RCDマジョルカ&CDエルデンセ

スペイン2部リーグ(LALIGA Hypermotion)第4節、CDエルデンセの本拠地ヌエボ・ペピコ・アマで行われた一戦は、30度の猛暑のなか、激しい攻防の末に0-0のスコアレスドローに終わりました。

この試合で最も注目を集めたのは、バルセロナの育成組織ラ・マシア出身の超新星MFギジェ・フェルナンデスのプロデビューです。今夏マジョルカへ電撃移籍した18歳の逸材は、83分に途中交代で背番号「2」を背負ってピッチへ投入されました。チームの指揮官であるルイス・ガルシア監督は、中盤の安定を図るため、セルジ・ダルデル、パブロ・トーレ、マヌ・モルラネスといった実績のある実力者たちを擁しながらも、停滞する展開を打開するためのダイナミズムを求めてギジェ・フェルナンデスにチャンスを与えました。今後は徐々にプレー時間を増やしながら中盤の一角として定着させていく方針です。

試合の主導権を握ったマジョルカは前半、モルラネスが相手のクリメンテに足を踏まれてPKを獲得。しかし、キッカーを務めたアレックス・サラの放ったシュートはポストを直撃し、絶好の先制機会を逸しました。その後も、セルダとラトのパスワークからアドリ・フエンテスが強烈なダイレクトボレーを狙いましたが、エルデンセの守護神ラモン・ビラの驚異的なスーパーセーブに阻まれます。先発起用されたルブンボは存在感を示せず、前半の好機を活かせませんでした。後半に入ると、マジョルカはさらに決定力を欠き、セルダが絶妙なコントロールから相手の裏を突いて放った決定的なシュートも、再びラモン・ビラの堅守に阻まれ、得点を奪うことができませんでした。

対するエルデンセは、かつてクラウディオ・バラガン監督のもとで3部リーグ(1部RFEF)から昇格を果たした当時のメンバーを8人もスタメンに並べる布陣でした。マジョルカが1部リーグ経験者8名とセリエA経験者1名をスタメンに配する圧倒的な豪華布陣であったのに対し、エルデンセは組織的かつ規律ある守備で対抗。元アトレティコ・バレアレスのGKラモン・ビラが獅子奮迅の活躍を見せ、格上のマジョルカから貴重な勝ち点1を死守しました。攻撃面でも、エルデンセはコーナーキックを巧みに第一ポストへ合わせることで、マジョルカの守護神アルナウ・テナスを冷や冷やさせる場面を作りました。

この結果、昇格を宿命づけられているマジョルカにとっては大きな失望となり、次節のCEサバデル戦での勝ち点3獲得が強く求められることになります。一方、エルデンセにとっては、巨人と評される実力差のあるマジョルカ相手に勝ち点をもぎ取った価値あるゲームとなりました。(via SPORT)

レアル・バリャドリード&FCアンドラ

本拠地エスタディオ・ホセ・ソリージャで行われた試合は、レアル・バリャドリードが前半12分に挙げた1点を守り抜いて1-0で勝利したものの、試合終了のホイッスルが吹かれた直後、両チームのベンチ裏で怒号と暴力が飛び交う大混乱へと発展しました。

緊張が高まった引き金は、バリャドリードの所属選手であるIauchier(イウシエル)による、相手チームのテクニカルスタッフに対する突発的な暴挙でした。試合終了後に選手やスタッフが入り乱れる衝突の最中、イウシエルは相手スタッフの体を力任せに押し倒し、相手はピッチ上に転倒。この一連の暴力行為は主審のアレハンドロ・モリラ・トゥリオンによって極めて詳細に公式記録(アクタ)に記載されました。

この行為により、イウシエルは厳重な出場停止処分に直面しています。競技と無関係の場面における一発退場処分であるため、最も軽い処分であっても2試合の出場停止。もしリーグの規律委員会によって重度の「対人アグレッシブ行為」と見なされた場合、4試合から最大12試合に及ぶ長期の出場停止処分が科される可能性があり、チームの今後の戦力に重大な影を落とすことになります。

