プレシーズン初戦 トレモリーノスに1-0で勝利

ヘスス・ナバス・スタジアムにて無観客で行われたプレシーズン最初の親善試合で、セビージャはフベントゥ・トレモリーノスを1-0で下しました。ルイス・ガルシア・プラサ監督は前後半でメンバーを総入れ替えし、合計23人の選手を起用しています。

前半はトップチームの選手を中心とした構成で、アルベルト・フローレス、ホセ・アンヘル・カルモナ、新加入のアルナ・サンガンテ、キケ・サラス、ガブリエル・スアソ、ルシアン・アグメ、新加入のホン・グリディ、フアンル・サンチェス、ペケ、マヌエル・アンヘル、イサク・ロメロが先発しました。ボールを支配しながらも決定機は少なかったものの、イサク・ロメロが抜け出して相手GKのファウルを誘う場面や、マヌエル・アンヘルがスアソのパスからPKスポット付近で惜しいシュートを放つなど、鋭い動きを見せました。また、スアソはプレースキッカーを任され、チームの起点として存在感を示しています。

後半はカンテラーノ主体のメンバーに変更され、ラファ・ロメロ、新加入のフアン・イグレシアス、マリオ・ディアス、イケル・ムニョス、アドリア・ペドロサ、ニコ・ギジェン、エドゥ・アルトサノ、ミゲル・シエラ、ヘスリ、ヘスス・クルス(82分にウゴ・オルティスと交代)、イブラ・ソウが出場しました。フアン・イグレシアスは右サイドバックでデビューし、キャプテンマークを巻いてチームを牽引しました。

試合の均衡が破れたのは後半開始直後の51分です。前線からのハイプレスでヘスス・クルスがボールを奪い、PKを獲得。これをミゲル・シエラが落ち着いて決め、今夏のプレシーズンチーム第1号ゴールを記録しました。その後も、シエラのパスに抜け出したイブラ・ソウのループシュートや、ヘスス・クルスのスルーパスからソウが放った右足のシュートなど、追加点のチャンスがありましたが、相手GKの好セーブや枠外へのシュートとなり、1-0での決着となりました。

なお、新加入のヴラホディモスとエジュケは温存され出場せず、移籍の可能性が浮上しているアコル・アダムスとホアキン・マルティネス・”オソ”、そして構想外のラファ・ミルとジョアン・ジョルダンも欠場しています。

(via SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque)

ガルシア・プラサ監督 新戦力とカンテラーノに確かな手応え

試合後、ルイス・ガルシア・プラサ監督はプレシーズン最初の1週間の取り組みについて、非常に満足していると語りました。

若手選手たちについては『若手たちを見て、彼らを知らなければならない。たくさんのカンテラーノが練習に参加しているので、少しずつ把握しているところだ。彼らには、とても良い印象を与えなければならないと伝えた。トップチームに残る選手がいるかどうかは分からないが、もしそうなら良い印象を残してほしい。1年は長く、国王杯もある。彼らを頼りにすることができる。みんなにとても満足している』と高く評価しました。

チームのコンディションについては『負荷は順調にかかっている。何人かに身体的な問題はあるが、試合をこなすことでリズムをつかんでいく。これらの試合で最も重要なのは怪我人を出さないことだ。体がまだその負荷に準備できていないために問題が起こることもある。選手たちの努力は前半も後半も素晴らしかった』と振り返っています。

新加入の3選手への賛辞も惜しみません。『3人とも非常に良かった。サンガンテは適応期間中だが、スペイン語の授業を受けており、彼が見せている性格や状況への向き合い方が気に入っている。チームメイトやクラブ、文化を知ろうと意欲的で、他の選手ともよく話している。グリディはよく知っているし、我々がどうプレーすべきかを最も説明しなくていい選手だ。そしてフアン(イグレシアス)は1部で多くの試合を経験している男だ。彼に少し説明すればすぐに理解する。彼をカンテラーノたちと一緒に後半に出場させたかった。なぜなら彼が指示を出し、ポジションを指示し、彼らに話しかけるからだ。彼はピッチ上でチームを牽引する方法においても多くを与えてくれるだろう。その経験、性格、そして喜ばせたいという意欲が、我々を大いに助けてくれると信じている』と、それぞれの適応の早さを絶賛しました。

