レガネス
Blue Crow Sportsからドバイの投資グループ「885 Capital」へのクラブ売却が完了し、所有権の99%が移った。ジェフ・ルーノウに代わりエドゥアルド・コシンが新会長に就任する。この売却はチームの2部残留(勝ち点46)が確定したことで実行され、クラブの評価額は約1億ユーロに上る。以前の買収額が約8300万ユーロだったため、Blue Crow Sportsは約1700万ユーロの利益を得た計算になる。今後は保留されていたアンドレス・パルドの処遇や新監督人事などのスポーツ面の決定が進められる予定だ。また、ライプツィヒのディオマンデに対する約1億ユーロのメガオファーの噂があり、これが実現すればレガネスに約800万ユーロの追加収入がもたらされる。(via AS) ドバイの885 Capitalの背後には、スポーツやメディアプロジェクトに関わるスディープ・ラムナニとジャイ・マフタニがいる。(via SPORT)
スポルティング・ヒホン
アレハンドロ・イララゴリ会長が来季の計画のためにヒホン入りし、ボルハ・ヒメネス監督の退任とニコラス・ラルカモン新監督の就任が決定した。シロコとのユニフォーム契約や新たな資本注入の可能性も浮上している。(via SPORT) また、クラブは異例の公式声明を発表し、来季の構想を明らかにした。クリスティアン・ジョエル、エリック・クルベロ、ケビン・バスケス、ブライアン・オリバンは契約満了で退団する。ルーカス・ペラン、アマドゥ、ヘスス・ベルナル、パブロ・ガルシア、ダニ・ケイポ、ヤン・ケンボの6選手は契約を残しているものの構想外となり、新天地を探すことになった。一方で、ルベン・ジャニェス、ギジェ・ロサス、ディエゴ・サンチェス、パブロ・バスケス、ナチョ・マルティン、ガスパル・カンポス、セサル・ヘラベルト、アレクサンドレ・コレデラ、ママドゥ・ロウム、マヌ・ロドリゲス、ジョナタン・ドゥバシン、フアン・オテロの12選手は来季の基盤として残留する。さらに、ジャスティン・スミス、アンドレス・クエンカ、アンドレス・フェラーリの3選手についてはレンタル延長に向けて所属元と交渉を行う方針だ。ラルカモン新監督のもと、7月8日からプレシーズンが開始される。(via MARCA) (via SPORT)
ラス・パルマス
最終節で勝ち点73に到達し、プレーオフ進出を果たした。2010/11シーズン以降、システム変更後5回目のプレーオフ挑戦となる。過去には2012/13シーズンのアルメリア戦、2013/14シーズンのコルドバ戦の悲劇、2014/15シーズンのサラゴサ戦での劇的勝利、2021/22シーズンのテネリフェ戦での敗北など、数々のドラマを生んできた。今回はマラガとの対戦となり、第1戦は6月7日21:00にアウェイのエスタディオ・グラン・カナリアで行われる。(via AS) 第1戦に向けて、チームバスがフォンドス・デ・セグラ通りを通ってファンと合流する「グアグア」の熱狂的な出迎えが準備されている。チケットはソシオが1ユーロで、一般向けには24〜135ユーロで販売される。(via SPORT) (via AS)
マラガ
勝ち点73を獲得し、4位でプレーオフに進出した。チュペが24ゴールを挙げる大活躍を見せている。(via Estadio Deportivo) ちょうど2年前の6月1日にはPrimera RFEF(3部相当)の昇格プレーオフでセルタ・フォルトゥナと戦っていたが、フネス監督のもとで今や1部昇格プレーオフを戦うまでに劇的な飛躍を遂げた。ラス・パルマスとの初戦に向けて、アウェイチケット344枚の抽選販売を開始している。チケット価格は25ユーロだ。(via SPORT) また、サラゴサを降格に追いやった最終節の後、フネス監督は『これは彼らにとって新たな推進力を得る機会になる。早く力強く戻ってきてほしい』と、友人たちが多いサラゴサへ励ましの言葉を送った。(via ElDesmarque)
レアル・オビエド
エドゥアルド・ベリッソなどの噂があったスポーツディレクター人事はいまだ未定で、現在はアグスティン・ジェイダとロベルト・スアレスが編成を担当している。新監督にはフリアン・カレロの就任が有力視されている。新戦力として、コルドバを退団したハコボ・ゴンサレスと、セウタを退団したヨウネス・ラチャブの2選手がメディカルチェック後にフリーで加入する見込みだ。サンティアゴ・コロンバットは残留の見通しだが、クワシ・シボは退団候補となっている。(via ElDesmarque) 注目されるサンティ・カソルラ(41歳)の現役続行については、ヘスス・マルティネスオーナーが『彼が望むならプレーできるし、副会長になることもできる』と全幅の信頼を寄せ、決断を待っている状態だ。同時に、息子のエンツォ・カソルラがプロ契約を結び、来季はフベニールBからディビシオン・デ・オノールでプレーすることが決まった。(via ElDesmarque) また、カルロス・ドトールはマラガへのレンタルがプレーオフ終了まで延長されたが、来季セルタでの居場所はなく、オビエドも過去のレンタル先として名を連ねている。移籍金は約100万ユーロと見られている。(via ElDesmarque)
