エブリマ・トゥンカラ 負傷を克服したバルセロナの超逸材がカタールU-17W杯代表の軸として完全復活

FCバルセロナのジュベニールAに所属するスペインU-17代表のエブリマ・トゥンカラが、負傷を克服して11月開幕のカタールU-17W杯代表へ完全復活を遂げた。昨夏のU-17欧州選手権で最優秀選手に輝いた超逸材の復帰は、代表の悲願達成のみならずクラブの育成組織全体を揺るがす大きな動きの引き金となっている。

スペインサッカー連盟による本大会の招集リスト発表が目前に迫る中、ラ・マシアの若手たちの間には緊張感が漂っている。というのも、11月19日から12月13日にかけてカタールで開催されるU-17ワールドカップには48カ国が出場し、スペインはグループHで中国やフィジー、モロッコと対戦するためだ。この大舞台に向けてバルセロナからは最大8名もの候補選手が名を連ねており、その中心に君臨するのがエブリマ・トゥンカラにほかならない。前回の代表活動では怪我により辞退を余儀なくされたものの、現在は万全のコンディションを取り戻している。

その一方で、ダビド・クビジョ監督が率いる代表チームには、前回の活動でバルセロナから6名の選手が選出されていた。バックラインや中盤を支えるラウール・エクスポシト、ババ・クルマ、ホルディ・ペスケール、ミハル・ジュク、ロベルト・トマス、イウ・マルティネスらジュベニールAの主力をはじめ、セカンドチームであるバルサ・アトレティックでの出場も見込まれるセルジ・マヤンスも代表候補として熱視線を浴びている。しかし、彼ら主力級がごっそりとチームを離脱することは、ポル・プラナス監督率いるジュベニールAにとって極めて深刻な事態を意味する。

事実、バルセロナの若手たちは若き欧州王者を決めるUEFAユースリーグで厳しい戦いの只中にあり、現在3試合を終えて勝ち点4にとどまっている。来週予定されているアストン・ヴィラとのホーム戦は代表招集前のため主力を起用できるが、決勝トーナメント進出の目安となる勝ち点7を掴むためには絶対に落とせない決戦となる。その後、代表メンバーはアゼルバイジャンのマサズィルで行われるサバ戦へのアウェイ遠征に帯同できず、さらに代表が勝ち進んだ場合は12月12日頃の準々決勝がグループステージ最終戦であるマンチェスター・シティ戦の前日に重なるため、再び欠場を余儀なくされるからだ。

過去を振り返れば、2023年大会で準々決勝敗退に終わったスペイン代表には、エクトル・フォートやパウ・クバルシ、アンドレス・クエンカ、キム・ジュニェント、パウ・プリム、マルク・ベルナル、マルク・ギウといった現在のトップチームを支える顔ぶれが揃っていた。つまり、このW杯での過密日程や主力不在の試練を乗り越えることこそが、次世代のスターを磨き上げる伝統の登竜門になっているということだ。Mundo Deportivo紙によれば、代表が唯一獲得できていないタイトルであるU-17W杯の戴冠と、クラブでのタイトル争いという二つの重圧が若き才能たちの真価を試すことになる。

今週末にはマヤンスがバルサ・アトレティックで出場機会を得る可能性が浮上するなど、各選手が次のステップを見据えて過酷なポジション争いに挑んでいる。激しい過密日程と代表招集の板挟みとなりながらも、欧州MVPであるエブリマ・トゥンカラを中心に世界一の座へ挑む今回の動きが示すのは、ラ・マシアの層の厚さと次世代育成のサイクルが確実に循環している事実そのものだ。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

本日のカンテラ報道は、カタールU-17W杯に向けたスペイン代表の最終リスト発表を前に、バルセロナの超逸材エブリマ・トゥンカラの完全復活とラ・マシア勢の大量抜擢がもたらす光と影を大きく浮き彫りにした。主力8名が離脱する可能性はユースリーグでの戦いに大きな試練を与えるものの、若手たちが世界の頂点とトップチーム昇格へ挑む貴重なステップとなる。近々予定されているRFEFの正式リスト発表と、来週のアストン・ヴィラ戦における彼らのプレーから目が離せない。