ルイス・ガルシア・プラサ監督

🕊️ 現在セビージャFCの指揮を執るルイス・ガルシア・プラサ監督が、かつて率いたデポルティーボ・アラベスの熱狂的な名物ファンであり「ババソロのおばあちゃん」として親しまれたアスン・ゴロスペさんの訃報(享年88歳)を受け、追悼の意を表しました。

監督は現在休暇中ですが、自身のSNSに彼女と抱き合う感動的な写真を投稿し、『いつまでも私の心の中に。ババソロのおばあちゃん、安らかに眠ってください』と愛にあふれるメッセージを送りました。クラブの垣根を越えて、彼が赴く土地の文化や人々に深く入り込む人間性を示しています。 (via ElDesmarque)

クラブ売却問題

🏢 セルヒオ・ラモスと投資グループ「Five Eleven Capital」によるセビージャFCの買収交渉は、完全に破談へと向かっています。

ラモスは記者会見を開き、交渉決裂について弁明を行いました。彼は、大株主側との『差額はわずか500万ユーロだ』と主張し、『クラブの将来の実行可能性のために必要』な合意に向け、引き続き交渉を行う用意があると語りました。しかし、カストロ家、アレス家、カリオン家、ギハロ家、そしてデル・ニド・ベナベンテ氏ら大株主側は強硬な姿勢を崩していません。

破談の最大の理由は、ラモス側が土壇場でメキシコの投資家(DMIグループ)を引き入れ、条件を大きく変更したことにあります。当初の合意では、3億7630万ユーロで株式の85%を取得し、8000万ユーロの増資を行う予定でしたが、新提案では買収額を2億2200万〜2億6200万ユーロに減額しつつ、即座に1億2000万ユーロの融資(後に株式転換可能)を行い、ラモス陣営が60〜67%の支配権を握る内容になっていました。これにより、現株主の持ち分は大幅に希薄化されることになります。ラモスは1億2000万ユーロへの増資について『ラ・リーガの推奨によるものだ』と説明しましたが、ラ・リーガの経済管理規則(ファイナンシャル・フェアプレー)上、6000万ユーロを超える増資は選手登録枠の拡大において無意味であり、この主張は事実と異なると指摘されています。

大株主側はすでに別の投資家グループ(7件のオファー)との交渉を進めており、ラモス側との再交渉は不可能と見られています。さらに大株主側は、クラブの機密情報を漏洩したとしてラモス側に対する法的措置も辞さない構えです。

また、小株主連合である「Accionistas Unidos」もこの状況に激怒しています。彼らは、ラモスが新投資家(不動産事業に強いDMIグループ)の計画について質問された際、サンチェス・ピスフアン・スタジアムやシウダ・デポルティーバの不動産投機や売却の可能性を明確に否定せず、沈黙を貫いたことを『非常に疑わしい』と批判しました。同時に、自己利益のみを追求する大株主側に対しても『全てはお金のためだ』と糾弾し、現理事会の辞任、救済委員会の設立、そしてファンが参加できる形での株式増資を強く求めています。 (via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo, ElDesmarque)

クラブのリアルな財政状況

💶 クラブ売却騒動の中で出回った「セビージャが破産寸前である」という悲観的な噂に対し、実際の公式な財務データが明らかになりました。

今季(25/26シーズン)の純損失は約2500万ユーロの赤字となる見込みです(6月中に選手の売却があればさらに赤字幅は縮小します)。しかし、23/24シーズンの8200万ユーロ、24/25シーズンの5400万ユーロの赤字と比較すると、経営改善は確実に進んでいます。

流動性に関しても、手元資金が5000万ユーロあり、さらに過去の移籍金分割払いによる他クラブからの売掛金が4000万ユーロあるため、短期・中期的な資金繰りに問題はありません。また、話題になっていたゴールドマン・サックスからの融資についても、総額は7000万ユーロで、金利10%未満の10年ローンであり、株式への転換権(乗っ取りのリスク)は付与されていないことが確認されました。ラ・リーガ・インパルス(CVC)を除く純金融負債は8800万ユーロにとどまっています。

来季(26/27シーズン)に向けては、3年前から進めている構造改革が完了する予定です。4年前には2億ユーロを超えていたトップチームの人件費を約8000万ユーロまで削減し、その他の運営経費も6100万ユーロから4500万ユーロへ圧縮することで、ついに収支トントン(ブレイクイーブン)を達成できる見通しとなっています。 (via Estadio Deportivo)

