アンソニー・ゴードン獲得とストライカー補強戦線
ニューカッスルからアンソニー・ゴードンを獲得し、すでにプレゼンテーションを終えました。移籍金は固定7000万ユーロに変動1000万ユーロが加わる最大8000万ユーロです。デコスポーツディレクターとボージャン・クルキッチがロンドンに飛び、バイエルン・ミュンヘンを出し抜いてわずか24時間で素早く交渉をまとめました。ダニ・オルモは『バルサには最高の選手たちがプレーすべき。ゴードンはチームのレベルを上げてくれる補強だ。ここから彼を歓迎し、スペイン戦以外での良いワールドカップを願っている』とコメントしています。ゴードンは左右のウイングやフォワードでプレー可能で、スピード、打開力、守備への献身性があり、エバートン時代のラファ・ベニテス監督の下で飛躍的に成長し、ハンジ・フリック監督のスタイルに完全にフィットします。
ロベルト・レヴァンドフスキの後釜となるストライカー獲得も最優先事項です。本命はアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスで、選手本人もバルサ移籍を希望しています。しかし、アトレティコは1億5000万ユーロを要求し、売却を拒んでおり、SNSでバルサを揶揄する投稿まで行いました。バルサは1億ユーロから最大1億2000万ユーロまで提示可能ですが、過度なマネーゲームには応じない姿勢です。代替案として、バイエルン・ミュンヘンとの契約が残り1年となっているハリー・ケインが浮上しています。8000万ユーロで交渉可能とみられており、読者アンケートでも49%がケイン、37%がアルバレスを支持しています。ジョアン・ペドロもオプションに含まれています。さらに、ガラタサライのビクター・オシムヘン(ナポリから7500万ユーロで加入し2029年まで契約)が第三者を通じて売り込まれましたが、バルサはフリアン・アルバレスを最優先としており、オシムヘンの獲得は検討していません。また、マンチェスター・シティのベルナルド・シウバについてはフリーでの獲得ですでに合意に達しています。 (via SPORT / Estadio Deportivo)
ダニ・オルモとフェラン・トーレス、ラッシュフォードの去就
ダニ・オルモはマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、アーセナルなどからの関心が報じられていますが、バルサ残留を明言しました。『クレたちは安心していていい。僕の側から言うことは何もない』と語り、フリック監督の下でのプレーを望んでいます。2026-27シーズンから給与改善条項が発動する予定です。バルサの内部環境についても『外から見るととても大きくてすごいけれど、中に入るととても身近で家族みたいだ』と、カルロス・ナバルや理学療法士、用具係を挙げて称賛しました。
フェラン・トーレスは今季21ゴールを記録し、フリック監督の下で9番として完全に適応しています。現在の契約は2027年までとなっており、フリーでの退団を防ぐために今夏に契約を延長する予定ですが、未解決のままワールドカップへ向かうことになりました。
マーカス・ラッシュフォードについては、移籍金を引き下げられればバルセロナに留まる選択肢もありますが、ニューカッスル、アストン・ヴィラ、トッテナム、バイエルン・ミュンヘンからの関心や、マイケル・キャリックが復帰を望むマンチェスター・ユナイテッドへの帰還など、将来は不透明です。本人はカンプ・ノウでのプレーを望んでいます。 (via Estadio Deportivo / SPORT)
アレハンドロ・バルデの序列低下と左サイドバック補強
アレハンドロ・バルデはジョアン・カンセロの加入以降、重要な試合で左サイドバックのレギュラーの座を奪われ、序列が低下しました。クラブはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アストン・ヴィラなどからのオファーを聞く用意があり、代理人のジョルジュ・メンデスも状況を把握しています。しかし、バルデ本人はバルサ残留を最優先しています。
