セビージャFC
左大腿四頭筋の筋断裂で離脱していたフアンル・サンチェスが回復し、グループ練習に復帰した。ルイス・ガルシア・プラザ監督にとっても朗報であり、オランダ合宿でのNECナイメヘンとの親善試合に出場する可能性がある。彼はナポリ、フィオレンティーナ、アタランタなどイタリアのクラブから関心を集めており、移籍市場での注目株となっている。一方でフアン・イグレシアスの加入やプレシーズンでのカルモナの起用により、右サイドバックの序列で3番手となっており、今後はウイングでのポジション争いか移籍かという岐路に立たされている。現在の負傷離脱はアルフォン・ゴンサレスのみである。スイス代表のジャブリル・ソウとルベン・バルガスはW杯休暇を終えてオランダ合宿から直接合流する予定となっている。退団交渉中のエジュケは個別調整を続けており、オランダ合宿のメンバーから外れる見込みだ。アドリア・ペドロサ、ジョアン・ジョルダン、フェデ・ガットーニ、ファビオ・カルドソ、ラファ・ミルも戦力外として個別調整中である。ラファ・ミルはギリシャのアリス・テッサロニキへの移籍が濃厚となっており、クラブと契約解消で合意し、セビージャは彼の給与の節約に成功した。新加入のフリオ・ディアスは合宿メンバーに入り、左サイドでの出場機会を窺っている `(via Estadio Deportivo, MARCA, ElDesmarque, AS, SPORT)`。
ルイス・ガルシア・プラザ監督はオランダ合宿中にさらなる補強を望んでおり、レアル・マドリードの第3GKフラン・ゴンサレスとストライカーの獲得を目指している。そのストライカー候補として、アルゼンチンのクラブ・アトレティコ・ティグレに所属する23歳のダビド・ロメロの獲得を加速させている。セビージャの最初のオファーは拒否されたが、好条件を再提示し、欧州移籍を望む選手本人とは既に合意に達した。パルマやボカ・ジュニアーズとの争奪戦になっており、ティグレ側は保有権の一部に対して約700万ユーロを要求している `(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)`。
ラージョ・バジェカーノ
スタジアム問題が深刻化している。マドリード州の文化・観光・スポーツ顧問であるマリアノ・デ・パコ氏は、ラージョがスタジアムの管理・維持能力を示せなかったとして、施設の使用許可を打ち切ったことを明らかにした。同氏は『ラージョはスタジアムを維持する能力がないことを示した。彼らが適切な条件でホームに戻れるように我々は動いている。マルティン・プレサ会長は何もせず、時間を浪費する引き延ばし戦略を利用した』と強く批判した。さらに『マドリード州は年間8万ユーロの支払いでクラブを助けており、レガネスやヘタフェ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリードにはない優遇措置を与えている』と語った。州の技術者がスタジアムに立ち入ろうとしたがクラブ側に拒否され、警察に被害届を出す事態に発展している。スタジアムは現在もプレー不可能な状態であり、開幕戦となる第2節アラベス戦をどこで開催するかは未定のままである `(via Mundo Deportivo, AS, MARCA)`。
選手動向として、23歳のMFディエゴ・メンデスが退団してフリーとなった。クラブは2024年に結んだ3年の契約延長オプションを行使しなかった。メンデスは2024年のコパ・デル・レイのウエスカ戦で右膝前十字靭帯と半月板を断裂し、エデンセへのレンタルを経て、昨季のプレシーズンで再び前十字靭帯を断裂するという苦難を経験した。現在は完治しており、セグンダやプリメーラRFEFの4クラブ、MLSからのオファーを検討している `(via Estadio Deportivo)`。
RCDエスパニョール
センターバックの補強が急務となっている。マノロ・ゴンサレス監督率いるチームは、イングランドでのバーンリーとの親善試合を2-2で引き分けた。4分にロベルト・フェルナンデスとエドゥ・エスポシトのハイプレスからジョフレ・カレーラスが先制したが、直後の5分にラムジーに同点にされた。後半開始早々にはクレメンス・リーデルの致命的なパスミスからアンドレアス・ウントンジに逆転を許すも、85分にハビ・エルナンデスのCKからキケ・ガルシアがヘディングで同点ゴールを奪った。リーデルのミスやレアンドロ・カブレラの危険なボールロストにより、守備の不安が露呈している。フェルナンド・カレロがマラガへ去り、ミゲル・ルビオもバジャドリードへの移籍で退団が濃厚なため、モンチSDとオーナーのアラン・ペイスは質と量の両面で2人のセンターバック獲得に動く必要に迫られている `(via AS, MARCA)`。
