マルク・ククレジャの電撃獲得と公式発表

レアル・マドリードはチェルシーからマルク・ククレジャを獲得したことを公式発表した。移籍金は固定5500万ユーロに、選手の目標達成に応じた変動ボーナス500万ユーロを加えた総額最大6000万ユーロとなる。契約期間は2032年6月30日までの6シーズンであり、年間の減価償却費は約1000万ユーロとなる見込みである。

27歳のククレジャは、ブライトンで1年、チェルシーで4年と計5シーズンをプレミアリーグで過ごした後にラ・リーガへ復帰することになった。エスパニョールやFCバルセロナの下部組織で育ち、エイバルやヘタフェでもプレーした経験を持つ。

このオペレーションにおいて、レアル・マドリードはライバルクラブを出し抜いた。アトレティコ・マドリードは買い取り義務付きのレンタル移籍を提案したものの、移籍金の支払いは4000万ユーロを上限としていた。また、FCバルセロナも獲得を狙っていたが、アレハンドロ・バルデの売却が必須条件だったため、身動きが取れなかった。

6000万ユーロという移籍金は、レアル・マドリードの歴史においてディーン・フイセン(昨夏ボーンマスから6200万ユーロで獲得)に次ぐ、クラブ史上2番目に高額なディフェンダーの獲得となった。なお、クラブの歴代最高額はエデン・アザール(1億4500万ユーロ)、ジュード・ベリンガム(1億2700万ユーロ)、ギャレス・ベイル(1億100万ユーロ)である。

また、育成補償金(連帯貢献金)の仕組みにより、ククレジャが12歳から23歳までに在籍したクラブにも移籍金の5%が分配される。FCバルセロナ(14歳から20歳まで在籍)には総額の2.5%にあたる135万ユーロ、エスパニョールには27万5000ユーロ、ヘタフェには55万ユーロ、ブライトンには27万5000ユーロが支払われる。

スペイン代表としてW杯に参加しているククレジャは、この移籍交渉を代表チーム内でも完全に極秘にしており、チームメイトたちはファブリツィオ・ロマーノのSNSへの投稿で初めて事態を知ることになった。 (via SPORT / ElDesmarque / MARCA / Mundo Deportivo)

モウリーニョ新監督の直接電話と獲得への熱意

ククレジャの獲得は、ジョゼ・モウリーニョ新監督の強い要望によって実現した。指揮官は、昨夏に大金を投じて獲得したアルバロ・カレラスが期待外れのパフォーマンスに終始していること、そしてフェルラン・メンディが長期離脱により今季の大部分を欠場することを受け、即戦力となる左サイドバックの獲得をクラブに絶対条件として要求していた。

ククレジャ自身もスペインへの帰国を強く望んでいた。彼の第一希望は古巣であるFCバルセロナへの復帰だったが、それが叶わないと判断すると、レアル・マドリードからの好条件のオファーを即座に受け入れた。チェルシーでのサイクルは終わったと考えており、ロンドンに留まるという選択肢は彼の中にはなかった。

交渉は金曜日から週末にかけての電光石火で進められ、契約書のサインはオンラインで締結された。その後、W杯開催地のアトランタに滞在しているククレジャの元へモウリーニョ監督から直接電話が入り、『君のプレーが大好きだ。来季から私のチームで一緒に戦えることが本当に嬉しい』と、熱烈な歓迎の言葉が伝えられた。 (via SPORT / ElDesmarque)