モウリーニョ新体制始動とプレシーズン初日の全容
ジョゼ・モウリーニョ監督の第2期政権となる2026-27シーズンのプレシーズンが正式にスタートした。2010年から2013年までの第1期以来、実に13年ぶりの復帰となる。初日は午前中にバルデベバスでメディカルチェックが行われ、午後17時から猛暑の中で最初のトレーニングセッションが実施された。現在W杯が開催中であるため、トップチームから初日の練習に参加できたのは、ディーン・フイセン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、エドゥアルド・カマヴィンガ、アルバロ・カレーラス、アンドリー・ルニン、ゴンサロ・ガルシア、フランコ・マスタントゥオーノ、ラウール・アセンシオのわずか8名のみだった。ゴンサロとマスタントゥオーノは現在退団の噂があり、宙に浮いた状態となっている。また、フェルラン・メンディ、エデル・ミリトン、ロドリゴ・ゴエスもバルデベバスに姿を見せてメディカルチェックを受けたが、それぞれ長期離脱からのリハビリ中であるため、別メニューでの調整を継続している。
トップチームの人数不足を補うため、カスティージャ、レアル・マドリードC、フベニールから15名のカンテラーノが招集された。参加したのは、セルヒオ・メストレ、フラン・ゴンサレス、メルヴィン、ジョアン・マルティネス、ラミニ・ファティ、ビクトル・バルデペーニャス、レスカノ、シェリフ、ホルヘ・セステロ、ロベルト・マルティン、ポル・フォルトゥニ、セサル・パラシオス、ガブリ・バレロ、アレクシス・シリア、ハコボ・オルテガである。
トレーニングはジムでのメニューから始まり、その後ピッチ上でフィジカルとボールを使ったアクティベーションを実施。プレッシャー下での過酷なポゼッション練習や、ミニゴールを使ったポゼッションとフィニッシュのメニューをこなし、最後に狭いコートでのミニゲームが行われた。モウリーニョ監督は初日から大音量で明確な指示を飛ばし、ポジショニングを修正しながら自身のプレーモデルを叩き込んだ。昨季批判の的となり放出候補ともされているマスタントゥオーノとカマヴィンガは、瞬き一つせずに新監督の指導に聞き入っていた。
また、SNS上のマドリディスタたちの間では、モウリーニョ監督のトレーニングウェアの細部が話題となった。選手や他の歴代監督たちのようにクラブのイニシャルをプリントするのではなく、彼は自身のパーソナルブランドのロゴを身につけており、「The Special One」ならではの違いを見せつけた。長い初日を終えてバルデベバスを出発する際、モウリーニョ監督は出待ちをしていたファンたちに囲まれ、ほぼ全員にサインをするために数分間車を止めた。ファンたちは大音量で彼の名前をチャントして熱狂的に出迎えた。(via SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)
新コーチングスタッフ陣容とベンフィカからの電撃引き抜き
モウリーニョ監督の右腕となる新たなコーチングスタッフ陣容も明らかになった。アシスタントコーチにはジョアン・トラリャン、ペドロ・マチャド、そしてサミ・ケディラが入閣。GKコーチはヌーノ・サントス、フィジカルコーチはアントニオ・ディアスとアントニオ・ピントゥス、チーフアナリストはロベルト・メレッラが務める。さらに今回、モウリーニョ監督とフィジカルコーチのアントニオ・ディアスがチームの特定のニーズを特定し、ベンフィカから生理学のスペシャリストであるサンドロ・カリーソを電撃的に引き抜いた。カリーソは2013年からベンフィカでスポーツサイエンスの専門家として活動しており、運動に対する人体の適応や怪我の予防、パフォーマンスの最適化を科学的に分析するプロフェッショナルである。レアル・マドリードは彼に非常に魅力的なオファーを提示し、カリーソ自身がベンフィカのルイ・コスタ会長に直接直訴したことで、マドリーへの移籍が実現した。(via MARCA)
クルトワの負傷状態とW杯での交代の真相
ティボ・クルトワとレアル・マドリードは安堵の息を撫で下ろしている。W杯準々決勝のスペイン対ベルギー戦で負傷交代し、涙ながらにピッチを後にしたクルトワだったが、バルデベバスでの精密検査の結果、左太ももの軽度の筋肉の負傷であることが判明し、重傷は完全に回避された。クルトワは今春にも右脚の大腿直筋を負傷し、チャンピオンズリーグの重要な試合を欠場した過去があるため、クラブ内には大きな懸念が広がっていた。
