クリスティアン・クティ・ロメロ獲得への個人合意とトッテナムとの交渉加速

ディエゴ・パブロ・シメオネ監督が昨夏の市場から熱望し続けているトッテナムのアルゼンチン代表DFクリスティアン・クティ・ロメロ(28歳)の獲得交渉が決定的な段階を迎えている。アトレティコはすでにロメロ本人と個人合意に達しており、2030年まで(1年の延長オプション付き)の契約、年俸600万ユーロの条件で合意している。ロメロ自身、2024年10月に初めてアトレティコ移籍の噂が浮上した際からシメオネ監督の指導を受けることを切望しており、トッテナムがイタリアの名門インテルとクラブ間合意に近づいていた中で、アトレティコからの熱烈なオファーを聞いてインテルへの移籍を急遽ストップさせた。インテルは3500万ユーロを提示していたが、ロメロはアトレティコ移籍のみを望んでいる。

現在、アトレティコのスポーツディレクターであるマテウ・アレマニーは、トッテナムとのクラブ間交渉を進めている。アトレティコの最初のオファーは3000万ユーロ(放出予定のルッジェーリの1800万ユーロ、モリーナの1300万ユーロを充てる想定)だったが、トッテナムのダニエル・レヴィ会長はこれを却下し、キャプテンであるロメロの価格を4000万ユーロから4500万ユーロに設定して妥協を許さない構え。ロメロは昨夏トッテナムと2029年まで契約延長し年俸700万ユーロに昇給したが、その際にスペインの3大クラブ(マドリー、バルサ、アトレティコ)からオファーが届いた場合は移籍を容易にさせるという約束をクラブと交わしていた。アーセナルもロメロの代理人に問い合わせを行ったが、トッテナムは同一リーグの直接のライバルへの放出を拒絶しており、もし移籍する場合は5500万ポンドの契約解除金の満額支払いが必要。アトレティコはクラブ間の経済的ギャップを埋めるため、オファーをさらに上乗せして交渉をまとめる構えである。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)

フリアン・アルバレスの去就を巡る来週のシメオネ監督との運命の直接会談

アトレティコの攻撃の核であるフリアン・アルバレスの去就について、来週の月曜日に大きな動きがある。アルバレスとディエゴ・パブロ・シメオネ監督による一対一の直接会談が予定されており、そこでお互いの新シーズンに向けた意向や立場を定義する。この会談の内容は、エンリケ・セレソ会長や他の役員陣にすべて報告され、今後の具体的な対応が決定される。現在、アトレティコはアルバレスの残留を基本方針としており、もし放出を認める場合でも、5億ユーロ近い設定となっている高額な契約解除金が支払われない限り、安易に交渉の席には着かないという強硬な姿勢を貫いている。

アルバレスの獲得を最大の目標としていたFCバルセロナは、アトレティコの提示する高額な金銭条件を前に、獲得はほぼ不可能であるとして白旗を上げた。選手自身のバルサ移籍への熱意や、バルサ幹部と代理人の極秘会談も行われたが、財政的な障壁によりバルサは他の代替案の模索へと切り替えた。これに対し、プレミアリーグのアーセナルは依然としてアルバレスの動向を追い続けており、アトレティコが放出へと舵を切った場合に備え、1億ポンド近くの巨額オファーに加えて、昨夏6500万ポンドで獲得した実力派FWビクトル・ギェケレスを差し出すという驚異的なトレードパッケージを準備している。アーセナルの交渉役は、2013年から2025年までアトレティコで12年間ディレクターとして働きクラブの内部事情を熟知するアンドレア・ベルタが務めており、その人脈が交渉成立の鍵となる可能性がある。なお、アルバレスは現在イビサ島での休暇を過ごしており、残された休日はあと3日となっている。(via ElDesmarque)

ドゥサン・ヴラホヴィッチのフリー獲得計画とソルロート売却の前提条件

マテウ・アレマニーは、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督のチームに新たな攻撃の選択肢を加えるため、現在どこのクラブとも契約を結んでいないフリーエージェントのセルビア代表FWドゥサン・ヴラホヴィッチ(26歳)の獲得を極秘裏に進めている。ヴラホヴィッチはユベントスでの4シーズンを終えてフリーとなっており、バルセロナなどの欧州のビッグクラブも関心を示しているものの、選手本人の第一希望はアトレティコのホームスタジアムであるメトロポリターノでプレーすることである。

