ラポルタ会長がW杯王者セレモニー中止を正式発表!政治的判断への猛反発とアトレティコの辛辣な皮肉
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、カンプ・ノウ(Spotify Camp Nou)で予定されていたスペイン代表のW杯優勝メンバー8名に対する凱旋セレモニーの中止を正式発表しました。ラポルタ会長は、その理由として『私たちは開催しないことを決定しました。それを行うためのふさわしい状況も環境も整っていません。サッカーというものは人々を一つに団結させるものであるべきであり、対立を生み出すべきではないのです』と釈明しました。
この中止の引き金となったのは、少し前にエルチェのスタジアム周辺で発生したトラブルです。カタルーニャ独立を象徴する旗「エステラーダ」を携えていたバルサのサポーターが警察から過度な制圧を受け、この事件によって引き起こされた深刻な政治的・社会的緊張がスタジアムでの祝祭に影を落とすとクラブ側は判断したのです。
しかし、この決定に対してテレビ番組「エル・チリンギート」の司会者ホセップ・ペドレロール氏が怒りを爆発させ、ラポルタ会長を猛烈に批判しました。ペドレロール氏は『ラポルタ会長は完全に外部からの圧力に屈してしまいました。これまでの彼は全てのソシオを代表する存在でしたが、今や独立派の熱狂的なカタルーニャ人だけの会長へと成り下がっています。完璧な政治家としての顔を見せてしまいました』と断じました。さらに、歴史的偉業を成し遂げた世界王者たちがスタジアムのファンと歓喜を共有できず、まるでコソコソと裏口からピッチに入らなければならないかのような惨状を『あまりにも滑稽で恥ずべき事態だ』と吐き捨てました。
ペドレロール氏は、サンティアゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリード対レアル・ソシエダ戦での晴れやかなセレモニーと比較し、『ベルナベウでは、ククレジャが対戦相手であり共に戦ったオヤルサバルを壇上に誘い、宿敵同士でありながら肩を並べてスペインの栄光を祝いました。それに対しバルサの対応はどうでしょう。サッカーに政治が介入すると、このように極めて不快な問題が作り出されるのです』と不満を露わにしました。
この問題はメディアのコラムでも激しい論争を呼んでいます。スペイン代表の半分近くを占める11人の王者が正当な賞賛を受けていない異常事態に対し、コラムは厳しい視線を向けています。アスレティック・ビルバオのW杯王者3名やデ・ラ・フエンテ監督が、サン・マメスで行われたセビージャ戦で一部の心ないサポーターからブーイングや指笛を浴びた際、監督自身が『かつて愛したクラブのファンからこのような仕打ちを受け、非常に悲しい思いをした』と漏らしたエピソードを紹介。その上で、バルサの8選手がラポルタ会長の決定によって祝福の場を奪われたことについて、『ラポルタ自身はW杯の現地で至高の席からスペイン代表の戦いを楽しんでいたにもかかわらず、自分の政治的保身のためにサポーターの警察沙汰を口実に使ってセレモニーを握りつぶした』と手厳しく批判しています。
この混沌をアトレティコ・マドリードが見逃すはずはありませんでした。アトレティコはすかさず公式Xにて『今日は、我らが誇る世界王者となったスペイン代表を讃える素晴らしいセレモニーを、改めてみんなで楽しむのに最高の一日だ』と投稿。ジュリアン・アルバレスの移籍問題でバルサと一触即発の睨み合いを続けている中、バルサの神経を直接逆なでするかのような強烈な皮肉(当て付け)を放ちました。(via SPORT / ElDesmarque / MARCA)
