プレシーズン&新ユニフォーム発表
2026/27シーズンに向けたレアル・マドリードのプレシーズンが本格的に始動した。ホセ・モウリーニョ監督の第二次政権となるこのプロジェクトは、エンリケ・リケルメ(Grupo Coxの創設者兼CEO)との会長選に勝利したフロレンティーノ・ペレス会長が、2年連続の無冠という事態を避けるためにアルバロ・アルベロア前監督を解任し、ベンフィカから1500万ユーロで引き抜いたことで始まった。すでにベルナルド・シウバ、デンゼル・ダンフリース、イブラヒマ・コナテ、マルク・ククレジャの加入が発表されている。
クラブはプレシーズンのスケジュールを確定させている。まず7月24日(金)にアルコルコンとの非公開の練習試合が行われる。この試合には7月13日から練習に参加しているトップチームの選手たち(ルニン、トレント、アセンシオ、ハイセン、カレラス、カマヴィンガ、マスタントゥオーノ、ゴンサロ)が出場可能で、その後順次、各国代表選手が合流する予定だ。続く7月28日(火)にもバルデベバスでレガネスとの非公開練習試合が組まれている。
ファンに公開される最初の親善試合は8月1日、オーストリアのクラーゲンフルトにあるヴェルターゼー・シュターディオンでのフィオレンティーナ戦(18:00開始)となる。このスタジアムは、過去のプレシーズンでミランやWSGティロルと対戦した際にも使用された馴染みのある場所だ。
その後スペインへ戻り、8月12日にはリアソールでデポルティーボ・ラ・コルーニャと第81回テレサ・エレーラ杯(21:00開始)を戦う。デポルティーボの1部復帰を祝うこの歴史的な大会で、マドリーは通算10度目のタイトル獲得を目指す。
公式戦の初陣は8月22日、RCDEスタジアムでのエスパニョール戦(リーガ第2節)となる。W杯で終盤まで戦った代表選手が多く在籍しているため、リーガ第1節のレアル・ソシエダ戦は8月26日にサンティアゴ・ベルナベウでの平日開催に延期されている。
また、今季アウェイで着用する第2ユニフォームも公式発表された。ダークグリーンを基調とし、オフホワイトのディテールが施されており、過去に使用された色の組み合わせを現代的な視点で再解釈したデザインとなっている。クラブのイニシャルが描かれた繊細な幾何学模様と、オフホワイトの縁取りが施されたモダンな襟が特徴で、スポンサーロゴとエンブレムも白で統一されている。デザインを手掛けたAdidasのクローバーロゴが採用されており、エリートパフォーマンスの革新とサッカー文化、ピッチ外のスタイルを見事に結びつけている。最新のclimacool+テクノロジーが搭載されており、湿気を管理し通気性を最適化することで選手を涼しく保つ。価格は最低100ユーロで、クラブの公式ストアおよびAdidasの店舗ですですでに販売が開始されている。なお、ホーム用の第1ユニフォームは第2ユニフォームと同じカラーパレットだが、緑よりも白が基調となっており、ゴールキーパーの第2ユニフォームはライトブルーを基調に、袖と脇にダークトーン、蛍光イエローのAdidasストライプがあしらわれている(GKの第1は黒)。
(via SPORT)
フェデ・バルベルデの帰還と第一キャプテン就任
ウルグアイ代表としてW杯に参加し、グループステージでスペインに0-1で敗れた後に休暇を過ごしていたフェデ・バルベルデが、自身の28歳の誕生日でもある7月22日にバルデベバスでの練習に合流した。メディカルチェックを通過した後、笑顔で親指を立てながらピッチに現れたバルベルデは、新指揮官のホセ・モウリーニョと抱擁を交わし、他の選手たちとは異なるペースでのトレーニングを開始した。
昨季終盤、オーレリアン・チュアメニとロッカールームで殴り合いの喧嘩になり、バルベルデが床に倒れて頭を負傷し病院送りになるという痛ましい事件があった。クラブは両者に高額な罰金を科してイメージダウンを最小限に抑えようとしたが、放出の噂も飛び交った。しかし、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプール、PSGなどからの関心が噂されながらも正式なオファーはなく、マドリーも両選手を売却する意思を全く示さなかった。モウリーニョ監督が好む、成熟したキャラクターと激しさを持つ選手である両者は、長期契約を結ぶ不動のレギュラーとして今季もチームの核となる。
