デポルティーボ・ラ・コルーニャ
敵地ホセ・ソリージャでのバジャドリード戦に1-2で勝利し、8シーズンの苦闘を経てついに1部リーグ(プリメーラ)への自動昇格を確定させた。現在は勝ち点77を獲得しており、ラシン・サンタンデール(勝ち点79)とリーグ優勝を懸けて争っている。最終節はホームのリアソールにUDラス・パルマスを迎える。(via MARCA)
昇格の最大の立役者となったのが、カメルーン出身の2004年生まれのFW、ビル・ンソンゴ(通称“キル・ビル”)である。今季はファブリル(Bチーム)で12ゴールを挙げた後、トップチームに昇格して6ゴールを記録(レアル・ソシエダB、セウタ、ミランデス、ブルゴスから得点)。バジャドリード戦では昇格を決める2ゴールを叩き出す大活躍を見せた。3月中旬から先発に定着し、エダチュリやムラッティエリを抑えて完全にレギュラーを確保している。クラブはすでに彼を絶対的な戦力とみなし、2027年までの契約延長に向けて動いている。(via MARCA)
もう一人のヒーローである21歳のU-21スペイン代表MFイェレマイ・エルナンデスは、市場価値2500万ユーロと評価されている。今季は11ゴール10アシストを記録し、昨夏に欧州クラブからのオファーを拒絶して残留した選択が実を結んだ。最終節は彼の故郷であるグラン・カナリアのラス・パルマスと対戦する。1月の対戦時(1-1の引き分け)にゴールを祝う計画を明かしたことで、ラス・パルマスファンからブーイングを受けた因縁の相手である。(via SPORT)
エスパニョールからレンタル加入しているMFホセ・グラヘラの買い取りオプション(150万ユーロ)は、昇格に伴い自動行使される。この金額のうち45万ユーロが古巣のスポルティング・ヒホンに、105万ユーロがエスパニョールに渡る。グラヘラは今季リーグ戦11試合、カップ戦3試合の計14試合(733分)の出場にとどまった。(via ElDesmarque)
マリア・ピタ広場での昇格セレモニーには1万5000人のファンが集結した。フアン・カルロス・エスコテット会長、イネス・レイ市長、アントニオ・イダルゴ監督、主将のディエゴ・ビジャレスらがスピーチを行った。エスコテット会長は『昇格は偶然ではなく、クラブ、都市、ファンの団結の賜物だ』と語り、来季のヨーロッパ進出を見据えたプロジェクトの強化を約束。イダルゴ監督は『デポルティビスタよ、我々は戻ってきた!』と叫び広場を熱狂させた。(via SPORT)(via AS)
冬に加入したGKアルバロ・フェルジョは特大の存在感を放っている。ピッチ上でのインタビューで『何をするか言わないでおく。ビビるから。寝ずに次の行事に来ない奴は来週試合に出さないって監督に言う』とジョークを飛ばし、ミックスゾーンにはサングラスと帽子姿で登場してファンを沸かせた。(via ElDesmarque)
契約満了が迫る右SBチモ・ナバーロに対しては、セレモニー中にチームメイトやファンから残留を懇願するチャントが送られた。また、GKヘルマン・パレニョは『昇格を夢見ていたが、実現するのは桁違いのこと。イビサでの4年間は家族のようだったが、ここでのサッカーへの熱量は別格だ』と1部での挑戦に意欲を見せている。(via AS)(via Mundo Deportivo)
カディスに所属する元主将のルーカス・ペレスも、自身の残留決定後に古巣デポルの昇格を祝福し、『街、ファン、選手たちはそれにふさわしい』と愛着を語った。(via SPORT)
さらに、クラブ創立120周年の記念としてマッシモ・ベナッシCEOら代表団と選手たちがバチカンを訪問した際、教皇レオ14世から昇格への祝福を受け、名前入りユニフォームを贈呈するという神聖な後押しもあった。(via SPORT)
ラシン・サンタンデール
14年ぶりとなる1部リーグへの自動昇格を確定させた。現在は勝ち点79を獲得しており、デポルティーボ(勝ち点77)とリーグ優勝を争っている。最終節はホームのエル・サルディネロでカディスと対戦する。(via ElDesmarque)
今季の圧倒的なパフォーマンスの中心にいるのがイニゴ・ビセンテである。敵陣での成功パス数は全チーム最多となる1157本を記録し、8ゴール20アシストという驚異的なスタッツを叩き出し、サウール・ベルホンのアシスト記録を更新した。マラガ戦では狭いスペースを抜け出す見事なランブレッタ(ヒールリフト)を披露し、その圧倒的な技術が話題となっている。アスレティック・ビルバオで不遇を囲った過去を持つが、『移籍は人生で最高の決断だった』と現在の充実ぶりを語っている。(via ElDesmarque)
