セルヒオ・マルティネスの完全獲得

レアル・マドリードは、ラシン・サンタンデールに所属する19歳のミッドフィールダー、セルヒオ・マルティネスの獲得を正式に完了しました。300万ユーロの契約解除金を支払う形で合流が決定し、契約期間は2030年6月30日までの長期契約となります。

当初はラシンへの期限付き移籍で残留する案も噂されていましたが、このオプションは完全に排除され、即座にマドリーの構造に組み込まれることが決まりました。基本的にはカスティージャ登録となりますが、ジョゼ・モウリーニョ監督がこの移籍に直接関与しており、ファーストチームの練習に日常的に参加する計画が進められています。

マルティネスは185センチの体躯を誇るフィジカルに優れたミッドフィールダーで、正確なパス精度と2列目からの鋭い飛び出しが持ち味です。今シーズンの開幕戦ではビジャレアルを相手にエリア外から見事なゴールを決め、一躍脚光を浴びました。バルセロナやビジャレアル、アトレティコ・マドリードなども関心を示していましたが、最終的にマドリーのプロジェクトを選択しました。ラシンの会長マノロ・イゲラは『セルヒオにラシンへの忠誠心を説く必要はない。彼はここを我が家のように愛している』と、若き才能の旅立ちに対する複雑な胸中を明かしています。 (via SPORT, Estadio Deportivo, Mundo Deportivo, ElDesmarque)

モウリーニョが語るバロンドール論

ジョゼ・モウリーニョ監督は記者会見の場で、2026年のバロンドールにふさわしいのはキリアン・ムバッペであると力強く主張しました。モウリーニョ監督はバロンドールという賞の定義について、非常に独特な持論を展開しています。

指揮官は、バロンドールは単にそのシーズンに大きなタイトルを獲得したからという理由で与えられるべきではないとし、次のように熱弁を振るいました。

『バロンドールは個人として非常に素晴らしい栄誉であり、その選手の歴史に刻まれるものだ。我々のチームにはそうした野心を持つ世界トップレベルの選手が3、4人いる。だが私にとって、バロンドールとはその選手が引退した後に、私たちが永遠にその存在を恋しく思うような人物にこそ贈られるべきものなのだ。私はマラドーナ、ロナウジーニョ、ロナウド、クリスティアーノ・ロナウド、メッシ、ジダン、マテウスといったレジェンドたちを今でも恋しく思っている』

さらに続けて、次のように語り、団体タイトルありきの選考に異議を唱えました。

『チャンピオンズリーグやワールドカップに勝ったというだけでバロンドールを与えるべきではない。もし団体タイトルを称えたいのであれば、チャンピオンズリーグ優勝ならルイス・エンリケ監督に、ワールドカップ優勝ならデ・ラ・フエンテ監督に最優秀監督賞を与えるべきだ。世界最優秀選手はそれとは異なる。彼がこの夏に個人として世界のサッカー史に偉大な足跡を残したことを私たちは知っている。ただ、バロンドールには政治的な思惑が絡むことがあり、そうなると私はあまり好まない。私たちの間で勝手に新しい定義を作る必要はない。最高の選手はすでにここにいるのだ』

これは今夏、ワールドカップにおける歴代最多得点記録(3大会で計22試合22得点)を樹立したムバッペを強力に支持したものであり、チームの絶対的エースに対する最大級の信頼の証と言えます。 (via MARCA, Mundo Deportivo, Estadio Deportivo, SPORT)

カルロス・エスピー移籍の舞台裏

レバンテから獲得した21歳のフォワード、カルロス・エスピーの移籍の裏側について、父親のファンホ・エスピー氏が詳細を明かしました。この移籍は家族にとっても完全に予期せぬ出来事であり、海外への移籍準備を進めていた最中に突然話が舞い込んだとのことです。

移籍合意に至るまでの日々は徹底したかん口令が敷かれ、父親は『本当に過酷だった。誰にも一言も話してはならず、自分の母親や兄弟にすら沈黙を守り続けなければならなかった』と、当時の精神的な負担を振り返っています。ベルナベウのスタジアムでマドリーの重鎮エミリオ・ブトラゲーニョと夕食を共にしながら、すべての書類が整ってサインができるのを静かに待っていた瞬間は、まるで現実とは思えない光景だったと語ります。

また、バルデベバスに到着した際、モウリーニョ監督がカルロスの腕を掴み、『こっちへおいで』と声をかけ、そのままメディカルチェックへ連れて行き、自ら練習場を案内したという心温まるエピソードも紹介されました。