コルドバ
9位でシーズン終了となり、イバン・アニア監督のもとで来季に向けた退団ラッシュが始まった。ハコボ・ゴンサレスは2年間で75試合18ゴール7アシストの成績を残したが、終盤のスポルティング・ヒホン戦でのゴールパフォーマンスなどでファンと対立し、契約満了で退団する。(via MARCA) (via SPORT) (via AS) また、ビジャレアルからレンタルされていたダニ・レケナは36試合(先発32試合)に出場し2ゴールを記録したが、レンタル満了で復帰する。(via AS) フアン・マリア・アルセドや、今季5ゴール(クラブ通算80試合29ゴール8アシスト)を挙げたキャプテンのセルジ・グアルディオラも契約満了で別れを告げた。一方で、イスマ・ルイス、クリスティアン・カラセド、カルロス・マリンは最終戦でファンに別れを匂わせる仕草を見せたものの、彼らは2028年まで契約を残しており、退団には移籍金交渉や契約解除金の支払いが必要となる。(via SPORT)
デポルティボ・ラ・コルーニャ
1部リーグへの自動昇格を決めたが、ラス・パルマス戦後の祝賀で数万人のファンがピッチに乱入し、リアソール・スタジアムが甚大な被害を受けた。752席のシートが破壊・引き抜かれ(通常1シーズンで破損するのは平均50席程度)、発炎筒によって芝生の約15箇所が焼け焦げ、博物館周辺の設備も損壊した。クラブは公式声明で『スポーツの祭典にあるまじき危険な状況』と破壊行為を強く非難し、罰金やスタジアムの部分閉鎖の可能性に言及しつつ、警察と協力して犯人の特定を進めると発表した。木曜日に同スタジアムで開催されるスペイン対イラクの代表戦に向けて、緊急の修復作業が行われている。(via SPORT) (via Estadio Deportivo) (via MARCA)
レアル・サラゴサ
クラブ史上最悪のシーズンとなり、最下位でPrimera RFEF(3部)へ降格した。チェマ・インディアスとガビが構築したチームは機能せず、ルベン・セジェス監督も状況を好転させられなかった。負傷者の多さから、フランチョ、グティ、クエンカ、フアン・セバスティアン、ピニージャ、ゴメス、パウ・サンス、テレール、バラチナ、トバハス、オボンといった10人のカンテラーノを含む、クラブ史上最多の40人もの選手が起用された。フランチョ(2873分)、インスア(2506分)、アンドラーダ(2430分)が最も多く出場した。(via SPORT) この惨状を受け、ダビド・ナバロ監督からチームを引き継ぐ新監督とともに、ラロ・アランテギSDはトップチームの大粛清を断行する。降格に関わったトップチームの選手は全員放出の対象となり、フランチョ・セラノなどのカンテラーノのみが例外として残る。期待外れに終わったラウール・グティも放出リストに含まれている。(via ElDesmarque)
レアル・バジャドリード
わずか勝ち点46で、降格圏から2つ上の順位というギリギリの成績で2部残留を果たした。スポーツ面の失敗と経済的な不安から、地元バジャドリードの企業グループがクラブの買収に向けて動き出している。現在クラブは、ロナウド・ナザリオから買収したイグナイト・スポーツ・スペイン(ガブリエル・ソラレスとエンリケ・ウルニュエラが主導)が54.36%、イスラエルのベン・オールドマン・グループが33.26%の株式を保有している。数日中に現在のオーナー陣と地元グループとの間で接触があるかどうかが注目されている。(via Estadio Deportivo)
カディス
勝ち点43という、近代のセグンダ・ディビシオンにおける史上最も低い勝ち点での残留記録を更新した。後半戦は3人の監督が交代する中でわずか2勝(勝ち点9、16敗)しか挙げられず、最終節は王者ラシン・サンタンデールに4-1で大敗を喫した。過去数年の安定した成績(55〜69ポイント)からは程遠く、スポーツディレクターのフアン・カラの編成に対する批判が集中しているが、彼に辞任の意思はないとされている。(via ElDesmarque)
SDウエスカ
ホセ・ルイス・オルトラ監督の退任が公式に発表された。降格の危機を救うために就任したものの、アラゴン・ダービーでのレアル・サラゴサ戦の1勝しか挙げられず、チームを立て直すことはできなかった。アグスティン・ラサオサ会長とリカルド・ムルCEOが記者会見を開き、シーズンの総括を行う予定だ。(via SPORT)
カステリョン
最終節でエイバルに勝利して勝ち点72を獲得し、プレーオフ進出を果たした。パブロ・エルナンデス監督率いるチームは、アルメリアとのプレーオフに挑む。カナダ人のボブ・ブルガリスがオーナーに就任して以降、Primera RFEFからセグンダへ昇格し、今季も躍進を続けた。35年ぶりの1部復帰という夢に向け、街は熱狂に包まれている。なお、ブライアン・シペンガの退団などの動きも報じられている。(via MARCA) (via SPORT)
