ネルソン・デオッサの移籍が最終段階

ネルソン・デオッサのヴァスコ・ダ・ガマへの移籍が最終段階に入っている。以前の筆頭株主であった777パートナーズの破産によって生じていたクラブの法人問題が解決し、裁判沙汰となっていた状況も軌道に乗った。ブラジルでは移籍の再稼働に対して大きな楽観論が漂っている。

買い取り義務付きの有償レンタルという形で、ベティスは投資額を回収し、わずかながら利益を得ることになる。ブラジル側は最後まで条件付きの買い取りオプションという形に見せかけようとしたが、ベティス側はラ・リーガの規定に照らし合わせて、将来の収入を確実に計上できる形を断固として主張した。

ヴァスコ・ダ・ガマの新たなオーナーとなる裕福な実業家マルコス・ラマッキアが個人保証を申し出ており、これは既に受け入れられた模様だ。

買い手側は最大4年という支払い期間と、レンタル期間終了後の2027年以降に固定1000万ユーロ+200万ユーロ強のボーナスという条件を望んだため、合意の白煙が上がるのが遅れていた。

メキシコのクラブや、イングランドのイプスウィッチ・タウンからも強い関心が寄せられていたが、具体化することはなかった。デオッサ自身はすでに2031年までの契約で合意しており、スペイン時代よりもかなり高い給与を段階的に受け取ることになるという。

(via Estadio Deportivo)

フセム・アワールの獲得報道を否定

アル・イテハドに所属する攻撃的MFフセム・アワールの移籍に関して、ベティスが合意に達したという情報が一部で流れたが、クラブはこの噂を完全に否定している。

アワールは2023年の夏にもベティスの獲得候補に挙がっていた選手で、その際はフリートランスファーでローマに加入し、1年後に1050万ユーロでサウジアラビアのクラブへと売却されていた。昨季は35試合で15ゴール4アシストを記録しており、今回はその半額である500万ユーロでベティスにやってくると一部メディアが報じていた。しかし、ラ・カルトゥーハのオフィスは彼に対する最近の関心を真っ向から否定している。

(via Estadio Deportivo)

フニオル・フィルポの並々ならぬ決意

ドイツでのプレシーズン合宿に参加しているフニオル・フィルポが、クラブ公式メディアのインタビューに応じ、ベティス復帰1年目となった昨季の苦悩と、新シーズンへの強い決意を語った。

昨季は大きな期待を背負ってフリーで復帰したものの、怪我に悩まされて継続性を欠き、リカルド・ロドリゲスやバレンティン・ゴメスにポジションを譲る機会が多かった。フィルポは『個人的に全く良いシーズンではなかったのは秘密ではないし、自分の愛する人生のクラブでそうなってしまったことはさらに辛かった』と振り返った。

その悔しさを晴らすため、この夏はドバイに滞在して選手向けの専門施設で特別なトレーニングを積み、ゼロから闘争心を呼び覚ましてきたという。『一番の目標はできる限り健康を保つこと。そのためにたくさん努力してきた』と語る。

新加入のフラン・ガルシアとのポジション争いについては『彼にとっても私にとっても簡単ではないだろうが、健全な競争はチームのベストを引き出す。プレーするのは状態が良い選手だ』と歓迎している。

また、21年ぶりとなるチャンピオンズリーグ出場については『ピッチに出てアンセムを聴くまでは実感が湧かないだろう。レベルが非常に高く、相手は勝つことに慣れているチームばかりだ。楽しんで戦いたい』と胸を躍らせる一方で、『一番の目標は毎年欧州大会の出場権を獲得し続けることであり、そのためにはリーグ戦に集中しなければならない』と気を引き締めている。

マヌエル・ペジェグリーニ監督のローテーション策には感謝を示しており、トップチームに帯同している若手選手に対しては『君たちはまだプロのサッカー選手ではないのだから、そのように振る舞ってはいけない。時間はあっという間に過ぎるのだから、この素晴らしい環境でチャンスを無駄にしないでほしい』とアドバイスを送っている。