スペイン戦でクルトワは好セーブを連発してチームを救っていたが、後半にロングキックを蹴った際に左の太ももに違和感を覚え、71分にセンネ・ラメンスと交代。結果的にラメンスがミケル・メリノに決勝ゴールを許し、ベルギーは1-2で敗退した。試合後のミックスゾーンでクルトワは交代の真相について、『自分としてはプレーを続けることができたが、ボールを強く蹴ることはできなかった。100%の状態ではなかったので、交代は監督の決断だった。セーブすることに関してはかなり良い状態だと感じていたが、足で強く蹴った時に痛みを感じ始めたので蹴るのをやめた。プレーを続けたいとは伝えたが、今日はロングキックを多用するプランだったため、監督は私を交代させることを決断した。全く問題はないし、それは彼の決断だ。何よりもまずチームのことを考えなければならない』と説明した。クルトワは今後数週間のバカンスに入り、プレシーズンには問題なく合流する予定だ。(via Estadio Deportivo / SPORT / MARCA)
今夏の大型補強陣と親善試合・合流スケジュール
カルロ・アンチェロッティ、シャビ・アロンソ、アルバロ・アルベロアの指揮下で2シーズン連続の無冠に終わったレアル・マドリードは、王権奪還に向けて迅速かつ大規模な補強を敢行した。フリートランスファーでベルナルド・シウバとイブラヒマ・コナテを獲得したのに加え、マルク・ククレジャを5500万ユーロ+ボーナス500万ユーロで、デンゼル・ドゥンフリースを2000万ユーロの移籍金で獲得した。
W杯参加選手のプレシーズンへの合流は段階的に行われる。7月17日にアルダ・ギュレル、18日にフェデ・バルベルデ、21日にアントニオ・リュディガーとデンゼル・ドゥンフリース、27日にヴィニシウス・ジュニオールとエンドリッキ、28日にベルナルド・シウバ、31日にブラヒム・ディアスが合流。8月1日にはクルトワが戻る予定だ。現在W杯で準決勝に勝ち残っているジュード・ベリンガム、オーレリアン・チュアメニ、キリアン・エムバペ、イブラヒマ・コナテ、マルク・ククレジャは、8月5日から10日の間に合流する見込みとなっている。この影響により、サンティアゴ・ベルナベウで予定されていたラ・リーガ開幕戦のレアル・ソシエダ戦(本来は8月14〜16日開催)は、第2節から第3節の間に延期される見通しだ。
親善試合は現時点で2試合が決定している。8月1日の18:00からオーストリアのクラーゲンフルトにあるヴェルターゼー・シュターディオンでフィオレンティーナと対戦し、8月12日の21:00からはリアソールでデポルティーボとの第71回テレサ・エレーラ杯を戦う。モウリーニョ監督のファンへのお披露目プレゼンテーションや、新加入選手たちの入団発表の日程はまだ公式に決まっていない。(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)
ククレジャが語るマドリー移籍とバルサ選手からのイジり
ルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるスペイン代表の絶対的左ラテラルであり、レアル・マドリードの新加入選手となったマルク・ククレジャが、カタルーニャ・ラジオの番組『Tot Costa』で自身の移籍について語った。『マドリードに行くという決定は90%がスポーツ面でのものだ。理解できない人がいるのも分かるし、熱狂的なファンはロマンチストだが、私たちは日々の仕事に向き合っている』と移籍の理由を説明。バルサのカンテラ出身であることについては『ラ・マシアのことは否定しない。そこで多くを学んだし誇りに思っている。バルサからは一度も電話はなかった。マドリーへの移籍はユニークなチャンスだと思った』と明かした。現在代表で共に戦うバルサの選手たちとの関係については『バルサの選手たちとはとても良い関係を築いている。彼らからは「口をきけるのもあと1ヶ月だな」と冗談で言われているよ。9月からは代表に招集されるたびに休戦協定を結ぶことになるね』と笑顔で語った。また、決勝でメッシ擁するアルゼンチンと対戦する可能性については『メッシのアルゼンチンと決勝でプレーできたら、それはとてつもない経験になるだろう』と期待を寄せた。(via SPORT / Esport3)