さらに深刻な問題となったのが、バリャドリードのスポーツディレクターを務めるブルーノ・マッツィオッティ・デ・オリベイラ・アルベス(パスポート番号:GC019773)による蛮行です。試合終了後、彼はロッカールームトンネルから勢いよく飛び出すと、相手のベンチ裏およびテクニカルエリアへあからさまに喧嘩を売りに行く形で侵入しました。この行為も公式審判記録に完全に記録されており、個人への巨額の罰金処分だけでなく、今後のスタジアム立ち入り禁止などの厳しい措置が科されると見込まれています。勝利の代償は極めて大きく、バリャドリードのクラブ経営陣にとっても頭の痛い事態となりました。(via Mundo Deportivo)

レアル・スポルティング

今節の敗戦にもかかわらず、本拠地エル・モリノンに詰めかけた21,323人の大サポーターは、ピッチ上で闘志を見せ続けたレアル・スポルティングの選手たちに対し、最大の拍手と歓声を送りました。かつて1部リーグの舞台でしのぎを削ったジローナとの10年越しに及ぶ伝統のライバル対決は、熱気溢れるスタジアムの雰囲気の中で行われました。

この重要な一戦を、クラブのオーナー企業であるOrlegi Sportsの会長アレハンドロ・イララゴリが役員席から直接見守りました。アストゥリアスに帰還した会長は、エグゼクティブ・プレジデントのホセ・リエストラや、新しくゼネラル・マネージャーに就任したディエゴ・マルティネス、さらには今季のチームを率いるニコラス・ラルカモン監督と面談を重ね、長期的なスポーツプロジェクトの基盤構築に注力しています。

今季のスポルティングは、財政面での投資ルール(1:1ルール)が復活したことにより、給与上限額が前シーズンから大幅に引き上げられ、約1,340万ユーロ(約20億円相当)に達しています。この強力な資金力を背景に、クラブは「1部リーグへの昇格」を明確な絶対目標として宣言しています。

敗戦の悔しさは残るものの、ピッチ上では大きな収穫もありました。先発した新加入の若きセンターバック、ドゥニャベイティアが抜群の守備能力を見せて終始素晴らしいパフォーマンスを披露。さらに、クラブが誇る下部組織「マレオ」から輩出され、ラルカモン監督が大きな期待を寄せる若手フォワード、ブルーノ・ルビオが歓声に包まれながらトップチームでの公式戦デビューを果たしました。サポーターはピッチ上の闘志に魂を感じ取り、拍手でチームを支えています。

なお、試合開始直前、スタンドでサポーター1名が胸の痛みを訴えて救急搬送されるという緊急事態が発生しましたが、幸いにも初期処置が迅速に行われ、命に別条はないことが判明しました。(via SPORT)

コルドバCF

深刻な守備陣の再構築に迫られているコルドバCFは、移籍市場最終日の深夜、アルメリアからポルトガル人ディンダーネルソン・モンテを1シーズンの期限付き移籍で獲得するという、まさに緊急かつ強力な補強を成功させました。

現在のコルドバの課題は明らかです。開幕3試合ですでに7失点を喫しており、何よりも深刻なのは「そのうち4失点が試合の最終盤10分、もしくはアディショナルタイムに発生している」という集中力の欠如とスタミナ切れです。これまでフアン・グティエレスとルーベン・アルベスのセンターバックコンビを先発させたバーゴス戦(3-2敗戦)、グラナダ戦(1-3敗戦)では全く機能せず敗北を重ねています。唯一、アレックス・マルティンとルーベン・アルベスの組み合わせで戦ったジローナ戦のみが2-1での勝利に結びついていました。

ここに現れたのが、30歳の経験豊富な実力者ネルソン・モンテです。昨シーズンはアルメリアで Rubi(ルビ)監督のもと主力としてスタートしたものの、シーズン終盤に出場機会を減らし、今回の期限付き移籍に至りました。セグンダリーグにおいて過去2シーズンで通算61試合に全てスターティングメンバーとして出場し、3ゴールを記録した実績は特筆に値します。

モンテはすでにアルメリアで十分なプレシーズンを消化しているため、怪我やコンディションの懸念は一切ありません。合流後すでに2回のチーム練習を消化しており、次節のサバデル遠征を控えた日曜日の最終練習を経て、すぐにでも実戦投入される可能性があります。右利きで屈強なフィジカルを誇るモンテは、空中戦に非常に強く、セットプレーでの貴重なターゲットになるだけでなく、ルーベン・アルベスに勝るとも劣らない強いリーダーシップでディフェンスラインの意識を改革することが期待されています。(via SPORT)