(via SPORT)

(via Estadio Deportivo)

(via ElDesmarque)

パウ・ロペスが退団を志願しアンドラへ

21年ぶりのチャンピオンズリーグに挑むベティスにおいて、GKのポジションはアルバロ・バジェス、パウ・ロペス、そしてU-19スペイン代表で欧州王者となった若手のマヌ・ゴンサレスの昇格で安泰だと思われていた。

しかし、ここに来てパウ・ロペスがクラブに退団を申し出た。個人的および家族的な理由から、故郷のジローナに近い環境を求めており、ジェラール・ピケが会長を務めるFCアンドラ(セグンダ・ディビシオン)への移籍が決定的な状況となっている。

マジョルカからも2030年までの好条件のオファーが届いていたが、家族の安定を最優先し、さらに3つのコンペティションを戦うベティスでの頻繁な移動を避けるためにアンドラ行きを決断した。また、31歳という年齢を迎え、より主役になれる役割を求めたことも理由の一つだ。

昨夏にトルーカからフリーで加入し、ベティスでの第2期をスタートさせたパウ・ロペスだったが、公式戦出場は16試合にとどまった。シーズン序盤はレギュラーとして活躍し、サモラ賞争いでもトップに立つほどだったが、11月上旬の筋肉の断裂によって離脱し、その後はアルバロ・バジェスに正GKの座を奪われていた。

ベティスとの契約は2028年まで残っていたが、パウ・ロペスは残り2年分の給与を放棄してフリートランスファーで退団し、アンドラと3年+1年オプションの契約を結ぶ見込みである。

一方で、ドイツ合宿に帯同していたポルトガル人GKギリェルメ・フェルナンデスも、コルドバへの移籍が最終段階に入っている。ベティスは彼の保有権の50%を残す形となる。

(via Estadio Deportivo)

(via ElDesmarque)

(via Mundo Deportivo)

(via MARCA)

(via SPORT)

新守護神候補ディエゴ・コンデの獲得交渉

パウ・ロペスの急な退団志願を受け、マヌ・ファハルドSDは即座に後釜の確保に動き出した。その最有力候補となっているのが、ビジャレアルに所属するマドリード出身のディエゴ・コンデ(27歳)だ。

コンデはアトレティコ・マドリードの下部組織出身で、レガネス時代にセグンダでサモラ賞に輝き、チームのプリメーラ昇格に大きく貢献した。その活躍が認められ、ビジャレアルが400万ユーロの契約解除金を支払って獲得したものの、ルイス・ジュニオールやアルナウ・テナスの存在により、昨季は公式戦22試合の出場にとどまり、今季に至ってはコパ・デル・レイ1試合しか出場機会を得られていない。

ベティスは現在、ビジャレアルと1年間のレンタル移籍に向けて交渉を行っており、非常に順調に進んでいる。シーズン終了後の買い取りオプションを付けるかどうかが最後の焦点となっている。

ペジェグリーニ監督も彼の獲得を承認しており、セビージャやデポルティーボ・ラ・コルーニャからの関心もあった中、コンデ自身はチャンピオンズリーグに出場できるベティスのプロジェクトに強く惹かれている。さらに、彼の妻でありモデルのアナ・モヤがセビージャで暮らしていた時期があり、この街に深いゆかりがあることも、移籍を後押しする大きな要因となっている。

ビジャレアルは移籍金を約200万ユーロに設定しているとされ、ベティスはアルバロ・バジェスとポジションを争える実力者としてコンデを迎え入れる準備を進めている。

(via Estadio Deportivo)

(via ElDesmarque)

(via Mundo Deportivo)

(via MARCA)

