レアル・オビエド
オビエドは生え抜きのミッドフィールダーであるアレックス・カルデロを1部RFEFのカルチュラル・レオネサへ1年間の期限付き移籍で放出しました。カルデロはオビエドのプレベンハミン(下部組織)から一貫して青いユニフォームを着て育ち、2021年にファーストチームでデビュー、1部への昇格メンバーにも名を連ねました。昨季は前半にセグンダのミランデスで18試合1ゴール、冬以降はキプロスのAEKラルナカで13試合1ゴールを記録し、セグンダで通算43試合の出場実績を持っています。また、ウィングのアイセム・ハッサンがスコットランドの名門セルティックへ完全移籍することがほぼ確実となりました。オビエドは当初1000万ユーロ以上の売却額を求めていましたが、選手が契約最終年を迎えていることから、移籍金約600万ユーロで決着する見込みです。ハッサンの前所属であるビジャレアルは40%の権利を保持しているため、この取引により約240万ユーロを回収することになります。中盤では、セウタからフリーで加入したモロッコ人MFユネス・ラハブがプレシーズンマッチのル・アーヴル戦でミドルシュートからゴールを奪うなど素晴らしい適応を見せています。ジュリアン・カレロ監督からは『一貫性とバランスを中盤にもたらし、センターバックを助けながら、クリーンにボールを散らすこと』を要求されており、チームのアンカーとして絶対的な存在になりつつあります。街の子供たちのほとんどがオビエドのユニフォームを着て歩いている光景に、新加入のラハブも深く感動しています。(via AS / SPORT)
CDカステリョン
カステリョンの今季開幕戦はアウェイでのレアル・ソシエダB(サンセ)戦となります。これで3シーズン連続の「北への遠征」となり、過去2シーズンはいぜれも敗戦(1シーズン目はエイバルに1-0で敗れ、Jon Bautistaに2分に得点を許しました。2シーズン目はラシン・サンタンデールに3-1で敗れ、Asier Villalibreに6分、Andrés Martínに36分と84分PK、Camaraに45分に失点しました)を喫しているため、今回こそ3度目の正直での勝ち点獲得に燃えています。チーム内では新加入の国内選手であるイニゴ・コルドバ、アルバロ・マルティン、ファンホ・ニエトがすでに戦術に完全に適応。国外から獲得したロドリゴ・レゴ、アントニオ・ガラ、ヤリ・フラク、デヴィッド・ンザンザ、GKサイピらはまだ適応の段階にあります。イタリア出身のレゴはレバンテとの親善試合(1-3で敗戦)でゴールを決めてアピール。ハムザ・ベラリもプレシーズンで多くの出場時間を確保しています。一方、フラン・カスティージョは負傷で遅れをとっており、イリアス・コスティッチは2025年10月に負傷した膝の十字靭帯断裂からの長いリハビリを今も続けています。また、BチームにはナバルカルネロからFWハイメ・ペレスが2年契約で加入。昨季は28試合6ゴール2アシスト、コパ・デル・レイのヘタフェ戦でデビュー弾を決めた逸材で、ファーストチーム昇格が大きく期待されています。今季の目標は昨季を上回り、プリメーラへの昇格を果たすことです。(via AS / SPORT)
UDラス・パルマス
ラス・パルマスはプレシーズンマッチでカディスと対戦し、1-1で引き分けた後のPK戦を経て勝利しました。この中で、右と左の両サイドバックを高いクオリティでこなし、プレシーズンで主役に躍り出ているバレンティン・ペッツォレシが大きな注目を集めています。彼はアトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダ、さらにペドリを擁するバルセロナといった1部のビッグクラブからスカウトを派遣されて動向を監視されており、開幕のアルバセテ戦での先発が確実視されています。新戦力では、かつてアルベロアの下でプレーし、今夏にカディス戦で早速プレシーズン初得点を決めたFWヘフテ・ベタンコールの合流が明るい材料です。また、180万ユーロで獲得した宮代大聖、エースのサンドロ・ラミレス、ジェセ・ロドリゲス、そしてキャプテンのキリアンらアタッカー陣の連携が磨かれており、守護神ホルカスの売却交渉が進む中でもチームの士気は高いです。セグンダ3位のソシオ数を誇る黄色の熱狂的なサポーターとともに、まずは50ポイントの勝ち点を獲得し、そこからプレーオフ進出という高い壁に挑む青写真を描いています。(via SPORT)
アルバセテ・バロンピエ