SD人事と補強戦略

👔 アントニオ・コルドンの退任に伴い、ホセ・イグナシオ・ナバロが暫定的にスポーツ部門の責任者を務め、今夏の移籍市場を主導しています。

ナバロはスポーツ科学の学位やスポーツマネジメントの修士号を持ち、モンチの下でセビージャでキャリアをスタートさせた後、ビジャレアル、ベティス、オリンピアコスなどでコルドンの右腕としてスカウトや強化部門を担当してきた実力者です。

現在クラブは売却プロセスの真っ只中にあり、新たなサインを登録できるかどうかも不透明な状況ですが、ナバロはルイス・ガルシア・プラサ監督と密に連携し、売却による資金調達、レンタル移籍、フリートランスファーを駆使した「非常に厳しい夏」の補強プランを練っています。 (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)

ジェフェルソン・レルマ

🇨🇴 中盤の補強として、フリーでの獲得を狙っていたコロンビア代表MFジェフェルソン・レルマ(29歳)の獲得は事実上消滅しました。

レルマは所属するクリスタル・パレスでの3年間のプレーを経て退団を望んでおり、セビージャの他にバレンシアやビジャレアルも関心を示していました。セビージャは給与条件や契約年数についてすでに問い合わせを行っていましたが、クリスタル・パレス側が契約をさらに1年延長する一方的なオプションを行使したため、フリーでの獲得は不可能となりました。

プレミアリーグでの高額な給与に加え、移籍金(市場価値は約800万ユーロ)まで発生することになれば、現在のセビージャの財政状況では手が出せません。レルマはコロンビア代表としてワールドカップにも出場予定であり、大会後のさらなる市場価値高騰も見込まれるため、セビージャは別のターゲットを探すことになります。 (via Estadio Deportivo)

アドリア・ペドロサ

🇬🇷 左サイドバックのアドリア・ペドロサ(28歳)に対し、ギリシャのオリンピアコスが獲得に動いています。

オリンピアコスを率いるのは、かつてセビージャを指揮したホセ・ルイス・メンディリバル監督です。彼は2023年10月に解任されるまでの数ヶ月間、ペドロサを指導しており、自身のチームに彼を加えたいと熱望しています。

ペドロサは昨季エルチェにレンタルされており、200万ユーロの買い取りオプションが付いていましたが、エルチェはこれを行使しませんでした。7月1日にセビージャに復帰しますが、チームにはガブリエル・スアソやカンテラ出身の「オソ」が定着しており、ペドロサの居場所は無いと見られています。ペドロサの契約は2028年まで残っており、市場価値は300万ユーロです。オリンピアコスへの売却が実現すれば、クラブの経済状況を少しでも助けることになります。 (via Mundo Deportivo)

オソ

🛡️ 左サイドバックとしてトップチームで存在感を示しているホアキン・マルティネス・ガウナ(通称:オソ、22歳)に対し、フランスのレーシング・ストラスブールが獲得に向けた正式オファーを準備しています。

ストラスブールはチェルシーと同じ「BlueCo」グループの所有であり、攻撃的で若く、クロスやシュートに優れた左サイドバックを探しています。アルゼンチンにルーツを持つスペイン生まれのオソは、同じくストラスブールが狙うウニオン・サンタフェのマテオ・デル・ブランコと並んで、彼らの理想のプロフィールに完全に合致しています。また、ストラスブール以外にもビジャレアルやエスパニョールがオソに関心を寄せています。

一方、セビージャ側は先週、オソの代理人である「AS1」社に対し、現在の2027年までの契約を2030年まで延長し、トップチームでの地位に見合った昇給を含む最初の正式オファーを提示しました。しかし、資金難のクラブにとってオソは大きな売却益(キャピタルゲイン)を生み出せる重要な資産でもあるため、魅力的なオファーが届けば売却に応じる可能性も残されています。 (via Estadio Deportivo)

ラファ・ミル

⚖️ エルチェにレンタル中のFWラファ・ミルが直面している性的暴行容疑の裁判について、バレンシア地方裁判所での審理が完了し、数週間以内(通常2〜8週間)に判決が下される予定です。