プレシーズンの陣容と選手たちの課題

マヌ・ファハルドSDは2030年までの契約延長を果たし、チャンピオンズリーグ復帰という過去10年で最も困難なシーズンに向けてチームの底上げを図っている。

中盤ではセルジ・アルティミラの売却に伴い、後釜としてファクンド・ベルナルを獲得。また、リカルド・ロドリゲスが去った左サイドバックにはフラン・ガルシアを補強し、ペジェグリーニ監督の下で既にトレーニングを開始している。

既存の選手たちにも大きなステップアップが求められている。昨季大きな投資を行って獲得したロドリゴ・リケルメは、7ゴール1アシストを記録したものの、その大半がコパ・デル・レイでのものであり、出場時間もチーム内で18位圏外と期待に応えきれなかった。彼にとってはプレシーズンで監督を納得させることが最後のチャンスとなるかもしれない。

ジョバニ・ロ・チェルソの未来も不透明だ。昨季はアラベス戦の決勝点などで輝きを見せたが、ファンからブーイングを浴びる場面もあり、イスコ不在の中でパブロ・フォルナルスやアブデらに影を潜める結果となった。契約は2028年まで残っており、本人はCLでのプレーを望んでいるが、クラブとしては彼を売却できればサラリーキャップに大きな空きができ、より大規模な補強が可能になると考えている。クラブは決して売却を急いでいない。

アルバロ・フィダルゴはメキシコ代表としてワールドカップに出場し、現在はフィジカル強化に取り組んでいる。『これまでの4ヶ月は適応期間だった。プレシーズンをしっかりこなせばすべてがもっと良くなる』と意気込んでいる。

若手のゴンサロ・プティも、激しい競争の中でプレシーズンマッチで価値を証明する機会を与えられる。その他、マルク・ロカやアンヘル・オルティスの去就も未定であり、バルトラ、バレンティン、ジョレンテらもチャンピオンズリーグの舞台にふさわしいパフォーマンスを見せる必要がある。

(via ElDesmarque)

新ストライカー獲得戦線とドフビクの動向

バカンブやチミー・アビラがこの夏に退団したことで、ベティスはクチョ・エルナンデス(現在はワールドカップ後の休暇中)とポジションを争えるトップレベルのストライカーの獲得を最優先課題としている。

数ある候補の中で、最も注目を集めているのがローマのウクライナ代表FWアルテム・ドフビクだ。

当初、ローマはジローナから約4200万ユーロで獲得した彼の移籍金の未償却分を回収しようと、約2300万ユーロの完全移籍を求めており、ベティスにとっては手が届かない存在だった。しかし、イタリア国内でジェノアが獲得に乗り出したことで状況が変化している。

ジェノアは、ドフビクをローマに迎え入れたダニエレ・デ・ロッシ監督が指揮を執っており、ドフビク自身も彼の存在に魅力を感じてイタリア残留に傾いているとされる。ジェノアは買い取りオプション付きのレンタルを打診しており、350万ユーロ(手取り)という高額な年俸の一部をローマに負担してもらう形で交渉を進めている。

ローマ側も完全移籍のオファーがないことからレンタルに前向きになっており、この買い取りオプション付きレンタルという条件であれば、ベティスにも獲得のチャンスが生まれる。

ドフビクは昨季、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の下で構想外となり、太ももの怪我で4ヶ月離脱するなど不遇のシーズンを過ごした(18試合で627分出場、3ゴール)。市場価値は1500万ユーロまで下落している。

彼はスペイン復帰を望んでおり、アヤックス(ミチェル監督が就任予定)からのオファーも拒否している。スペインの環境に慣れており適応の時間が不要な点は、ベティスにとって非常に高く評価されている。

もしドフビクの獲得が難しい場合、ベティスはケヴィン・デンキー、フランクリノ・ジュ、ファビオ・シウバなどの代替候補もリストアップしている。

(via Estadio Deportivo)