アルバセテの新アタッカーであるマリオ・ソベロンが伝統的な背番号9を着用してマドリードの強豪とのプレシーズンマッチで先発デビューを果たしました。しかし、ソベロンは筋肉の違和感からわずか35分で途中交代を余儀なくされました。これは開幕を前にこれ以上のリスクを冒さないための予防措置であり、メディカルスタッフとトチェスポーツディレクターは軽傷であることを強調しています。トチェSDは今夏、決定的な攻撃陣2名の獲得を公約に掲げており、これまでにロベル・ゴンサレス、コーパス、オルトゥーニョ、カルロス・マリーン、およびソベロンを獲得しましたが、さらに強力なFWをあと1人獲得するために動いています。昨季エースだったイヒニオ・マリーンが未だに負傷リハビリ中であるため、ソベロンにかかる得点源としての期待は極めて大きくなっています。なお、昨季活躍したヘフテ・ベタンコールはラス・パルマスへと移籍しました。(via AS)
アルメリア
昨シーズン、25ゴールを挙げて2部得点王に輝いたセルヒオ・アリバスの去就が今夏の最大の関心事となっています。アリバスは1部昇格プレーオフの最終戦でマラガに敗れ昇格を逃したことで退団が既定路線。現在、アヤックス(マドリード出身のミシェル監督が率いる)が獲得に最も強い関心を示しており、さらにマヌエル・ペレグリーニ監督率いるベティスや、多くの1部クラブがレンタルでの獲得を問い合わせています。移籍金は2000万ユーロ近くに設定されており、アリバスがセグンダ開幕戦に出場するかどうかも含めて交渉は佳境を迎えています。また、新加入のコンゴ人アタッカー、ブライアン・シペンガが抜群のスピードと切れ味鋭いドリブルでチームに新しい電気をもたらしています。シペンガはW杯のイングランド戦でも素晴らしい縦への推進力を見せており、チームを悲願のプリメーラ復帰へ導く起爆剤として期待されています。(via Mundo Deportivo)
レアル・サラゴサ
サラゴサの生え抜きFWアドリアン・リソのマジョルカへの完全移籍が決定しました。リソはマジョルカと4年契約を結び、移籍金はサラゴサが当初要求していた額を下回る250万ユーロで合意に達しました。ただし、サラゴサはマジョルカが1部に昇格した際のボーナスおよび将来他クラブへ移籍した際の売却%の一部を受け取る権利を確保しています。リソの移籍にはセビージャ、アラベス、エスパニョール、バレンシアも関心を示していました。一方で、下部組織出身の18歳のEcuador U-17代表MFディエゴ・モンソンがプレシーズンで眩い輝きを放っています。レアル・ソシエダBとの練習試合で後半の30分間プレーしたモンソンは、卓越したビジョンと推進力でサポーターからこの日一番の喝采を浴びました。ファーストチームを率いるイバイ・ゴメス監督は『モンソンは非常に高いレベルにあり、能力、展開力、インテンシティをすべて備えている。間違いなくサラゴサのファーストチームの主力になる怪物だ』と大絶賛しています。モンソンは2029年までの長期契約を結んでおり、サラゴサの未来のリーダーとしての期待を背負っています。(via SPORT / ElDesmarque)
スポルティング・ヒホン
スポルティング・ヒホンは、昨シーズンに72ポイントを稼ぎながらプレーオフを逃したブルゴスとの間でビジャレアルのFWアレックス・フォレスの争奪戦を繰り広げていましたが、フォレスがブルゴスのプロジェクトを選択したため獲得を逃し、急遽新たなFW探しに奔走しています。ニコラス・ラルカモン新監督は今夏すでに9名の選手を補強しており、システム構築を進めています。攻撃の基準点となるフアン・オテロを核に、フィジカルの強さと裏抜けが持ち味のアルゼンチン人FWアレホ・サルコと、ターゲットマンとしての能力に秀でるウルグアイ人FWアンドレス・フェラーリ(現在は怪我のリハビリ中で開幕戦の出場は不透明)が競い合う形。さらに実績のある国内FWを1名加える予定です。ディフェンス面では、コモに完全移籍したカンテラ出身のDFアンドレス・クエンカ(昨季はセグンダで10試合に出場)の再レンタルによる復帰を熱望しており、交渉を続けています。開幕戦は8月17日のCEサバデル戦で、本拠地エル・モリノンには24,000人近くのサポーターが詰めかける見込みです。(via SPORT)
CEサバデル
サバデルはプレシーズン最後の親善試合でオロットに0-3で快勝し、調整を完璧に終えました。フェラン・コスタ監督率いるチームは終始ゲームを支配。この試合の主役となったのはFWミゲレテで、14分に自ら獲得したPKを冷静に決めて先制ゴールを奪うと、30分には素晴らしい絶妙なクロスを供給してジョエル・プリエゴのボレーでの追加点をアシスト。後半開始直後の48分にもミゲレテがこの日2点目となるチームの3点目を決めて試合を決定づけました。試合は相手の Walid Maddebが危険な行為で一発退場となった後もサバデルの一方的な展開となり、新加入のオボルスキーのデビューや、テスト生であるジョアキーニの出場機会もあり、エスクデロも前線で非常にアグレッシブに機能しました。開幕のヒホン戦に向けて、チームの攻撃力と連携は最高の仕上がりを見せています。(via SPORT / Esport3)
CDテネリフェ
