プレシーズン動向

⚽ セビージャFCはルイス・ガルシア・プラサ監督の下、ホセ・ラモン・シスネロス・パラシオス・スポーツシティで順調にプレシーズンを進めています。水曜日には1回のトレーニングセッションを実施し、木曜日には2部練習が行われます。月末のオランダ合宿までは、ここを拠点に調整が続きます。

今週金曜日の午前練習を終えた後、午後17時にはポーランドへ出発します。日曜日(16:00)には、ポーランド1部で昨季13位のKSクラコヴィアとの創立120周年記念試合が、約1万5000人収容のスタジアムで予定されています。遠征後、月曜日にはセビリアへ帰還し、火曜日はオフとなるスケジュールです。

また、水曜日の昼には新戦力であるホン・グリディ、フアン・イグレシアス、アルナ・サンガンテの公式プレゼンテーションが行われます。負荷調整を行っていたサンガンテもすでに全体練習に通常通り合流しています。

(via Estadio Deportivo)

負傷者情報

🤕 現在、4名の選手が負傷により別メニューや離脱を余儀なくされています。

最大の痛手はフアンル・サンチェスです。左大腿四頭筋の筋断裂が確認され、アタランタからの関心が寄せられている中での負傷となりました。最低でも2週間の離脱が見込まれており、KSクラコヴィア、コルドバ、セウタとのプレシーズンマッチは欠場が確実です。オランダ合宿でのNECやユトレヒト戦の出場も微妙な状況となっています。右サイドバックにはホセ・アンヘル・カルモナやフアン・イグレシアスが控えているため、ルイス・ガルシア・プラサ監督は彼に無理をさせない方針です。

その他、アンドレス・カストリンが恥骨炎、マルカオが右大腿四頭筋の浮腫を抱えています。さらに、アルフォン・ゴンサレスは右大腿四頭筋の筋断裂によりプレシーズンを全休し、リーグ序盤戦の欠場も決まっていますが、セルタ・デ・ビーゴが彼の復帰を検討している状況です。

(via Estadio Deportivo)

アコル・アダムス

✈️ アコル・アダムスは水曜日も全体練習に参加しましたが、ヴェネツィアへの移籍に向けたメディカルチェックを受けるため、イタリアへ渡航するカウントダウンに入っています。

ヴェネツィアとは2030年までの契約で既に合意済みです。クラブ間交渉も大筋で合意に達しており、固定1680万ユーロに変動ボーナスを加えて最大2050万ユーロに達する条件となっています。さらに、達成難易度の高いボーナスとして300万ユーロが設定されています。かつてビクトル・オルタSD時代にモンペリエから550万ユーロで獲得したことを考えれば、クラブに大きな利益を生む取引です。

現在公式発表のブレーキとなっているのは、一括払いと分割払い(おそらく3年分割)の割合など、支払い方法に関する最終的な詳細の調整です。

(via Estadio Deportivo)

オソ (ホアキン・マルティネス)

💎 左サイドで存在感を放つ23歳のオソは、この夏の移籍市場で最も注目を集める選手の一人となっています。右足首の軽い捻挫から回復し、通常トレーニングに復帰していますが、その去就は不透明です。

契約は2027年まで残っており、セビージャは彼との契約延長とトップチーム待遇への引き上げを望んでいます。しかし、代理人側の要求とクラブの厳しい財政状況により交渉は停滞しています。

そうした中、イングランドのノッティンガム・フォレストから600万ユーロのオファーが届きましたが、1500万ユーロを要求するセビージャはこれを即座に拒否しました。さらに直近では、ノッティンガムと同じエヴァンゲロス・マリナキス氏がオーナーを務め、ホセ・ルイス・メンディリバル監督が率いるオリンピアコスも獲得レースに参入しました。セビージャの要求額を熟知しているオーナーの動きに注目が集まっています。

また、彼にはニューカッスル、フィオレンティーナ、ストラスブール、ビジャレアル、エスパニョールなども関心を寄せており、アルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督のレーダーにも入るほどの評価を受けています。

(via Mundo Deportivo)

タンギ・ニアンズ

💼 タンギ・ニアンズのリールへの移籍が完了間近となっています。フランスに残って新天地を探す許可を得ていた彼は、すでにリールでの徹底的なメディカルチェックを無事に通過し、あとはサインを残すのみです。

