UDアルメリア
1部昇格を懸けたマラガCFとのプレーオフ決勝第2戦が、ホームのエスタディオ・デ・ロス・フエゴス・メディテラネオスで開催される。用意された18,000枚のチケットはすでに完売し、スタジアムは超満員となる。クラブは午後2時からファンゾーンを開設し、来場者に無料のパエリアやアニメーション活動を提供して決戦前のムードを盛り上げる。また、安全対策として警察の指導の下、両チームのバスとサポーターが交差しないように厳密なアクセスルートの分離が行われている。(via SPORT)
来季に向けた人員整理も進められている。ブルーノ・ランガとフアン・マヌエル・グティエレスの退団が公式に発表された。この動きは、FIFAの新規定によりレンタル放出が最大6人に制限されることが影響している。左SBのブルーノ・ランガは、アゼルバイジャンのFKカラバフへ100万ユーロで完全移籍する。契約期間は3年で背番号は5。2024年冬にシャヴェスからレンタルで加入した後、120万ユーロで買い取られていたランガだが、その後はキプロスのパフォス(このレンタルで20万ユーロの収入)やポルトガルのエストレラ・アマドーラへレンタルされていた。今回の売却により、クラブは初期投資をほぼ回収することに成功した。アレハンドロ・センテジェスが契約満了を迎えたこともあり、クラブは左SBの再編を急務としており、アレックス・ムニョスとポジションを争う候補としてセルヒオ・アキエメやルベン・ドゥアルテの名前が挙がっている。(via AS)
一方、ウルグアイ人FWのフアン・マヌエル・グティエレスは、アルゼンチンのデフェンサ・イ・フスティシアへ180万ユーロで完全移籍する。クラブは将来の売却益の20%を保持する。ダーウィン・ヌニェスの成功に続いて加入したグティエレスだったが、トップチームでの公式戦出場はゼロに終わり、ナシオナルやボストン・リーベルへのレンタルを経て、6年間の在籍に終止符を打つことになった。この売却により、ダヌービオに支払った300万ユーロの大半を回収している。(via AS)
マラガCF
UDアルメリアとの1部昇格プレーオフ決勝第2戦に向け、敵地へ乗り込む。チケットを持たないファンを含め、約4,000人のマラガサポーターがアルメリアへ移動する見込みとなっている。チームバスは午後7時30分頃にスタジアムのトリブナエリアに到着する予定であり、アルメリア側とは完全に分離されたアクセスルートで厳重な安全対策が敷かれている。(via SPORT)
エルチェCF
性的暴行と傷害の罪で8年半の懲役刑(第一審、控訴予定)を言い渡されたFWラファ・ミルに対し、クラブはレンタル契約および労働契約の終了条項を行使したことを発表した。声明はわずか49単語の短いもので、『エルチェCFは、セビージャFCおよび選手と合意していたレンタル契約および労働契約の終了条項を行使した。当クラブはいかなる暴力行為も断固として非難し、司法手続きへの絶対的な尊重を表明する』と記された。シーズン中、クラブは無罪推定の原則に基づいて彼を擁護し続けており、オーナーのクリスティアン・ブラガルニクは将来の売却を見込んで5万ユーロという安価な買い取りオプションの行使を確実視していた。しかし、重要な試合でベンチスタートになるなどシーズン終盤のパフォーマンス低下に加え、今回の有罪判決によりその計画は完全に白紙となった。ラファ・ミルは今季チーム内得点ランキング2位だったが、エルチェを去り、今後はセビージャFCの対応が焦点となる。(via SPORT)
一方で、守備陣の補強は着実に進んでいる。カディスからレンタルされていたバレンシア出身のDFビクトル・チュストの買い取りオプションを行使し、2029年6月まで契約を結んだ。チュストは昨季31試合(先発22試合)に出場し、守備の要として定着。第37節のヘタフェ戦では残留を決定づける貴重な決勝ゴールも決めている。クラブは『将来に向けた競争力のあるブロックの安定と強化』を目的としていると説明しており、ゴンサロ・ビジャール(ディナモ・ザグレブ)、ブバ・サンガレ(ASローマ)に次いで、昨季のレンタル選手から買い取られた3人目の選手となった。(via Mundo Deportivo)
UDラス・パルマス