アスレティック・ビルバオからレンタル中の若手ペイオ・カナレスについても、イニゴ・ビセンテは『2部で最高の選手。将来はワールドクラスになる』と絶賛し、クラブへの完全移籍や残留を熱心に説得している。(via ElDesmarque)
UDラス・パルマス
現在5位につけており、プレーオフ進出を目指している。前節はサラゴサと1-1で引き分け、相手を降格へと追いやった。ルイス・ガルシア監督率いるチームは、ハイプレスを信条としたアグレッシブなスタイルを貫いている。(via SPORT)
攻撃を牽引するヘセ・ロドリゲスは、サラゴサ戦で今季10ゴール目(2026年だけで8ゴール目)を記録し絶好調を維持している。しかし、引き分けという結果に対しては『ホームでは必ず勝ち点3を取らなければならなかった。言い訳はできない。ファンに謝罪する』と悔しさを露わにした。最終節はすでに昇格を決めているデポルティーボとアウェーのリアソールで対戦し、プレーオフ進出には勝利が絶対条件となる。(via AS)(via SPORT)
レアル・スポルティング・デ・ヒホン
ホームのエル・モリノンでアルメリアを3-1で粉砕する快勝を収めた。フアン・オテロ、アレックス・コレデラ、ギジェなどの圧倒的なパフォーマンスが光り、特にコレデラとスミスのコンビが中盤で絶大なバランスをもたらした。最終戦はアウェーでグラナダと対戦する。(via SPORT)
ボルハ・ヒメネス監督は退任を発表した。新監督として、アルゼンチン人のニコラス・ラルカモン(41歳)の就任が決定している。7月1日から2027年6月までの契約(1部昇格時には1年延長オプション付き)で、南米での豊富な実績と、後方からのビルドアップやボール喪失後のハイプレスを信条とするスタイルが高く評価された。(via Estadio Deportivo)(via SPORT)
UDアルメリア
スポルティング・ヒホンに1-3で敗北を喫した。デ・ラ・フエンテのゴールで一矢報いたものの、試合を通して攻守におけるインテンシティを欠いた。しかし、追随するラス・パルマスとマラガが共に引き分けたため、現在3位の座を死守しており、プレーオフにおけるホームアドバンテージ(2試合合計で引き分けの場合に勝ち抜けとなる権利)を維持している。(via SPORT)
マラガCF
プレーオフ進出を懸けてラシン・サンタンデールとホームのラ・ロサレダで激突し、1-1の引き分けに終わった。ダビド・ラルビアのゴールで先制したものの、追いつかれて勝ち点を取りこぼした。VIP席では俳優のアントニオ・バンデラスやディーン・ハイセンが試合を観戦した。(via MARCA)(via ElDesmarque)
試合終盤、主力CBのディエゴ・ムリージョが相手との接触で右足首の捻挫を負うアクシデントが発生。すでに交代枠を使い切っていたため痛みをこらえて最後までプレーしたが、試合終了後にピッチで涙を流した。最終節やプレーオフへの出場が危ぶまれている。最終節はアウェーで降格が決定したサラゴサと対戦するが、マラガのファン300人がサラゴサのファンからシーズンチケットを借りて敵地に大挙して乗り込む計画を立てている。(via MARCA)(via SPORT)
CDカステリョン
ウエスカとのアウェー戦に0-1で勝利した。ウスマン・カマラのゴールが決勝点となり、これによりプレーオフ進出の自力突破の権利を獲得した。(via SPORT)
最終節はホームのSkyFi Castaliaで、勝ち点4差の中にひしめくSDエイバルとの直接対決を迎える。熱狂的なファン団体「Fondo 1922」は、試合前の16時30分からチームバスを大歓迎する一大イベントを企画。クラブ側も『17時30分には全員スタジアム内に入ってほしい』と呼びかけ、圧倒的なホームの雰囲気を作り出して相手を飲み込む準備を進めている。(via SPORT)
SDエイバル & ブルゴスCF
エイバルは最終節でCDカステリョンと対戦し、プレーオフ進出を争う直接対決となる。ブルゴスCFも含め、アルメリア、ラス・パルマス、マラガ、カステリョン、エイバルの6チームが勝ち点4差の中でプレーオフの切符を激しく争う大混戦となっている。(via SPORT)
CDミランデス
残留争いの大一番となったグラナダ戦で3-1の勝利を収めた。ウナクス・デル・クラがコーナーキックからの得点と、鮮やかなバイシクルシュートで2ゴールを挙げる大車輪の活躍を見せた。(via MARCA)