エスピーはかつて、学業、音楽(オーボエ)、サッカーを両立させる超過酷な生活を送っており、父親から『音楽のことはもう忘れなさい』と忠告された際も、『いや、何が何でもやり遂げる』と答えて最後までやり通したという強靭な精神力の持ち主です。ワールドカップに向けたスペイン代表の予備登録リストにも名を連ねる21歳の逸材は、5年契約という大きな期待を背負い、マドリーでの挑戦にすべてを懸けています。 (via SPORT)

チャンピオンズリーグ詳細日程確定

UEFAから今シーズンのチャンピオンズリーグ・リーグフェーズの具体的な日程とキックオフ時間が発表されました。マドリーの初戦は9月8日の現地時間21時、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのインテル戦となります。この一戦は、かつてインテルを歴史的な3冠(トリプリート)に導き、ベルナベウで欧州王者に輝いたジョゼ・モウリーニョ監督にとって、極めてエモーショナルな古巣対決となります。

第2節は10月中旬にローマとのアウェイゲーム(オリンピコ)が組まれており、これもモウリーニョ監督がかつて率いた古巣との特別な再会となります。さらに、第6節のアウェイでのアーセナル戦(エミレーツ・スタジアム)は、マドリーがこれまで一度も勝ったことがない因縁の相手との戦いとなります。とそしてグループステージ最終節である1月27日は、シャフタール・ドネツクとのアウェイゲームとなりますが、この試合は戦争の影響による移転措置として、ロンドンのスタンフォード・ブリッジで開催されることが決まりました。モウリーニョ監督にとってはかつての自身の「城」とも言えるチェルシーのスタジアムへの帰還となり、不思議な因縁が重なるスケジュールとなっています。リーグフェーズの8試合のうち、アウェイのAEKアテネ戦(現地時間18時45分開始)を除くすべての試合が21時キックオフとなります。 (via SPORT, ElDesmarque, MARCA)

フベニールAのユースリーグ日程発表

レアル・マドリードのフベニールA(ユースチーム)が、今シーズンのUEFAユースリーグにおける対戦スケジュールを確定させました。現王者であるフベニールAは、トップチームがチャンピオンズリーグで対戦する最初の6クラブ(インテル、ローマ、ライプツィヒ、AEKアテネ、PSV、アーセナル)のユースチームと対戦します。なお、第7節と第8節に予定されているLASKおよびシャフタール・ドネツクとのユース年代の対戦は行われません。

スケジュールは9月8日、本拠地エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノにインテルを迎える大一番で開幕します。そして最終戦は12月9日、ロンドンに遠征してアーセナルのユースチームと戦う予定です。 (via Mundo Deportivo)

ピタルチへ贈られたモウリーニョ流の忠告

ジョゼ・モウリーニョ監督は、19歳の期待のカンテラーノ、チアゴ・ピタルチの能力を高く評価し、今夏の他クラブからのオファーをすべて拒否してファーストチームに留める決断を下しました。

モウリーニョ監督はピタルチについて『チアゴの才能を考えれば、下部組織が所属するカテゴリーでプレーさせるレベルの選手ではない。彼は完全にファーストチームの選手であり、私は彼のクオリティを非常に気に入っている。怪我から回復すればすぐにチームの重要な戦力としてプレー時間を得ることになるだろう』と絶賛しました。

しかし、その直後に監督が見せたユーモアが、バルデベバスの記者会見場を大爆笑の渦に巻き込みました。モウリーニョ監督は笑顔を交えながら、若き逸材に対して次のように語りかけました。

『ただ、一つだけチアゴに言っておきたいことがある。彼の脚の筋肉の細さは、現在の私の脚とまったく同じレベルだ。だから、これからハードなトレーニングを積んで、筋肉をあと2キロは増量してもらわなければ困る』

愛のある、そして誰もが笑顔になるこのユーモラスなアドバイスは、モウリーニョ監督がいかにピタルチの将来を期待し、密にコミュニケーションを取っているかを示しています。 (via Mundo Deportivo, SPORT, MARCA)

古巣対決を前にしたドトールの葛藤

マドリーの育成組織「ラ・ファブリカ」で育ち、現在はマラガで主力として活躍するカルロス・ドトールが、日曜日のサンティアゴ・ベルナベウへの凱旋を前に、古巣に対する正直な胸の内を語りました。

