監督・SD人事:ルイス・ガルシア・プラサ監督の続投とナバロ新SDの正式就任
セビージャは、ホセ・イグナシオ・ナバロが暫定ではなく正式にスポーツディレクターに就任したこと、そしてルイス・ガルシア・プラサが来季の監督として続投することを静かに決定しました。セルヒオ・ラモスによるクラブ買収交渉が決裂したことで、ホセ・ボルダラスを新監督に据えるというラモス側の計画が消滅し、チームを残留に導いたガルシア・プラサの継続が確実になった形です。残留決定により契約の1年自動延長オプションがすでに発動していたため、クラブからの公式発表は予定されていません。監督は休暇を返上し、ナバロ新SDと共に休むことなく来季のチーム編成に奔走しています。監督はすでに構想外の選手と補強が急務なポジションを伝えており、『予算はラ・リーガで最も低い部類で戦うことになる。他クラブとの経済的な不利を抱え、遅れをとっている中で、フリーの選手を逃せば移籍金を払って獲得することはできない』と経済的困難を警告しつつ、プレシーズンに向けてチームの骨格作りに取り組んでいます。(via Estadio Deportivo)
新戦力獲得:フアン・イグレシアスとアルナ・サンガンテのフリー加入が確実に
アントニオ・コルドン前SDが退任前にまとめていた2つのフリー移籍が、まもなく正式なものとなります。ヘタフェの右サイドバック、フアン・イグレシアスと、ル・アーヴルのセンターバック、アルナ・サンガンテです。フアン・イグレシアスは自身のSNSで『7年間の忘れられない日々に感謝します。ここで夢を叶え、家族を築きました。心を誇りで満たして去ります。私は永遠にアスロン(ヘタフェのファン)の一員です』とヘタフェへの別れのメッセージを投稿しました。彼はセビージャからの4年契約のオファーに惹かれ、ヘタフェの契約延長を拒否していました。今季3217分プレーし、両サイドバックやセンターバックもこなす彼の多用性と高いインテンシティは、ガルシア・プラサ監督に多くの戦術的選択肢をもたらすはずです。前所属クラブとの契約が完全に満了した後、正式に加入が発表される見込みです。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
補強ターゲット:ルイス・パルマの獲得はレフ・ポズナン完全移籍で絶望的に
セビージャは、ワールドカップで価値が上がる可能性があるルーベン・バルガスの売却に備えて、ホンジュラス人左ウインガーのルイス・パルマを注視していましたが、その獲得は非常に困難になりました。パルマがレンタルで所属していたポーランドのレフ・ポズナンが、セルティックに対して400万ユーロの買い取りオプションを行使し、2029年までの3年契約で完全移籍を発表したためです。この金額はレフ・ポズナン史上最高額の移籍金となります。これにより、パルマを獲得するために必要な移籍金は400万ユーロを大きく上回ることになり、現在のセビージャの財政状況では到底手が届かないため、クラブはサイドアタッカーの補強において他の選択肢を探さざるを得なくなりました。(via Estadio Deportivo)
契約延長の動向:グデリ、カストリン、そして他クラブも狙うオソの契約事情
来季の編成において、クラブはいくつかの重要な契約更新を抱えています。まず、キャプテンとして見事な振る舞いを見せているネマニャ・グデリは6月末で契約が切れますが、セビージャを家のように感じており、クラブの財政状況に合わせて自身の要求を下げる意思があるため、残留の可能性が残されています。また、今季終盤に守備の要として定着したアンドレス・カストリン(2027年まで契約)の契約更新も急務となっており、交渉が進められています。
そして最も注目を集めているのが、左サイドでブレイクした22歳のオソ(ホアキン・マルティネス・ガウナ)です。今季21試合で2ゴール3アシストを記録し、その素晴らしいキック、豊富な運動量、守備の献身性、攻撃時の大胆さで左ラテラルからウイングまでこなす彼は、レアル・ソシエダやビジャレアルといったクラブから熱い視線を浴びています。アルゼンチン代表スタッフも彼に注目しています。セビージャは彼を将来のプロジェクトの柱と見なし、トップチームの登録枠と昇給を伴う長期契約を結ぶために交渉を急いでいます。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / ElDesmarque)
選手の去就:アレクシス・サンチェス残留の可能性と、エジュケやレンタル復帰組の未来
放出候補と見られていた37歳のアレクシス・サンチェスに、来季も残留する可能性が浮上しています。彼は今季、最低年俸で加入しながら公式戦30試合で4ゴール2アシストを記録し、特にビジャレアル戦やエスパニョール戦で重要な役割を果たしました。彼が現在の低い年俸を維持し、試合終盤のジョーカーとしての役割を受け入れるなら、残留の扉は開かれています。