ルイス・ガルシア監督の下、リーグ戦で73ポイントを獲得し、クラブ史上2番目の好成績で昇格プレーオフに進出したが、マラガに敗れて1部復帰を逃した。失点数はSDエイバルと並んでリーグ最少タイと堅守を誇ったが、ホームのエスタディオ・デ・グラン・カナリアでは監督の采配に対する不満が噴出していた。特に、守備に奔走し11ゴールを挙げたヘセ・ロドリゲスを下げ、無得点・無アシストだったイケル・ブラボを投入する采配には大きなブーイングが飛んだ。さらに、降格が決定していたサラゴサ戦での消極的な試合運びにも批判が集まり、POのマラガ戦では試合終了前に席を立つファンが続出した。観客動員も伸び悩み、デポルティボ戦で25,000人を超えた以外は平均約18,000人にとどまり、シーズンチケット販売数の23,500枚を下回った。クラブはルイス・ガルシア監督の続投を希望し契約延長オファーを出しているが、本人は回答を保留しており、マジョルカの新監督候補としても名前が浮上している。(via SPORT)
レアル・オビエド
1部(LALIGA EA SPORTS)復帰へ向けて、フリアン・カレロを新監督に迎え、素早い動きを見せている。すでにパブロ・サエンス、ユネス・ラチャブ、ハコボ・ゴンサレス、アイサル・アフメドの4選手の獲得を決定しているが、さらなる補強を目論んでいる。中盤の強化として、ヘタフェのハビ・ムニョスとアレックス・サンクリスの獲得を狙う。ハビ・ムニョスはかつてフアン・アントニオ・アンケラ監督時代にオビエドでプレーした経験がある。一方のアレックス・サンクリスはヘタフェで先発5試合・700分と出場機会に恵まれていないが、2028年までの契約が残っており、ホセ・ボルダラス監督の下でポジションを争うか、オビエドで出場機会を求めるかの決断が迫られている。(via ElDesmarque)
さらに、エスパニョールの若手であるラフェル・バウザ(21歳)とハビ・エルナンデス(22歳)の動向も追跡している。両選手は昨季CDミランデスへレンタルされて中盤で活躍しており、エスパニョールのモンチSDに対して獲得の問い合わせを行っている。両者ともに2028年までの契約があり、再び2部リーグへレンタルされる可能性が高い。(via ElDesmarque)
CDカステリョン
パブロ・エルナンデス監督との契約を2029年まで延長し、ボブ・ブールガリス・オーナーの厚い信頼を示した。昨季、降格圏に沈む第6節で就任しながらも、20勝10分7敗の成績でチームを立て直し、昇格プレーオフに進出させた手腕が高く評価されている。POではアルメリアに惜しくも敗れたが、リーグ屈指の低予算チームでありながら、攻撃的で大胆なプレースタイルを定着させた。今季は彼が最初から指揮を執る初のプレシーズンとなる。(via Marca)
その一方で、チームの躍進を支えた主力MFアレックス・カラトラバの引き留めは極めて困難な状況だ。25歳のカラトラバは昨季43試合に出場し、15ゴール8アシストを記録。エスパニョールのモンチSDが獲得に向けて猛烈なアプローチをかけており、セルタ、デポルティボ、オサスナといったクラブも強い関心を寄せている。2部残留により、彼の契約解除金は1000万ユーロから500万ユーロ(市場価値は400万ユーロ)に減額されており、移籍は時間の問題と見られている。(via ElDesmarque)
レアル・サラゴサ
昨季Primera RFEF(3部)へ降格するという悪夢を受け、ラロ・アランテギSDの下で26選手を放出する大改革を敢行している。イベルカハ・エスタディオでは新加入5選手のプレゼンテーションが行われた。ナスティックからフリーで加入したウイングのジャウメ・ハルディ(3年契約)、カディスからフリーで加入の左SBラウル・ペレイラ(4年契約、カディスが保有権の一部を保持)、アレナス・デ・ゲチョからフリー加入のGKアナルツ・ペーニャ(イバイ・ゴメス新監督の要望)、シェリフ・ティラスポリ(モルドバ)から加入のナイジェリア人MFピーター・アデモ(4年契約)、セウタから加入の地元出身MFルベン・ディエス(2年+1年オプション)が新たな顔ぶれとして披露された。(via SPORT)
クラブは有望な若手の流出を防ぐため、『貯金箱契約(contrato hucha)』という新制度を導入した。ビジャレアル、レアル・マドリード、バレンシア、バルセロナなどのビッグクラブからの引き抜きに対抗するもので、契約満了時に設定されたボーナスを一括で支払う仕組み。途中で退団した場合は、その資金が別の若手育成に回される。(via ElDesmarque)