ラシン・サンタンデール
ホセ・アルベルト・ロペス監督のもとで2部リーグ優勝を果たし、1部への自動昇格を決めた。アンドレス・マルティンが24ゴールを挙げ、得点ランキング2位となる大活躍を見せた。(via Estadio Deportivo) 注目を集めているのは、今季34試合に出場し7アシストを記録した19歳の左サイドバック兼センターバック、ホルヘ・サリナスだ。U-19スペイン代表のカンテラーノに対し、代理人のホルヘ・メンデスを通じてアトレティコ・マドリードやバルセロナ、PSG、ニューカッスル、レバークーゼンなど欧州のメガクラブが熱視線を送っている。契約は2029年まであり、違約金は1600万ユーロに設定されているが、7月1日までは800万ユーロで獲得可能との情報もある。(via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)
UDアルメリア
勝ち点74を獲得し、プレーオフ進出を決めた。プレーオフではカステリョンと激突する。チームの最大の原動力は、25ゴールを挙げてLaLiga Hypermotionの得点王(ピチチ)に輝いたセルヒオ・アリーバスだ。トップ下やセカンドストライカーとして決定力とチャンスメイクを兼ね備える彼の活躍は絶対的だが、昇格を逃せば1部や欧州のクラブへの移籍が避けられない状況となっている。(via Estadio Deportivo)
エルチェCF
残留を果たしたものの、ラファ・ミルの去就問題が浮上している。セビージャからの買い取りオプションの行使は現在保留されている。今季は27試合(先発21試合)に出場して8ゴールを記録したが、終盤は負傷もありエデル・サラビア監督の構想から外れ、アルバロ・ロドリゲスやアンドレ・シウバの控えに甘んじていた。さらに、現在進行中の性的暴行容疑での裁判(検察は懲役10年半を求刑)がクラブの判断に大きな影を落としており、クリスティアン・ブラガルニク・オーナーの決断が注目されている。(via SPORT)
【本日の総括】
今季のLaLiga Hypermotionは記録尽くしの歴史的なシーズンとなった。ラシン・サンタンデールとデポルティボ・ラ・コルーニャが自動昇格を決めた一方で、プレーオフ争いは熾烈を極め、アルメリア(74)、マラガ(73)、ラス・パルマス(73)、カステリョン(72)が切符を掴み、ブルゴスは72ポイントを獲得しながら涙を飲んだ。残留争いもかつてない低水準となり、カディスが史上最少の勝ち点43で生き残るという異例の事態となった。一方で、名門レアル・サラゴサやSDウエスカ、クルトゥラル・レオネサ、CDミランデスはPrimera RFEF(3部)への降格という憂き目に遭い、スペイン2部リーグの過酷な競争と勢力図の激変を象徴する結果となった。


デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
今季のセグンダは、戦術的な成熟度よりも、個の決定力が勝敗を分ける傾向が顕著でした。特にアルメリアのアリーバスやラシンのアンドレス・マルティンといった、個で局面を打開できる選手を擁したチームが上位に食い込んでいます。一方で、サラゴサのように40人もの選手を起用せざるを得なかったチームは、一貫した配置や役割分担が崩壊し、結果として降格という最悪の結末を招きました。プレーオフに進出した各チームも、戦術的な完成度以上に、この短期決戦でいかに個のコンディションをピークに持っていけるかが鍵となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの所有権移転や経営危機が、ピッチ上のパフォーマンスに直結するシーズンでした。レガネスの売却完了やバジャドリードの買収の動きは、クラブが新たなフェーズへ移行する過渡期にあることを示しています。一方で、デポルティボの昇格祝賀に伴うスタジアム破壊行為は、熱狂が負の側面として表出した象徴的な出来事です。フロントには、単なる勝利の追求だけでなく、サポーターとの健全な関係構築と、クラブの資産を守るガバナンスの強化がこれまで以上に強く求められています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の移籍市場は、昇格組と降格組で極端な二極化が進むでしょう。ラシンのホルヘ・サリナスにメガクラブが関心を寄せるように、若手有望株の引き抜きは避けられません。一方で、サラゴサのような大規模な粛清や、コルドバの契約満了に伴う退団ラッシュは、編成の抜本的な見直しを余儀なくされるクラブの苦境を物語っています。特に違約金条項の期限やレンタル期間の終了など、契約上の細かな条件が今後の補強戦略を左右するため、各クラブの法務・編成部門の動きから目が離せません。