リカル・ペレス U-15W杯で8ゴールを挙げレアル・マドリードの関心を集めるバレンシアの15歳FW
バレンシアCFの下部組織パテルナに所属する15歳の左利きFWリカル・ペレスが、アゼルバイジャンのバクーで開催されているFIFA U-15ワールドカップで爆発的な得点力を発揮し、レアル・マドリードからのスカウトの目を惹きつけている。破竹の勢いでゴールを重ねてスペイン代表を決勝へと推し進めたことで、欧州のメガクラブが熱視線を送る逸材として一躍脚光を浴びることとなった。
バクーのクリスタル・ホールなどで繰り広げられたフットボール8形式の大会において、左ウィングの位置から圧倒的なスピードと鋭い切れ込みで相手防衛網を壊滅させてきた。1次リーグのチリ戦で1得点を挙げると、続くコンゴ戦とタジキスタン戦でそれぞれ2得点を奪い、クウェート戦でも確実にネットを揺らした。さらに準々決勝のコロンビア戦でもチームを5対0の勝利へ導く貴重な追加点を挙げ、大会通算で6試合8得点という凄まじい数字を叩き出している。
彼の持ち味は得意とする左足からのシュート精度だけでなく、サイドからの突破力とゴール前でのポジショニングの巧みさにある。前線での運動量も実に豊富であり、相手のビルドアップに対して鋭いハイプレスを仕掛け、ボールを自身で奪い取ってそのまま得点に結びつける粘り強さも備えている。
この輝かしい活躍を受けて、スペインのラジオ局であるCadena COPEが伝えたところによると、レアル・マドリードがスカウトチームを通じて彼の動向を注視し始めているという。しかしバレンシア側にとっても、この宝物のような才能を安易に手放すわけにはいかない深刻な事情が存在する。
その背景には、年齢と契約形態に関する法的な取り決めが存在している。スペインのスポーツ法およびサッカー協会の規定では、選手がプロ契約を締結できるようになるのは16歳に達してからと定められている。彼が16歳の誕生日を迎えるのは2027年4月1日であり、それまでの約半年以上の期間、クラブはプロ契約という強固な縛りなしで他クラブからの引き抜きに耐えなければならない。
一方で当の本人はバレンシアでのプレーに非常に満足しており、パテルナのアカデミーで成長を続けることを強く望んでいるとされる。彼の最大の目標は、バレンシアの本拠地であるメスタジャのピッチに立ち、トップチームの選手としてデビューを果たすことだ。
媒体による報じ方にも興味深い違いが見られる。Superdeporte紙がU-15W杯における一試合ごとのスタッツや代表チーム全体の破竹の勝ち上がりを仔細に伝えているのに対し、ElDesmarque紙はCadena COPEの情報を取り上げながら、2027年4月1日というプロ契約解禁日までの保護策やレアル・マドリードとの争奪戦の構図に焦点を当てて報じている。
今後はチェコとの決勝戦で金メダルを目指すとともに、バレンシアへ戻った後は育成年代のカテゴリーを飛び級で駆け上がっていく可能性が高い。プロ契約を結べる2027年4月までクラブが彼をどう守り抜き、トップチームへの足がかりを作っていくかが今後の最大の焦点となる。つまり今回の世界舞台での大爆発は、バレンシアの育成力の高さを証明すると同時に、クラブに対して若き才能の保護という大きな宿題を突きつけたことを意味している。(via Superdeporte / ElDesmarque)