クラブは経験豊富な左サイドバックの獲得を検討しており、レバークーゼンのアレハンドロ・グリマルドが候補に挙がっています。レバークーゼンとの契約が残り1年で、市場価値2000万ユーロのところ、1000万ユーロの移籍金で獲得できる可能性があります。アトレティコ・マドリードも関心を寄せています。もう一つの候補としてチェルシーのマルク・ククレジャの名前もあります。一方で、右サイドバックについてはジュール・クンデが退団する場合の補強が検討されており、ジョアン・カンセロの継続についても交渉中です。なお、センターバックのアレッサンドロ・バストーニについては、インテルが7000万ユーロの価値をつけ放出を拒否したため、バルサは獲得を断念しました。 (via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo / SPORT)
フレンキー・デ・ヨングら主力の市場価値下落
Transfermarktによる最新の市場価値更新で、FCバルセロナのチーム全体の価値が1410万ユーロ下落しました。ラ・リーガ優勝とスーペルコパ優勝を果たしたものの、複数の主力の価値が低下しました。フレンキー・デ・ヨングは1000万ユーロ下落し3500万ユーロ、ハフィーニャも1000万ユーロ下落し7000万ユーロとなりました。ジュール・クンデは500万ユーロ下落の6000万ユーロ、アレハンドロ・バルデは500万ユーロ下落の5000万ユーロ、ジョアン・カンセロは100万ユーロ下落しました。
一方で、ディフェンス陣の若手は価値を上げています。ジェラール・マルティンは1000万ユーロ上昇し3500万ユーロ、エリック・ガルシアは500万ユーロ上昇し4000万ユーロ、ジョアン・ガルシアは500万ユーロ上昇し4500万ユーロとなりました。クラブは、市場価値の低下が著しいマルク・カサドなどの売却も視野に入れています。 (via SPORT)
ラミン・ヤマルとフリック監督がラ・リーガの年間最優秀賞を受賞
18歳のラミン・ヤマルが、ラ・リーガの2025/26シーズン最優秀選手に選出されました。16ゴール11アシストという驚異的な記録を残し、チームメイトのフェラン・トーレスと共にスペイン人最多得点者に贈られるサラ賞も受賞しました。現在はセルタ戦で負傷し回復中ですが、ワールドカップには間に合う見込みです。
ハンジ・フリック監督は2年連続で最優秀監督に選出されました。94ポイントを獲得し、ホームで19戦全勝という歴史的記録を打ち立て、攻撃的で支配的なサッカーを展開しました。
GKのジョアン・ガルシアは21失点でサモラ賞を受賞し、エスパニョール戦でのペレ・ミジャのヘディングに対するセーブがシーズン最優秀セーブ賞に選ばれました。バルサ移籍1年目で素晴らしい活躍を見せ、クラブ史上最高のGKの一人への道を歩んでいます。 (via SPORT)
マルク・カサドの退団決意と若手選手の契約延長
マルク・カサドはバルサ退団を決意しました。フリック監督から来季の出場機会の保証はないと率直に伝えられ、自らクラブを離れる道を選択しました。クラブは2027年までの契約を残す彼の売却を容認しており、ASモナコなどが関心を示していますが、まだ決まっていません。カサドは移籍先の次期監督からの完全な信頼を絶対条件としています。
一方で、17歳のミッドフィルダー、ギジェ・フェルナンデスについて、クラブは彼を戦略的才能と考えています。2027年までの契約を延長する予定で、今夏はトップチームのプレシーズンに参加します。フリック監督が彼をトップチームに残すか、出場機会を確保できるクラブへレンタルするかを判断します。
さらに、16歳のストライカー、ノア・ガルシア(2010年1月22日生まれ)が2029年までの新契約にサインしました。サバデイのU-16にレンタルされて16試合で5ゴールを記録し、今後はフベニルBに加わります。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
マルク・ベルナルのスペイン代表デビューとクラブの歴史的記録
