バレンシアCF
カルロス・コルベラン前監督の解任を受け、暫定的にチームの指揮を執ったオスカル・サンチェス暫定監督の任期は短期間でありながら極めて実り多いものとなりました。メンジゾロツァでの勝利にとどまらず、彼の最大の功績はハビエル・アギーレ新監督へ向けてカンテラ(下部組織)の若手有望株たちを覚醒させたことにあります。アーロン・マヨル、ダビド・オトルビ、アイマル・ブラスケス、イケル・コルドバという4人の若手が降格圏脱出を狙うチームの即戦力として台頭しました。これは2023年にルーベン・バラハ前監督がハビ・ゲラやディエゴ・ロペスらを抜擢してクラブを救った『Quinta del Pipo(ピポの世代)』の再現を彷彿とさせます。特にBチーム所属のセントラルMFマヨルは2試合連続で90分フル出場を果たし、かつてのハビ・ゲラを思わせる鮮烈なゴールを記録して中盤に定着しました。また、18歳の強力なサイドアタッカーであるオトルビはソシエダ戦で圧巻のパフォーマンスを披露し、デビューを果たしたFWブラスケスもファーストタッチで相手のオウンゴールを誘発するなど強烈な存在感を示しています。前CEOのロン・グルレイ氏による無秩序な補強計画で穴だらけとなった層の薄い構成において、彼ら下部組織出身者の台頭は必須の解決策となりました。アギーレ新監督がこの若き才能たちをどのように新プロジェクトへ組み込むかが注目されます。(via SPORT)
グイド・ロドリゲスがソシエダ戦で足に激しいピソトン(踏みつけ)を受け、後半途中で交代を余儀なくされました。元ベティスのアルゼンチン人MFは、今季開幕から中盤の軸として不可欠な存在であり、アラーベス戦でも同様に足の痛みに耐えかねて途中交代していました。今回の負傷によりクラブ内には不安が広がりましたが、グイド・ロドリゲスはアルゼンチン代表の今回の召集メンバーから外れているため、約3週間にわたる国際中断期間を丸々治療とリカバリーに費やすことができます。医療スタッフの見立てでは、10月11日に予定されているエル・サルディネロでのラシン・サンタンデール戦には万全の状態で復帰できる見込みです。勝ち点4にとどまるチームにおいて、彼の完全復活はアギーレ初陣に向けた絶対条件となります。(via Superdeporte)
開幕から7節を消化してわずか4ゴールというバレンシアの攻撃陣の深刻な不振は、欧州5大リーグ全体で見てもワースト5位タイ(1試合平均0.57点)という惨状を呈しています。これを下回るのはコヴェントリー、トッテナム、ハンブルガーSV、マラガのみであり、ヘタフェと同水準です。ウマル・サディクの負傷やルイス・リオハの不調もあり、マルチな得点源を欠いています。さらに本拠地メスタージャでの開幕4試合でわずか勝ち点1(1分3敗)しか獲得できていない状況は、92シーズンにおよぶクラブの1部リーグ史上最悪のホームスタート記録となりました。1998-99シーズン(ホルヘ・バルダーノからクラウディオ・ラニエリへ交代した時期)の4試合で勝ち点2というワースト記録を更新する形となり、メスタージャでの無得点時間が327分間にまで達したところでマヨルのゴールによりようやく途絶えるという凄惨な数字が並んでいます。(via Superdeporte)
ソシエダに2-3で惜敗し、チームが降格圏の19位に沈んだままであるにもかかわらず、試合終了直後のメスタージャでは異例の光景が繰り広げられました。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手たちはウルトラスが集まる「Curva Nord」の前へと向かい、数分間にわたってスタンドと向き合いました。ファンからはブーイングではなく温かい歌声と拍手が送られ、ピッチとスタンドの間で「休戦」が結ばれました。バルセロナに0-5で大敗した際には激しい抗議が渦巻きましたが、今回は監督交代と若手たちの魂のこもった戦いぶりをサポーターが評価した形です。スポーツ・ディレクターのブラウリオ・バスケス氏がアギーレ新監督の就任を取りまとめたことで場内の緊張感が和らいでおり、新指揮官は今週木曜日から練習の指揮を執り、このファンとの絆を力に変えてチームの立て直しを図ります。(via ElDesmarque)
アトレティコ・マドリード
