UDラス・パルマス
昇格プレーオフ準決勝第1戦でマラガと対戦する(日曜日20時)。エスタディオ・グラン・カナリア(32,000人収容)のクルバ、ナシエンテ、スルの非会員向けチケットは既に完売。残るトリブナは65.75ユーロ、VIPは136.75ユーロとなっている。約25,000人のソシオには先行販売が行われたが、オンラインシステムの不具合によりミゲル・アンヘル・ラミレス会長が謝罪する事態となった。また、アウェイで行われる第2戦(水曜日20時)のビジターチケット300枚(25ユーロ)も即完売している (via SPORT)。
ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督率いるチームにおいて、今季10得点を挙げているヘセ・ロドリゲスは『ゴールはプレーオフのために取ってある』と語り、2015年に昇格を決めたセルヒオ・アラウホのようになりたいと意気込んでいる。今季はホナタン・ビエラやキリアン、ディンコ・ホルカス(クロアチア人GK)、そして日本人アタッカーのタイセイ・ミヤシロといった国際色豊かな選手が在籍している。さらに、ロッカールームには2018年から「ピニト(聖母)」の像が飾られており、選手たちの心の拠り所となっている (via SPORT)。
マラガCF
昇格プレーオフ準決勝でUDラス・パルマスと激突する。フアン・フランシスコ・フネス監督は、マラゲーニョ(Bチーム)時代にアンテケラ、タハル、エル・パロ、アルメリアBに敗れ、4回の昇格プレーオフで敗退しているという呪いのようなジンクスを持つ。しかし、今季のレギュラーシーズンではラス・パルマスに敵地で2-0と勝利を収めている (via SPORT)。
攻撃陣には、チュペ(24得点)、ニーニョ(12得点)、ラルビア(10得点)といった強力なストライカーが揃っており、1部昇格への大きな武器となる (via SPORT)。
CDカステリョン
UDアルメリアとの昇格プレーオフ準決勝に臨む(第1戦は土曜日20時、SkyFi Castalia)。1991年以来となる1部復帰の夢に向け、『もしそうだったら?』というスローガンが街中に浸透している。今季のホーム平均観客数は11,916人に達し、前年比で約1,000人増加、スタジアムの収容率は82%を超えた。ディエゴ・バリ、ダビド・クビジャ、ロナルド・ポンペウ、パブロ・サンティアゴなどの活躍でプレーオフ進出を果たした (via SPORT)。
UDアルメリア
昇格プレーオフ準決勝でCDカステリョンと対戦する。ルビ監督率いるチームは、このカードにおいて大本命として見られている (via SPORT)。
ラシン・サンタンデール
今季の2部リーグでストレートでの1部自動昇格を見事に達成した。来季の1部定着に向けて、新たなストライカーの補強を画策している。現在FW陣にはフアン・カルロス・アラナ、骨折から回復中のギオルギ・グリアシヴィリ、そして昇格に伴い約100万ユーロでの買い取り義務が発生したアシエル・ビジャリブレが残る一方、マネックス・ロサノやハイメ・マタは退団した。また、ジェイミー・ヴァーディ(クレモネーゼ)の獲得も噂されている。さらに、セビージャで出場機会を失っている下部組織出身のジェラール・フェルナンデス(ペケ)が復帰を望んでおり、第一子誕生を前にサンタンデールへの帰還を熱望しているという (via SPORT) (via Estadio Deportivo)。
デポルティボ・ラ・コルーニャ
ラシン・サンタンデールと共に1部(LALIGA EA SPORTS)への自動昇格を達成した。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、リアソールで開催されたイラク戦後に『デポルの昇格後という特別な意味を持つ試合ができて嬉しかった』と祝辞を述べている (via ElDesmarque)。
フェルナンド・ソリアノSDは、チームの主軸であるカナリア諸島出身のアタッカー、ジェレマイ・エルナンデスの残留を確信している。彼の契約解除金は約1億5000万ユーロに設定されており、他クラブからの引き抜きは困難と見られている (via ElDesmarque)。
レアル・オビエド
今季は1部からの降格が4月の時点で確定し、来季は2部で1部復帰を目指す。ハビ・ロペスはレギュラーとして25試合(1769分)に出場し、1アシストを記録したが、チームの降格を免れなかった (via Mundo Deportivo)。
現在は新監督選びを最優先としており、マルティン・ペラエス会長がメキシコでヘスス・マルティネスと協議中である。フリアン・カレロが最有力候補として挙がっている。パウノビッチ前監督時代の補強(イリッチ、オビエ、ブレカロなど)が機能しなかった反省から、新監督には補強の権限をあまり与えない方針を固めている (via SPORT)。
チームの最多得点者であるフェデ・ビニャス(ウルグアイ代表としてW杯出場)の不在を埋めるため、アスレティック・クラブのエディン・テルジッチ新監督の構想から外れると見られるウルコ・イセタや、アレックス・サンクリスに関心を示している。既にハコボ・ゴンサレス(コルドバから)、ユネス・ラチャブ、パブロ・サエンスを2028年までの長期契約で獲得している (via SPORT) (via ElDesmarque)。
ジローナFC
1部から2部への降格が決まり、ミチェル監督はアヤックスへ引き抜かれた。キケ・カルセルSDは『降格の全責任は私にある』と謝罪しつつ、新監督の選定を6月中に終える意向を示した。予算は1部時代の7500万ユーロから、降格支援金1700万ユーロを含めて約3700万ユーロへと半減する。ストゥアーニなどの去就は新監督の決定次第だが、主力選手の流出は好条件のオファーがない限り避ける方針である。なお、モンティリビ・スタジアムの改修は断念し、新スタジアム建設計画を継続する (via ElDesmarque) (via Esport3)。
RCDマジョルカ