ダニ・カルバハルの退団に伴い、バルベルデは今季から正式に第一キャプテンに就任する。クラブ公式メディアのインタビューに応じた彼は、新たな責任と決意を次のように語っている。
『とても感情が高ぶっており、大変な名誉に感じている。街で声をかけられたり、家族からそのことを言われるたびに、誇りと感動で胸がいっぱいになる。これまで起きた良いことも悪いこともすべて思い出されるし、ついに第一キャプテンになる時が来たんだ』
『これまでここでキャプテンを務めてきた仲間たちから多くのことを学んだ。ダニ・カルバハル、セルヒオ・ラモス、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ、ルーカス・バスケスといった、長年ロッカールームを共有した選手たちと共に成長できた。何度名前を挙げても飽きないほどだ。彼らは人として、キャプテンとして、そして選手として僕が成長するのを大いに助けてくれた。彼らは常に信じられないほどの助けを提供してくれたし、コーチングスタッフと共に成長するために、そのすべてを吸収するつもりだ。今年はそのすべてを還元し、チームメイト全員がピッチの内外で快適に過ごせるよう全力を尽くす最初の年になる』
目標やモウリーニョ監督への期待については以下のように述べた。
『僕だけでなく、チーム全員の願いは、今年タイトルを掲げることだ。マドリディスタが幸せになり、タイトルに満ちた一年を楽しんで、僕たちを誇りに思ってくれることだ』
『彼から学び、彼がくれるすべてのアドバイスに耳を傾け、彼やコーチングスタッフと共有するトレーニングの毎秒、毎分から最大限のものを得たいと強く思っている。人間としてもサッカー選手としても成長できるように努めるつもりだ。彼は特別な人で、多くのものを引き出し、学ぶことができる。素晴らしいシーズンになることを願っている』
そして自身の誕生日については、こう締めくくっている。
『子供の頃から夢見ていた世界最高のクラブで、また一年ここにいられることが本当に幸せだ。チームメイトやグループ全体と一緒にここで誕生日を迎えられるのは、本当に感動的なことだ』
(via ElDesmarque / SPORT)
カマヴィンガの決意とモウリーニョの激しい指導
エドゥアルド・カマヴィンガは、レアル・マドリードでの不安定なシーズンの末にフランス代表のディディエ・デシャン監督のW杯メンバーから外れるという憂き目に遭った。シャビ・アロンソやアルベロアからの信頼を失い、バイエルン戦の後半から出場して2枚のイエローカードを受けるなど、彼にとって最悪の1年となった。現在、彼の名前は放出候補のリストに載っている。
しかし、レンヌ出身の彼は諦めていない。W杯落選を知った直後に、最高の自分を取り戻すための計画を立てた。短い休暇の後、彼はボストンへ飛び、ハーバード・ビジネス・スクールでエンターテインメント、メディア、スポーツのビジネス(BEMS)に関する4日間のエグゼクティブ・プログラムを受講した。また、長いオフ期間を利用してハードなトレーニングを積み、より強くなって戻ってきた。
モウリーニョ監督の攻守の切り替えが速く、インテンシティの高いトランジションサッカーにフィットする素質は十分にある。カマヴィンガは、プレシーズンが全てを決定づけること、そして誰とも妥協しないモウリーニョの信頼を勝ち取るためには、これまで以上の実力を証明しなければならないことを理解している。彼は現在、他クラブからのオファーには耳を貸さず、マドリー残留だけを望んでいる。金曜日のアルコルコン戦が彼にとっての最初のテストとなる。
一方、クラブが公開した水曜日のトレーニング動画では、モウリーニョ監督が初日から妥協のない激しさとインテンシティを選手たちに要求している様子が確認できる。チームは開幕に向けて、一切の手を抜かずに準備を進めている。
(via MARCA)
ロドリ獲得の行方とペレス会長の姿勢
マンチェスター・シティに所属し、スペイン代表としてW杯でMVP(ゴールデンボール)に輝き優勝の立役者となったロドリ・エルナンデスの獲得は、今夏の最大のトピックの1つだ。