契約更新の最新状況と極秘契約、ヴィニシウス売却の可能性
今夏、レアル・マドリードは補強だけでなく契約更新のオペレーションも最優先で進めている。今季で契約満了となっていた選手のうち、アントニオ・リュディガーは唯一1年間の契約延長を勝ち取った。一方、ダビド・アラバとダニ・カルバハルは新天地を求めて退団した。2027年に契約が切れるブラヒム・ディアスは、ユベントスなどイタリアのクラブから強い関心を集めていたが、2030年までの契約更新で事実上合意に達しており、公式発表を待つのみとなっている。マンチェスター・ユナイテッドが巨額のオファーを準備していたオーレリアン・チュアメニも、2031年までの契約延長で合意。これはチーム内での彼の重要性を反映した構造的な契約更新となる。
最も注目されているのはヴィニシウス・ジュニオールの去就だ。契約は残り1年となっているが、1年以上も交渉が完全に停滞している。今月末にクラブと選手側で会談が予定されているが、ここで解決の糸口が見つからなければ、クラブは彼を売却するという抜本的な決断を下す可能性がある。なお、クルトワは2027年、ミリトンとロドリゴは2028年、エムバペとベリンガムは2029年までの契約を結んでいる。さらにファブリツィオ・ロマーノによると、クラブはメディアに一切情報を漏らさず、ヴィニシウスでもチュアメニでもない「ある重要選手」の極秘の契約更新を水面下で進めているという。(via SPORT)
ベリンガムのW杯での大記録、監督との衝突とクロースの見解
イングランド代表のジュード・ベリンガムは、W杯で新たな歴史を刻んだ。彼はユーロ2020、2024、そしてW杯2022、2026と、4つの主要国際大会に出場した最年少のヨーロッパの選手となった。ノルウェーとの準々決勝ではこぼれ球に反応してゴールを奪うなど、今大会6ゴールを記録してハリー・ケインと並びチーム得点王として躍動している。トーマス・トゥヘル監督の元では1005分間で6ゴール(168分に1ゴール)を記録しており、彼のキャリアにおいてどの監督の元よりも最高の得点ペースを誇っている。メッシとの対戦が予想される準決勝に向けては、『彼のキャリアを通じて多くのゴールを決め、貢献してきた。彼と対戦できるのは素晴らしいストーリーだ。私が子供の頃から見てきた選手であり、誰もが彼の素晴らしさを知っている。素晴らしい試合、素晴らしい雰囲気の試合になるだろう』と興奮気味に語った。
しかし、ノルウェー戦後には波紋も広がった。トゥヘル監督が「選手たちのパフォーマンスには満足していない。自分たちで試合を非常に難しくしてしまった」と苦言を呈したのに対し、ベリンガムが公の場で『そうかもしれない。でも、この厳しい環境(極度の湿度)でハーランド、ウーデゴール、ヌサ、セルロートと対戦するのがどういうことか、彼は分かっていないのかもしれない。このチームと対戦するのは簡単ではない』と反論したのだ。元マドリーのトニ・クロースは自身のTikTok番組『Kroos und Kroos』でこの騒動に言及し、『監督でなければ、誰が何が機能しなかったのかを言う権利があるのだろうか?特に、チームの素晴らしいメンタリティについて2分間も話したばかりの時であればなおさらだ。試合後に「良いプレーができなかった」と言ったトーマス・トゥヘルは完全に正しかった。彼らはこれからアルゼンチンと対戦し、その後スペインかフランスと対戦する。運だけであと2回勝つことはできない。メンタリティだけでも無理だ。彼らには、ノックアウトステージの戦い方を知っている監督がいる。彼はクラブサッカーでそれを十分に証明してきた』とトゥヘルを擁護。同時にベリンガムのフラストレーションにも理解を示し、『私はマイアミに何度か行ったことがあるが、最も不快な場所の1つだ。湿度が耐えられないほどだ。あそこで120分間プレーした後は、「自分たちのプレーは最悪だった」という言葉は一番聞きたくないものだ。特にラウンドを突破したばかりであればなおさらだ。だから少しイライラするのも無理はない。この状況は誇張されていると思う。本当の意見の対立があるとは思わない。トゥヘルのスピーチを明確に称賛する選手たちの声明も聞いている』と結論づけた。(via SPORT / MARCA)
