【今日のラインナップ】
✅ アスレティック・ビルバオ戦展望 コパ敗退からの再起と過酷な連戦に向けた編成
✅ 若き才能の抜擢 エスパルトとコルテスが遠征メンバー入り
✅ 天敵フリック監督 アスレティック戦全勝の驚異的なデータ
✅ 白熱する選挙戦 ラポルタ会長の主張とフォント陣営の真っ向からの反論
✅ マルク・シリアの戦い 署名集計を巡る異議申し立ての詳細
✅ エリック・ガルシアの視点 フリックとグアルディオラの指導法の違い
✅ バルサ・アトレティクの現在地 ベレッチ監督が語る冬の新戦力の評価
✅ バルトメウ元会長の沈黙打破 横領疑惑の完全否定と法的状況への反論
✅ 伝説と称賛 メッシの歴史的5ゴールとアネルカによるヤマルへの賛辞
✅ カンテラ出身選手たちの現在 アンス・ファティとドロ・フェルナンデスの直近の状況
■【アスレティック・ビルバオ戦展望 コパ敗退からの再起と過酷な連戦に向けた編成】
FCバルセロナは今夜21時、サン・マメスでアスレティック・ビルバオと激突する。コパ・デル・レイ準決勝でのアトレティコ・マドリードに対する敗退のダメージが残る中、リーガ首位の座を確固たるものにするための極めて重要な一戦となる。(via Mundo Deportivo)
指揮官のハンジ・フリックは試合前、『我々の目標はリーガとチャンピオンズを勝つことだ』と断言し、厳しい日程の中で『選手たちを管理し、他の選手たちに自分たちの素晴らしさを証明する機会を与える』とローテーションの必要性を強調した。
チームはコパの代償としてジュール・クンデとアレハンドロ・バルデを左脚ハムストリングの負傷で失い、両名とも約1ヶ月の離脱が確定している。さらにガビ、クリステンセン、フレンキー・デ・ヨングも離脱中だ。ただし、ガビは回復の最終段階にあり、プレーはしないものの遠征には帯同する。また、ロベルト・レバンドフスキは眼窩内壁の骨折を保護するための特製フェイスマスクを着用してピッチに立つ。(via MARCA)
予想されるスターティングイレブンには複数のバリエーションが存在する。一部の予想では、GKにジョアン・ガルシア、ディフェンスラインは右からカンセロ、クバルシ、エリック・ガルシア、ジェラール・マルティン。中盤はペドリが休養し、マルク・カサドとマルク・ベルナルが底を務め、前線にはラミネ・ヤマル、ダニ・オルモ、マーカス・ラッシュフォード(またはハフィーニャやフェルミン)、そして中央にレバンドフスキが入るという見立てがある。(via Mundo Deportivo)
別の予想でも、エリック・ガルシア、クバルシ、ジェラール・マルティン、カンセロの4バックが有力視されており、中盤にはカサド、ベルナル、オルモ、フェルミンが入り、前線はヤマル、ラッシュフォード(またはハフィーニャ)、レバンドフスキという構成が挙げられている。ここ最近ゴールから遠ざかっているフェラン・トーレスはベンチスタートとなる見込みだ。(via SPORT)
サン・マメスでの戦いを終えた後、チームはビルバオに宿泊し、日曜日にはロイウ空港から直接イギリスのニューカッスルへと飛び立つ。火曜日に行われるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦に向けて、現地で2泊する異例の「2 in 1」の遠征スケジュールが組まれている。(via SPORT)
■【若き才能の抜擢 エスパルトとコルテスが遠征メンバー入り】
クンデとバルデの負傷離脱という緊急事態を受け、ハンジ・フリックはカンテラの若き才能をトップチームに引き上げた。チャビ・エスパルトとアルバロ・コルテスの2名が、ビルバオからニューカッスルへと続く長期遠征のメンバーに加わる。(via SPORT)
エスパルトはアトレティコ戦の翌日である水曜日からトップチームの練習に合流し、フィジカルアクティベーションからロンド、ミニゲームまで全メニューを消化している。膝の怪我から完全に回復しており、インサイドでもアウトサイドでもプレーでき、守備のバランス感覚に優れた深みのあるサイドバックとして高く評価されている。
一方、木曜日から練習に加わったアルバロ・コルテスは、バルサ・アトレティクのキャプテンでありリーダー的存在だ。左利きの屈強なセンターバックで、圧倒的なフィジカルと優れたボールの配球能力を兼ね備えている。両選手ともに過去にトップチームの招集経験はあるものの、公式戦デビューは果たしておらず、この過酷な連戦の中でついにその瞬間が訪れる可能性が高まっている。
■【天敵フリック監督 アスレティック戦全勝の驚異的なデータ】