ダービーで1-2の敗戦を喫したレアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督が、記者会見場にクティ・ロメロとカンイン・リーのファウルシーンを印刷した用紙を持ち込み「2つの明確な赤カードが見逃された。非常に奇妙な審判配置だ」と激しく審判団を批判したことに対し、アトレティコ・マドリードが公式SNSで皮肉たっぷりの猛反論を展開しました。クラブは公式X(旧Twitter)にて、プリンターからモウリーニョ監督の記者会見写真が出力される9秒間の動画を投稿し、そこに『#StopAcosoArbitralYA(審判への嫌がらせを今すぐやめろ)』という強いスローガンを添えました。さらに続いて「今年は新たなチャレンジがあるようだ。3週間もリーグ戦がないのだから、今季は動き出しがあまりにも早すぎる」と皮肉るメッセージと歯車の画像を投稿し、レアル・マドリード側の審判に対する圧力を猛烈に風刺しました。(via SPORT)
ディエゴ・パブロ・シメオネ監督はダービー制覇の裏にあった緻密な戦術プランを明かしました。シメオネ監督はレアル・マドリードの左サイドにおける明確な構造的欠陥に着目していました。左ウイングのヴィニシウス・ジュニオールが前線に残り守備に戻らない傾向があるため、左サイドバックのマーク・ククレジャが孤立し、さらにCBデーン・ハイセンが対人に脆さを見せている点を突く計画を立てました。右サイドバックのマルク・プビルを高位置へ押し上げ、マルコス・ジョレンテとジュリアーノ・シメオネ、そして中央から流れてくるカンイン・リーの4人を右サイドへ過密配置させて圧倒。1点目のPK誘発も2点目のジョナサン・デイヴィッドのゴールもすべてこの右サイドの崩しから生まれました。さらにシメオネ監督はハンジ・フリックやジョゼ・モウリーニョといった名将の名を挙げつつ『どんな立場であれ審判へのリスペクトという一線を越えてはならない』と持論を展開しつつ、バルセロナの現状について『彼らは最高のチームだ。まるで我々とは違うスポーツをやっているように見える』と手放しで称賛しました。(via MARCA)
ダービーの熱戦の裏で、ベンチ同士の激しい感情のぶつかり合いが発生していたことがDAZNのカメラ映像により明らかになりました。シメオネ監督の新たなアシスタントコーチに就任したクラブのレジェンド、ガビ氏と、レアル・マドリードのDFアントニオ・リュディガーが激突。エキサイトしたガビコーチは自らの股間に手をやる挑発的なジェスチャーを相手ベンチに向けて行い、アントニオ・リュディガーと至近距離で睨み合いながら『Me vas a comer la polla(俺のものをしゃぶりな)』という過激な言葉を何度も吐き捨てました。この異様な事態に対し、ジョゼ・モウリーニョの助手であるペドロ・マチャド氏が割って入りガビを制止しようとしましたが、両軍スタッフが入り乱れる大混乱となり、最終的に審判控室へ続くトンネル内で両チームのスタッフ(アトレティコのGKコーチであるパブロ・ベルチェローネ氏ら)に退場処分が下される後味の悪い後日談となりました。(via MARCA)
今夏トッテナムから加入し、早くもディフェンスリーダーとして君臨するクティ・ロメロが、ダービー勝利後にメディアの取材に応じ、バロンドール(欧州年間最優秀選手賞)に関する持論を展開しました。キリアン・ムバッペらをシャットアウトしたロメロは『バロンドールという賞は、リオネル・メッシが現役を引退すると決めるその日まで、彼に与え続けるべきだ。彼のような選手は他に存在しない』と断言しました。さらにメッシ引退後の賞の行方について問われると『彼が去った後は、おそらく最もマーケティング力のある選手に与えられることになるだろう。現在の賞はそのような側面が強すぎる』と語り、パフォーマンス本位ではなくメディア露出や商業的価値が選考を左右している現状に対して皮肉を込めました。(via Mundo Deportivo)
ダービーで攻守に躍動したDFマルク・プビルが、自身のInstagramストーリーズに投稿した写真が大きな話題を呼んでいます。マルク・プビルが投稿したのは、メトロポリターノのメトロポリターノのスタンドに掲げられた『セウタ es España, ni se arruga ni se tapa(セウタはスペインだ、怯むことも隠すこともしない)』という横断幕の画像と、自身がムバッペから力強くボールを奪い取る試合中のプレー写真でした。これはエルチェ戦でセウタ支援のTシャツを着用する際、胸の文字を折りたたんで隠したヴィニシウス・ジュニオール、ムバッペ、イブラヒマ・コナテの3選手を明確に煽るメッセージです。この投稿に対してスペイン代表の同僚であるFCバルセロナのラミン・ヤマルが即座に反応し、コメント欄に5つの「炎」の絵文字を投稿して賛同を示しました。(via ElDesmarque)
![[バレンシアCF] 暫定指揮官サンチェスが残した「若手カンテラーノ4人衆」の躍動とアギーレ新体制への遺産 のサムネイル画像](https://pub-fe5963afa07546768e1aa91a6ec422a3.r2.dev/og/laliga_other_2026-09-22_morning_20260922071030.jpg)