ロドリ自身はマドリーの白いユニフォームを着ることに熱狂しており、母国の首都マドリードに戻ることを切望している。彼はシティからの大型の契約延長オファーを最近拒否し、4月以降交渉はストップしている。契約は2027年6月30日まで残っているが、現在は休暇を楽しみながらマドリーからの動きを待っている状況だ。シティ側もすでに後釜探しに動いており、リールに所属するモロッコの18歳の新星アユブ・ブアディ(2031年までの契約)に対し、市場価格からかけ離れた9000万ユーロのオファーを準備している。W杯期間中にマドリーが問い合わせた際、リールは7000万ユーロを要求していた。
ラジオ番組「La Tribu」でロベルト・ゴメスは、モウリーニョ監督がロドリの獲得を大統領に強く要求していると明かした。一方、ダビド・サンチェスは、マドリーが栄光だけで選手を獲得できるわけではなく、シティが要求する莫大な移籍金と、バロンドール候補にふさわしい給与の支払いが不可欠だと指摘している。シティが1年契約が残る彼を安売りして2億ユーロを失うわけではないと主張した。
クラブ内部のフロント陣は、獲得の賛否で意見が分かれている。主な懸念材料は2つある。1つはロドリの膝だ。2025年に前十字靭帯断裂の大怪我を負い、回復に長い時間を要した。現在は完全に治癒しているように見えるが、懸念は残る。もう1つはオーレリアン・チュアメニとのポジションの重複である。マドリーは数週間前にチュアメニと大型の契約延長を行ったばかりであり、世界トップクラスの守備的MF2人を同じポジションに抱え、一方をベンチに置くことはスポーツ面で最善の決定とは見なされていない。年齢の30歳については、現在のサッカー界では衰えを意味しないと判断されている。
フロレンティーノ・ペレス会長の姿勢については、ロドリが選挙戦でのライバルであったエンリケ・リケルメの公約の1つだったため、以前は不満を抱き獲得に否定的だった。しかし、最新の状況ではペレス会長もこのオペレーションを前向きに捉えるようになっている。マドリーはすでに選手側からの『イエス』を取り付けており、個人的な条件でも良好な関係を築いている。ただし、クラブは経済的な上限を設定しており、移籍金のオークションには参加しない方針を貫いている。ロドリには古巣アトレティコ・マドリードやFCバルセロナからの関心も噂されているが、マドリーは適切なタイミングを見計らって次のステップに踏み出す構えだ。
(via ElDesmarque / SPORT / MARCA)
ムバッペの歴史的スタッツとマイケル・オリーセ勧誘
キリアン・ムバッペは、今季歴史的な記録を打ち立てた。所属リーグ、チャンピオンズリーグ、そしてワールドカップの全てで同時に得点王に輝いた史上初の選手となったのだ。メッシやクリスティアーノ・ロナウドでさえ成し遂げていない偉業である。
今季の総得点は58ゴールに達した。リーガでは25ゴールで2年目にして2度目のピチーチ賞を獲得、CLではバイエルンに準々決勝で敗れたものの15ゴール(欧州歴代3位の記録)を挙げ、コパ・デル・レイで2ゴール。フランス代表としては、W杯予選で5ゴール、ブラジルとの親善試合で1ゴール、そしてW杯本大会で10ゴールを記録しゴールデンブーツを獲得した。また、W杯通算得点を22ゴールに伸ばし、メッシの21ゴールを抜いて歴代トップに躍り出た。
個人的なスタッツは驚異的だが、レアル・マドリード移籍後、チームとしてのメジャータイトルの獲得には恵まれていない。昨季はUEFAスーパーカップ(アタランタ戦)とインターコンチネンタルカップ(パチューカ戦)でそれぞれゴールを決めタイトルを獲得したものの、リーガとCLのタイトルは逃している。ムバッペは1月にパリへセカンドオピニオンを求めに行った論争の的となる複雑な怪我を負っており、それがシーズンの計画を狂わせた。彼はW杯でこう告白している。
『レアル・マドリードでできることはすべてやったが、1月に複雑な怪我をしたことは誰もが知っている。その後、精神的にも肉体的にも良い状態で復帰し、最高のコンディションでワールドカップを迎えようとした』
バロンドール争いにおいて、ロドリがW杯のMVPを獲得した一方で、主要タイトルを逃したムバッペは不利な立場にある。アンチェロッティ監督はムバッペとビニシウスにリーダーシップを分担させ、シャビ監督は彼を中心としたが、アルベロア前監督は終盤のオビエド戦(リーガ残り3試合目のベルナベウでの試合)で彼をベンチに置くなど起用法に苦心した。モウリーニョ新監督の下でどのような役割を与えられるかが注目されている。
