バルサバス投石事件

クラシコ直前のカンプノウ周辺は、数万人のファンと厳重な警備を敷く警察によって極度の緊張状態に包まれていた。試合に向けてバルセロナの選手たちを乗せたバスがスタジアムに接近した際、信じられない事件が発生した。熱狂した一部のバルサファンが、自分たちが焚いた発煙筒の煙によって視界を遮られ、到着した自チームのバスをレアル・マドリードのバスだと勘違いし、石や様々な物を投げつけたのだ。この誤爆により、バルセロナのバスは車体がへこみ、いくつかの窓ガラスが割れる被害を受けた。その後到着したレアル・マドリードのバスも同様に投石の標的となり、窓ガラスが割れる事態となった。両チームの選手にケガはなく無事にスタジアム入りしたものの、過激な熱狂が引き起こした前代未聞の失態となった。

(via MARCA)

フリック監督の悲痛な夜

クラシコが開催される日曜日の早朝、バルセロナのハンジ・フリック監督の元へ、母親から父親が亡くなったという悲報が届けられた。フリック監督は午前中に選手とフロント陣にこの事実を伝えたが、悲しみをこらえ、リーグ優勝が懸かったクラシコでベンチに座り指揮を執る決断を下した。試合前のカンプノウでは厳粛な1分間の黙祷が捧げられ、フリック監督は涙をこらえながら虚空を見つめ、黙祷が終わるとスタジアム中からの拍手と自分の名前を呼ぶ声に手を挙げて応えた。試合後、見事に優勝を決めた選手たちはフリック監督の元へ駆け寄り、感謝を込めて彼を胴上げした。

フリック監督は試合後のピッチでマイクを握り、『今朝、母から電話で父が亡くなったと聞かされた時、チームには言わない方がいいかと考えた。しかし、我々は家族のようなものだから伝えることにした。彼らの反応は決して忘れない。この素晴らしいチームで働けて本当に幸せだ。今日という日を絶対に忘れない。父が亡くなり辛い日だったが、チームはファンタスティックだった。彼らは全てを出し尽くしてくれたし、私は誇りに思う。』と涙ながらに語り、選手やスタッフに深い感謝を捧げた。この姿勢にペドリは『フリックのために、彼が僕らに与えてくれた全てのために、そして彼が経験した喪失のために、この勝利を捧げたかった。彼のお父さんのために天国へ捧げる。全ては彼のためだ。』と語った。

(via SPORT)