レアル・オビエド

レアル・オビエドの筆頭株主であり、メキシコのメガグループ「パチューカ」のトップを務める実業家ヘスス・マルティネスが、約11ヶ月ぶりにアストゥリアスに到着しました。

オビエドは今夏の移籍市場でなんと16名もの新戦力を獲得するという、驚異的なチーム改革を断行しました。カレロ監督率いる新生オビエドは、開幕からここまで1勝1分1敗(アルバセテ戦で1-0の勝利、グラナダ戦で0-0、レガネス戦で0-1の敗戦)と、過渡期でありながらもまずまずの滑り出しを見せています。

マルティネスは日曜日にカルロス・タルティエレで行われるブルゴスCF戦をVIP席から直接観戦する予定であり、宿敵相手にホームでの今季初勝利をもぎ取るべく、選手やコーチ陣、さらにはサポーターに向けて精神的な結束と強いコミットメントを示します。

また、彼の滞在中における最大のイベントは火曜日に予定されています。そこでは、レアル・オビエドの創立100周年の歴史と昨季の素晴らしい実績を称え、地域の最高栄誉である「メダル・デ・アストゥリアス(Medalla de Asturias)」が授与される公式式典が行われます。この名誉ある勲章の授与式に出席するため、マルティネスは多忙なスケジュールの合間を縫って現地に滞在し、チームのさらなる成長をバックアップします。(via SPORT)

ADセウタFC

モロッコとスペイン、ポルトガルの3ヶ国が共同開催を表明している「2030年ワールドカップ」の計画に対し、ADセウタFCのサポーターたちから強烈な怒りと共同開催枠からのモロッコ除外を求める世論が急激に高まっています。

地政学的にモロッコと国境を接するスペインの自治領セウタは、近年、モロッコ側から押し寄せる極めて深刻な不法移民の流入危機に晒されており、市民の日常生活や治安が著しく脅かされている状況です。セルタ・フォルトゥナ戦を前に、スタジアム周辺に集まった熱狂的なサポーターたちは、この状況への耐え難い不満を次々に口にしました。

ある若いサポーターは『彼らをワールドカップの共同開催から今すぐ追放すべき。自国民が他国へと大量に逃げ出しているような国が、世界最大のお祭りを開催する資格などあるはずがない。私たちの生活や幸福を脅かす国と一緒にワールドカップを開催するなど、到底受け入れられない』と激しい口調で非難を浴びせました。さらに別の熱心なサポーターは、『もし私がスペイン政府の指導者であれば、モロッコが共同開催から外されない限り、スペイン代表はワールドカップに出場しないとボイコットを宣言する。FIFAがどのように判断するか見ものだ』と発言。スポーツの祭典が政治的、人道的な対立によって大きく揺れ動いている現実がサポーターの間に広がっています。(via MARCA)

CDカステリョン&アルバセテ・バロンピエ

第4節を控えるCDカステリョンは、現在勝点7でリーグ3位と非常に素晴らしい位置につけています。前節はセルタ・フォルトゥナ相手にアウェイで1-2の勝利を飾り、チームの士気は最高潮です。

特に好材料なのが、本拠地SkyFi Castaliaのピッチコンディションです。前々節のサバデル戦では芝生の状態が悪くボールが走らない事態に苦しみましたが、日曜日を迎えるにあたって芝生は劇的に改善されました。これにより、パブロ・エルナンデス監督がチームに徹底させている、素早いパス回しとポゼッションを主体とする魅力的なサッカーを遺憾なく披露できる環境が整いました。

移籍市場の最終盤には、イングランドのブライトンからコロンビア人の俊英MFマティアス・オロスコをレンタルで獲得。Marco Douéの移籍で空いた中盤の穴を見事に埋め、選手層をさらに厚くしました。今節はブリニャーニ、コスティス、ヤコブセンといった守備・攻撃陣の負傷者を欠くものの、他クラブからのオファーによる交渉で前節はメンバー外となっていた主力MFのイスラエル・スエロが招集メンバーに復帰しており、万全の体制で臨みます。

