【大覚醒

ルカ・スチッチがついにその才能を完全に開花させています。これまでエレガントな体のこなしや洗練されたファーストタッチ、相手の急所を突くラストパスでファンを魅了してきた一方で、パフォーマンスの波や継続性の欠如が懸念されていました。しかし、2026-2027シーズンに入ると一変し、チームで最も決定力と安定感を兼ね備えた絶対的存在へと脱皮を果たしています。

その進化は数字にも明確に表れています。中盤の選手でありながら公式戦13試合に出場して6ゴールを奪い、現在チームの最多得点者に君臨。約2試合に1ゴール(1試合平均0.46点)という凄まじいペースでネットを揺らし続けています。レアル・マドリード戦での一撃を皮切りに、エルチェ戦やバレンシア戦でもゴールを記録。UEFAヨーロッパリーグのリレストロム戦では圧巻の1試合2ゴールを叩き出し、先週末のサン・マメスで行われたアスレティック・ビルバオとのダービーマッチでも、こぼれ球に反応してウナイ・シモンを破る強烈な左足ミドルシュートを叩き込みました。

かつてはエリア手前で「最後の出し手」として振る舞うことが多かったスチッチですが、現在は中距離・長距離からでも躊躇なく足を振り抜き、ゴール隅や近距離のコースを打ち抜く恐怖のシューターへと変貌を遂げています。

ペッレグリーノ・マタラッツォ監督にとっても、スチッチの存在は戦術構築上で不可欠です。本職である中央のトップ下はもちろん、右サイドに配置された際も斜めのランニングで内側のスペースへ侵入し、サイドバックの攻め上がりを促しながらライン間でフリーになる巧みなポジショニングを見せています。相手が引けばスルーパスを通し、寄せが甘ければミドルシュートを叩き込むため、相手守備陣にとって悪夢のような存在となっています。

今季消化した公式戦14試合のうち13試合に出場し、うち11試合で先発出場。唯一の欠場は過密日程の中で行われた ラ・ロサレーダ でのマラガ戦のみで、この時は直前のヨーロッパリーグ2試合(サン=ジロワーズ戦、リレストロム戦)でフル稼働していたため完全休養が与えられました。レアル・マドリード戦、エルチェ戦、アトレティコ・マドリード戦、デポルティーボ戦といった激闘では90分間フル出場を果たしており、マタラッツォ監督からの絶大な信頼がうかがえます。 (via Mundo Deportivo)