今後の展望として『改善すべきこと、成長し続けるべきことがある。若手を見るだけでなく、もっと選手が合流してくるだろう。まだチームを完成させなければならない』と述べ、ヴラホディモスに次ぐ新たなGK、ディフェンスラインの微調整、中盤の補強、そしてアダムス退団を見据えた2人のストライカー獲得の必要性を指摘しました。来週も月曜と火曜に2部練習を予定しており、コンディションの向上を目指します。

(via Estadio Deportivo)

メディカルレポート マルカオとオソが新たに負傷離脱

親善試合の終了直後、クラブからメディカルレポートが発表され、新たに2選手の負傷が明らかになりました。

ホアキン・マルティネス・”オソ”は右足首の軽い捻挫を負い、予防措置として試合を欠場しました。症状は軽く、来週にはグループ練習に復帰する見込みです。

一方で懸念されるのがマルカオです。彼は右大腿四頭筋に筋肉の浮腫を抱えており、現在は経過観察中となっています。加入以来怪我が絶えず、昨季後半も足の舟状骨骨折の手術で長期離脱を経験しているだけに、またしてもプレシーズン序盤での離脱となりました。

この他、練習初日に恥骨炎と診断されたアンドレス・カストリンが治療を続けており、同じく初日に筋肉の重傷を負ったアルフォン・ゴンサレスは少なくとも9月上旬まで離脱することが確定しています。

(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

アダムスのイタリア移籍 ヴェネツィアと総額2300万ユーロで合意間近

ナイジェリア人FWアコル・アダムスのヴェネツィア移籍が、いよいよ最終段階に入っています。セビージャとヴェネツィアは、固定移籍金1600万ユーロに加え、達成容易なボーナス400万ユーロ、達成困難なボーナス300万ユーロの総額最大2300万ユーロという条件で大筋合意に達しました。セビージャは1年半前にモンペリエから550万ユーロで彼を獲得しており、この取引によって1000万ユーロ以上の売却益を得ることになります。この資金は、今夏獲得した新戦力たちの選手登録枠を確保するために不可欠なものとなります。

アダムスは昨季リーグ戦32試合で10ゴール3アシストを記録し、1部残留の立役者となりましたが、本人がイタリアでのプレーと、昇格組ながら強力なチーム作りを目指すヴェネツィアの野心的なプロジェクトに惹かれ、退団を希望しました。土曜日の練習には参加して監督の指示を聞く姿が見られましたが、親善試合には出場せず、荷物をまとめて旅立つ準備を進めています。

ヴェネツィアのスポーツディレクターであるフィリッポ・アントネッリは『交渉は非常に進んでいるが、まだ詰めるべき詳細が残っている。移籍市場が閉まる頃には、各交渉のすべての詳細をお知らせする』と語り、『監督にできるだけ早く完全なチームを提供したい。出ていく選手より先に選手を補強している。第2GK、センターバックが足りないかもしれないし、その後様子を見る。目標達成のためにできるだけ競争力のあるチームを作りたい。放出の数も重要な要素になる』と、移籍の実現に自信を見せています。

(via Estadio Deportivo, SPORT)

オソにフィオレンティーナから1200万ユーロのオファー

移籍市場でのセビージャの放出の動きは活発化しており、ホアキン・マルティネス・”オソ”に対してもイタリアから具体的なオファーが届いています。

フィオレンティーナが1200万ユーロのオファーを提示し、スポーツディレクターのファビオ・パラティチが獲得を強く推し進めています。フィオレンティーナ側は今週末にも取引を完了させたい構えで、選手の代理人はすでに4年契約という条件でイタリアのクラブと合意している模様です。

オソとセビージャの契約は2027年6月30日まで残っており、契約解除金は2000万ユーロに設定されています。セビージャはクラブとの契約更新を試みましたが合意には至りませんでした。来季終了時には契約満了が近づくため、より安価に獲得できると見込んだ複数のクラブが関心を寄せていました。

オソは昨季トップチームで24試合に出場し、2ゴール4アシストを記録して残留に大きく貢献しました。この活躍により、両親の出身地であるアルゼンチン代表のスカローニ監督からも招集に向けた接触を受けており、その価値は高まり続けています。

