フリアン・アルバレスの復帰とマドリードでのメディカルテスト受診
アルゼンチン代表としてワールドカップ決勝を戦い抜き、必要な休暇を十分に過ごしたフリアン・アルバレスが、2026年8月10日の月曜日、マドリードへと帰還しました。彼はマルコス・ジョレンテやアレックス・バエナといったワールドカップを戦った仲間たちとともに、新シーズンに向けた本格的な調整に入る前のメディカルテストを行うため、Vithas Madrid Arturo Soria 大学病院の高パフォーマンススポーツ医学センターへ直行しました。このメディカルテストはすでに他のチームメイトたちも練習に入る前に消化していた必須の手続きです。今回の国際大会組の合流においては、アルゼンチン代表ゴールキーパーのフアン・ムッソの姿も見られました。ムッソは、先週からすでに練習を再開しているグリマルド、ジュリアーノ、プビル、セルロートらのグループに合流することになります。フリアンは休暇中もクラブに対してトレーニング計画を要求するなどプロフェッショナルな姿勢を見せていましたが、本日はメディカルテストのみを消化し、ピッチ上で彼が練習着に身を包んでボールを蹴る姿が見られるのは次回以降となります。(via MARCA)
シメオネ監督の直接会談延期と水曜日までのチーム合流スケジュール
誰もが月曜日のフリアン・アルバレスの復帰と同時に予想していた、ディエゴ・シメオネ監督との去就を巡る直接対談ですが、このミーティングは水曜日以降まで延期となりました。韓国でのプレシーズン遠征を終えたアトレティコの選手たちがマドリードのバラハス空港に到着する中、シメオネ監督はチームの遠征バスには同乗せず、そのまま直接個人的な休暇へと出発したためです。ソウルから帰国した遠征メンバーは、練習場で各自の車をピックアップした後、水曜日の12時に再開される全体練習まで2日間の休みを与えられています。この水曜日の練習合流のタイミングで、ようやく監督とフリアンが顔を合わせる予定です。なお、プレシーズン遠征に参加せずマドリードに残留していたワールドカップ組の選手たちは、マハダオンダのシウダ・デポルティーバで、ユースアカデミーの若手たちとともに一足早く調整を開始しています。(via Mundo Deportivo)
アトレティコCEOヒル・マリン氏が示す絶対非売品の強硬姿勢と国外売却プラン
フリアン・アルバレスのバルセロナ移籍希望が夏中報じられており、選手側も『自分やみんなにとって一番良いのは移籍することであり、自分の夢を叶えたい』と移籍を懇願している状況に対し、クラブは断固売却を拒否する姿勢を公表しています。最高経営責任者(CEO)のミゲル・アンヘル・ヒル・マリン氏は、『我々の返答は無限のノーであり、彼を放出するつもりはない。1億ユーロ、1億5000万ユーロ、2億ユーロのオファーであってもフリアンへの提案は一切受け入れない』と断言。バルサのスポーツディレクターであるデコ氏が先週マドリードで選手の代理人と会談し、1億ユーロのオファーを武器に移籍へのロードマップを敷こうとしていますが、アトレティコは国内ライバルへの移籍は容認しない構えです。もし万が一、選手が極端に態度を硬化させて移籍を強行せざるを得ない場合でも、アトレティコはバルサへの売却を絶対に避け、国外のアーセナルやPSGといったクラブへの売却のみを受け入れるという方針を敷いています。フリアンは2030年までの長期契約を結んでおり、解除金は約5億ユーロに設定されています。(via Estadio Deportivo)
グリーズマンの過去に学ぶシメオネ監督のマネジメントとサポーターの不満
シメオネ監督はフリアン・アルバレスを来シーズンのフランチャイズプレイヤーとして考えており、移籍騒動でファンとの関係が悪化することを深く懸念しています。サポーターの間では、クラブへの忠誠を欠いて移籍を志願したフリアンに対し、謝罪を求める声や強い失望感が広がっています。しかしシメオネ監督は、かつて同様に他クラブへの移籍を希望してファンから批判を浴びたアントワーヌ・グリーズマンの事例を引き合いに出し、『グリーズマンの時も全く同じだった。彼はピッチの上で自分のクオリティと序列を示す必要があった。今回も、スポーツ面からプロとして取り組み、過去2年間のよう彼をサポートする以外に道はない』と語り、ピッチ上でのパフォーマンスだけで信頼を取り戻すしかないという現実的なアプローチを示しました。クラブはフリアンの残留を信じて疑っておらず、完璧な状態でシーズンを戦えるようサポートを続ける方針です。(via Mundo Deportivo)