ドトールはマドリー時代にカスティージャで4シーズンを過ごし、トップチームの練習や招集にも数回参加した経験を持っていますが、当時を振り返ってこのように吐露しています。

『向上心を持って日々練習に取り組んでいたが、自分がファーストチームで成功できるとは一度も思わなかった。実際に彼らトップチームの選手たちと一緒に練習を始めると、フィジカル面だけでなく技術面において、あまりのレベルの違いに驚愕した。自分自身が技術的にそのレベルに達していないことは痛いほど理解していたし、彼らは世界最高の集団だった。当時の自分は、彼らとは何光年も離れた場所にいると感じていた』

ドトールは、ベルナベウでのプレーが『夢の舞台であることは間違いない』としつつも、世界最高のクラブで生き残ることの過酷さをプロの視点から冷静に分析しています。カスティージャ時代の盟友たちとの対決も含め、今回の帰還は彼にとって特別な一戦となります。 (via Mundo Deportivo)

ベリンガムが手にした完全なる自由

過去2シーズン、自身の本来のクオリティを下回るパフォーマンスに苦しんでいたジュード・ベリンガムが、今シーズンの好スタートとモウリーニョ監督の戦術について語りました。ベリンガムは開幕節のエスパニョール戦でヘディングゴールを決め、続くレアル・ソシエダ戦でも2つの見事なアシスト(ムバッペとヴィニシウスへ供給)を記録し、完全復活の兆しを見せています。

公式メディアのインタビューに対し、ベリンガムは自身の新しい役割について次のように語りました。

『ピッチの上で、再びとても自由だと感じられている。自分がいつポジションを下げ、いつ前線に留まり、いつエリア内に侵入すべきかを自分の判断で決められる。このポジションこそが自分のポテンシャルを最大限に発揮できる場所であり、このようなプレーを許可し、信頼してくれている監督には本当に心から感謝している』

また、今夏の補強選手たちの適応力についても非常に好意的に述べています。

『新しく入ってきた選手たちは、人間としても選手としてもグループに素晴らしい好印象を与えてくれた。マドリーという計り知れないプレッシャーがかかるクラブで、新しい監督やスタッフのもとでスタートを切るのは簡単ではない。だが彼らは何の問題もなく順応しており、彼らが仲間になったことは大きな喜びだ』 (via Mundo Deportivo)

代表ウィークへの強い懸念

マドリーが連勝で勢いに乗る中、モウリーニョ監督は9月に控える代表ウィーク(インターナショナルマッチウィーク)に対して、強い警戒心と懸念を抱いていることを記者会見で告白しました。

モウリーニョ監督が最も心配しているのは、過密日程による疲労よりも『代表に招集されながら、試合に出場させてもらえない選手たち』の存在です。

指揮官は次のようにその胸中を明かしました。

『代表に行ってピッチに立って戦う選手たちについては、そこまで心配していない。私が本当に恐怖を感じ、最も懸念しているのは、代表に合流しながらも全くプレー時間を与えられない選手たちだ。彼らはクラブで築いてきた日々のトレーニングの素晴らしいサイクルやコンディションのバランスを完全に崩してしまい、クラブに戻ってきてから数週間後に筋肉トラブルなどの怪我を引き起こす原因になる。ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督とは良好な関係にあり、常にデータをやり取りできるので問題ないが、信頼関係や友情がない他の代表監督に3週間も選手を預けることはクラブにとって非常にデリケートで難しい問題だ』 (via Estadio Deportivo, MARCA, SPORT)

ディオマンデの起用方針と左サイドバック指名

ジョゼ・モウリーニョ監督は、次戦のマラガ戦を前に、選手起用や最近のメディアによるメンバーリークに関する自身のスタンスを明確にしました。

まず、ライプツィヒから今夏加入した若き期待のディフェンダー、ヤン・ディオマンデについて、モウリーニョ監督は慎重にステップアップさせる方針を崩していません。

『彼は今夏の移籍をめぐる不透明な状況のせいで難しい夏を過ごした。ライプツィヒで十分なトレーニングを消化できていなかったため、マドリー加入当初はフィジカルの基礎ができていなかった。焦らずに一歩一歩進めている。ソシエダ戦でも短い時間ながら素晴らしいフェイントを見せてくれた。マラガ戦で仮にスタメンで起用しなかったとしても、必ずベンチから投入する予定だ。彼は日々、高いレベルで戦う準備を整えつつある』と語りました。