そんな中、ドイツの「Bild」やフランスの「L'Équipe」などは、ムバッペがフランス代表のチームメイトであるマイケル・オリーセ(バイエルン・ミュンヘン)に対し、マドリーへの移籍を熱心に説得していると報じている。2029年までバイエルンと契約を結んでいるオリーセは、CL制覇の夢を叶えるためにマドリーへの移籍を望んでおり、すでにダヨ・ウパメカノにもその意志を伝えている。彼らはピッチ上でも素晴らしい連携を見せている。
マドリーはかつて、バイエルンとの良好な関係を保つためにオリーセやその関係者との接触を否定する公式声明を出していた。バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長(ペレス会長と良好な関係にあり、レアル・マドリードの大学院のスポンサーでもある)も「フロレンティーノ・ペレスはオリーセへのオファーを節約できる。我々は売るつもりはない」と徹底抗戦の構えを見せている。
オリーセの獲得には、マドリーの現在の高額な給与体系を整理する必要があり、去就が不透明なビニシウスなど、同等のインパクトを持つ選手の放出が不可欠になるだろう。なお、オリーセにはFatima Zaunbrecherとの間に20ヶ月の隠し子がいるというドイツでのスキャンダルや、家主のジェローム・ボアテングが邸宅を1150万ユーロで売却するため立ち退きを迫られているというプライベートな騒動もある。
(via MARCA / SPORT / Mundo Deportivo)
アルダ・ギュレルのエジル2.0化計画
2023年夏に3000万ユーロで加入したアルダ・ギュレルは、ホセ・モウリーニョ監督の下でメスト・エジル2.0として覚醒する可能性を秘めている。
トルコにルーツを持つという共通点だけでなく、コンビネーションプレーやラストパスの能力といったプレースタイルがエジルと酷似している。エジルはマドリーでの3シーズンという短い期間でマドリディスタを魅了したが、その才能を最大限に引き出したのは他でもないモウリーニョだった。
ギュレルはこれまで、右ウイング、右インサイドハーフ、トップ下、ビルドアップの底など、中盤の様々なポジションを経験してきた。特に昨季序盤には、かつてのエジルとクリスティアーノ・ロナウドのコンビを彷彿とさせるように、チームの得点源であるムバッペと素晴らしい連携を見せていた。モウリーニョの最優先課題の1つは、この連携をさらに爆発させ、ギュレルの長所を伸ばすことだ。
トルコ代表がW杯で早期敗退したことは、彼にとって逆に有利に働いている。非常に充実したプレシーズンを過ごすことができ、モウリーニョのシステムの中でスター選手としての地位と定位置を勝ち取る絶好の機会を手にしている。
(via Mundo Deportivo)
マスタントゥオーノ、アセンシオ、ゴンサロらの放出と育成枠の課題
モウリーニョの就任に伴い、マドリーは余剰戦力の整理を急いでいる。
最も注目されているのがフランコ・マスタントゥオーノの放出だ。リーベル・プレートから6000万ユーロ以上というアルゼンチンサッカー史上最高額で獲得された18歳の逸札だが、最初のシーズンは35試合で3ゴールにとどまり、W杯のアルゼンチン代表からも落選した。中に切れ込むタイプのウインガーである彼はモウリーニョの明確なプレースタイルには合致せず、構想外となった。
クラブは2031年6月までの契約を持つ彼への信頼は失っておらず、1月のエンドリッキ(リヨンへレンタルされ21試合8ゴール8アシストと活躍)の成功例に倣い、買い取りオプションなしの純粋なレンタル移籍にGOサインを出した。スペイン国内外の5つ以上のクラブ(レアル・ソシエダやビジャレアルを含む)が獲得を争っているが、アルベロア率いるフラムは興味を示していない。マドリーは移籍先に対し、経済面よりもエリートレベルでの一定の出場時間の保証と、彼の長所を伸ばせるプレースタイルという2つの条件を提示している。
また、23歳のセンターバック、ラウール・アセンシオもモウリーニョの構想外となった。大きな期待を集めていた彼だが、2シーズンで完全に序列を落とし、代理人のジョルジュ・メンデスがレンタルまたは完全移籍のオファーをクラブに提示して移籍先を探している。