マンチェスター・シティとの親善試合は1対3の逆転負け、VAR不在の疑惑判定
アトレティコはソウルワールドカップスタジアムに50,078人の大観衆を集め、マンチェスター・シティとのプレシーズン親善試合を行いましたが、1対3のスコアで敗れました。試合序盤はシティの強烈なビルドアップに苦しみ、サヴィーニョの突破やレイインデルスの決定機に晒されましたが、守護神オブラクのセーブ連発で失点を免れました。後半に入りアトレティコは交代策で盛り返しましたが、57分にマームシュにPKから同点に追いつかれると、59分にはセメニョの突破から再びマームシュに押し込まれ、あっという間に1対2と逆転されました。さらに89分にはアイト=ヌーリに決定的な3点目を決められました。しかし、この試合にはビデオアシスタントレフェリー(VAR)が導入されておらず、シティの逆転ゴールとなった2点目の場面ではセメニョが Carlos Martín の背後を取った際に明らかなオフサイドポジションにいたこと、また3点目の場面でも怪しいオフサイドの疑いがあり、判定を巡ってアトレティコの選手たちから激しい抗議が飛び交う後味の悪い内容となりました。(via Mundo Deportivo)
16歳の超新星ホルヘ・ドミンゲスが先制ボレー弾で衝撃トップデビュー
シティ戦の前半42分、世界中のアトレティコサポーターに強烈な衝撃が走りました。右サイドバックとして先発起用された16歳のホルヘ・ドミンゲスが、コケのCKの流れから、新加入ハーフのヒュルマンドが優しく浮かせたアシストパスに反応。相手ディフェンスのマークを完全に外し、エリア内でまるで熟練のストライカーのような軽やかなアウトサイドキックでのボレーシュートを放ち、守護神ドンナルンマを破って先制ゴールを記録しました。16歳とは思えない堂々たる体躯と、セメニョといった強力なアタッカーに一歩も引かない度胸、そして高い戦術理解度は、かつての生え抜きディフェンダーであるリュカ・エルナンデスのデビュー時を彷彿とさせます。シメオネ監督も試合後、『彼はカンテラから上がってきたばかりだが非常に才能のある重要な選手だ。実力があれば年齢に関係なく起用するが、彼を急がせることなく、保護して守りながら大事に育てていかなければならない』と語り、今後ファーストチームで段階的に起用していく姿勢を見せました。(via MARCA)
凱旋デビューを果たしたイ・ガンインとシメオネ監督の起用戦術
ソウルを本拠地とするスタジアムで、今夏新たに加わった韓国代表イ・ガンインが後半64分からピッチに投入され、アトレティコでの記念すべき凱旋デビューを果たしました。スタジアムの5万人を超える観衆は彼の名前を連呼し、一挙手一投足に熱狂的な拍手を送りました。イ・ガンインは投入直後に放った鋭いフリーキックや、エリア内でのキレのあるシュートで惜しい場面を作るなど、チームに高い推進力をもたらしました。シメオネ監督は『彼はまだ合流したばかりで、他の選手たち同様に肉体面での適応とチームのリズムに合わせる時間が必要だ』と慎重なコメントを残す一方、『彼は右サイド、左インサイドハーフ、左サイド、あるいはトップ下など、非常に多くのポジションに対応できるマルチな能力を持っている。彼の特徴を活かし、チームに最も貢献できる位置を見出していきたい』と述べ、新シーズンにおける彼のユーティリティ性に大きな期待を寄せています。(via MARCA)
代表10人の合流遅れにシメオネ監督が抱くリーグ開幕への強い危機感