選手放出の動きも活発化している。スロバキア人DFセバスティアン・コサは、スロバキア1部のコシツェへ再びレンタル移籍する見込み。サラゴサは25万ユーロを支払い保有権の50%を獲得していたが、期待された成長が見られず、約10万ユーロの年俸を削減するための措置となる。買い取りオプションを付ける方向でクラブ間調整が進んでいる。(via ElDesmarque)
また、21歳のウイング、アドリアン・リソに対しては国内外から熱視線が注がれている。サラゴサは300万ユーロの移籍金を要求しているが、セビージャは完全移籍ではなくレンタルでの獲得を打診している。ラージョ・バジェカーノ、ヴェネツィア、パルマ、ジェノア、トリノ、オリンピアコスなども獲得を狙っている。オランダやベルギーからのオファーは選手本人が拒否しており、スペイン国内かイタリアへの移籍が濃厚となっている。(via Estadio Deportivo)
コルドバCF
シーズンチケットの更新キャンペーンが好調な滑り出しを見せている。初日だけで916件の更新手続きが完了した。更新期限は7月11日に設定されており、クラブは昨季記録した17,370人の会員数を維持することを目標としている。この目標が達成された場合、新規入会の募集は行われない。混雑緩和のため、事前予約制(1回の予約で最大4件まで)や公式ウェブサイト、専用電話での手続きを導入している。エル・アルカンヘルが来季のプロジェクトの大きな原動力になることが期待されている。(via SPORT)
【本日の総括】
アルメリアとマラガが激突する1部昇格プレーオフは、超満員のスタジアムと厳重な警備体制の中で熱狂の頂点を迎える。一方、来季を見据えた各クラブの動きは非常に活発だ。オビエドが積極的な補強で1部復帰への野心を明確にする中、3部降格という屈辱を味わったサラゴサは、スカッドの総入れ替えと新契約システムの導入で再建を図る。エルチェはピッチ外の問題で戦力を失うアクシデントに見舞われたが、各チームともに財政的制約や引き抜きの脅威と戦いながら、次なるシーズンに向けた基盤作りに奔走している。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
昇格プレーオフという極限の緊張感の中で、各クラブの戦術的成熟度が試されています。特にラス・パルマスの事例は、堅守という結果と、交代策や試合運びに対するファンの期待値との乖離が、いかにチームの求心力に影響するかを物語っています。戦術は単なる配置の妙ではなく、ピッチ上の振る舞いが観客の納得感とどうリンクするかの総体です。来季に向け、カステリョンのような攻撃的スタイルの定着や、オビエドの補強による戦術的オプションの拡充が、リーグの勢力図をどう塗り替えるか注視したいところです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの運営において、ピッチ外の事象がチームの根幹を揺るがすケースが目立ちます。エルチェがラファ・ミルとの契約を即時解除した判断は、クラブの倫理的姿勢とリスク管理の厳しさを示しました。一方で、コルドバのシーズンチケット更新の好調さは、地域密着型のクラブが持つ底力を証明しています。監督の去就やファンの不満といった「空気」は、時に戦力以上にチームの浮沈を左右します。フロントには、結果だけでなく、クラブのアイデンティティをどう守り、ファンと共有し続けるかという長期的な視点が求められています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
FIFAのレンタル規定変更が、各クラブの編成戦略を強制的に変容させています。アルメリアがレンタル選手を整理し、初期投資を回収する動きは、持続可能な経営への転換点と言えるでしょう。また、サラゴサが導入した「貯金箱契約」のような若手流出防止策は、財政難に苦しむクラブにとって一つのモデルケースになり得ます。移籍市場では、契約解除金の減額条項が引き抜きのトリガーとなるケースが多く、選手個人の市場価値と契約条件の整合性をいかに保つかが、編成担当者の腕の見せ所となっています。