一方、契約最終年を迎えるチデラ・エジュケの未来は不透明です。ガルシア・プラサ監督は彼について『もし彼がこのレベルを維持し、ドリブルで迷子になることなくゴールに向かって集中するならプレーするだろう』と語っていましたが、実際には先発出場は2試合のみで、信頼は断続的です。監督は彼を戦力外とはしていませんが、プレミアリーグやブンデスリーガからの関心が噂される中、クラブは移籍金が得られるなら売却を歓迎する構えです。
また、レンタル先から復帰するラファ・ミル、アドリア・ペドロサ、アルフォン・ゴンサレスの3選手については、クラブは放出を基本線としています。ペドロサにはホセ・ルイス・メンディリバル率いるオリンピアコスが関心を示しており、ラファ・ミルは性的暴行の疑いに関する裁判の判決待ちという状況です。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
クラブ買収問題:セルヒオ・ラモスの買収オファーが破談、その裏側にある条件変更
数か月にわたって進行していた、セルヒオ・ラモス率いる投資家グループによるセビージャの買収交渉が決裂しました。当初の提案は、株式の過半数取得と資本注入を合わせて約4億5000万ユーロというものでしたが、大株主側(カストロ、ギハロ、カリオン、アレス、デル・ニド・ベナベンテの両家)は、最終段階で支払い構造などの条件が大幅に変更されたとして交渉を打ち切りました。
大株主側の主張によれば、ラモス側は総投資額を2億2200万から2億6200万ユーロに減額し、クラブの評価額も当初より35%低い2億8500万ユーロに引き下げたとのことです。さらに大株主の保有割合は当初の85%から49.3%まで希釈化される条件でした。ラモスは『ラ・リーガや財務アドバイザーの推奨によるものだ。私たちは盗もうとしているのではなく、セビージャを立て直す手助けをしたいだけだ』と弁明しましたが、ラ・リーガ側はラモスへの推奨の事実を否定しています。大株主側は当初の合意に戻らない限り再交渉には応じない姿勢で、50万ユーロの違約金と損害賠償を請求する通達を送るなど、両者の不信感は決定的となっています。(via Estadio Deportivo / SPORT)
ファンの抗議活動:経営陣と大株主に対するデモが連日サンチェス・ピスフアンで開催
クラブの壊滅的な経営状況と買収交渉の決裂を受け、ファンの怒りが爆発しています。連日21時にサンチェス・ピスフアンのプレフェレンシアのモザイク前にファンが集まり、『役員、辞任せよ。セビージャから出て行け』『セビージャは血を流している』『不法占拠者、出て行け』といった横断幕を掲げて抗議を行っています。
批判の的となっているのは、ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ現会長やカストロ家などの現経営陣に加え、元会長のホセ・マリア・デル・ニド・ベナベンテも含まれています。長年現役員を批判していた彼が、クラブ売却のために現経営陣と秘密裏に手を組んだことが発覚し、小額株主協会も『すべてはお金のためというハゲタカのように団結した』と非難の声明を出しています。デモには解雇された伝説的な用具係のパコも参加しており、Biris NorteやAccionistas Unidosなどのグループは、さらに大規模なデモを準備しています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
法廷闘争:デル・ニド・ベナベンテと現経営陣の統治協定を巡る裁判が6月末に開廷
クラブの権力闘争は法廷でも続いています。ホセ・マリア・デル・ニド・ベナベンテが、2019年に結ばれた統治協定を破棄するために起こした訴訟の裁判が、6月29日と30日に予定されています。被告は息子のカラスコ現会長、ホセ・カストロ前会長、そしてSevillistas de Nerviónグループです。
裁判はパルマス・アルタスの司法都市にある第一審裁判所第10号で開かれます。判決後も20日間の上訴期間があるため、最終的な結審は協定が失効する2027年よりも後になる可能性がありますが、クラブの売却問題が複雑に絡み合っているため、今後どのようなシナリオに発展するか予断を許さない状況です。(via ElDesmarque)
代表戦情報:アコル・アダムスがナイジェリア代表としてポーランド戦に先発出場
セビージャで今季チーム内得点王(10ゴール)となったアコル・アダムスが、ポーランドのワルシャワにある国立競技場で行われたナイジェリア代表対ポーランド代表の親善試合(2-2の引き分け)に先発出場しました。彼は前半の45分間プレーし、ハーフタイムに交代して退いています。
ナイジェリア代表に定着しているアダムスは、これまで代表として14試合に出場し、5ゴール2アシストを記録しています。なお、今回の代表メンバーには、セビージャでのチームメイトであるチデラ・エジュケは招集されていません。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ガルシア・プラサ監督の続投とイグレシアスらのフリー加入で来季の土台作りが進む一方、ラモスによるクラブ買収の破談と、それに伴うファンの激しい抗議デモ、そして法廷闘争など、ピッチ外の混乱がセビージャの未来に大きな影を落としています。