19歳のミッドフィルダー、マルク・ベルナルが、イラク戦に59分まで先発出場し、スペインフル代表デビューを果たしました。これにより、バルサ出身のスペインフル代表選手は147人となり、2位のレアル・マドリード(130人)、3位のアスレティック・ビルバオ(108人)を引き離し、クラブの歴代最多記録をさらに更新しました。ベルナルは『フル代表でデビューできてとても嬉しい。少しずつ良くなっていったし、最初の試合の緊張があったのは普通のこと。幼い頃から夢見ていたことだから、一生忘れない日になる』と喜びを語りました。 (via Mundo Deportivo)
U-12バルサがラ・リーガ FC Futuresで躍動
ポル・コンベジェ監督率いるU-12バルサが、ラ・リーガ FC FuturesトーナメントでグループCを1位で通過し、ラウンド16進出を決めました。ラージョ・バジェカーノ戦ではジョエル・カバネスの2得点で2-1の勝利。バレンシア戦は0-1で敗れたものの、レアル・オビエド戦では12歳でリーグ戦30試合58ゴールを記録し「ラ・マシアのムバッペ」と呼ばれるデスティニー・コシソがハットトリックを達成して5-1で大勝しました。アラベス戦では右利きの左SBマルコ・モジカのゴールで1-0と勝利しました。
チームには3人の特別な左利き選手がいます。背番号5のビエル・チャベスはマルク・ベルナルに似たプレースタイルで、CBと左SBをこなし、精度の高いキックと攻撃参加が持ち味です。背番号8のウゴ・ガルデアノは元選手アポニョの息子で、大会で最も小柄ですが、ラウドルップのようなルーレットを魅せる魔法と創造性、そしてガビのような守備の献身性を併せ持っています。背番号4(または6)のジョエル・カバネスは、素晴らしいキック力を持ち、左SBやMFとしてプレーします。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
プレシーズン日程と韓国遠征中のデコSD
フリック監督率いるトップチームは、7月13日に始動し、医療チェックとフィジカルテストを実施します。7月27日から8月3日まではイングランドのセント・ジョージズ・パークでキャンプを行い、バーミンガム・シティと非公開および公開で親善試合を行う予定です。アルゼンチンでのリーベル・プレート戦やモロッコでの親善試合も計画されていますが、ナイロビでのリバプール戦は消滅しました。ジョアン・ガンペール杯の対戦相手はアヤックスとライプツィヒの可能性が消え、ローマ、ドルトムント、ナポリ、クルス・アスルの4チームが候補となっています。
一方、デコスポーツディレクターとボージャン・クルキッチは、バルサ・レジェンズの試合のために韓国を訪れており、日曜日に帰国する予定です。遠征中も補強に向けた交渉をリモートで進めています。ジョアン・ラポルタ会長は7月1日の就任を待っており、マドリードの選挙の様子を遠くから見守りながらリラックスして会食などをしています。 (via SPORT)
新たなインターナショナル選手の誕生と若手ストライカーの躍進
アロン・ヤーコビシュヴィリ(20歳)が、フィンランド戦に途中出場し、ハンガリーフル代表デビューを果たしました。試合は2-1で勝利し、彼は2つの素晴らしいセーブを見せました。今季はアンドラにレンタルされており、バルサとの契約は2028年まで延長されています。バルサはジョアン・ガルシア(スペイン)、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(ドイツ)、ヴォイチェフ・シュチェスニー(ポーランド)に加え、新たな代表正GKを抱えることになりました。
また、フベニルAで活躍する18歳のエジプト代表ストライカー、ハムザ・アブデルカリムがブラジルとの親善試合に向けて招集されています。モハメド・サラーが代表で彼をサポートしており、エジプト国内での期待も高いです。バルサはアル・アハリから彼を獲得するため、3000万ユーロではなく300万ユーロで買い取りオプションを行使する予定です。
そのほか、ブラジル代表のハフィーニャは、アメリカで行われる親善試合に出場予定です。怪我明けのため、アンチェロッティ監督から多くのプレー時間が与えられる予定です。 (via Mundo Deportivo / SPORT)
クラブのデジタルコレクションとアトレティコへの苦言