対するアルバセテ・バロンピエは、開幕3連敗を喫して現在勝点0の21位と最悪の窮地に立たされています。アルベルト・ゴンサレス監督は「チームは逆境に陥った時にこそ、最も強い団結と反応を見せる」と強気のコメントを発表。

しかし、アルバセテの負傷者リストは極めて深刻です。前線から中盤、守備陣にかけてオベング、ロベル、ムニール、ペペ・サンチェス、サン・バルトロメ、バルベルデ、プエルタスの実に7名が怪我により招集外という、絶望的な満身創痍状態にあります。唯一の希望は、長期にわたる足と足首の負傷を乗り越え、ついに対戦相手カステリョンへの遠征メンバーに加わることが濃厚となった、大黒柱のエースFWヒヒニオの復帰です。彼の起用がアルバセテの逆襲の鍵を握ることになります。(via SPORT)

UDアルメリア&カディスCF

日曜日の21:00、UDアルメリア・スタジアムにおいて、今節の最も注目される「アンダルシア・ダービー」が開催されます。

ホームのUDアルメリアは、直近のアウェイ戦においてサバデルに1-0の辛酸を舐めさせられ、まさかのアウェイ2連敗を喫して現在勝ち点3の16位と足踏みしています。本来であれば昇格候補の最右翼であるインダリコ(アルメリア)ですが、攻撃の決定力不足が響いています。今回は熱狂的なホームサポーターのパワーを借り、得意の攻撃陣が本来の得点感覚を取り戻し、首位戦線から取り残されないための意地の勝ち点3を狙います。

対するカディスCFは、レアル・バリャドリード戦で1-1と善戦しながらも勝利を逃し、ここまで引き分けが続いています。試合の構築や守備の安定感には目を見張るものがありますが、敵陣ボックス内での容赦ない決定力やContundencia(迫力・強さ)が欠けています。カディスは敵地で組織守備を緻密に調整したうえで、スピードスターたちの鋭いカウンターを活かしてアルメリアの隙を突き、今シーズン初となる悲願の勝利をアンダルシアのライバルから奪い去る構えです。(via MARCA)

SD Eibar&グラナダCF

日曜日の14:00、難攻不落とされるエイバルの本拠地イプルアにおいて、非常に興味深い一戦が行われます。

ホームのSDエイバルの士気は非常に高まっています。前節はFCアンドラをアウェイで0-1と下し、勝ち点6を積み上げて8位につけています。その試合ではアレイクス・ガリドが技ありのゴールを決め、その後マグナゼライアがレッドカードで退場となったため、30分以上も10人の数的不利を強いられながらも、全員が体を張る泥臭い守備で見事に勝利を掴み取りました。ホームの熱いファンの前で、持ち前のタフさと勝利へのこだわりを改めて証明するつもりです。

一方のグラナダCFは、ここまで3試合を消化して勝点7を積み上げ、リーグ首位に君臨する絶好調のチームです。前節は宿敵コルドバCFに先制される不穏な展開でしたが、パチェタ監督の戦術が後半に見事にはまり、デンベレ、ホルヘ・パスクアル、そして終了間際のマルケスの連続弾で1-3の鮮やかな逆転勝利を収めました。首位の座を頑なに維持し続けるため、敵地の厳しいイプルアから勝ち点を持ち帰る準備は万端です。(via MARCA)

【本日の総括】

スペイン2部リーグ(LALIGA Hypermotion)の勢力図は、今節も非常に激しく、そして混沌としたドラマを見せています。

RCDマジョルカのような圧倒的な1部級の戦力を有するチームであっても、3部から昇格してきた粘り強いCDエルデンセの組織守備を崩しきれない2部リーグ独特の難しさ、そして「決定力不足」が改めて浮き彫りとなりました。また、レアル・バリャドリードが勝利の裏で引き起こした試合後の大暴挙やスポーツディレクターの乱入劇は、今シーズンの各チームのプレッシャーの大きさを物語っています。

下位で苦しむコルドバCFやアルバセテが、ネルソン・モンテの緊急補強やエースの復帰によって活路を見出そうとする一方、首位グラナダや好調カステリョンは着実に勢いを伸ばしています。さらに、ADセウタFCに見られるようなピッチ外の社会的・政治的緊張感がサポーターの熱い言動を刺激しており、スペイン2部は単なるサッカーの枠を超えた人間模様とパッションに満ちたシーズンとなっています。