サウサンプトンのレオ・シエンザをリストアップ

攻撃陣の補強を狙うベティスは、イングランドのサウサンプトンで活躍したブラジル人アタッカー、レオ・シエンザ(27歳)に熱視線を送っている。

両サイドのウイングやトップ下としてプレーできる彼は、昨季のチャンピオンズシップ(英2部)で44試合に出場し、7ゴール10アシストを記録。チームのベストプレイヤーに選出される大活躍を見せた。

ルクセンブルク国籍も所持しているため、EU圏外枠を消費しない点も魅力的だ。市場価値は1200万ユーロとされており、ベティスだけでなく、レアル・ソシエダ、アタランタ、コモ、クリスタル・パレス、トッテナム、アストン・ヴィラ、エヴァートン、フラメンゴなど、世界中の数多くのクラブが関心を寄せている。サウサンプトンとは2029年までの契約を結んでおり、争奪戦は熾烈を極めそうだ。

また、中盤の補強としてはダニ・セバージョスが依然としてベティスのユニフォームを再び着ることを待ち望んでいる状況である。

(via Estadio Deportivo)

ファビアン・ルイスの復帰は最短で2028年以降に

ベティス復帰の噂が絶えないパリ・サンジェルマン(PSG)のファビアン・ルイスだが、その夢の実現はもう少し先になりそうだ。

現在世界最高のミッドフィルダーの一人としてPSGやスペイン代表で不動の地位を築いている彼は、2027年6月末で満了となるPSGとの契約を延長することで基本合意に達した。契約は1年延長され、さらに1年のオプションが付随する形となり、少なくとも2028年まではパリに残ることになる。

ファビアン自身は『いつかスペインに戻るかもしれない。引退は自分の家であり自分のチームであるベティスでしたい。それが最も美しいことだ』と語っており、代理人も『彼は38歳になってからではなく、その数年前に戻るだろう』と明言している。

ベティスとファビアン、そしてクラブ首脳陣との関係は非常に良好であり、双方が将来の再会を望んでいるが、彼の全盛期における今夏の帰還の可能性は完全に消滅した。

(via Estadio Deportivo)

過去の所属選手からの臨時収入に期待

昨季の決算を黒字化するために必要な利益を生み出せなかったベティスだが、セルジ・アルティミラのスポルティングCPへの売却で1825万ユーロの固定額と200万ユーロのボーナスを確保した。さらに、プレミアリーグが狙っているナタンが今夏最大の売却候補となっている。

クラブはこれに加え、過去に所属していた選手の移籍によるパーセンテージ収入にも期待を寄せている。フアン・クルス、アサン・ディアオ、そしてベンフィカが関心を示すアブネル・ヴィニシウスなどの動向を注視している。

中でも注目されているのが、ラージョ・バジェカーノでブレイク中のセネガル人CBノーベル・メンディ(21歳)だ。ラージョは昨夏、ベティスからわずか90万ユーロで彼を買い取った(ベティスは20%の保有権を保持)。

今夏、アイントラハト・フランクフルトから1500万ユーロのオファーが届いたが、ラージョのラウル・マルティン・プレサ会長はこれを拒否した。他にもノッティンガム・フォレスト、ベンフィカ、アタランタ、セルティック、シュトゥットガルト、そしてRBライプツィヒなどが強い関心を示している。

もしラージョが1500万ユーロで彼を売却すれば、ベティスの手元には300万ユーロの臨時収入が入ることになる。資金繰りに奔走するクラブにとって、この動きは見逃せないものとなっている。

(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

GKパウ・ロペスの電撃退団志願により、ビジャレアルのディエゴ・コンデ獲得が急浮上しました。欧州CLに挑むチームはプレシーズンで課題を洗い出しつつ、ドフビクやシエンザといった実力派アタッカーの補強を画策しています。デオッサの移籍完了や元所属選手の移籍による臨時収入など、ピッチ外のフロントワークも慌ただしく動いています。