クラブ運営・W杯
バスク政府、アスレティック・クラブ、レアル・ソシエダが連携し、2030年ワールドカップの開催地に関する公式文書をFIFAに提出した。内容は、ドンオスティア(アノエタ)とビルバオ(サン・マメス)を単一の開催地として機能させる要請である。
大会組織から求められる経済的・組織的な莫大な要求に対する負担を減らすため、費用とリソースを両スタジアムで共有する狙いがある。期限内である5月31日(日)に提出されたこの文書では、『市民の利益と幸福を守るため』という理念のもと、単一予算の枠組みでバスクで計4試合(アノエタで2試合、サン・マメスで2試合)を開催する意向が示されている。サン・セバスティアンのホン・インサウスティ市長は、回答を待つ間も極秘裏に交渉と作業を進める姿勢を見せており、FIFAからの正式な回答は年末に予定されている。
(via SPORT)
来季への動き
エルネスト・バルベルデの後任としてアスレティックの指揮を執るエディン・テルジッチ新監督は、来季に向けた夏のプレシーズン計画を急ピッチで進めている。ジョン・ウリアルテ会長やミケル・ゴンサレスSDの大きな期待を背負うドイツ人指揮官は、就任最初の夏において「適応」と「市場(人員整理)」の2点に絶対的な重点を置いている。
テルジッチ新監督の要望により、今夏は海外でのトレーニングキャンプを控え、ビルバオのレサマを拠点とした多数のテストマッチが組まれる予定だ。これは新監督自身がクラブの誇るハイレベルな施設やスタッフにいち早く適応するためであり、同時に大所帯となっている現在のスカッドを身近な環境でふるいにかけ、大幅な人員整理を進めるためでもある。海外遠征を行えば、多数の選手を抱える現状では監督の視界が制限されてしまうという判断だ。
今季のアスレティックは、ニコ・ウィリアムズの契約延長に加え、アイメリク・ラポルテ、ヘスス・アレソ、ロベルト・ナバロの獲得という大型補強を敢行し、チャンピオンズリーグ参戦という大きな期待を背負って開幕を迎えた。しかし結果は惨憺たるもので、4つのコンペティションを並行して戦うことによる疲労、主力の相次ぐ負傷、イェライのUEFA出場停止処分などピッチ外の問題が重なり、クラブ史上最多の敗戦数を記録。降格圏とわずか3ポイント差という歴史的な大不振に陥った。
数ヶ月前、バルベルデ前監督や一部の選手が『まずは残留ラインの42ポイントを達成しよう』と発言して批判を浴びたが、結果的に今季はその数字でも残留は危ういほど過酷なシーズンだった。メンディソローサでの勝利で残留を確定させた際、選手たちが爆発的な喜びを見せたのは、彼らがそれほどまでに極限状態に追い詰められていた証拠である。テルジッチ新監督とフロントは、LALIGAでもトップクラスの高給を誇るこのスカッドが崩壊した原因を徹底的に分析し、再びファンに夢を与えるチームへと立て直す重大な使命を担っている。
(via ElDesmarque)
移籍の噂
アスレティック・クラブが、SDエイバルのBチーム(セグンダRFEF)に所属する19歳の左ウイング、ルーカス・サラスケタの獲得に関心を示している。同選手に対してはレアル・ソシエダのBチーム(サンセ)も問い合わせを行っているが、アスレティックが最も強い関心を寄せている状況だ。
サラスケタはサイドバックなど守備的なポジションにも適応できるポリバレントな能力が高く評価されている。アレビン時代にはレサマの育成組織でプレーしていた経験があり、2018年夏にクラブを離れていたが、再びアスレティックのユニフォームを着る可能性がある。エイバルとの契約は2027年6月まで残っているため移籍金の支払いが必要となるが、当のサラスケタ本人はバスクの2大クラブからの熱視線に対しても冷静な姿勢を保っている。
(via ElDesmarque)
W杯招集・代表
開幕が迫る2026年ワールドカップ(アメリカ・メキシコ・カナダ共催)に出場する全48カ国の登録メンバーにおいて、アスレティック・クラブからは4名が選出されている。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督に選ばれたウナイ・シモン、ニコ・ウィリアムズ、そして今季加入したアイメリク・ラポルテの3名に加え、イニャキ・ウィリアムズがガーナ代表として名を連ねた。スペイン代表に3名を輩出しているのは、FCバルセロナに次ぎ、アーセナルやアトレティコ・マドリードと並ぶリーグ屈指の数字である。
イニャキ・ウィリアムズは、ワールドカップ前の親善試合ウェールズ戦(1-1の引き分け)に後半から途中出場。15分間プレーし、パナマとの初戦に向けて調整を進めている。
(via ElDesmarque / MARCA)
小ネタ
ビジャレアルCFの新監督に就任したイニゴ・ペレスが就任会見の場で、自身のルーツであるアスレティックの文化に触れた。新天地での適応について問われた同監督は、『自分が育ってきたアスレティックやオサスナといったクラブと、ビジャレアルは似た特徴やアイデンティティを共有していると思う。家族的な価値観や犠牲心といった部分だ。だから適応は難しくないはずだ』と語り、レサマで培われた価値観への誇りをのぞかせた。また、若手選手の起用についても『自分がビルバオで家から離れて過ごした経験があるからこそ、トップチームに近づく若手の感情はよく理解できる』と言及している。
(via SPORT / MARCA)
【本日の総括】
2030年W杯のサン・マメス&アノエタ共同開催という画期的な提案が進む一方、ピッチ内ではまさかの残留争いに巻き込まれた今季からの立て直しが急務です。ラポルテらを擁する陣容をテルジッチ新監督がどう再建し、ルーカス・サラスケタら新戦力をどう組み込んでいくのか、激動の夏が始まります。