ラファ・ミルの契約解除とセビージャの対応
エルチェCFは、ラファ・ミルとのレンタル契約および労働契約の解除条項を行使した。これは、同選手がバレンシア県裁判所で性的暴行と傷害の罪により懲役8年半の有罪判決を受けたためである。エルチェは短い公式声明で『エルチェCFは、セビージャFCおよび選手と合意していたレンタル契約ならびに労働契約の解除条項を行使しました。また、クラブはいかなる暴力行為も断固として非難し、司法手続きに対して絶対的な敬意を表します』と発表した。
一方のセビージャFCは、公式声明にて『司法手続きに対する最大限の尊重を表明し、いかなる種類の暴力、虐待、性的暴行に対しても、最も強く断固とした非難の意を表します。これらの行為は私たちの社会やスポーツが推進する価値観に居場所はありません』と表明した。ただし、セビージャはミルとの契約を2027年6月まで残しており、純年俸約170万ユーロに加えて各種ボーナスが設定されているため、即座の契約解除には踏み切っていない。ミル自身は最高裁へ上告する意向を示しているが、専門家は刑務所収監を避けるのは非常に難しいと分析している。有罪判決が確定すれば、セビージャは残りの契約と年俸の支払いを免れるための契約解除に動くだけでなく、クラブのイメージを著しく損なったとして損害賠償を請求する手続きを進める方針である。
(via SPORT)
アルナ・サンガンテの獲得
セビージャは、ル・アーヴルとの契約が満了したセネガル出身の24歳、アルナ・サンガンテをフリートランスファーで獲得し、5年契約を締結した。この移籍交渉は数ヶ月前、アントニオ・コルドンが主導して基本合意に達していたものであり、新たにスポーツディレクターに就任したホセ・イグナシオ・ナバロが最終的な手続きを完了させた。
サンガンテは189cmの恵まれた体格を誇る右利きのセンターバックで、スピードとアグレッシブな対人守備を武器としており、右サイドバックとしてもプレーできる。21歳という若さでル・アーヴルのキャプテンに任命されたほどのリーダーシップを備えており、ネマニャ・グデリやセサル・アスピリクエタといったベテランが去った守備陣において、新たな統率者となることが期待されている。自身のプレースタイルについてサンガンテは『空中戦も地上戦も得意です。配球も非常に良く、センターバックとしてはかなりスピードがあります。ただし、感情のコントロールが裏目に出ることがあり、プレーに影響を与えるので、その部分は改善する必要があります』と自己分析している。
(via MARCA)
カンテラの有望株、ムルシとエリック・アルカイデの契約延長
セビージャFCは、カンテラで高い評価を受けている右サイドバックのアントニオ・ムルシアノ、通称「ムルシ」との契約を2029年まで延長した。ムルシは今季カデテAの主力として27試合に出場し、ディフェンダーながら7ゴールを記録してアンダルシア州制覇に大きく貢献した。さらに、U-16スペイン代表にもすでに5回の招集歴を持つ期待の星である。
クラブはこれに先立ち、20歳のウインガーであるエリック・アルカイデとも2028年までの契約延長を発表している。昨夏にCFダムから加入したアルカイデは、セビージャCで21試合に出場して1ゴールを挙げた後、セビージャ・アトレティコへと昇格し18試合でプレーした。来季はセビージャ・アトレティコの正式なメンバーとして背番号を与えられ、セグンダRFEFで戦うことになる。
(via ElDesmarque)
積極的な補強と新SDの働き
深刻な財政難にあるセビージャだが、プレシーズンを前にラ・リーガ・EAスポーツの中で最も早く、そして多くの補強を完了させている。ジョン・グリディ、フアン・イグレシアス、そしてアルナ・サンガンテの3選手の獲得をすでに公式発表した。さらに、2月の時点で獲得が内定していたパトリク・メルカドも控えているが、彼は前十字靭帯断裂の大怪我を負ってから3ヶ月しか経過していないため、メディカルチェックを通過できるかは不透明な状況である。
ビクトル・オルタ、アントニオ・コルドンから業務を引き継ぎ、先週正式にスポーツディレクターに就任したホセ・イグナシオ・ナバロは、ルイス・ガルシア・プラサ監督の意向を汲み、移籍金のかからないフリーエージェントの選手を迅速に確保する戦略をとっている。しかし、リーグの厳しいサラリーキャップ制限があるため、既存選手の売却を進めて登録枠を空けない限り、これらの新戦力を正式にリーグ登録することはできない状態にある。
(via ElDesmarque)
アレクシス・サンチェスの契約更新交渉
今月30日に契約満了を迎えるチリ代表のベテランFW、アレクシス・サンチェスについて、クラブはさらに1シーズンの契約延長に向けて交渉を進めている。新スポーツディレクターのホセ・イグナシオ・ナバロは自身の就任プレゼンテーションの場で『我々は彼の代理人と話し合っています。アレクシスと我々双方の意図は合意に達することです。現時点でセビージャが彼に与えられる最大限のものを提供したいと考えており、彼らもアレクシスが受け取るべきだと考えている額があります。我々はそのコミュニケーションの段階にあります』と現状を明かした。
