最終節の全体展望

リーグ戦は最終節(第42節)を迎え、すべての命運が決まる。優勝争いは、勝ち点79で首位のレーシング・サンタンデールと勝ち点77で2位のデポルティーボ・ラ・コルーニャの2チームに絞られた。レーシングはホームでカディスと対戦し、引き分け以上で自力優勝が決定する。デポルティーボはホームにUDラス・パルマスを迎え、勝利した上でレーシングの敗戦を待つしかない。両者の直接対決はレーシングが2勝しているため、勝ち点で並んだ場合はレーシングが優勝となる。

昇格プレーオフの残り4枠は、6チームによる大混戦となっている。3位アルメリア(71)、4位マラガ(70)、5位UDラス・パルマス(70)、6位カステリョン(69)、7位ブルゴス(69)、8位エイバル(67)が争う。アルメリアはホームでバジャドリードと対戦し、勝てば3位で進出決定。マラガはアウェーでレアル・サラゴサと対戦し、勝利で進出確定。ラス・パルマスはアウェーでデポルティーボと対戦し、勝てば進出。カステリョンとエイバルはカスタリアでの直接対決となり、カステリョンは勝てば決定、エイバルは勝利した上で他会場の結果待ちという最も厳しい条件だ。ブルゴスはアンドラに勝利した上で他チームの取りこぼしを待つ。

残留争いは、最後の降格1枠をめぐってレガネス(43)とミランデス(40)がブタルケでの直接対決に臨む。レガネスは引き分け以上でセグンダ残留が決定。ミランデスは勝利すれば、直接対決の成績(アウェーゴール等)でレガネスを上回り、逆転での残留を果たす。なお、ウエスカ、クルトゥラル・レオネサ、レアル・サラゴサの3チームは、すでにプリメーラRFEF(3部)への降格が確定している。(via MARCA)

スポルティング・ヒホン

ロス・カルメネスでのグラナダ戦に1-2で劇的な逆転勝利を収め、ボルハ監督の退任発表後、暫定監督のもとで3連勝を飾って勝ち点61の中位でシーズンを終えた。前半2分に失点したが、前半アディショナルタイムにフアン・オテロのシュート性のクロスが相手DFディエゴ・オルミゴのオウンゴールを誘発し同点。92分には、オルミゴからGKアストララガへのバックパスのミスをドゥバシンが奪い、最後はブライアン・オリバンが無人のゴールへ流し込んで勝利を掴んだ。メキシコのオルレギ・スポーツが所有するクラブは、中位を彷徨う現状からの脱却を目指す。ホセ・リエストラSDの肝いりでニコラス・ラルカモン新監督の招聘を進めており、守備の強化としてすでにレガネスのDFホルヘ・サエンスの獲得を口約束で内定させている。カルロス・ムニス・ムニョス主審との相性も良く、今季彼が担当したアウェー戦は無敗を維持した。(via SPORT)

グラナダCF

スポルティング・ヒホンに1-2で敗れ、4連敗、直近7試合で6敗という非常に期待外れのシーズンに終止符を打った。前半2分、マヌ・トリゲロスのボール奪取からホルヘ・パスクアルのパスを受け、ホセ・アルナイスが左足で見事な先制ゴールを決めた。しかし、前半終了間際にディエゴ・オルミゴのオウンゴールで追いつかれ、後半アディショナルタイムにはオルミゴからGKへのパスが短くなった致命的なミスから逆転を許した。現地評では、右サイドを突破し続けたパウ・カサデススが高く評価されており、彼からのクロスでアルナイスがポスト直撃のシュートを放つ場面もあった。また、アンドレス・クエンカの左サイドバック起用という実験も行われた。今季限りでの現役引退を表明しているマヌ・トリゲロスはキャプテンマークを巻き、61分にセルヒオ・ルイスと交代してピッチを退く際、スタジアムから割れんばかりのスタンディングオベーションを受けた。(via MARCA)

ADセウタ

ホームでのアルバセテ戦に1-0で勝利し、45年ぶりのセグンダ復帰となった歴史的なシーズンを白星で締めくくった。ホセ・フアン・ロメロ監督はスタメンを大幅に入れ替え、ボディジェ、ルベン・ディエス、コネ、ユネス、マルコス・フェルナンデスらを起用。前半17分、ペナルティエリア内でバシンガの落としを受けたマルコス・フェルナンデスが右ポストぎりぎりにシュートを沈めて決勝点を奪った。後半開始直後にもルベン・ディエスのスルーパスからマルコス・フェルナンデスがループシュートを決めたが、これはVARでオフサイドの判定。守備陣も奮闘し、相手のCKからの決定的なヘディングシュートをユネスがゴールライン上でクリアするなど、無失点に抑えきった。(via Mundo Deportivo)