一方、FWゴンサロ・ガルシアの去就は不透明だ。彼はプレシーズンのトレーニングでモウリーニョに好印象を与えており、残留の可能性が高まっている。本人もムバッペやエンドリッキがいる前線での厳しい競争を自覚しつつも、モウリーニョのプランを直接知るために残留を希望している。
しかし、アルベロア率いるフラムが彼を高く評価し、プレミアリーグのプロジェクトの重要ピースとして獲得交渉に乗り出している。マドリーは放出を完全に閉ざしてはおらず、将来的な買い戻しオプションなどコントロールを維持できる条件であれば応じる構えだ。なお、ベティスからのレンタルオファーはクラブが拒否した。
これらの放出オペレーションにおいて、マドリーを悩ませているのがUEFAチャンピオンズリーグの育成枠のルールだ。登録メンバー25人のうち、8人は自国育成選手、そのうち4人は自クラブ育成選手でなければならない。ダニ・カルバハルの退団により、現在この条件を満たすのは、ラウール・アセンシオ、アルバロ・カレラス、エドゥアルド・カマヴィンガ、フェデ・バルベルデ、ビニシウス、ゴンサロ・ガルシア、規定の期間を満たしたアルダ・ギュレル、そしてスペイン育成枠としてマルク・ククレジャというギリギリの状況にある。もしスペイン国籍のロドリが加入すれば、この育成枠に余裕ができ、ゴンサロなどの放出が容易になる可能性がある。ロドリやオリーセといった大物獲得のためにも、クラブは慎重な人員整理と計画的な放出を迫られている。
(via ElDesmarque / SPORT / MARCA)
【本日の総括】
モウリーニョ新監督の下、妥協なき激しいプレシーズンがスタート。W杯得点王のムバッペがオリーセ勧誘に動く中、MVPロドリ獲得を巡るペレス会長の決断や、キャプテンに就任したバルベルデの覚悟、そしてギュレルのエジル化計画など、王座奪還に向けたチーム再編と熾烈なスカッド争いから目が離せない!
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ体制の再始動において、最も注目すべきは戦術的規律の再構築です。特にカマヴィンガやギュレルといった個の能力を、いかに組織的なトランジションの中に組み込むかが鍵となります。ギュレルをエジルになぞらえる動きは、トップ下を軸とした攻撃の再設計を示唆しており、ムバッペとの連携をどう最適化するかが得点力向上の肝となるでしょう。一方で、ロドリ獲得の議論はチュアメニとの共存という配置上の難題を孕んでおり、単なるスター獲得以上の戦術的整合性が求められます。プレシーズンでの配置の変化は、新監督が目指す攻守のバランスを測る重要な指標になるはずです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
2年連続無冠という重圧の中、ペレス会長はモウリーニョという強力なリーダーを招聘し、クラブの空気を一変させようとしています。バルベルデの第一キャプテン就任は、ロッカールームの規律と精神的支柱の再定義を意味しており、過去の衝突を乗り越えた彼への信頼は、クラブが「成熟」を求めている証左です。また、ロドリ獲得への前向きな姿勢は、選挙戦のライバル公約であったという過去のしがらみを超え、勝利のために現実的な判断を下すフロントの強い意志を感じさせます。サポーターの期待値は極めて高く、このプレシーズンは単なる準備期間ではなく、新体制の求心力を示す重要な試金石となります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の編成は、CLの育成枠ルールという制約と、大物獲得のための給与体系整理という二重の難題に直面しています。ロドリやオリーセといったトップターゲットの獲得には、単なる移籍金の捻出だけでなく、既存戦力の放出による枠の確保が不可欠です。特にマスタントゥオーノやアセンシオの放出は、将来的な買い戻しオプションを視野に入れた戦略的な動きであり、クラブがコントロールを失わないよう腐心している様子が窺えます。ロドリ獲得が実現すれば育成枠の課題も緩和されますが、高額なサラリー負担を考慮すると、ビニシウスら主力級の去就を含めた非常にシビアな決断が今後数週間で求められるでしょう。