また、先発の左サイドバックについては、開幕から好調なマーク・ククレジャの起用を明言しました。

『明日はククレジャが先発する。アスタ(アルバロ・カレラス)も非常に素晴らしいプレーを見せてくれているが、明日はベンチスタートだ。もしククレジャが70分頃にガス欠になれば、カレラスがスムーズに交代で入る。これこそが我々のチームの選手層の厚さを示している』と説明しています。

さらに、メディアによる先発リークについて問われると、以下のように語り、余裕の表情を見せました。

『試合の1時間半前まで相手に我々のスタメンが知られない方が、当然望ましい。しかし、前日にメンバーが漏れたからといって、それが致命的なドラマになるわけではない。本当に困るのは、3バックを採用したり、エスピーとキリアン(ムバッペ)をツートップで同時に並べるような、構造的な奇襲プランが事前に相手に漏れてしまうことだ。ククレジャとカレラスのどちらが先発かという程度の違いは相手の準備を崩すものではない。むしろメンバーが漏れなかった場合は、選手やドクター、用具係の誰も口を滑らせなかったという良いチームワークの証明になる』

また、土曜日の午前中にはマラガ戦に向けた最終調整を終え、その後バルデベバスのクラブ施設で選手とスタッフ全員による食事会を行いました。その後、多くの選手たちは一度自宅に戻りましたが、モウリーニョ監督、そしてカルロス・エスピーとマーク・ククレジャの3人は自宅に帰らずにバルデベバスの敷地内にある選手寮にそのまま留まって夜を明かしています。 (via SPORT, MARCA, Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)

マラガ戦の最新招集リストと負傷者情報

マドリーは、日曜日の17時にサンティアゴ・ベルナベウで行われる第3節マラガ戦に向けた招集メンバー23名を発表しました。前節からの唯一の変更点として、第3ゴールキーパーにセルヒオ・メストレに代わってハビ・ナビャロが招集されています。

現在もチームは7名もの負傷者を抱えており、彼らは全体練習から外れてバルデベバスで個別調整を続けています。

その中で、エデル・ミリトンは土曜日のメディア公開時間中、練習場の外周を軽快に走る姿が確認されました。左太もも裏の近位二頭筋腱の手術からリハビリ中のミリトンは順調に回復プロセスを進めていますが、実戦復帰まではまだ1ヶ月程度を要する見込みです。

また、腱炎からの回復を図るエンドリックは最も復帰が近く、指揮官はベティス戦またはチャンピオンズリーグ初戦のインテル戦での合流を示唆しています。オーレリアン・チュアメニについても徐々に復帰へ近づいていますが、モウリーニョ監督は再発防止のため無理をさせず、忍耐強く完全復活を待つ考えです。残るロドリゴ、ラウル・アセンシオ、フェルランド・メンディ、チアゴ・ピタルチについても引き続き個別メニューでの調整を継続しています。

なお、対戦相手のマラガもフェルナンド・カレロ、ディエゴ・ムリージョ、アドリアン・ニーニョ、アーロン・オチョアが欠場し、ムサ・ディアラが直前まで出場不透明という状況で、最大5名もの主力を欠いてベルナベウに乗り込みます。

招集メンバーの一覧は以下の通りです。

ゴールキーパー:クルトワ、ルニン、ハビ・ナビャロ

ディフェンダー:アレクサンダー・アーノルド、ダンフリース、ルイセン、コナテ、リュディガー、ククレジャ、カレラス、マリオ・リバス

ミッドフィールダー:ベリンガム、カマヴィンガ、バルベルデ、アルダ・ギュレル、ベルナルド・シウバ、セステロ、アレクシス・シリア

フォワード:ヴィニシウス、ムバッペ、カルロス・エスピー、ブラヒム・ディアス、ヤン・ディオマンデ

予想されるスタメン:クルトワ、ダンフリース、コナテ、ルイセン、ククレジャ、バルベルデ、ベルナルド・シウバ、ベリンガム、アルダ・ギュレル、ムバッペ、ヴィニシウス (via SPORT, ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)

【本日の総括】

モウリーニョ新体制が非常に順調な滑り出しを見せる中、若き大器セルヒオ・マルティネスの獲得決定、ムバッペへの絶対的信頼、そして詳細なCL日程の確定など、ピッチ内外で極めてエネルギーに満ちた最新ニュースが揃いました。負傷者対応や代表ウィークの調整といった課題を指揮官がどうコントロールしていくのか、今後の戦いぶりに大注目です。