ハンジ・フリック監督にとって、アスレティック・ビルバオは最も得意とする対戦相手である。2024年の夏にバルセロナの監督に就任して以来、フリックはアスレティックとの公式戦5試合すべてで勝利を収めており、勝率100%を誇る。これまでの合計スコアは16得点1失点という圧倒的な数字だ。(via MARCA)
最初の対戦となった2024年8月24日のモンジュイックでのリーグ戦では2-1で勝利。その後、スーペルコパ準決勝で2-0、リーグ戦後半のサン・マメスで3-0、今シーズンのリーグ前半戦では改装されたSpotifyカンプ・ノウの初戦として4-0で圧勝し、1月のスーペルコパ準決勝でも5-0と粉砕している。チャビ・エルナンデス体制の末期にはアスレティック相手に苦戦を強いられていたが、フリックの就任によってその力関係は完全に逆転した。
しかし、指揮官に油断は一切ない。フリックは前日会見で『彼らは最高のチームの一つだ。私は過去の試合にはこだわらない。状況は全く違う。ここはサン・マメスであり、決して簡単な試合にはならない』と相手をリスペクトし、警戒心を緩めていない。
■【白熱する選挙戦 ラポルタ会長の主張とフォント陣営の真っ向からの反論】
3月15日に控えた会長選挙に向け、現会長のジョアン・ラポルタと対立候補のビクトル・フォントによる舌戦が激しさを増している。
ラポルタはビラフランカ・デル・ペネデスで開催された選挙イベントで、自身の任期中の成果を強調した。『デロイト、トランスファーマルクト、モーニングスターズ、さらにはサラ・マルティンやオリオル・アマトのような著名な経済学者、そしてUEFAやLaLigaも、バルサが世界で最も収入の多いクラブの上位層にいると言っている。我々の手腕により、5年前よりはるかに良い状態にあることは火を見るよりも明らかだ』と主張。(via Mundo Deportivo)
さらに、ビクトル・フォントに対して『彼はスポーツプロジェクトを不安定にしようと専念している。デコやアレハンドロ・エチェバリアのような成功を収めているスタッフを中傷し、デマを流している。エチェバリアは私の絶対的な信頼を置く人物であり、LaLigaや連盟との関係構築、そしてダニ・オルモの登録において決定的な役割を果たした』と強く非難。ネグレイラ事件に関するフォントの発言についても『彼の言ったことは容認できない。悪意を持って発言している』と糾弾した。
これに対し、ビクトル・フォントは真っ向から反論を展開している。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
フォントは『バルサの威信を傷つけているのは、友人のダレン・デインに市場価格からかけ離れた5000万ユーロものコミッションを支払うことだ。ナイキの人々もこの金額には驚いている』とラポルタの不透明な資金の流れを告発。また、『人権を蹂躙しているコンゴや、イギリスの逃亡者であるアンドリュー・テイトと関連のあるZKPという企業とパートナーシップを結ぶことこそがクラブの品位を落としている』と厳しく指摘した。
さらに、スタジアムの改修工事についても『より早く、より安くできると言っていたが、実際には遅れており、最終的には最も高くつくことになるだろう』と批判。経済面でも『この任期中に生み出した収益よりも10億ユーロ以上多く支出している。資産の売却と金融のテコ入れによって損失を少なく見せているだけだ。ネイマールが去った2017年以降、クラブは利益を出していない』と現状の財務状況を危険視している。
フォントは自身の公約として、2031年までに収益を16億5000万ユーロに引き上げ、3億ユーロの利益を出す計画を発表。デジタル・オーディオビジュアル事業で年間1億ユーロ、BLM(Barça Licensing and Merchandising)の収益を現在の1億6000万ユーロから3億6000万ユーロに倍増させるという具体的な青図を示し、ダニ・オルモなどのカンテラ出身選手の活躍を称賛しつつ、『緊急の補強は必要ないが、監督が望めば補強できるだけの体制を整える』と約束している。
■【マルク・シリアの戦い 署名集計を巡る異議申し立ての詳細】
選挙戦のもう一つの焦点として、候補者となるための署名集計で落選したマルク・シリアが、カタルーニャサッカー連盟の控訴委員会に対して公式な異議申し立てを行った。(via SPORT)
シリアは合計2844枚の署名用紙を提出したが、選挙管理委員会の検証の結果、有効と認められたのは2247枚にとどまり、立候補に必要な2337枚に届かなかった。
シリア側は『無効とされた署名のうち、単なる形式的な理由で除外されたものが多数ある。選挙人名簿に記載されている会員を特定できるものについては、有効としてカウントされるべきだ』と主張している。具体的には、身分証明書のコピーの欠如、会員番号の未更新、身分証明書の有効期限切れなどの不備は、修正期間を設けて救済されるべきだったと訴えている。