約7時間に及んだ公判では、2024年9月1日の未明に起きた出来事について、検察側と弁護側で真っ向から対立する主張が展開されました。検察側はラファ・ミルに対して懲役10年半を求刑していますが、弁護側は合意に基づく関係であったと主張し、それを裏付ける84秒間の2つの動画を証拠として提出しました。

弁護側の主張の鍵となるのは時間軸の矛盾です。動画のメタデータや警備会社の報告書によると、告訴人の女性たちが住宅の外に出て叫んでいたのが午前8時52分頃であり、2つ目の動画が撮影されたのが午前8時48分でした。弁護側は、このわずか6分間の間に、検察側が主張するような「住宅内の異なる場所での独立した2回の暴行、プールとバスルーム間の移動、住宅への出入り、友人同士の口論」を行うのは物理的に不可能であると指摘しています。動画の信憑性や時間記録について、検察側からの異議申し立てはありませんでした。

また、事件のきっかけを作ったとして、ラファ・ミルの友人であるパブロ・ハラにも懲役3年が求刑されています。ミル自身は『裁判に行くのが待ち遠しい。自分の無実が証明されるだろう』と周囲に語っています。 (via MARCA)

GK陣の再編

🧤 来季(26/27シーズン)に向け、セビージャのゴールキーパー陣は根本的な刷新が行われます。

契約満了となるエルヤン・ナイランドの退団に加え、ニューカッスルからレンタル中のオディッセアス・ヴラホディモスも、買い取り条件が高額なため引き留めは不可能です。これを受け、スポーツ部門のホセ・イグナシオ・ナバロは、新たな正GKの獲得に動いており、ビジャレアルのディエゴ・コンデを最優先候補としてリストアップしています。

そして、第2GKにはセビージャ・アトレティコ(Bチーム)で素晴らしいシーズンを送った22歳のカンテラーノ、アルベルト・フローレスを正式に昇格させる方針を固めました。フローレスはこれまでもトップチームに何度も招集(アルメイダ監督下で13回、ガルシア・プラサ監督下で1回)されてきましたが、いよいよトップチームの正式メンバーとして迎えられます。彼はプレシーズンからガルシア・プラサ監督の下で始動し、新加入のGKとポジションを争うことになります。フローレスの契約は2027年6月30日までとなっており、クラブは彼に大きな信頼を寄せています。 (via Estadio Deportivo)

カンテラ戦略

💎 経済的な制約からカンテラ(下部組織)への依存度が高まる中、セビージャは有望な若手選手の契約延長と外部からの引き抜きを積極的に進めています。

直近では、昨夏にCFダムから加入した20歳の右ウイング、エリック・アルカイデとの契約を2028年まで延長しました。彼は当初セビージャC(3部)に加入しましたが、すぐにセビージャ・アトレティコ(1部RFEF)へ昇格し、18試合に出場して存在感を示しました。来季は正式にセビージャ・アトレティコの背番号を背負い、ディエゴ・ガリアーノ新監督(就任見込み)の下でプレーします。

この他にも、セビージャはクラブの未来を担う「2029年世代」として、マヌエル・アンヘル・カスティージョ(U-19スペイン代表)、イブラ・ソウ、エドゥ・アルトサノ、ニコ・ギジェン、ミゲル・シエラ、ブルーノ・ルケ(U-16スペイン代表)、そして現会長の弟であるアルバロ・デル・ニドといった有望株たちと2029年までの長期契約を結んでいます。さらに、U-20ルーマニア代表CBのロベルト・ハラデも2028年まで契約を延長しました。

また、外部からの補強として、ウエスカで際立った身体能力を見せた15歳の長身CBデンバ・ダンソコ(スペインとマリの二重国籍)や、TSKロセスの有望なユースFWダニエル・アルガンサの獲得も事実上決定しています。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

クラブ売却を巡るセルヒオ・ラモスと大株主の対立は修復不可能な段階に達し、クラブの未来は新たな投資家に委ねられることになりそうです。一方で、実際の財務状況は徐々に改善の兆しを見せており、来季の黒字化に向けた予算削減が進行中です。暫定SDのナバロとガルシア・プラサ監督は、限られた資金の中で、ペドロサの売却やオソの契約延長、GKアルベルト・フローレスやエリック・アルカイデらカンテラーノの昇格を軸に、次世代のセビージャの基盤作りに奔走しています。