移籍金は発生しませんが、ホセ・イグナシオ・ナバーロSDの粘り強い交渉により、2027年まで残っていた800万ユーロを超える高額な給与負担の半分以下をセビージャが負担し、残りは本人が放棄した上でリールが支払うという形で合意しました。未償却分の320万ユーロは損失として計上されますが、この大幅な給与負担の削減により、ヴラホディモスら新戦力の選手登録が可能になります。また、将来的な出場試合数などに応じた少額のボーナス条項も含まれています。

昨夏は給与削減を拒否していた彼ですが、過去最悪の補強の一つと評される中で、今回は契約に固執することなく友好的な解決を受け入れました。

(via Estadio Deportivo)

スイス代表コンビの去就

🇨🇭 ワールドカップで準々決勝まで進出したスイス代表のルベン・バルガスとジブリル・ソウは、現在休暇を取っており、プレシーズン終盤の合流が予定されています。しかし、両者とも今夏の売却候補となっています。

ルベン・バルガスはW杯での活躍(6試合2ゴール1アシスト)により市場価値が高騰しています。わずか250万ユーロで獲得した選手に対し、クラブは2000万ユーロの移籍金を期待しています。ブライトン、アストン・ビラ、ウェストハムといったプレミアリーグのクラブが関心を示しており、本人もチャンピオンズリーグ出場を目指せるプレミアリーグ行きを強く希望しているため、トラブゾンスポルからの関心は保留されています。

一方のジブリル・ソウ(29歳)は、昨夏に給与の支払いを遅らせることでクラブの選手登録を助け、2029年まで契約を延長しました。セビージャはフランクフルトから彼を獲得した際に費やした1000万ユーロを回収できるオファー(主にブンデスリーガから)が届けば、放出を容認する構えです。彼を放出して空いた給与枠で、よりクリエイティブな中盤の選手を獲得するプランがあります。

(via Estadio Deportivo)

ルベン・ドゥアルテ

🛡️ 放出作業に追われる一方で、クラブは全ポジションの強化を視野に入れており、特にセンターバックの補強候補として、メキシコのプーマスUNAMでプレーするルベン・ドゥアルテ(30歳)をリストアップしています。

彼はセンターバックと左サイドバックの両方をこなすことができ、オソが退団した際のリスクヘッジとしても有用です。契約が残り1年(2027年6月30日まで)であり、安価で獲得できるチャンスとなっています。プーマスも売却に前向きです。

エスパニョール、ラージョ・バジェカーノ、オサスナ、アルメリアといったスペインの複数クラブが彼に関心を示していますが、セビージャには大きなアドバンテージがあります。彼はアラベス時代にルイス・ガルシア・プラサ監督の下で7シーズンプレーし、キャプテンを任されていた旧知の仲なのです。

(via Estadio Deportivo)

構想外選手

🚫 ラファ・ミル、フェデ・ガットーニ、ファビオ・カルドソ、そしてジョアン・ジョルダンの4選手は、全体練習から外れて別メニューでの調整を続けています。

クラブは彼らの去就が解決するまでこの措置を続けると発表していますが、現時点で差し迫った退団の兆しはありません。特にラファ・ミルは懲役8年が求刑されているという重大な問題を抱えており、移籍先探しが難航しています。

また、ジョアン・ジョルダンは現状の扱いに納得しておらず、被害者としてAFE(スペインサッカー選手協会)へクラブを提訴することを検討しています。

(via Estadio Deportivo)

クラブ運営と財政

💰 新スポーツディレクターのホセ・イグナシオ・ナバーロ氏は、前任のアントニオ・コルドン氏を凌ぐ成果を上げるべく、大胆な放出オペレーションを遂行しています。

アコル・アダムスで約1680万ユーロ、オソで約1500万ユーロ、ルベン・バルガスで約2000万ユーロ、フアンル・サンチェスで約1500万ユーロの売却益を見込んでおり、これらがすべて実現すれば6600万ユーロもの巨額な資金を調達できる計算になります。さらにチデラ・エジュケ(契約残り1年、400万〜500万ユーロ期待)らにも市場価値があります。

これに加えて、ニアンズやネマニャ・グデリ、アドナン・ヤヌザイの給与負担を大幅に削減することに成功しており、獲得済みの新戦力たちのリーグ登録に向けた目処が立ちつつあります。市場終盤に向けて新たな補強資金を手にする可能性も高まっています。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

プレシーズンが本格化する中、セビージャFCは大胆なスカッド整理を進行中。ニアンズやアコル・アダムスなど高給・高額選手の放出が目前に迫り、W杯で活躍したバルガスらの売却益によって財政状況の好転と新戦力の登録が期待されています。一方でフアンルの負傷や構想外選手の処遇など、解決すべき課題も山積しています。