アルバセテ・バロンピエ

セウタに0-1で敗れ、連勝は4でストップした。今週契約を延長したばかりのアルベルト・ゴンサレス監督は、ハビ・モレノ、アレ・メレンデス、オベングらをスタメンに起用。開始30秒のヘフテのヘディングや、31分にはハビエル・ビジャールのCKからのヘディングシュートなどでゴールを脅かしたが、相手の好守に阻まれた。71分と終了間際に途中出場のアレックス・ルビオが惜しいシュートを放つなど最後まで攻めたが、同点に追いつくことはできなかった。(via Mundo Deportivo)

レーシング・サンタンデール

最終節カディス戦を引き分け以上で終えれば、自力でのセグンダ優勝が決定する。この躍進を牽引したのが、アスレティック・クラブやアラベスでは定位置を掴めなかったFWアシエル・ビジャリブレだ。彼はここまでセグンダ得点ランキング6位となるゴールを量産し、1部昇格の立役者となった。ビジャリブレは『このチームには素晴らしいレジリエンス(回復力)があった』と語り、来季1部での古巣アスレティックとの対戦について『サン・マメスに帰還して対戦するのはいつも特別な思いだ。あそこは僕が育った場所だからね』と胸を高鳴らせている。(via Estadio Deportivo)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

すでに1部昇格を確定させているが、逆転優勝を懸けてホームのリアソールでUDラス・パルマスと激突する。アントニオ・イダルゴ監督は『大きな目標は達成した。出場機会の少なかった選手たちが日々の練習を支えてくれた。怪我の状態も見極めながらだが、彼らにも出番を与えたい』と語り、大幅なローテーションを示唆。アドリア・アルティミラとダビド・メジャは負傷のため欠場が確定している。試合前にはファンゾーンやサン・フアン通りで大規模な祝賀イベントが予定されている。(via SPORT)

UDラス・パルマス

プレーオフ進出の命運を懸けて、敵地でデポルティーボと対戦する。ルイス・ガルシア監督は『自力で突破を決められる状況にあるのは金(価値がある)だ』と選手を鼓舞。サポーターも熱狂しており、アウェー席は販売開始1時間で完売。300人以上のファンがガリシアまで駆けつける。現地では『昇格できなくても死ぬわけではないが、今のチームを誇りに思う』と語るベテラン女性サポーターの存在も報じられており、クラブ全体の士気は最高潮に達している。(via SPORT)

レアル・サラゴサ

プリメーラRFEFへの降格という悪夢のシーズンとなったが、すでに来季の昇格に向けたチーム再建に動いている。セウタでリーグ戦29試合出場5ゴールと活躍した32歳の司令塔、ルベン・ディエス(通称ハメリ)の獲得を公式発表。契約は2年間で、初年度の年俸は約15万ユーロと報じられている。ディエスは『どのカテゴリーであろうと、故郷に帰ってレアル・サラゴサでプレーできるのは本当に特別だ。迷いは一切なかった』と語っている。ラロ・アランテギSDは、昇格オプション付きの1年契約でイバイ・ゴメス新監督を招聘。さらに、ウイングのハルディ(ジムナスティック)、センターバックのハイル(エイバル)の獲得もすでに完了させている。(via SPORT)

レアル・オビエド

1部からの降格という激動の1年を振り返り、オーナーであるパチューカ・グループのヘスス・マルティネスが自己批判を行った。『ルイス・カリオンを監督に据えたのは大間違いだった。昇格の立役者であるパウノビッチを解任したのも早まった決断だったかもしれない』と悔やむ一方、『アルマダ監督が見せた激しいプレッシングとダイナミックなプレースタイルこそが私の理想だ』と明かした。さらに『15人の選手を無闇に獲得するのではなく、違いを生み出せる質の高い選手を4〜5人獲得すべきだった』と語り、来季へ向けた少数精鋭の補強を約束。困難な1年でも応援し続けたサポーターに対して深い感謝を述べている。(via SPORT)

CDテネリフェ

アルバロ・セルベラ監督に率いられ、見事に1年でのセグンダ復帰を成し遂げた。来季のセグンダは非常に経験豊富なクラブが集う激戦区となる。テネリフェ自身もセグンダ在籍49シーズン目を迎えるが、来季のライバルにはそれを上回るスポルティング・ヒホン(54シーズン)、カディス(43シーズン)、レアル・オビエド(42シーズン)などの古豪が顔を揃えることになり、熾烈な戦いが予想されている。(via SPORT)

SDエイバル

昇格プレーオフ進出を懸け、カステリョンとのアウェーでの直接対決に挑む。なお、ディフェンダーのハイルがすでに来季レアル・サラゴサへ移籍することが確定している。(via SPORT)

【本日の総括】

優勝争いから残留争いまで、すべてが最終節に委ねられるという異例の大混戦となったセグンダ・ディビシオン。レーシングとデポルティーボの優勝争いはもちろん、6チームが4枠を争うプレーオフの行方は最後まで全く読めない。また、降格が決定したサラゴサやオビエドがすでに1年での復帰へ向けた大型補強と改革に乗り出しており、来季の勢力図も大きく塗り替えられる予感に満ちている。