エムバペの負傷状況と、批判に対するデュガリーの猛反論
フランス代表の主将キリアン・エムバペは、準々決勝のモロッコ戦の終盤に足首を軽く捻挫して途中交代し、前日のトレーニングも途中で切り上げたため状態が懸念されていた。しかし、ディディエ・デシャン監督はスペイン戦の前日会見で「キリアンは元気だ。彼は練習した。15分のメニューを10分にする許可を与えられただけだ。休む権利はある」と語り、準決勝の出場に全く問題がないことを明言した。エムバペは2018年のW杯デビュー以来、ノックアウトステージでの対戦で一度も敗退したことがなく、今大会でもすでに8ゴールを挙げて得点王争いのトップを走っている。
一方で、マドリーでのエムバペのパフォーマンスを巡っては論争が起きている。ジャーナリストのハビエル・ティントは『ムバッペはビビっている。だから違和感があると言っている。マドリーでも重要な試合で彼が怪我をしていなかった記憶がない』と酷評。これに対し、元フランス代表のクリストフ・デュガリーがRMCの番組で猛烈に反論した。『彼らはバカだ。ムバッペのことを話している人たちが、シーズンチケットを持って試合に行っているのかどうか知らない。44試合で42ゴールを決めたのに、レアル・マドリードが何もタイトルを獲得できなかったのは彼のせいだと言うのは、全くもって容認できない。選手にもっと活躍してほしいと期待するのは常にできることだが、44試合で42ゴールを決めているのに、「もっと上手くやれ」とはどういうことなのか。もしスペイン人がムバッペを批判したいのであれば、ベリンガムやヴィニシウス、そしてW杯に出場して代表チームでより良いパフォーマンスを見せているすべての選手たちも批判するべきだ。全員が代表チームでより良いパフォーマンスを見せているのであれば、問題はむしろレアル・マドリードの側にある』と擁護した。(via Mundo Deportivo / MARCA / SPORT)
マケレレが明かすオリーズ獲得の進言とエムバペへの賛辞
元レアル・マドリードであり元フランス代表のクロード・マケレレが、現在のマドリーとフランス代表について語った。マケレレは、マイケル・オリーズがバイエルンで爆発する前に、マドリーに獲得を進言していたという。『マイケル・オリーズのレアル・マドリード移籍?私は支持するよ。フロレンティーノ会長と話す機会があった時、たった1人の選手に使うお金があるなら、それは彼だと言った。オリーズは、才能、自由、質、効率といった、私たちが子供の頃に持っていたサッカーの感覚を思い出させてくれる。デンベレ、ムバッペ、バルコラを見てほしい。彼らはオリーズが他の選手には見えないスペースにボールを出せることを知っている。これこそ私たちが愛するモダンサッカーだ。ベリンガムかオリーズか?比較はしない。偉大な選手を比較してはいけない』と絶賛した。なお、バイエルンは2億ユーロ(ネイマールの歴代最高額2億2200万ユーロに迫る額)以上のオファーがなければオリーズを売却する気はなく、マドリーも現時点でオファーを出す予定はないが、親友のムバッペは彼が白いユニフォームを着るのを見たいと公言している。
マケレレはエムバペについても『今年のバロンドールは彼に獲ってほしい。今シーズンのレアル・マドリードでは多くのタイトルを獲得できなかったが、このワールドカップでの彼の活躍は並外れている。キリアンが年々見せているプレーは、ロナウド・ナザリオにますます近づいている。我々がロナウドを「フェノメノ」と呼んだのには理由があり、ムバッペは自身の世代のフェノメノだ。恐ろしいのは、彼がまだ証明すべきものを残しているということだ。新しいR9に最も近い存在だと確信している』と最大級の賛辞を贈った。(via MARCA / ElDesmarque)
カンテラーノ&若手選手の去就(ニコ・パスは6000万ユーロで移籍)