右サイドバックのルベン・サンチェスが構想外となっている。バーンリー戦でも出番がなく、オマル・エル・ヒラリが絶対的なレギュラーに定着しているため、マノロ・ゴンサレス監督のプランには入っていない。クラブは契約残り5ヶ月の彼に対し、フリートランスファーでの退団を許可する方向で調整を進めている `(via SPORT)`。
アスレティック・ビルバオ
エディン・テルジッチ監督率いるチームは、ラレドで行われたプレシーズン第5戦でラシン・サンタンデールに3-0で快勝した。開始早々にロベルト・ナバーロのシュートがクロスバーを叩き、その後ペイオ・カナレスのヒールパスからグルセタのシュートがポストに当たって先制。さらに後半にはオイアン・サンセ(78分)とヨハネコ(82分)が追加点を挙げた。試合を通じてアスレティックは5本のポスト直撃シュートを放つなど相手を圧倒した。テルジッチ監督は試合後『土曜日からの改善は非常に重要だ。攻撃面で才能を示し、守備でも互いのためにプレーできたことにとても満足している。無失点で終えられたことも嬉しい。グルセタのゴール能力はチームに不可欠だ』と語った `(via MARCA, Mundo Deportivo)`。
選手動向では、イニャキ・ウィリアムスがW杯後の休暇を終えてプレシーズンに合流し、ラシン戦でベンチ入りしたもののプレーはしなかった。また、負傷していたニコ・セラーノがラシン戦の60分からロベルト・ナバーロに代わって出場し、プレシーズン初出場を果たしている `(via MARCA, Mundo Deportivo)`。
RCDマジョルカ
ルイス・ガルシア新監督がマルベージャでの合宿中にインタビューに応じ、自身の哲学を語った。『私はマジョルカの選手たちに信じられないほどの要求をするつもりだ。勇敢で、ボールを持ち、顔を出し、失敗を恐れないチームにしたい』と述べ、ミスを恐れずアグレッシブに戦う姿勢を求めた。選手起用については、アルナウ・プイグマルをサイドバック、ウイング、3バックのウイングバックなど適応力のある選手として評価している。W杯帰りのモヒカは8月3日に合流予定で完全に構想内であると明言した。中盤のモルラネス、ダルデル、パブロ・トーレの同時起用についても『フィジカルが強い選手が守備に優れているわけではない。彼らは賢く、我々に多用性をもたらす』と肯定的な見解を示した `(via SPORT)`。
マルベージャでの合宿では厳しい午前練習の後に選手たちに3回の自由な午後を与え、リラックスさせている。昨シーズンまで頻繁に流れていたレゲトンに代わり、ロッカールームでは商業的なダンスミュージックが多く流れるようになった。プレシーズン最後の親善試合では、アル・イテハドと対戦した。相手チームには元マジョルカのGKプレドラグ・ライコヴィッチがおり、スタンドから試合を観戦し、アントニオ・ライージョやかつてのスタッフたちと挨拶を交わす場面があった。また、マルク・バルトラ(ベティス)が練習を見学に訪れた `(via SPORT)`。
レアル・ソシエダ
ペジェグリーノ・マタラッツォ監督率いるチームは、今夏の移籍市場でまだ一人も新戦力を獲得していないが、大物へのオファーが報じられている。ブラジルのクルゼイロで台頭している22歳の若手センターバック、ジョナタン・ジェズスに対して1500万ユーロの大型オファーを提示した。右利きながら左CBもこなせる適応力や、長身を活かしたスピードとカバーリング能力が高く評価されている。しかしクルゼイロ側は最低2000万ユーロを要求しており、交渉は容易ではない `(via Mundo Deportivo)`。
また、ボルシア・ドルトムントを契約満了で退団した30歳の元ドイツ代表MF、ユリアン・ブラントの獲得にも強襲している。リーズ・ユナイテッドなどと競合しているが、エリック・ブレトスSDが魅力的なオファーを提示し、欧州カップ戦に出場できるスポーツプロジェクトを武器に獲得競争で優位に立っている。これまでメディアで28人もの選手がソシエダの補強候補として報じられてきたが、クラブはサンセ(Bチーム)の若手の見極めも行いつつ、慎重に動きを進めている `(via ElDesmarque, MARCA)`。
アトレティコ・マドリード
