CDレガネス
Blue Crow Sports (BCS)から885 Capitalへのクラブ売却が完了し、新会長にエドゥアルド・コシンが就任した。退任したジェフ・ルーノウ前会長はファンへの手紙で『今シーズンは期待通りにいかず、誤った決断があったことを謙虚に受け止め謝罪する』と失敗を認めた。シーズン途中のチェマ・インディアス・スポーツディレクターの解任発表が残留争いに悪影響を及ぼしたとの批判を意識した内容である。コシン新会長は『過去から学び、チームを不安定にさせないようシーズン終了まで何も発表しなかった』と語っている。新体制の最初の動きとして、37歳のダニ・ロドリゲスとの契約延長が発表された。今季18試合で5アシストを記録し、最終節ではアレックス・ミジャンの残留決定ゴールを演出するなど、そのプロ意識とリーダーシップが評価された。また、最後の5日間でチームを2部残留に導いたカルロス・マルティネス監督はサウジアラビアU-21代表のアシスタントに戻ったが、来季の監督候補にも名を連ねている。スポーツディレクターのアンドレス・パルドの去就は不透明であり、後任候補としてフアン・カルロス・コルデロ(元サラゴサ、テネリフェ、グラナダ)の名が挙がっている。(via AS) (via SPORT)
マラガCF
レギュラーシーズンを4位(勝ち点73:21勝11分10敗、75得点52失点)で終え、UDラス・パルマスとの昇格プレーオフ準決勝に臨む。第2戦をホームのラ・ロサレダで戦うアドバンテージを得ており、圧倒的なスタッツを誇る選手たちがチームを牽引している。チュペはリーグ2位の24ゴールを記録し、アドリアン・ニーニョ(11ゴール)とダビド・ラルビア(10ゴール、リーグトップのドリブル成功数110回)と共に強力な攻撃陣を形成している。守備陣では、GKアルフォンソ・エレーロが全42試合3780分フル出場を果たし138セーブを記録した。ディエゴ・ムリージョはパス成功数2140回とインターセプト48回でチームトップの数字を叩き出しており、ホアキン・ムニョスも5ゴール6アシストの活躍を見せている。(via SPORT)
UDラス・パルマス
最終節のアウェイ・リアソール(デポルティボ戦)で勝利してプレーオフ進出を決め、グラン・カナリア島に凱旋したチームは空港で熱狂的なファンに出迎えられた。ジョナサン・ビエラ、ヘセ・ロドリゲス、ディンコ・ホルカス、マヌ・フステルらに加え、日本人ストライカーの宮代大聖もファンから個人チャントを歌われるなど絶大な人気を集めている。ルイス・ガルシア監督もファンからの熱い声援を受け、アシスタントコーチのモモは自身5度目のプレーオフに挑む。レギュラーシーズンは5位だったため、4位のマラガCFとのプレーオフでは第2戦をアウェイで戦う不利を背負う。さらに延長戦で同点の場合は順位が上のマラガが勝ち抜けるルールが適用されるため、必ず勝利しなければならない厳しい条件となっている。(via SPORT)
CDカステリョン
レギュラーシーズンを6位で終え、UDアルメリアとのプレーオフ準決勝に挑む。第1戦のホーム・カスタリア・スタジアムでの一戦に向け、第2戦のアウェイ用チケットとバスのセット450名分がわずか2時間で完売するなどファンの熱気は最高潮に達している。しかし、パブロ・エルナンデス監督のチームはプレーオフを前に重大な戦力ダウンに見舞われた。W杯に向けた代表招集により、今季9アシスト6ゴールを記録したコンゴ民主共和国代表のブライアン・シペンガ(6月末で契約満了予定)と、3ゴール6アシストを記録したオーストラリア代表のアワー・マビル(2028年まで契約)の主力ウインガー2名を失った。さらに右サイドバックのジェレミー・メロも筋肉の負傷で欠場が濃厚となっている。(via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via MARCA)
UDアルメリア
レギュラーシーズンを3位でフィニッシュし、6位のCDカステリョンとプレーオフ準決勝で激突する。上位のアドバンテージにより第2戦をホームのUDアルメリア・スタジアムで開催できる。チームの最大の武器は、今季25ゴールを挙げてリーグ得点王に輝いたセルヒオ・アリバスと、リーグトップとなる154回のセーブを記録した鉄壁のGKアンドレス・フェルナンデスの両看板である。(via SPORT)
レアル・サラゴサ
