインデペンディエンテに所属する24歳のCBケビン・ロモナコについて、ベティスが再び獲得に動く可能性が浮上しています。昨夏、ベティスは彼をターゲットにし、「700万ユーロで保有権の60%を取得し、後に250万ユーロで20%を買い取る(総額950万ユーロで80%取得)」という具体的なオファーを出しましたが、当時は市場価値が1200万ユーロまで高騰しており、契約解除金の1500万ユーロを要求されて交渉は決裂しました。3月にもベティスはアルゼンチンに渡って直接交渉を試みましたが、情報が漏洩したことに激怒し、マヌ・ファハルドSD率いる強化部が代理人を介さずに交渉を完全に打ち切っていました。しかし現在、彼の市場価値は800万ユーロにまで急落しており、獲得のハードルがかつてないほど下がっています。彼はインデペンディエンテで絶対的なレギュラーを維持しているため、価格下落を機にベティスが再びアプローチを再開するかが注目されています。(via Estadio Deportivo)
GK陣の去就とエスカンデルの噂
アドリアン・サン・ミゲルの退団(または引退)が確実視される中、ベティスのGK事情についての噂が出ています。基本線としては、アルバロ・バジェスとパウ・ロペスの残留が確実視されており、チャンピオンズリーグに向けた第3GKとして、下部組織からマヌ・ゴンサレスを昇格させるか、レアル・バジャドリードへのレンタルで経験を積んだギリェルメ・フェルナンデスを戻すか、あるいは新たな競争相手を市場で探すかが議論されています。そんな中、オビエドで今季素晴らしい活躍を見せたアーロン・エスカンデルへの関心が報じられましたが、同選手に近い関係者はベティスでプレーする選択肢があることは把握していないとしており、彼がラ・カルトゥーハでプレーする可能性は低いと見られています。(via Estadio Deportivo)
レバンテ監督からの賞賛と日程への苦言
先日対戦したレバンテのルイス・カストロ監督が、ベティスの姿勢について言及しました。ベティスがワールドカップに出場するような主力選手をスタメンに起用し、全力で立ち向かってきたことに対し、『ベティスは最高のチームで来てくれたし、それが全試合で普通であるべきだ。彼らが全力でプレーしたことは素晴らしい』と最大限の賛辞を送りました。一方で、バルセロナが優勝を決めた直後に過密日程で試合を組まれるなど、リーグ機構の運営に対しては、『組織としてそういった事態は避けるべきであり、もっと日程を調整していくつか変えなければならない』と苦言を呈しています。(via SPORT)
【本日の総括】
21年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得という歴史的快挙にファンが沸く一方で、大黒柱フォルナルスの代表落選という悲報もありました。来季に向けたユニフォームの流出や、レンタル組の去就、元所属選手の活躍による巨額ボーナスの獲得など、ピッチ外でも大きな動きが続いており、新シーズンへの期待と準備がすでに加速しています!