帰ってきた「ラ・セラミカ」!ビジャレアルがスタジアム改修お披露目と森林火災のヒーローたちへ捧げた感動セレモニー

数ヶ月に及ぶ大規模な改修工事を終え、待ちに望まれたビジャレアルの本拠地スタジアム「ラ・セラミカ」に、ようやく黄色い歓声が戻ってきました。

今シーズンのホーム開幕戦となるデポルティーボ戦は、偶然にもビライアルの街が誇る伝統の祭典「マレ・デ・デウ・デ・グラシア」の開催真っ只中という素晴らしいタイミングとなり、スタジアムの周辺は試合開始の数時間前から極限の興奮に包まれました。正午過ぎから、市街地のいたるところに設けられたサポーターズクラブ(ペニャ)の拠点には大勢のファンが集まり、ビールのグラスを酌み交わしました。その後、サポーター団体「ビジャレアル・ファンズ」が主導したスタジアムへの行進(corteo)が始まると、通りは瞬く間にクラブカラーのアマリージョ(黄色)一色に染まりました。

スタジアム外のファンゾーンは19時にオープンし、地元ビライアル出身のバンド「ラ・エラ・デル・ペス」による音楽ステージで開幕したほか、期待の若手ミュージシャンたちを発掘するイベント「グロック・タレント」の新シーズン初ステージが披露されました。さらに、名物ペニャの「スブマリー・グロック」は、ピッチ上でビジャレアルのスタメン選手たちと集合写真を撮る栄誉に浴しました。

この日は、多くのシーズンチケット保持者(アボナード)にとっても特別な「お披露目会」となりました。夏のスタジアム改修により座席位置が変更された多くの観客が、初めて新シートに着席。新設された吐き出し口、アクセスのスムーズさ、そして装いも新たに美しく再配置されたエリアの快適さを嬉しそうに確認していました。

何よりもスタジアム全体を震わせたのは、キックオフの直前に行われた感動的なセレモニーでした。クラブは今夏、セラ・ディスパダで発生した猛烈な森林火災の消火活動と救助任務に従事した、救急隊や治安部隊などのヒーローたちへ最大のオマージュを捧げました。

過酷な現場で山々や周辺住民、街の安全を守り抜いた各部隊の代表者たちがピッチに足を踏み入ると、スタンドのサポーターからは地鳴りのような拍手と歓声が沸き起こりました。彼らはビジャレアルの先発メンバーとともに並び、敬意を込めた記念写真を撮影。クラブは式典に先立ち、次のように彼らの功績を深く称えていました。

『セラ・ディスパダを激しい炎が脅かしたあのとき、あなた方は私たちを守る強固な盾となってくれた』

感謝の余韻が残る中、試合直前には昨シーズン中に逝去したアボナードやクラブ関係者への哀悼を捧げる1分間の黙祷が行われ、スタジアムは厳かな静寂に包まれました。

一方で、久々の敵地遠征に胸を躍らせたデポルの大サポーター集団も、試合前からビライアルの街に青と白の彩りをもたらしていました。試合が劇的な逆転勝利に終わると、彼らは狂喜乱舞し、アウェーエリアで大騒ぎした勢いのままにビライアルの地元の祭りに合流し、夜更けまで祝杯を挙げました。

逆に、終盤の失点でまさかの逆転負けを喫したホームのビジャレアル・サポーターの怒りは爆発。不安定なプレーを露呈したキーパーのルイス・ジュニオール選手に対して厳しい大ブーイングが浴びせられ、チームの不調な滑り出しに対する不満を抱え、重い足取りでスタジアムを後にするサポーターの姿が目立ちました。

(via SPORT)

【本日の総括】

スタジアムを美しく改修したビジャレアルによる地域社会や緊急救助隊への深い感謝を示す感動的なオマージュから、バルサの歴史的な93歳のレジェンド、エバリスト氏による新たな若い力への温かい魂のバトンタッチ、そしてヨナタン・ター選手からバルサユースに加わったいとこへのSNSエールなど、今週も多くのエモーショナルな家族愛やコミュニティの絆が垣間見えました。一方で、ヘクター・ベジェリン選手への悪質な差別発言を巡る刑事告発や、フリアン・アルバレス選手の謎めいた練習欠席とそれに困惑するシメオネ監督の不穏な動静など、ピッチの裏側では未だ緊迫感のある火種が燻り続けています。