成績不振によりプリメーラRFEF(3部)への降格という歴史的屈辱を味わったクラブは、大改革に乗り出した。フェルナンド・ロペス・ゼネラルディレクターの解任が発表され、ホルヘ・マス会長やマリアノ・アギラールら経営陣は残留しつつ、2000万ユーロ(過去最大規模)の増資を行ってクラブの立て直しを図る。ラロ・アランテギ・スポーツディレクターのもと、すでにADセウタを退団したサラゴサ出身のMFルベン・ディエス(ジャメリ)の獲得を確実にしており、ジムナスティックのジャウメ・ハルディの獲得も間近に迫っている。また、23歳の若手GKカルロス・カラビアは退団予定であり、オリウエラから加入したオボンがイバイ・ゴメスの判断によりトップチームの第2GKに昇格する見込みだ。(via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA)
SDウエスカ
レアル・サラゴサらと共にプリメーラRFEFへの降格が決まった。リカルド・ムルCEOは、来季の予算が赤字編成になることを認めつつも『我々の目標は1年での昇格だ』と断言した。また、ライバルであるレアル・サラゴサと同組になる可能性について『連盟の決定次第だが、できれば別のグループになる方が好ましい』と本音を漏らしている。(via SPORT) (via ElDesmarque)
デポルティボ・ラ・コルーニャ
見事に自動昇格圏を確保し、来季のプリメーラ(1部)復帰を確定させた。アントニオ・イダルゴ監督率いるチームにおいて、スポーツディレクターのフェルナンド・ソリアーノは夏に7〜8人の補強を計画している。GK陣は冬に加入して昇格に貢献したアルバロ・フェルージョとヘルマン・パレーニョが残留する一方、エリック・プエルトは退団する見込みだ。また、クラブの絶対的エースであり、スポルティングCPやベンフィカなどから熱視線を浴びているイェレマイ・エルナンデスについて、クラブは1部昇格に伴い倍増した契約解除金1億4000万ユーロの満額支払いを要求する強硬姿勢を見せている。選手本人も『2030年まで契約があり、バカンスに行くことしか考えていない。クラブや代理人に全て任せている』と残留に前向きな姿勢を示している。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via AS)
ラシン・サンタンデール
デポルティボと共に来季のプリメーラ直接昇格の切符を手にした。チームの昇格に大きく貢献した19歳の左サイドバック兼センターバックのホルヘ・サリナスに、欧州のメガクラブが殺到している。バルセロナ、アトレティコ・マドリード、レアル・ベティス、PSG、レバークーゼン、ポルト、ベンフィカなど名だたるクラブが関心を示している。契約は2029年まで残っており、違約金は現在400万ユーロとの見方があるものの、クラブ側は1部昇格により1600万ユーロに引き上げられたと主張しており、今後の移籍市場の目玉となっている。また、MFグスタボ・プエルタはコロンビア代表としてW杯に参加する。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
エルチェCF
エデル・サラビア監督が退任し、チームは大規模な再建を迫られている。アレックス・フェバス(セルタへ完全移籍)、ラファ・ミル(セビージャへ復帰)、アンドレ・シルバ(ポルトへフリー移籍濃厚)がチームを去り、前線のストライカーはアルバロ・ロドリゲスのみとなる。一方で、DFダビド・アフェングルバー(オーストリア代表)やグラディ・ディアン(コンゴ民主共和国代表)のW杯・予選参加により、FIFAのクラブ補助金として最低でも約30万ユーロの臨時収入がクラブにもたらされる見込みだ。(via SPORT) (via ElDesmarque)
ブルゴスCF
レギュラーシーズン最終戦を終え、プレーオフ進出のCDカステリョンと同じ勝ち点72を獲得しながらも、惜しくも昇格への道を絶たれた。マルセロ・フィゴリ会長は会見で他会場の試合展開を痛烈に批判し、『歩いているだけのチームがあった。相手に昇格してほしいと発言する選手もおり、LaLigaはフェアプレーを監視すべきだ』と怒りを露わにした。すでにルイス・ミゲル・ラミス監督の退任が決定しており、後任探しが始まっている。来季のサラリーキャップは1000万ユーロ、総予算は1780万ユーロへと大幅に増額される予定だ。(via Mundo Deportivo)
アルバセテ・バロンピエ
アルベルト・ゴンサレス監督のもと2部残留を果たしたが、各ポジションで補強が急務となっている。冬の市場で司令塔のリキが去り、中盤の要だったマルティン・フェルナンデスもニューウェルズへ復帰する。前線でもジェフテがオリンピアコスへ戻るなど主力の流出が相次いでいる。スポーツディレクターのトチェが、1ヶ月後に迫った移籍市場の開幕に向けてバランスの取れたスカッド再構築に奔走している。(via MARCA)
レアル・オビエド