プレシーズン最終盤を戦う中、シメオネ監督の記者会見での表情は非常に深刻なものでした。スペイン代表とアルゼンチン代表がワールドカップ決勝に進出したことを含め、アトレティコからは今夏計10名もの代表選手が大会の最終ステージまで残ったため、開幕直前でありながら重大な遅れが生じているためです。シメオネ監督は『10人もの代表選手がワールドカップの決勝や準決勝まで戦ったことはクラブにとって素晴らしい栄誉だが、その分の休暇が必要となり、未だに全員が揃ってのトレーニングを行えていない。リーグ開幕戦の開幕まであと9日しかないというのに、グループ全体で一度も練習を行うことができず、チームとして戦うことすらできていない。確実に困難に直面する。今からそれを想定し、あらゆる困難を想定して動かなければならない』と語り、厳しいシーズンスタートを予期しています。(via MARCA)
ナウエル・モリーナのローマ移籍合意とクラブが受ける財政的メリット
アルゼンチン代表として世界を制したナウエル・モリーナが、アトレティコを離れてローマへ移籍することが決定的な段階を迎えました。現在、モリーナはイタリアへ渡ってメディカルテストに臨む準備をしており、受診後にローマと4年間の正式契約を締結する見込みです。移籍金は約1700万ユーロとされています。アトレティコが4年前に獲得した際は2000万ユーロを支払っていました。直近のシーズンで徐々にシメオネ監督の信頼を失い、ラ・リーガでの出場機会を大幅に減らしていたモリーナの売却は、アトレティコにとって極めて大きな給与上限(サラリーキャップ)の緩和という恩恵をもたらします。これにより、クラブは今夏に新たに獲得した新戦力たちの選手登録手続きを無事に進めることができるようになり、深刻だった財政的制約の克服に一役買う形となりました。(via Estadio Deportivo)
クラブを去った7人の放出選手とマルコス・ジョレンテのバックアップ問題
今夏の移籍市場におけるアトレティコの人員整理は、ナウエル・モリーナの退団決定を含めて合計7人目となりました。これまでにチアゴ・アルマダ(リバープレート)、ジュリオ・ディアス(セビリア)、アントワーヌ・グリーズマン(オーランド)、ラングレ(ベンフィカへ期限付き移籍)、モルドヴァン(アイディンスポルへ期限付き移籍)、そしてニコ・ゴンサレス(ユヴェントスへ復帰)の6名が退団しており、モリーナが7人目の流出となります。モリーナがローマへ移籍することにより、チームの右サイドバックを務められる純粋なファーストチームの選手はマルコス・ジョレンテのみという極めて手薄な状態となります。シメオネ監督は、スペイン代表で同僚のアレックス・バエナをコンバートして競わせるか、あるいはカンテラの若手であるハビ・ボニャールをバックアップとして引き上げる選択肢を検討しており、市場での緊急の補強も視野に入れつつ、右サイドの防衛ライン再構築を模索しています。(via Estadio Deportivo)
22歳のマルチDFダニ・マルティネスを巡るラ・リーガ3クラブの争奪戦
カンテラで実力を磨き、トップチームのプレシーズンで大きな存在感を示している22歳のDFダニ・マルティネスの去就を巡り、ラ・リーガの複数クラブが熱い視線を送っています。ダニ・マルティネスはセンターバックと左サイドバックを高水準でこなせる守備のマルチであり、プレシーズン中のユナイテッド戦やシティ戦にシメオネ監督から招集され、シティ戦では90分間フル出場を果たすなど非常に高いパフォーマンスを見せました。昨シーズンにはすでにトップデビューも果たしており、この有望な若手に対し、特に左サイドバックの枚数不足に苦しむオサスナのルイス・ミゲル・ラミス新監督が獲得を熱望しています。さらに、デポルティーボ・アラベスやジローナも獲得に動いており、3クラブによる激しい争奪戦が展開されています。アトレティコと2027年まで契約を残す彼の去就は、金曜日のマルセイユ戦に向けた招集メンバー入りを含めて、今後の動きが非常に注目されています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ワールドカップ決勝組の復帰によるフリアン・アルバレスの移籍騒動がマドリードで本格化するなか、モリーナのローマ放出による給与枠確保など、開幕前のアトレティコは激しい人員整理と戦力構築を急ピッチで進めています。シティ戦の敗戦で露呈した戦術的課題を克服し、シメオネ監督が抱く準備遅れの懸念をいかに解消できるかが、直前のマルセイユ戦と開幕戦への鍵を握ります。