ディエゴ・シメオネ監督の15シーズン目となるチームは、プレシーズン初戦でヘタフェに4-1と快勝し好発進を切った。新加入のアデモラ・ルックマンが開始5分で先制点を挙げ、35分にもカルロス・マルティンのクロスから2点目を奪う大活躍を見せた。後半にはアルナウ・オルティス(55分)と、自身が獲得したPKを沈めたオベド・バルガス(90分)が得点した。ヘタフェはアルバロ・グティエレスが1点を返した。スポルティングから4000万ユーロで加入した新戦力モルテン・ヒュルマンドが中盤でコケと並んで先発デビューを果たした。ホセ・マリア・ヒメネスとジョニー・カルドーソも負傷から復帰して後半からプレーした `(via SPORT)`。
移籍市場では、シメオネ監督が熱望するトッテナムのアルゼンチン代表CBクリスティアン・'クティ'・ロメロの獲得に向け、マテウ・アレマニーSDが動いている。選手本人は退団を希望しているが、700万ユーロの純年俸が大きなハードルとなっている。フリアン・アルバレスの去就や、ヒメネスが犠牲になる可能性も絡んでくる `(via ElDesmarque)`。
ピッチ外では、PSGから約4000万ユーロで加入した韓国代表のカン・イン・リーが、公式戦デビュー前にも関わらずクラブ史上最高のユニフォーム売上を記録した。フリアン・アルバレスを超える反響を呼び、アジアやアメリカ市場での商業的な大成功をもたらしている。チームは8月5日に韓国ツアーでマンチェスター・シティと対戦予定で、ソウルには「Casa del Atleti」もオープンする `(via SPORT)`。
バレンシアCF
2026-27シーズンに向けたアウェイユニフォームを公式に発表した。青色を基調とし、地中海とバレンシアの海岸の夕暮れから着想を得た「Mediterranean Orange(地中海オレンジ)」のディテールがあしらわれている。首の後ろにはオレンジ色でコウモリのロゴが配置され、パンツとソックスも青とオレンジの組み合わせとなっている。プーマ製で、最新の「ULTRAWEAVE Thermoadapt」技術を採用し、通気性と伸縮性が向上している `(via ElDesmarque, MARCA, SPORT)`。
また、ストライカーのウーゴ・ドゥロと、レーシングドライバーである恋人のネレア・マルティがポッドキャスト番組に出演し、私生活について語った。ネレアが『もし3時間遅刻したければウーゴの車に乗りなさい。時間を守りたければ私の車に』と冗談を飛ばすと、ウーゴは『安全に落ち着いて到着したいなら僕とだね』と返答した。ネレアがウーゴの仕事の資料の文法を添削していることや、料理はネレアが作り、片付けはウーゴが担当していることなど、仲睦まじい日常が明かされた `(via MARCA)`。
レアル・ベティス
マヌエル・ペジェグリーニ監督のチームは、第24回シウダ・デ・ラ・リネア杯でフランスのオリンピック・リヨンと対戦し4-0で大勝した。前半22分にパブロ・フォルナルスのCKからマルク・バルトラがヘディングで先制し、44分にも再びフォルナルスのCKからネルソン・デオッサが頭で追加点。後半には相手の守備のミスを突いてパブロ・ガルシア(58分)が決め、最後は左からのクロスをロドリゴ・リケルメ(78分)が押し込んで締めくくった。2アシストを記録したフォルナルスは試合後『グラナダ戦であまり良くない試合をした後だったので、勝利が重要だった。強力な相手に対して無失点でチャンスを活かせた』と手応えを語った `(via SPORT, Estadio Deportivo)`。
ストライカー探しが急務となっているマヌ・ファハルドSDは、ベンフィカに所属する22歳のクロアチア人FWフランホ・イバノビッチに関心を示している。ベティスは買取オプション付きのレンタルを打診しているが、ベンフィカは昨夏2280万ユーロを投資しており、完全移籍での放出を望んでいる。また、若手有望株の20歳FWロドリゴ・マリーナをイタリア・セリエBのアヴェッリーノへ100万ユーロ+ボーナスで売却する交渉が最終段階に入った。ベティスは将来の売却益の一部と買い戻しオプションを保持する予定だ `(via Estadio Deportivo, AS)`。
エズ・アブデにはローマが関心を示しているが、アブデ本人は退団を望んでおらず、ローマに対して現在の年俸の倍額を要求している。ベティス側も違約金6000万ユーロに対し、5000万ユーロ以下では交渉しない強気の姿勢を貫いており、具体的なオファーもないため移籍は遠のいていると見られる `(via ElDesmarque, Mundo Deportivo)`。
CAオサスナ