クラブはCollectibolと協力し、デジタルコレクティブル「La Generación de Oro(黄金の世代)」のキャンペーンを開始しました。ラ・マシア出身の10選手(ラミン・ヤマル、ガビ、パウ・クバルシ、フェルミン・ロペス、アレハンドロ・バルデ、エリック・ガルシア、マルク・カサド、マルク・ベルナル、ジェラール・マルティン、ダニ・オルモ)のデジタルカードと18金で作られた実物カードが当たる内容となっています。
一方、ラファ・ユステ副会長は、アトレティコ・マドリードがSNS上でバルサのフリアン・アルバレスへの関心やネグレイラ事件について揶揄したことに対し、『非常に趣味が悪いと感じたが、我々は自分たちのことに集中しなければならない。教育は何よりも優先されるべきで、我々は手本を示すべきだ』と苦言を呈しました。さらに『デコはスポーツ計画を明確に持っており、それを維持する』と述べ、補強方針にブレがないことを強調しました。また、バルセロナ大学の敷地内に仮設のアイスリンクをオープンさせました。 (via SPORT)
元バルサ選手オリオル・リエラの告白とテア・シュテーゲンへの関心
オリオル・リエラがポッドキャストでバルサB時代の苦悩を告白しました。彼は『トップチームに上がっても息苦しさを感じて楽しめなかった』と語り、自ら5年のプロ契約を破棄してクルトゥラル・レオネサへ移籍した理由について、『お金を基準にすると悪い決断をする』と振り返りました。
また、トップチームの構想外となっているマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンにはアヤックスが強い関心を示しています。2028年までの契約があり、年俸が移籍の障害となっていますが、アヤックス新監督のミチェルが獲得を熱望しており、双方にとって良い解決策を探しています。 (via SPORT)
【本日の総括】
アンソニー・ゴードンの獲得成功やストライカー補強の動きが活発化する中、カンテラ出身選手の躍進や代表デビューなど明るいニュースが目立ちます。一方で、主力の市場価値下落や退団の動きもあり、クラブは新シーズンに向けた変革の時期を迎えています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
アンソニー・ゴードンの獲得は、フリック監督が志向する強度の高いプレッシングと、縦への推進力を重視した攻撃戦術への明確な適応です。左右両翼をこなし、守備の献身性も兼ね備える彼の加入は、前線の流動性を高めるだけでなく、守備のスイッチ役としても機能するでしょう。一方で、バルデの序列低下や左サイドバックの補強検討は、ビルドアップの出口戦略を見直す意図が見て取れます。個の打開力に依存せず、組織的な連動性を高めるための配置転換が、来季のバルサの鍵を握ることになりそうです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ラ・リーガ年間最優秀賞を独占したヤマルやフリック監督の存在は、クラブが正しい方向へ進んでいる証左です。しかし、アトレティコとのSNSを通じた応酬や、主力選手の市場価値下落といった事象は、クラブが抱える複雑な現状を映し出しています。ラファ・ユステ副会長が強調した「教育と手本」という言葉には、ピッチ外での品格を保ちつつ、デコSD主導の冷徹なスポーツ計画を遂行するという、クラブの強い意志が感じられます。変革期特有の摩擦をどう乗り越えるかが、今後のクラブ運営の焦点となるでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
ゴードンの獲得は、最大8000万ユーロという高額投資ですが、バイエルンとの競合を制したスピード感は評価に値します。注目すべきはストライカー補強の優先順位です。フリアン・アルバレスへの固執と、ハリー・ケインという現実的な代替案の天秤は、クラブの財政規律と戦力強化のバランスを象徴しています。また、カサドの退団や若手の契約延長といった動きは、単なる補強ではなく、年齢構成の適正化とサラリーキャップの最適化を狙った編成の再構築と捉えるべきでしょう。