セビージャFC

エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンで行われた開幕戦でラージョ・バジェカーノと対戦し、2-1で逆転勝利を収めました。試合は開始早々の3分、新加入ディフェンダーのアロウナ・サンガンテがゴールキーパーのオディッセアス・ヴラホディモスへの安易なバックパスを選択し、これを相手に奪われて先制点を献上する重い立ち上がりとなりました。サンガンテはその後一時的に動揺していましたが、後半には見事なパフォーマンスに修正して守備を支えました。

審判を巡る判定では多くの物議を醸しました。前半39分にアイサック・ロメロがペナルティエリア内で相手ゴールキーパーのバタジャに倒されたとしてペナルティキックが一度は宣告されたものの、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)のトゥルヒージョ・スアレスの介入により取り消しとなりました。これに対し、元主審のパブロ・ゴンサレス・フエルテスは、ゴールキーパーのバタジャが先にポジションを獲得しておりアイサックが接触を誘発したとして、VARの的確な介入であったと評価しています。

後半、セビージャは反撃に出ます。52分にミゲル・シエラがエリア内で相手のアルバロ・ガルシアに倒されてペナルティキックを獲得。これをホン・グリディが冷静に決めて1-1の同点としました。グリディはセビージャでの公式戦デビューを飾り、試合後に「かつて敵として訪れたときも圧倒されたが、この素晴らしいサポーターが味方にいるのは信じられないほど心強い」と喜びを噛み締めました。

その後、88分にキケ・サラスが相手のデ・フルートスに対する過激なタックルにより一発退場処分となりました。この試合はキケ・サラスにとって公式戦100試合出場のメモリアルマッチであり、さらに今シーズンからキャプテンマークを任されるグループに入ったことが発表された記念すべき日でした。彼の父親であるエンリケ・サラス氏は試合前に「セビージャの生え抜きとして100試合に到達し、キャプテンを共有する立場になるなんて未だに信じられない。家族全員にとって大きな誇りだ」と感動の言葉を語っていました。

数的不利となったセビージャですが、92分にマヌ・ブエノの見事なボール奪取からのスルーパスを受けたロビー・ウレがエリア内で倒され、再びペナルティキックを獲得。これをピーケ(ジェラール・フェルナンデス)が95分に左隅の最高の位置へ流し込み、2-1で劇的な勝ち越しに成功しました。ピーケはゴール後、妊娠中の妻とこれから生まれてくる我が子に向けてゴールを捧げるセレブレーションを行いました。

また、サウジアラビアやカタールへの移籍交渉が進み、プレシーズンのオランダ遠征から外されていたチデラ・エジュケは最終的に残留し、後半から途中出場して持ち前のキレのあるドリブルを披露しました。

ルイス・ガルシア・プラサ監督は試合後、「チームはミスから失点し、退場者やVARの判定変更などあらゆる不運を乗り越えた。精神的に非常に強くなった証拠であり、我々は勝利にふさわしい」と選手たちを称賛。しかし同時に、「現在プロ契約選手は17名しかおらず、ベンチはカンテラ(下部組織)の選手ばかりだ。クラブも理解していることだが、シーズンを戦い抜くためにはまだ4、5名の即戦力が必要だ」と補強の必要性を強く訴えました。さらに、試合のキックオフがセンサーボールの通信障害により約8分間遅れたアクシデントについては、「選手たちが冷え込まないよう、すぐに試合が始められて良かった」と冷静に振り返りました。なお、かつて事前合意していたインデペンディエンテ・デル・バジェ所属のパトリク・メルカドの移籍については、同選手の深刻な負傷を受けて獲得を断念。これに対し、相手クラブ側は法的措置を講じる構えを見せています。(via Estadio Deportivo)

ラージョ・バジェカーノ

敵地でのセビージャ戦で1-2と悔しい逆転負けを喫しました。新指揮官のベニャト・サン・ホセ監督は、終了間際にロジェーヌがウレを倒したとされる決勝のペナルティキックの判定に対し、「もし主審が自らモニターで映像を再確認していれば、接触は皆無であり判定を覆したはずだ。不当な判定だ」と怒りを露わにしました。また、前半にイシ・パラソンが頭で決めた追加点となるはずだったゴールが、直前のJuan Iglesiasに対する軽微な接触をファウルと判定され取り消されたことについても不満を漏らし、「逆の立場であればVARが機能し、ゴールとして認められていただろう」と恨み節を語りました。アルバロ・ガルシアも試合後に「審判が主役になりすぎており、我々に対する扱いには納得がいかない」と抗議のコメントを残しました。

ピッチ外では、主力であったメンディをハル・シティへ2300万ユーロ、ペップ・チャバリアをチェルシーへ1900万ユーロという巨額の移籍金で放出し、多大な資金を得ています。一方で、スタジアムの安全性問題からリーグ開幕初期のホームゲームをレガネスの本拠地であるブタルケで行うことが決定しており、サポーターの間ではマルティン・プレサ会長への不満が爆発し、抗議の動きが強まっています。(via Estadio Deportivo)