ルイス・ミゲル・ラミス監督が率いるオサスナは、イギリスへの短期遠征で行われたイプスウィッチ・タウンとの親善試合に2-1で勝利し、プレシーズンの好調を維持している。試合開始わずか5分、タホナル(下部組織)出身のアナイ・モラレスの素晴らしいプレーとキケ・バルハのシュートの跳ね返りから、同じくカンテラーノのアウリアが押し込んで先制。後半54分にはアクポムにクロスから同点ゴールを許したものの、80分にラウール・モロがセットプレーから見事なシュートをゴール隅のポストに当てて叩き込み、これが決勝点となった `(via MARCA)`。
ビジャレアルCF
イニゴ・ペレス監督が就任したビジャレアルは、イタリアで開催された「コモ・カップ」で躍動し決勝進出を決めた。45分ハーフで行われたグループリーグで、まずサウジアラビア2部のアル・ウラと対戦。アジョゼ・ペレスの2ゴールとセルジ・カルドナのゴールで3-0と圧倒した。続くセリエAのコモとの試合では、リベラリに先制を許したものの、アルベルト・モレイロの鮮やかなミドルシュートで1-1の同点に追いついた。決着をつける3人制のPK戦では、ジェラール・モレノ、モレイロ、ミカウターゼが全員成功させ、GKルイス・ジュニオールが相手のシュートを1本セーブして3-1で勝利。土曜日にフランスのRCランスと決勝を戦う。合宿中の夜には伝統のカラオケ大会が開催され、トップチームの選手や若手選手らが歌やダンスを披露してチームの結束を深めた `(via SPORT, MARCA, Estadio Deportivo)`。
W杯に参加していた代表選手たちが全員イタリア合宿に合流した。最後にレナト・ベイガとアレックス・フリーマンが到着し、ローガン・コスタ、パプ・ゲイェ、ニコラ・ペペ、タニ・オルワセイ、タジョン・ブキャナンと共に新監督の戦術理解を進めている `(via SPORT)`。
移籍市場では、レバンテに所属する20歳の大型ストライカー、カルロス・エスピの獲得に迫っている。プレミアリーグのブライトンやイプスウィッチ、イタリアのボローニャなどの関心を退け、選手本人との合意を取り付けた。現在クラブ間での最終的な金銭面の詳細を詰めている段階である `(via Estadio Deportivo)`。
【本日の総括】
プレシーズンマッチが本格化し、各チームが強豪相手に実戦感覚を磨いている。アスレティック・ビルバオ、アトレティコ・マドリード、レアル・ベティス、オサスナ、ビジャレアルなどが国際的な親善試合で勝利や好結果を残し、仕上がりの良さをアピールしている。一方で、エスパニョールのように守備の課題が浮き彫りになるチームもあり、各クラブは残りの移籍市場で弱点の補強を急いでいる。特にセビージャ、レアル・ソシエダ、アトレティコ、ビジャレアルなどは高額な移籍金が動くビッグディールを進行中であり、水面下での駆け引きが活発化している。また、ラージョ・バジェカーノのスタジアム問題は深刻であり、開幕直前になってもホームスタジアムが使えない異常事態に陥っており、リーグ全体に波紋を広げている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズンマッチが本格化し、各チームの戦術的輪郭が鮮明になってきました。特に注目すべきは、ビルバオやビジャレアルが見せる攻撃の連動性と、エスパニョールが露呈した守備の脆さの対比です。配置の噛み合わせや個の能力に頼るだけでなく、新監督たちが求める「勇敢なボール保持」や「守備の規律」が、実戦でどれだけ再現されているか。この時期の親善試合は結果以上に、交代枠を使いながらの局面変化や、戦術的タスクを遂行できる選手層の厚みを測る重要な試金石となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
各クラブの温度差が顕著です。好調なプレシーズンを送るチームが結束を深める一方で、ラージョ・バジェカーノのスタジアム問題は深刻な経営的・行政的課題を突きつけています。クラブの運営能力が問われる事態は、サポーターの信頼やチームの士気にも直結しかねません。また、カン・イン・リーのユニフォーム売上が示すような商業的成功と、現場の補強ニーズをどう両立させるか。フロントの舵取りが、今シーズンのクラブの空気を決定づける重要な局面を迎えています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場は、単なる戦力補強から「編成の最適化」へとフェーズが移行しています。セビージャのラファ・ミル放出による給与枠の確保や、ベティスの若手売却と買い戻し条項の活用など、各クラブは限られた予算内でいかに効率的なスカッドを組むかに腐心しています。特にストライカー獲得を巡る争奪戦は、欧州カップ戦の出場権や将来の売却益を見据えたシビアな駆け引きが続いており、契約年数やサラリー負担のバランスを見極める冷静な判断が求められます。