会長選挙:リケルメ陣営の猛烈な批判と対抗プロジェクト
対立候補であるエンリケ・リケルメ(COX Energy創業者)は、ポッドキャスト番組「The Wild Project」や「El Hormiguero」、ラジオ局Rac1などに精力的に出演し、現体制を激しく批判している。出馬の経緯について、ペレスがサプライズで選挙を招集した際、パナマとメキシコシティ間のフライト中に大量のメッセージを受け取って決断したと明かした。『本来は2029年の長期プロジェクトとして考えていたが、クラブが売却の危機に瀕しているのを見て、倫理的・道徳的な義務感から立ち上がった』と語っている。
リケルメの批判の矛先は、ペレスの右腕とされるアナス・ラグライに向けられている。『彼はクラブの組織図にいないのに、すべての決定を下している。銀行やファンドと座り、誰を獲得するかを決めている。さらに自身の会社(Key Capital Partners)やスーパーリーグの会社(A22 Sports Management)を通じてマドリードに直接・間接的に請求している。スタジアムの資金調達やSixth Streetのコンサートにも関与している。なぜ彼がバルセロナのパランカ(資金調達)を助け、それで報酬を得ているのか。透明性が全くない』と糾弾した。
FCバルセロナに対しては強烈な敵意を隠さず、『バルセロナがセグンダ(2部)に降格するのを見たい。そうなったら嬉しいし、消滅しても構わない』と断言。ネグレイラ事件についても『審判の副会長に金を払って我々からリーグ戦を盗んだ』と非難し、ペレスがスーパーリーグ構想のためにバルセロナの資金調達(約4億ユーロ)を支援したことを引き合いに出し、『私なら絶対に手を差し伸べず、死ぬまでネグレイラ事件を追求した』と主張した。
クラブの財務状況に関しても、『レアル・マドリードTVは視聴率0.1%なのに4500万ユーロの予算がある。スポーツ以外の役員で100万ユーロ以上の報酬を得ている人間が50人以上いる。通常のトップクラブはスポーツ部門に80%、企業部門に20%の予算を割くが、マドリードは企業部門に55%を費やしている』と無駄遣いを指摘している。また、ペレス陣営がリケルメのプレゼンテーションの司会を務める予定だった有名テレビ司会者を阻止しようと動いたとし、この選挙戦を『トレンチ戦(塹壕戦)』と表現している。
スポーツ部門のプロジェクトとして、リケルメはクラブのレジェンドであるラウル・ゴンサレスをスポーツディレクターに任命すると発表した。これに対しイケル・カシージャスは『ラウルは100%マドリディスタだ。レアル・マドリードにとって良いことなら素晴らしい』と評価した(カシージャス自身はどちらの陣営にも関与していないと明言)。監督候補にはミケル・アルテタ(アーセナル)の名前が挙がっており、モウリーニョの就任はクラブのアイデンティティに合わないと否定している。補強の目玉としてマンチェスター・シティのロドリの獲得を公約に掲げており、『私が会長になれば、ロドリのような選手はレアル・マドリードでプレーする』と断言。これに対しペレスは『代理人から電話があり、リケルメが選手に「ノーと言わないでくれ」と頼み込んでいるそうだ。ロドリを獲得したと言っているが、明らかに合意していない』と一蹴した。リケルメはさらに「El Hormiguero」でアーリング・ハーランドの獲得を発表するのではないかと噂されているが、ジョーク交じりに『最初の補強はダニ・グイサだ』と笑って答える一幕もあった。 (via MARCA / Mundo Deportivo / SPORT / ElDesmarque)