レアル・マドリードの下部組織の選手たちの去就も活発化している。カスティージャのポリバレントなDFビクトル・バルデペーニャスが、フィオレンティーナへの移籍に向けて口頭合意に達した。移籍金は最高で500万ユーロ程度になるとみられ、将来の売却益の50%をマドリーが保持するお馴染みの形式となる。ただし、モウリーニョ監督のプレシーズンでトップチームの人数が不足しているため、クラブは移籍のタイミングを再考しており、プレシーズンの前半は彼を手元に残すか検討している。マドリーはこれまで、ニコ・パス、マリオ・ヒラ、ビクトル・ムニョス、アルバロ・ロドリゲス、アルバロ・ヒメネス、フラン・ガルシア、マリオ・マルティンなどの売却で1億2700万ユーロを稼ぎ出している。なお、ルイス・ミジャのインタビュー内で、コモがニコ・パスを獲得するためにレアル・マドリードに6000万ユーロを支払ったという事実が明かされている。
トップチームで昨季100分間(リーグ5試合、コパ1試合、CL1試合)プレーしたセサル・パラシオス(21歳)は、2027年まで契約を残しているものの退団が濃厚となっている。セビージャとベティスが状況を問い合わせたが正式なオファーはなく、現在はオサスナと、かつての恩師アルバロ・アルベロアが率いるフラムが獲得に向けて激しく動いている。
また、U-19欧州選手権でスペイン代表として優勝を果たし、ベストイレブンにも選出されたMFティアゴ・ピタルチ(18歳)にはマラガが強い関心を示している。昨季トップチームで16試合(リーグ10試合、CL6試合)に出場し817分間プレーした彼は、マドリーを離れる場合はチャンピオンズリーグでプレーできるクラブを優先しており、マラガの関心は現在ストップしている。
保有権の50%をマドリーが持つアラベスのMFアントニオ・ブランコには、ビジャレアルなどが関心を示している。契約解除金は2000万ユーロに設定されており、移籍が実現すればマドリーに多額の資金が転がり込むことになる。アラベス側も50%の権利を失うことになるため、簡単に放出する気はない構えだ。(via ElDesmarque / SPORT / MARCA)
【本日の総括】
モウリーニョ新体制が少人数ながらも熱を帯びた初日を迎え、大注目のクルトワも軽傷と判明しプレシーズンに光明が差しました。W杯組の合流を待つ間も、カンテラーノの売却戦略や極秘の契約更新など、フロントは来季の覇権奪還に向けて水面下で着々とメガクラブの地盤を固めています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョの再登板初日は、極めて実戦的なアプローチが際立ちました。W杯の影響で主力不在の中、カンテラーノを大量招集してのポゼッションとフィニッシュの反復は、彼が求める規律と強度を早期に浸透させる意図が明白です。特に狭いコートでのミニゲームは、彼が好む「プレッシャー下での判断の速さ」を養うための定石。戦術の浸透には時間がかかるものですが、初日から大音量でポジショニングを修正し続けた姿勢は、昨季の停滞を払拭しようとする強い意志の表れと言えるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
13年ぶりの復帰となったモウリーニョ監督の初日は、バルデベバスに独特の緊張感と熱気をもたらしました。自身のブランドロゴを纏うウェア選び一つとっても、彼が「特別な存在」としてクラブの空気を支配しようとする意図が透けて見えます。ファンがチャントで応えた光景は、クラブが求めていた「勝者のメンタリティ」への渇望そのものです。一方で、ヴィニシウスの去就問題やエムバペへの批判など、ピッチ外のノイズも少なくありません。新体制がこの熱量をどう制御し、クラブの求心力を高めていくかが今後の焦点となります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の編成は、単なる補強に留まらない構造的な刷新が目立ちます。特に注目すべきは、カンテラーノの売却で1億ユーロ超の資金を確保しつつ、チュアメニら主力との長期契約を固めるという、収支と戦力維持のバランス感覚です。ニコ・パスの6000万ユーロでの移籍は、育成部門の収益化モデルが完成している証左でしょう。一方で、ヴィニシウスの交渉停滞は懸念材料ですが、水面下で進む「重要選手の極秘更新」が誰を指すのか。この動き次第で、今夏の補強戦略の最終的な評価が大きく変わることになります。