この勝利で勝ち点を40に伸ばし、降格圏からの脱出に大きな望みをつないだ。最終節はアウェーで勝ち点43のCDレガネスとの直接対決となる。ウナクスは『誰も我々を信じていなかったが、最後まで戦い抜く』と意気込みを語っている。(via MARCA)
CDレガネス & カディスCF
イマノル・イディアケス監督率いるカディスがレガネスを3-0で下し、残留を完全に確定させた。一方、敗れたレガネスは勝ち点43のまま最終節を迎え、ホームで残留を争うCDミランデスと運命の直接対決に挑む。(via SPORT)(via MARCA)
レアル・サラゴサ
ラス・パルマスと1-1で引き分け、Primera RFEF(3部)への降格が決定した。13年連続の2部暮らしから抜け出せず、ついにクラブ史上初の3部降格という歴史的な悲劇を迎えることとなった。(via MARCA)
試合後、空港に到着した選手たちは約20人のファンから『エンブレムを破壊した』と激しい非難を浴びた。特にポマレス、ポール・アクオコ、グティなどが怒りの標的となった。(via SPORT)
降格による経済的打撃は計り知れず、テレビ放映権収入などが約800万ユーロ減少する見込みである。ただし、ラ・リーガから降格援助金として420万ユーロ(3年分割)と、返済不要の125万ユーロの援助金を受け取ることになっている。(via ElDesmarque)
クラブは大規模な再建に着手しており、フェルナンド・ロペスGDの退任が濃厚。ホルヘ・マス会長も辞任を検討しており、後任の会長候補としてクラブのレジェンドであるビクトル・フェルナンデスやナイムの名前が挙がっている。また、アトレティコ・マドリードとの組織的な提携の見直しも議論されている。(via ElDesmarque)
ラロ・アランテギSDは、新監督としてイバイ・ゴメス(36歳)を招聘。火曜日にはサラゴサ入りし、来季のチーム編成に着手する。新戦力としてジャウメ・ハルディ、ルベン・ディエスに加え、エイバルからハイル・アマドールを復帰させることが決定している。(via SPORT)(via ElDesmarque)
元選手のホルヘ・バルダーノは『どこへ行っても欧州の巨人のように待ち構えられる』と3部の過酷さを警告し、パブロ・アルファロも『エンブレムの威光だけでは絶対に勝てない』と苦戦を予想している。(via ElDesmarque)
SDウエスカ
CDカステリョンに0-1で敗れ、Primera RFEF(3部)への降格が確定した。11年連続で守り続けたプロサッカー(1部・2部)の歴史に幕を下ろすこととなった。(via SPORT)
クラブは降格後18時間もの間沈黙を守っていたが、公式声明を発表し『我々は失敗した。ファンの痛みや怒りは理解できる』と全面的な謝罪を行った。(via SPORT)
ホセ・ルイス・オルトラ監督は退任が決定。後任として、エスパニョールBの監督を務めていたラウル・ハルディエル(43歳)の就任が有力視されている。ハルディエルは以前、サラゴサBチーム(デポルティーボ・アラゴン)からの3年契約のオファーを断っていた経緯がある。(via SPORT)
RCDマジョルカ
1部リーグで勝ち点42を獲得し健闘したものの、17位のオサスナと並んだ末に、無念のセグンダ(2部)への降格が決定した。(via SPORT)
降格の責任を巡り、アンディ・コールバーグ会長がアルフォンソ・ディアスとパブロ・オルテルスSDを擁護する声明を出したことで、ファンからの怒りが爆発。SNSでは大規模なバッシングを浴びている。(via SPORT)
しかし、1部での安定した成績が評価され、降格援助金としてはジローナやオビエドを上回る1850万ユーロという多額の資金を受け取る予定であり、来季のセグンダでの戦いに向けて強力な資金源となる。(via SPORT)
ジローナFC
エルチェとの最終戦で1-1の引き分けに終わり、セグンダ(2部)への降格が決定した。(via Mundo Deportivo)
降格という悲劇に対し、ペレ・グアルディオラ会長、マルセロ・クラウレ、ナチョ・マス=バガCEOら経営陣が完全に沈黙を貫いていることにファンの不満が爆発している。デルフィ・ヘリ会長だけが謝罪の言葉を述べたものの、キケ・カルセルSDのチーム編成に対しても厳しい批判が集まっている。(via Mundo Deportivo)
