セビージャFC

セビージャFCが本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンにCAオサスナを迎え、2-0の完勝を収めました。直近のラ・リーガ3試合でバルセロナ、レアル・マドリードに敗れ、レバンテ戦をドローで終えるなど苦しい戦いが続いていたセビージャにとって、ホーム復帰戦での待望の勝ち点3獲得となります。この勝利により、セビージャは第10節終了時点で勝ち点を17に伸ばし、欧州カップ戦出場圏内となる6位の位置をしっかりと固めました。

試合は前線への強いハイプレスで主導権を握ったセビージャが24分に試合を動かします。前節サンティアゴ・ベルナベウでの試合を出場停止で欠場していたイサク・ロメロが、ユスフ・フォファナの見事なヒールキックでの落としを受けると、ペナルティエリア手前から左足アウトフロントで完璧なミドルシュートを叩き込み先制。今季3ゴール目となるこの一撃でチームに勢いをもたらすと、そのままセビージャペースで展開します。さらに82分には、フォファナが自陣からの見事なカウンターから前線へスルーパスを供給し、走り込んだフェリックス・コレイアが落ち着いてカットインから相手DFカテナの足にわずかに当たって軌道が変わるシュートを沈め、決定的な2点目を奪いました。

試合後、MVPに選出されたイサク・ロメロは『シュートは思い切って振った結果入ってくれたが、ゴールの半分以上は素晴らしい落としをしてくれたフォファに感謝したい。彼はいつも前線でボールを収めてくれる』とアシストのフォファナを絶賛。ルイス・ガルシア・プラサ監督が採用したルーカス・スタッシンとの2トップ(4-4-2)の陣形についても『相棒がもう一人前線にいることで、相手DFとの競り合いを分担でき、前向きでボールを受けやすくなるため非常にやりやすい』と手応えを語りました。また、直近3試合で10失点を喫していた守備陣にとっても価値ある無失点(今季3度目)となり、『ロッカールームでも無失点で終える重要性を1週間話し合ってきた。自分たちのチャンスは必ず来ると信じていた』と胸を張りました (via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)。

セビージャFC vs CAオサスナ

セビージャ対オサスナの一戦では、審判の判定を巡る新たな激しい議論と波紋が広がっています。問題のシーンは後半立ち上がりに発生しました。前半に前線へのカウンター阻止で既に1枚目のイエローカードを受けていたオサスナのDFアレハンドロ・カテナが、ルーズボールをクリアしたイサク・ロメロの足元へ鋭い足裏でのスタッドタックルを敢行。衝撃によりイサク・ロメロの左足スパイクと靴下が大きく破れる事態となりました。

しかし、イシドロ・オルティス・アリアス主審はカテナに対して2枚目のイエローカード(退場)を提示せず、プレーを続行。激しく足の傷と破れたスパイクを示して抗議を行ったイサク・ロメロに対し、逆に遅延・抗議とみなしてイエローカードを提示するという異例の判定を下しました。イエローカードの提示判断はVARの介入対象外(一発レッド相当でない限り不介入)であるため、ビデオ検証も行われませんでした。

イサク・ロメロは試合後のフラッシュインタビューでは『決定を下すのは主審とVARの担当者であり、自分から余計なことは言えない』と大人の対応を見せつつも、ミックスゾーンでは『自分が体感した通りを言えば、ボールを蹴り出した後に足を残され、完全に踏みつけられてスパイクと靴下が破れた。自分にとってはカテナへの2枚目のカードだった』と明確に不満を吐露しました。

一連の判定に対し、前節ベルナベウでの判定を巡り過熱していたセビージャサポーターの怒りは爆発。スタジアム周辺には「Ladrones, corruptos y prevaricadores(泥棒、腐敗者、職権乱用者)」という巨大横断幕が掲げられたほか、スタンドからは「El buen sevillista, siempre antimadridista(良きセビージャ主義者は、常にアンチ・マドリード主義者である)」という横断幕も出現し、判定への不信感と結束を示す異例の雰囲気に包まれました (via ElDesmarque / Estadio Deportivo / SPORT)。