昇格を逃し、クラブ創設100周年となる来季に向けて質の高い補強を目指している。ダビド・カルモとエリック・バイリーの退団が決まっているため、アグスティン・ジェイダ・スポーツディレクターは守備の立て直しを急務としている。現在、エスパニョールを退団したフリーの31歳フェルナンド・カレロと、セルタで今季8試合の出場にとどまった25歳のカルロス・ドミンゲスという、プリメーラ(1部)のセンターバック2人の獲得に動いている。カルロス・ドミンゲスに関しては期限付き移籍の可能性も探っている。(via ElDesmarque)
コルドバCF
イバン・アニア監督率いるチームはすでに来季の対戦相手の動向を注視している。ラシン・サンタンデールとデポルティボの1部自動昇格、そしてサラゴサ、クルトゥラル・レオネサ、ウエスカ、ミランデスの3部への降格が確定した。一方で、テネリフェとエルデンセが3部から自動昇格を果たして来季のエル・アルカンヘル(本拠地)を訪れることが決まっており、残りの昇格・降格プレーオフの結果を待ち受けている。(via SPORT)
クルトゥラル・レオネサ
来季のプリメーラRFEFへの降格が決定した。一方で、所属するホマム・アフメドがカタール代表としてW杯メンバーに選出されており、降格クラブながら国際大会への代表選手を輩出する形となった。(via SPORT) (via ElDesmarque)
CDミランデス
レガネスに0-1で敗れるなど厳しいシーズンとなり、サラゴサやウエスカらと共にプリメーラRFEF(3部)への降格が決定した。(via AS) (via SPORT)
スポルティング・デ・ヒホン
レアル・ベティスからの期限付き移籍で活躍したGKギリェルメ・フェルナンデスの獲得に過去に関心を示していたが、最終的に選手はレアル・バジャドリードへの移籍を選択した経緯がある。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
LALIGA Hypermotionはレギュラーシーズンを終え、デポルティボ・ラ・コルーニャとラシン・サンタンデールが1部への直接昇格を達成しました。一方で、古豪レアル・サラゴサをはじめ、ウエスカ、クルトゥラル・レオネサ、ミランデスが3部へ降格するという大波乱のシーズンとなりました。最後の1枠を巡る昇格プレーオフでは、アルメリア対カステリョン、マラガ対ラス・パルマスという激しい戦いが控えており、W杯招集による主力の離脱や上位アドバンテージのルールが勝敗を大きく左右する見込みです。来季に向けた監督人事や移籍市場の動きもすでに活発化しており、各クラブのフロント陣の腕が試されています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
昇格プレーオフは、単なる個の能力以上に『不在』への対応力が勝敗を分けるでしょう。特にカステリョンは主力ウインガー2名の代表招集という、戦術の根幹を揺るがす事態に直面しています。サイドの突破口を失った中で、いかに守備のブロックを維持しつつ、限られた攻撃の形を再構築できるか。一方、アルメリアやマラガはスタッツ上の優位性を持ちますが、プレーオフ特有の緊張感の中で、上位アドバンテージを活かした『負けない戦い』を徹底できるかが鍵となります。局面ごとの噛み合わせの変化を冷静に見極める必要があります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
レガネスの経営体制刷新やサラゴサの歴史的降格など、クラブの根幹に関わる動きが目立ちます。特にサラゴサの増資やウエスカの即時昇格宣言からは、降格という屈辱を単なる停滞で終わらせないという強い意志を感じます。一方で、ブルゴスが他会場のフェアプレー精神を批判した件は、リーグ全体の透明性に対する警鐘とも受け取れます。フロントの判断一つでクラブの温度感は一変します。新体制や再建計画が、サポーターの熱狂をどう持続的なエネルギーに変えていけるかが今後の焦点です。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
昇格組のデポルティボやラシンが、エース級の違約金を高額に設定し、メガクラブの引き抜きに対抗する姿勢は理にかなっています。特にラシンの若手に対する違約金引き上げの主張は、1部昇格というステータスを最大限に活用した編成戦略です。一方で、降格したクラブはサラリーキャップの制約と戦いながらの再構築を強いられます。エルチェのようにFIFA補助金を活用する動きなど、限られたリソースをどう最適化するか。各クラブのスポーツディレクターにとって、この夏は編成のバランス感覚が問われる正念場となります。