彼は無効とされた用紙の中から379枚を有効と認めるよう要求しており、これが認められれば候補者としての基準をクリアすることになる。選挙は3月15日に迫っており、委員会の決定が急がれている。
■【エリック・ガルシアの視点 フリックとグアルディオラの指導法の違い】
DAZNの番組に出演したエリック・ガルシアは、自身のキャリアに多大な影響を与えた2人の名将、ペップ・グアルディオラとハンジ・フリックについて興味深い比較を語った。(via MARCA)
マンチェスター・シティ時代に指導を受けたグアルディオラについて、エリックは『ペップは戦術的な意味で「ビョーキ」だったよ。彼はあらゆ細部を徹底的に追求していた。彼が監督として達成してきたすべての実績を見れば、それがいかに凄いことかわかるだろう』とその異常なまでの戦術的執着心を表現した。
一方、現在の指揮官であるフリックについては『彼もキャリアの中で無数のタイトルを獲得してきたが、選手との距離感や、彼が伝えてくれる信頼感、そういったものが彼の非常に強い武器であり、すべての選手がそれを高く評価している』と、その人間掌握術とコミュニケーション能力の高さに賛辞を送っている。
また、将来については『監督になりたいと思っている。素晴らしい監督たちに恵まれてきたので、彼らから多くのことを学べるはずだ』と、指導者の道へ進む意欲を明らかにした。
■【バルサ・アトレティクの現在地 ベレッチ監督が語る冬の新戦力の評価】
プリメーラRFEF昇格を目指すバルサ・アトレティクを率いるジュリアーノ・ベレッチ監督が、冬の移籍市場で獲得した4名の新戦力について詳細な評価を下した。(via SPORT)
まずは、オビエド・ベトゥスタから加入し、最初の7試合で5ゴールという驚異的なペースで得点を量産している24歳のストライカー、ホアキン・デルガドについて。『彼には謙虚さがあり、フィジカルも非常に優れ、メンタル的にも非常に強い。我々もチームとして彼を最大限にサポートしている。彼は今、素晴らしい時期を過ごしている』と絶賛した。
18歳のエジプト人ストライカー、ハムザ・アブデルカリムについては官僚的な手続きの問題でデビューが遅れているものの、『ハムザはよく練習しており、適応もしている。色々なことを学びたいという意欲が伝わってくる。デビューの許可が下りるための書類手続きが条件になっているだけだ』と期待を寄せている。
デフェンソールから加入した19歳のウルグアイ人DF、パトリシオ・パシフィコは、左サイドバックとセンターバックをこなす。同じウルグアイ出身のロナルド・アラウホと比較されることについては『そのような比較は頭に浮かばなかったが、パシフィコは我々のダイナミクスにとてもよく適応した。怪我から復帰し、週を追うごとに進歩している。すでに競争できる状態にあるし、ここにいるだけのクオリティを備えている』と評価した。
最後に、アヤックスとヘンクで育った18歳のオランダ人センターバック、ジュウェンスリー・オンステインについては、フベニールAでのデビュー後に違和感を覚えたため調整中だと説明。『フィジカルコーチの管理下で違和感に対処しており、少しずつリズムを掴んでいる。リザーブチームのセッションは非常にインテンシティが高いため、彼が来週には起用可能になるよう進歩しているところだ』と現状を報告した。
■【バルトメウ元会長の沈黙打破 横領疑惑の完全否定と法的状況への反論】
FCバルセロナの元会長であるジョゼップ・マリア・バルトメウが沈黙を破り、自身を取り巻く数々の法的な追及に対して真っ向から反論した。(via Estadio Deportivo)
バルトメウは『私のケースには司法による「迫害」があると考えている。多くの弁護士や一部の裁判官と話したが、皆一様に「スペインでこんなことは起きたことがない、異常だ」と言っている』と自身の置かれた状況の不当性を主張。
さらに『私の理事会では誰も金庫に手を入れてなどいないし、ましてや私自身もだ。それどころか、バルサは我々にお金をもたらすどころか、逆にコストがかかったのだ』と横領や個人的な利益の追求を完全に否定した。
現在ラポルタ陣営が提出したフォレンジック調査に基づき、マルコムの移籍やネイマール事件に関する弁護士費用など約3000万ユーロの不正流用が疑われている件についても詳細に反論。ネイマール事件の弁護士費用170万ユーロについて『私とサンドロ・ロセイの弁護費用は、役員の法的リスクをカバーするためにクラブが契約している保険契約によって支払われたものだ。バルサが直接支払ったわけではない』と説明。また、Espai Barçaの周辺工事に伴うClub Esportiu Laietàへの1500万ユーロの補償金支払いについても、『彼らは4000万ユーロを要求していたが、騒音や迷惑行為の補償として1500万ユーロで合意した。これは工事が2、3年遅れるのを防ぐための正当な措置だ』と自身の経営判断の妥当性を強調した。