(via Estadio Deportivo)

ニアンズのリール移籍 徹底的なメディカルチェックが進行中

構想外となっているDFタンギ・ニアンズは、フランスのLOSCリールへの移籍に向けて、心臓の検査を含む徹底的なメディカルチェックを週末に受けています。

選手とリールとの間にはすでに合意があり、セビージャも移籍の成立に向けて控えめな楽観視をしていますが、最終的な判断はリール側に委ねられています。リールが慎重な姿勢を見せている理由は、ニアンズがセビージャでの過去4シーズンで負傷を繰り返し、わずか62試合、4037分しか出場できていないという事実があるためです。

契約が2027年まで残るニアンズの給与は総額で約800万ユーロに上ります。昨季、彼はチームを助けるための給与減額を拒否していましたが、今回の移籍が実現すれば、セビージャはその給与の一部を負担しつつも、クラブの財政を圧迫していた高額な人件費を削減することができます。これが実現すれば、アダムスの売却と合わせて、新加入選手の登録へ向けた大きな助けとなります。

(via Estadio Deportivo)

構想外4選手の現状 移籍先探しは難航

ルイス・ガルシア・プラサ監督の構想から完全に外れているジョアン・ジョルダン、ファビオ・カルドソ、フェデ・ガットーニ、ラファ・ミルの4選手は、チームの全体練習から外れて別メニューでの調整が続いています。

クラブは彼らに退団を促し、新たな所属先を探すように自由を与えていますが、状況は複雑です。ラファ・ミルはスポーツ外の問題を抱えているため、スペイン国内のクラブからのオファーが届きにくい状況にあります。また、ジョルダン、ガットーニ、カルドソの3選手も、ここ数シーズンのパフォーマンスが本来のレベルに達していないことが影響し、獲得に名乗りを上げるクラブが不足しており、移籍先探しは難航しています。

(via Estadio Deportivo)

スイス代表バルガスとソウ 開幕戦に向けて合流へ

現在開催中のW杯において、スイス代表として戦っていたルベン・バルガスとジブリル・ソウの2選手は、準々決勝でアルゼンチン代表に敗れたことで大会を去ることになりました。

彼らはこれから1週間の休暇を取り、しっかりと心身を休ませた後にセビージャのプレシーズントレーニングに合流する予定です。このスケジュールであれば、約1ヶ月後に控えるラージョ・バジェカーノとのリーグ開幕戦には問題なく間に合い、出場可能な状態になる見込みです。

(via Estadio Deportivo)

元GKニーラン W杯敗退の涙とスパイダーカム論争

6月30日をもって契約満了となりセビージャを退団した元GKエルヤン・ニーランは、ノルウェー代表の正GKとしてW杯準々決勝のイングランド戦に出場しました。試合は延長戦の末に1-2で敗れ、ニーランは試合後に家族とチームメイトの前で涙を流しました。

この試合でニーランは、イングランドの同点ゴールのきっかけとなった自身のゴールキックが、スタジアムの天井に吊るされた「スパイダーカム」のケーブルに当たって軌道が変わったと激しく抗議しました。試合後も『ボールが空から真っ直ぐ落ちてきた。間違いなくケーブルに当たった。だからフォワードに届かず、その後ゴールを決められたというのが私の意見だ。でもそういうことだ。笛は鳴らなかったし、私たちにはどうすることもできない』と悔しさを語っています。

しかし、FIFAはこの論争に対し、公式球に内蔵されたセンサーのデータを公開し、ボールが空中にあった際に心拍グラフのようなピーク反応は記録されておらず、外部の物体との接触は一切なかったと公式声明を発表し、判定の正当性を強調しました。

なお、ニーランは昨季セビージャでの活躍と、W杯でブラジル代表のPKを止めるなどの見事なパフォーマンスにより、多くのクラブから関心を集めています。現在はフリーエージェントとなっており、今後の移籍先選びに注目が集まっています。

(via SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque)

【本日の総括】

プレシーズン初戦をカンテラーノの活躍で勝利で飾り、新戦力も好印象を残すなど現場は好スタートを切りました。一方で、アダムスやオソ、ニアンズらの売却交渉が急ピッチで進んでおり、クラブの財政立て直しと新戦力登録に向けたフロントの動きから目が離せません。