テネリフェはアウェイでのエイバルとの開幕戦(Ipurua)に向けて、最終調整段階に入っています。かつてチームを率いたセルベラ監督が今季も指揮を執り、守護神ダニ・マリーン、ディフェンダーのダビド、セサル、ランドズーリ、中盤のファンホ・サンチェス、ナチョ・ヒル、ノエル、そして前線の重鎮エンリック・ガレゴやチャペラといった昨季好成績を収めたベースとなる主力選手7〜8名がそのまま残ってスタメンを張る形。有識者のアローン・ダリアスはテレビの解説で『テネリフェはプレシーズンの仕上がりから見ても、開幕からロケットスタートを切る準備ができている。非常に安定した自信に満ちた戦いを見せるだろう』と絶賛。新戦力10名もチームに素早く溶け込んでおり、過度なプレッシャーがない環境の中で昇格プレーオフ圏内を狙っています。(via SPORT)
ブルゴスCF
ブルゴスは、ライバルであるスポルティング・ヒホンとの激しい争奪戦を制し、ビジャレアルの有望な若手アタッカーであるアレックス・フォレスの獲得を完了させました。昨シーズンはセグンダ史上最高勝点となる72ポイントを獲得しながら、信じられないことにプレーオフを逃すという残酷な結末を迎えたブルゴスですが、今夏の移籍市場でのフォレス獲得により、再びプリメーラ昇格を狙える攻撃陣を形成することに成功。新規プロジェクトの信頼性の高さが、フォレスの決断を後押しした最大の要因とされています。(via SPORT)
レアル・ソシエダB (サンセ)
昨シーズン、セグンダで15ゴールを記録して爆発したGorka Carreraが、レアル・ソシエダのプレシーズンに帯同し、練習試合でもゴールをマークするなど自身の価値を証明し続けています。トップチームのMatarazzo監督やフロントが信頼を寄せる中、カレラは『今季トップチームに残ることが夢だが、もし再びセグンダのSanseでプレーすることになっても、そのハングリー精神は変わらない。昨季の15ゴールを超える16ゴールを決めて、チームのセグンダ残留を自らの得点で絶対に勝ち取る』と力強く決意を語りました。カレラは下部組織のJon BautistaやKarrikaburuの苦境を糧に、元指導者であるアヒレチェのアドバイスを受け、トップチームのエースであるオヤルサバルをお手本として日々更なる成長を誓っています。(via MARCA)
【本日の総括】
今週のLALIGA Hypermotionは、各クラブが開幕に向けて主力の去就問題や選手登録枠の調整を急ぐ中、レアル・サラゴサのリソのマジョルカ移籍合意や、スポルティング・ヒホンを破ってアレックス・フォレスを獲得したブルゴスの動きなど、前線のパワーバランスを大きく揺るがす交渉が活発に行われました。カステリョンやサバデル、テネリフェらがプレシーズンで順調な仕上がりを見せる一方で、アリバスらの移籍先決定を含めた最終盤の動きから目が離せません。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズンから開幕直前というこの時期、各チームの戦術的完成度は『新戦力の適応』と『既存戦術の継続性』のバランスに集約されます。特にオビエドのラハブのように、アンカーとして中盤のバランスを整える役割が明確なチームは開幕から安定した戦いを見せるでしょう。一方で、サバデルやテネリフェのように主力のベースが維持されているチームは、連携面で一歩リードしています。戦術的な成熟度は、個々の能力以上に『誰がどこでボールを散らし、誰が守備の基準点になるか』という役割の明確化が勝敗を分ける鍵となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格という明確な目標を掲げるクラブにとって、この時期の空気感は非常に重要です。昨季の悔しさをバネにするブルゴスが争奪戦を制してフォレスを獲得した動きは、クラブのプロジェクトに対する信頼の証と言えます。一方で、アリバスの去就に揺れるアルメリアや、エースの移籍を経験したサラゴサのように、クラブの顔となる選手の入れ替わりはサポーターの期待値にも直結します。フロントがどれだけ現実的な補強と将来への投資を両立できるか、その姿勢がチームの士気を左右する局面です。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場の最終盤は、単なる戦力補強ではなく『契約の整合性』が問われる時期です。ハッサンの移籍金交渉やリソの売却益確保に見られるように、各クラブは将来的な再販価値やボーナス条項を組み込み、財政的な持続可能性を模索しています。また、若手のレンタル移籍や長期契約の締結は、単なる頭数合わせではなく、数年先を見据えた編成方針の表れです。噂に惑わされず、契約年数や保有権の比率から各クラブの経営的な優先順位を読み解くことが、今季の勢力図を予測する近道となります。