■【伝説と称賛 メッシの歴史的5ゴールとアネルカによるヤマルへの賛辞】
3月7日は、バルセロナの歴史において特別な日である。2012年のこの日、カンプ・ノウで行われたチャンピオンズリーグのバイエル・レバークーゼン戦で、リオネル・メッシが大会史上初となる1試合5ゴール(レポーカー)という大偉業を成し遂げた。(via Mundo Deportivo)
25分にシャビのパスからループシュートで先制すると、42分にはイニエスタのパスから個人技で追加点。50分にセスクのパスから再びループ、57分にはこぼれ球を押し込み、84分には左足の強烈なシュートで5点目を奪い、チームを7-1の圧勝へと導いた。当時の指揮官であるペップ・グアルディオラは『私はキャリアを通じて11ゴールしか決めていないのに、彼は1試合で5ゴールを決めた。ディ・ステファノ、ペレ、クライフ、マラドーナがいたが、今は彼だ』と最大級の賛辞を贈った。
また、元フランス代表のニコラ・アネルカがバルセロナを訪れ、現在のバルサの若きエース、ラミネ・ヤマルを大絶賛している。(via MARCA / SPORT)
アネルカはヤマルについて『ラミネは最もスキルの高い選手の一人だ。ゴールを決め、アシストをし、常にピッチ上で何かを創り出している。彼のような選手はもう多くは存在しない。昔はこういう選手がたくさんいたが、今や彼はヨーロッパ、いや世界で最高の才能の一つだ。ベテランからすると、彼のような選手を見るのはとても懐かしく、嬉しいことだ』と語った。
さらに、現在のサッカー界の覇権争いについては『ラミネとエムバペが現在のトップ2だ。これからスペイン代表のラミネとフランス代表のエムバペによる偉大な戦いが続くだろう』と予言。また、アネルカ自身が若き日にPSGからアーセナルへ移籍する際、FCバルセロナへの加入が非常に近かったという過去のエピソードも明かしている。
元レアル・マドリードのイバン・エルゲラも、ポッドキャスト番組内でバルセロナの哲学を称賛している。『バルサが素晴らしいカンテラを持っていることが、彼らのすべてを容易にしている。マドリードはこの点において大いに学ばなければならない。バルサはプレーそのものを非常に大切にしているが、我々はただ勝つことだけを気にかけている。バルセロナでは監督が代わっても、彼らがクラブのスタイルに適応している。カンテラの扱いやその哲学は本当に素晴らしい』と、宿敵の育成とプレースタイルに対するリスペクトを語った。(via MARCA / Mundo Deportivo)
■【カンテラ出身選手たちの現在 アンス・ファティとドロ・フェルナンデスの直近の状況】
バルセロナのカンテラから羽ばたいた選手たちの現状にも動きがある。
モナコにローン移籍中のアンス・ファティは、直近のパリ・サンジェルマン戦(1-3でモナコが勝利)でベンチ入りしたものの、1分も出場機会を与えられなかった。ファティはリーグ・アンで8ゴールを記録しチームのトップスコアラーであるにもかかわらず、セバスティアン・ポコニョリ監督は彼のフィジカルコンディションに全幅の信頼を置いておらず、ふくらはぎの違和感などもあり、絶対的なレギュラーを勝ち取るには至っていない。ベンチスタートからの出場で5ゴールを挙げるなどスーパーサブとしてのデータは優れているが、PSGという大舞台での出番なしは本人にとって厳しい現実となっている。(via SPORT)
一方、そのPSGでは、同じくバルサのカンテラ出身である18歳のドロ・フェルナンデスがリーグ戦で3試合連続となるスタメン出場を果たした。ルイス・エンリケ監督は、ジョアン・ネベスやファビアン・ルイスの中盤の負傷者の穴を埋めるべく、この若きスペイン人MFを積極的に起用している。モナコ戦では60分で交代となったものの、ピッチの中央で多くの動きを見せ、前線のブラッドリー・バルコラと連携してペナルティエリア内に侵入する積極的な姿勢を見せた。シュートの精度にはまだ改善の余地があるものの、ヨーロッパのトップレベルで確かな経験を積んでいる。(via SPORT)
【本日の総括】
コパ敗退の痛手を乗り越え、フリック監督の得意とするアスレティック戦でリーガ首位固めを狙うトップチーム。一方、クラブ外では会長選挙に向けたラポルタとフォントの激しい舌戦や、バルトメウ元会長の反論など、政治的・法的な動きも過熱している。過去のレジェンドの偉業から現在の若きカンテラーノの躍動まで、バルサを取り巻く環境は常に激動の渦中にある。