クラブは降格援助金として1820万ユーロを受け取り、来季のセグンダでの再起を図る。(via SPORT)
レアル・オビエド
1部リーグを最下位で終え、セグンダ(2部)への降格が決定した。(via ElDesmarque)
降格援助金として約900万ユーロを受け取る予定だが、主力の流出危機に直面している。守護神のアロン・エスカンデルは今季56失点を喫したものの、リーグ最多の148セーブを記録し、ベティス、ビジャレアル、MLSから強い関心を集めている。本人は『オビエドを1部に戻すのが目標』と残留を示唆しているものの、去就は不透明。また、今季4ゴール3アシストの活躍を見せたMFアルベルト・レイナは、セビージャへ200万~300万ユーロで移籍することが濃厚となっている。(via ElDesmarque)(via Estadio Deportivo)
新監督探しも難航しており、フリアン・カレロやイバン・アニアが有力候補に挙がっている。パチューカ・グループのヘスス・マルティネス会長も独自の候補をリストアップしており、調整が続いている。また、女子チームのアンドレス・クラビホ監督の解任も発表された。(via ElDesmarque)(via SPORT)
スタジアム運営の面では、昨夏に行われたランガラ・トリビューンの工事で影響を受けた356人のシーズンチケット保持者を元の席に戻す手続きが開始されている。(via SPORT)
【本日の総括】
デポルティーボ・ラ・コルーニャとラシン・サンタンデールが堂々の1部自動昇格を果たし、最終節で優勝を懸けた激しい一騎打ちに挑む。一方で、名門レアル・サラゴサとSDウエスカがクラブ史上初の3部(Primera RFEF)降格という歴史的悲劇に見舞われ、両クラブともに組織の根本的な再建を余儀なくされている。
プレーオフ争いは、アルメリア、ラス・パルマス、マラガ、カステリョン、ブルゴス、エイバルといった実力伯仲のチームが勝ち点4差の中にひしめく大混戦となっており、最終節まで一瞬の油断も許されない。また、残留争いではウナクスの劇的な活躍で息を吹き返したミランデスが、レガネスとの直接対決という究極のサバイバルマッチに全てを懸ける。
さらに来季のセグンダには、1部からマジョルカ、ジローナ、オビエドという強力なチームが多額の降格援助金を手にして参戦してくるため、リーグ全体の勢力図が大きく塗り替えられ、これまで以上に過酷でハイレベルな生存競争が繰り広げられることは間違いない。



デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
デポルティーボの昇格は、ビル・ンソンゴの台頭が戦術的な転換点でした。3月中旬からの先発定着により、前線の収まりどころが明確化され、攻撃の厚みが増したことが結果に直結しています。一方、ラシン・サンタンデールのイニゴ・ビセンテは、単なるスタッツ以上の存在感を示しています。狭いエリアでの技術とパス供給能力は、2部という枠を超えた質を担保しており、彼を軸とした攻撃の再現性が昇格の原動力となりました。最終節のプレーオフ争いも、各チームがハイプレスとビルドアップのバランスをどう調整するかが鍵となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格の歓喜に沸くデポルティーボと、歴史的悲劇に見舞われたサラゴサ。この対照的な光景は、クラブ経営の難しさを浮き彫りにしています。デポルティーボが街と一体となってプロジェクトを推進する一方で、サラゴサやジローナでは経営陣の沈黙や方針への不満がファンの怒りを買っています。クラブの温度感は、単なる成績だけでなく、フロントがどれだけ透明性を持ってビジョンを共有できるかに左右されます。来季、降格組が多額の援助金を手に参戦することで、セグンダの勢力図はさらに複雑な様相を呈するでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
昇格に伴う契約の自動行使や、降格による主力流出の危機など、編成面での動きが活発化しています。デポルティーボはンソンゴとの長期契約延長を急ぐなど、若手の囲い込みに余念がありません。対照的に、降格したオビエドなどは主力選手の市場価値と引き換えに資金を確保せざるを得ない状況です。降格援助金というセーフティネットはあるものの、編成のバランスを崩さずに再建を図るには、スカウト網の精度と契約年数の管理がこれまで以上に重要になります。最終節後の動きが、来季の勢力図を占う試金石となるはずです。