37歳となったサンチェスには、母国チリのウニベルシダ・デ・チレや、ブラジル、メキシコなど南米の複数クラブからオファーが届いているが、本人は純年俸50万ユーロという条件を受け入れてでもヨーロッパでのプレー続行を希望している。ルイス・ガルシア・プラサ監督も、昨季の残留争いでレアル・ソシエダ戦でのゴールやエスパニョール戦でのアシストなど、決定的な場面で見せた彼のクオリティを高く評価しており、限定的な出場時間でもチームに大きく貢献できると考えている。なお、サンチェスは休暇で滞在中の故郷トコピージャでの草サッカーに参加し、ペナルティエリア外からの見事なループシュートを決めるなど、健在ぶりをアピールしている。
(via Estadio Deportivo)
クラブ売却問題と新規増資
セビージャFCの主要株主たちは、クラブの早期売却に向けて動きを加速させている。セルヒオ・ラモスとFive Eleven Capitalの投資グループに対する売却交渉は、彼らが資金証明を提示しなかったことで決裂した。この教訓を活かし、クラブは新たな買い手候補との間で、不真面目な入札者を排除するための「アンチ・セルヒオ・ラモス条項」として、即時の資金証明(アバル)の提示を義務付けた新たな基本合意書(LOI)の締結を急いでいる。
現在はプロサッカークラブの経営経験を持つ欧米のトップレベルの投資家と、アメリカのファンドという2つの候補と並行して交渉を進めている。さらに、新オーナーによる買収完了後には、クラブの競争力回復を目的として、8000万ユーロから最大1億2000万ユーロ規模の増資が行われる計画である。昨季は約2500万ユーロの赤字を見込んでおり、選手の総年俸も2億ユーロから8000万ユーロまで削減された。この増資が実現しなければ、今夏に獲得した新戦力の登録は不可能とみられている。
(via Estadio Deportivo)
ゴールキーパー補強問題
ルイス・ガルシア・プラサ監督はプレシーズン開幕を前に、トップチームのGK不足という深刻な問題に直面している。エルヤン・ニーランドは契約満了で退団し、オディッセアス・ヴラホディモスもニューカッスルへレンタルバックとなるため、現在手元にいるのはカンテラ出身のアルベルト・フローレスのみである。
ホセ・イグナシオ・ナバロSDの最優先ターゲットはヴラホディモスの再獲得だが、ニューカッスルは過去に2400万ユーロを投じた同選手の放出に移籍金を求めており、資金難のセビージャには到底支払えない。そのため、移籍金ゼロでの獲得、あるいは大幅な減給を受け入れての再レンタルといった選択肢を模索している。代替案としてビジャレアルのディエゴ・コンデもリストに挙がっているが、200万ユーロの移籍金がネックとなっているうえに、コンデ自身も出場機会を優先しており、ヴラホディモスの控えになることには消極的である。
(via ElDesmarque)
アドリアン・リソ獲得へのオファー
セビージャFCは、レアル・サラゴサに所属する21歳のウインガー、アドリアン・リソの獲得を強力に推し進めている。昨季31試合に出場して3ゴール3アシストを記録した有望株に対し、サラゴサは移籍金300万ユーロを要求している。しかし、サラリーキャップに苦しむセビージャはこの満額を支払うことができず、代わりにレンタル移籍の形を提案している。
リソに対しては、ラージョ・バジェカーノやイタリアのヴェネツィアも買い取りオプション付きのレンタルを狙って動いている。さらに、パルマ、ジェノア、トリノといったイタリア勢に加え、ホセ・ルイス・メンディリバル監督率いるオリンピアコスなど、国内外の多くのクラブが争奪戦に名乗りを上げている。サラゴサ側は財政難から選手の放出を覚悟しつつも、義務的な買い取りオプションの付帯を求めている。リソ本人は、オランダやベルギーからのオファーを拒否し、ラ・リーガでのプレー継続を希望している。
(via Estadio Deportivo)
サポーターによる経営陣への大規模な抗議デモ
クラブの売却が現実味を帯びる中、セビージャのファンや株主グループは現在の経営陣に対する大規模な抗議デモを予定している。6月18日の20時30分から、「Federación de Peñas Sevillistas San Fernando」、「Biris Norte」、「Accionistas Unidos」などの主要グループがラモン・サンチェス=ピスフアンのゴル・スールのモザイク前に集結し、セビージャの中心部であるプエルタ・デ・ヘレスまで練り歩く。
彼らはクラブのスポーツ株式会社(SAD)としての売却の動きに強く反発しており、『セビージャFCは売り物ではないし、彼らのものでもない』、『クラブを殺そうとしている者たちからセビージャを守るために街に出よう』と力強く呼びかけている。また、ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ現会長の退陣を求める声も上がっており、約3万人のサポーターが参加すると見込まれている。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
セビージャFCは深刻な財政難やクラブ売却問題、サポーターの抗議デモなど激動の状況にあります。しかし、フロントはカンテラの有望株との契約延長やフリー選手の積極的な獲得を進めており、厳しい環境の中でも新シーズンに向けた戦力補強に全力を注いでいます。