しかし、ヴラホヴィッチがアトレティコのユニフォームを着るためには、ノルウェー代表FWアレクサンダー・ソルロートの放出が絶対条件。二人の共存はシステム的にもサラリー的にも不可能なため、まずはソルロートの売却が先行しなければならない。アトレティコはソルロートの移籍金を4000万ユーロに設定しており、値引きには応じない姿勢。トルコのベシクタシュや、ローン+3500万ユーロの買い取り義務のオファーを提示してきたフェネルバフチェ、さらにイタリアのユベントスなどがソルロートの獲得に関心を示し競り合っている。ヴラホヴィッチは昨季、内転筋やヒラメ筋の相次ぐ怪我により23試合の出場(10ゴール2アシスト)に留まっており、この負傷がちな体質が他クラブの懸念材料となっているが、マテウ・アレマニーはその潜在的な能力を高く評価している。かつてヴラホヴィッチのセルビア代表でのフィジカルコーチを務めていたドゥサン・イリッチは数ヶ月前、彼の去就について『私としては、彼はバルセロナに行くと思う。ユーベに移籍する前、アトレティコ・マドリードとも話していたが、ビアンコネリを選んだ。断れないオファーだったからだ。ドゥサンはイタリアを愛し、尊重している。だからこそ長く滞在した。今はキャリアをリニューアルし、成長を目指す必要がある』と語り、彼の能力を保証していた。(via SPORT / ElDesmarque)

チーム再編に向けた主力の大量放出と1億ユーロ投資後のサラリースペース確保

アトレティコは今夏の移籍市場で、すでにイ・ガンイン、アレハンドロ・グリマルド、モーテン・ヒュルマンドの3名を獲得するために約1億ユーロという巨額の補強資金を投入しており、次なるターゲットであるCutiロメロを獲得するためには「まずは売却して資金を得る」というファイナンシャル・フェアプレーに基づく資金調達が求められている。そのため、マテウ・アレマニーはサラリースペースの確保と移籍金調達を目的とした「放出作戦」を急ピッチで進めている。

現在、具体的な売却ルートとして3人の主力選手の放出が合意に近づいている。まずマッテオ・ルッジェーリのアストン・ヴィラへの移籍が1800万ユーロで、ナウエル・モリーナのセリエA・ローマへの移籍が1300万ユーロでそれぞれほぼ合意に達している。さらに、アルゼンチン代表のチアゴ・アルマダをリバープレートへ売却する交渉も最終段階に入っており、これらの取引から得られる資金と浮いたサラリースペースを総動員することで、最優先の目標であるロメロ獲得のための財政的な酸素をクラブに供給することを目指している。(via SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)

ナポリがアトレティコのアルゼンチン代表GKフアン・ムッソ獲得へ本格調査を開始

今夏の移籍市場も終盤に差し掛かる中、アトレティコのゴールキーパー陣にイタリアからの予期せぬ関心が寄せられている。セリエAのナポリが、現在チームの守護神であるミリニコヴィッチ=サヴィッチの退団の可能性に備え、その後釜候補のリストの最上部に、アトレティコのアルゼンチン代表GKフアン・ムッソ(32歳)の名前を記載した。

ムッソはアトレティコと2028年までの契約を結んでいるが、以前セリエAで長くプレーしていた経験があり、イタリアのフットボールやリーグ特性を完璧に熟知している点がナポリ側から極めて魅力的に評価されている。ナポリはすでにアプローチの検討に入っており、アトレティコのフロント陣にとっては、予期せぬ守護神の離脱劇がロッカー室のバランスを崩さないよう、市場の動きを非常に注意深く監視しなければならない新たな懸念事項となっている。(via ElDesmarque)

下部組織の至宝イケル・ルケを巡るデポルティーボらラ・リーガ8クラブの争奪戦

アトレティコの下部組織が誇る最大の真珠の一人である21歳のウインガー、イケル・ルケの去就を巡り、ラ・リーガのクラブ間で激しい争奪戦が展開されている。ルケは昨シーズンの終盤にファーストチームで衝撃的なラ・リーガデビューを飾り、敵地メスタージャでのバレンシア戦で初ゴールを記録するなど、傑出したクオリティを証明。アトレティコとは2028年6月までの契約を結んでおり、違約金は4000万ユーロ(あるいは400万ユーロ)に設定されてクラブにしっかりと保護されている。現在はファーストチームのプレシーズン合宿に参加してシメオネ監督の評価を受けている。

シメオネ監督はルケを来季ファーストチームの戦力として留めるかどうかを近く決断する。もし出場機会の確保のために他クラブへの貸し出し(レンタル移籍)が決定した場合、獲得を狙うクラブが列をなしている。特にデポルティーボ・ラ・コルーニャのスポーツディレクターであるフェルナンド・ソリアーノが彼の獲得に熱心であり、交渉のポジションを確保している。また、ラージョ・バジェカーノやセビージャFC(保有権の50%をアトレティコが維持する形で、かつてセビージャがフリオ・ディアスの取引で行ったような形式での交渉)など、ラ・リーガの計8クラブがルケの状況について問い合わせを行っており、移籍市場の最終盤に向けて彼の獲得競争はさらにヒートアップする見込みである。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

アトレティコ・マドリードは、すでに約1億ユーロを投じた補強を完了したものの、ディフェンスリーダーであるCutiロメロやフリーの大物FWヴラホヴィッチの獲得を果たすため、ルッジェーリ、モリーナ、アルマダ、ソルロートといった主力の大量売却という極めて困難な財政ドミノパズルを解く必要に迫られている。来週に予定されているフリアン・アルバレスとシメオネ監督の直接会談、そしてカンテラの至宝イケル・ルケの争奪戦など、ピッチ外の動向から一瞬たりとも目が離せない。