1部から2部への降格が決定した。しかし、所属するレオ・ロマンがイラクとの親善試合でスペイン代表デビューを果たし、大きく評価を上げている。アトレティコ・マドリードなどが関心を示しているが、クラブはムリキとサム・コスタの売却益があるため安売りはしない方針である。レオ・ロマンの市場価値は600万ユーロだが、2030年まで契約を延長しており、高額な契約解除金が設定されている (via MARCA) (via SPORT)。
レアル・サラゴサ
2部からPrimera RFEF(3部)へ降格するという悲劇に見舞われた。42試合でわずか35得点という深刻な得点力不足が原因となった。ダビド・ナバロ監督の後任として、36歳のイバイ・ゴメス新監督を2年契約(+2年のオプション)で招聘した。コーチ陣にはイニゴ・ラリケタとダビド・ビナテアが入閣する (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)。
セルビア人CBのアレクサンダル・ラドバノビッチは、23試合(先発21試合、1608分)に出場したが、降格に伴う契約解除条項により退団が決定した。彼は地元紙に『自分が死ねばよかった』と痛切な謝罪の手紙を送っている (via SPORT)。
ラロ・アランテギSDは、ストライカーと左ウイングの補強を最優先とし、ヴィクトル・ミンゴ(アレンテイロ)やハスティン・ガルシア(ジローナ)を狙うが難航している。パウ・サンスを下部組織から昇格させ、W杯に出場するボスニア代表のサメド・バズダルは売却する見込み。また、ルベン・ディエス、ジャウメ・ハルディの獲得は決定しており、GKディエゴ・フオリの獲得も間近に迫っている (via ElDesmarque) (via SPORT)。
SDエイバル
今季は最終節まで昇格プレーオフ進出を争ったが、一歩及ばなかった。しかし、ベニャト・サン・ホセ監督との契約を2027年まで延長し、チームの土台を維持する方針を固めた。さらに、シーズン終盤に素晴らしい活躍を見せたDFジャイル・アマドールも1年間の契約延長オプションを行使して残留が決定した(サラゴサへの移籍は消滅した) (via SPORT) (via ElDesmarque)。
CDレガネス
ドバイの投資会社である「885 Capital」に約1億ユーロで買収され、エドゥアルド・コシンが新会長に就任した。これまで経営に関わっていたアメリカのBlue Crow Sportsは撤退した。今季は最終盤に劇的な残留を果たしており、新体制のもとでさらなる上位進出を目指す (via SPORT)。
コルドバCF
レアル・オビエドに主力だったハコボ・ゴンサレスを引き抜かれた。一方で、レアル・バジャドリードの右ラテラル、クレマン・ミシュラン(かつて冬の市場でコルドバが狙っていた)の動向を注視している。さらに、バレンシアCFからMFイスマ・ルイス(25歳、2028年まで契約あり)に対して正式な獲得オファーを受けている。移籍金は100万ユーロ程度と見られている。ピッチ外では、元会長のカルロス・ゴンサレスが不当管理や横領などの容疑で裁判に出廷している (via SPORT) (via ElDesmarque)。
アルバセテ・バロンピエ
エイバルを退団したウイングのホセ・コルパスを2年契約で獲得し、戦力補強を進めている (via SPORT)。
【本日の総括】
2部リーグの勢力図は、自動昇格を果たしたラシン・サンタンデールやデポルティボが1部へと去る一方で、オビエド、ジローナ、マジョルカといった実力派クラブが1部から降格してくることで、来季はさらに過酷な競争が予想される。特に降格組は、ジローナのように予算が半減する厳しい現実と向き合いながらも、監督人事や主力の引き留めに奔走している。一方で、名門サラゴサが3部へと降格する波乱もあり、各チームの補強戦略が来季の明暗を分ける鍵となる。現在はラス・パルマス、マラガ、カステリョン、アルメリアによる昇格プレーオフにすべての注目が集まっている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
昇格プレーオフの焦点は、ラス・パルマスの組織的な成熟度とマラガの個の突破力の噛み合わせにあります。特にラス・パルマスは、ホナタン・ビエラらを中心とした中盤の構成力が鍵を握るでしょう。一方、マラガはチュペを筆頭に得点源が明確であり、守備の隙を突くカウンターの鋭さが際立ちます。戦術的には、マラガのフネス監督が過去のプレーオフでの苦い経験をどう修正し、ラス・パルマスのポゼッションをいかに分断するかが勝敗を分けるポイントになるはずです。配置の妙と局面での強度が、この短期決戦の行方を左右するでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格プレーオフを控えるラス・パルマスの熱狂は、クラブとサポーターの絆の深さを物語っています。チケット販売のトラブルはありましたが、それ以上に街全体が昇格という目標へ向けて一体感を持っている点はポジティブです。対照的に、降格の憂き目に遭ったジローナやサラゴサは、予算縮小や監督交代という厳しい現実と向き合っています。特にサラゴサの降格は名門ゆえの重圧を感じさせますが、新体制でいかに早くクラブの空気を刷新できるか。フロントの判断力が、来季の再起を占う重要な局面を迎えています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
降格組の編成戦略が非常に興味深いです。ジローナは予算半減という厳しい制約下で、主力流出を最小限に抑えつつ新監督を招聘する難しい舵取りを迫られています。一方、マジョルカはレオ・ロマンのような若手有望株を長期契約で囲い込み、高額な契約解除金を設定することで、安売りを避ける賢明なリスク管理を見せています。また、ラシン・サンタンデールが昇格に伴う買い取り義務を履行しつつ、さらなる補強を画策する動きは、1部定着への強い意志を感じさせます。契約年数と市場価値を冷静に見極める各クラブの編成手腕が、来季の勢力図を決定づけるでしょう。