ラ・リーガ最終節:エスパニョールと1-1のドローで10位フィニッシュ

ペジェグリーノ・マタラッツォ監督率いるレアル・ソシエダは、ラ・リーガEAスポーツ第38節(最終戦)を敵地RCDEスタジアムでエスパニョールと戦い、1-1の引き分けでシーズンを終えました。すでにコパ・デル・レイ(国王杯)決勝でアトレティコ・マドリードを破り、来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得しているラ・レアルにとっては消化試合でしたが、リーグ戦を良い形で締めくくることが求められていました。最終的なリーグ順位は勝ち点46で10位となりました。もしこの試合で勝ち点を取れていなければ、昇格シーズンの2010-11シーズン(勝ち点45)に並ぶワースト記録になるところでした。

試合は序盤からエスパニョールがアグレッシブに攻め込み、ラ・レアルのディフェンス陣を脅かしました。9分にはセルヒオ・ゴメスが抜け出したジョフレを倒してイエローカードを受け、一歩間違えればレッドカードという危険な場面もありました。しかし、ルカ・スチッチのボレーやジョブ・オチエングの仕掛けで徐々にリズムを掴むと、28分に先制に成功します。左サイドでボールを受けたセルヒオ・ゴメスがダイレクトで正確なクロスを送り、ニアポストに走り込んだオッリ・オスカルソンがストライカーらしい見事な動きで合わせてネットを揺らしました。

後半開始直後にもオスカルソンが追加点を狙いますが、相手DFルベン・サンチェスにゴールライン上でクリアされてしまいます。その後はエスパニョールの反撃を受け、急遽先発したGKウナイ・マレーロがペレ・ミジャの至近距離からのボレーやジョフレとの1対1を驚異的なセーブで防ぎ続けました。しかし65分、ペレ・ミジャの芸術的なシャペウ(浮き球フェイント)からのパスを受けたロベルトに同点ゴールを許してしまいます。終盤にはマタラッツォ監督がアイヘン・ムニョス、アリツ・エルストンド、ミケル・オヤルサバルらを投入して勝ち越しを狙い、スチッチがGKと1対1になる決定機もありましたが決めきれず、そのまま1-1でタイムアップを迎えました。

(via MARCA)

アレックス・レミロがアップ中に負傷:W杯代表発表直前の悲劇

試合開始直前に予期せぬトラブルが発生しました。先発出場が発表されていたGKアレックス・レミロが、ピッチでのウォーミングアップ中に右ふくらはぎに強い痛みを訴え、急遽ロッカールームへと退きました。このため、ウナイ・マレーロが代わりに先発のピッチに立ち、下部組織のフォルガドがベンチに入ることになりました。

この負傷は、単なる1試合の欠場以上の重みを持っています。わずか2日後の月曜日に、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督がワールドカップに向けたスペイン代表の最終メンバーを発表する予定となっており、レミロはバルセロナのジョアン・ガルシアと代表枠を激しく争っている最中でした。この不運なタイミングでの怪我により、彼の大舞台への出場に暗雲が立ち込めています。

(via Mundo Deportivo)

エスパニョール戦の選手評価:マレーロとオスカルソンが高評価

最終戦に出場した選手たちの評価です。

ウナイ・マレーロ (7.5):急な先発ながら、ペレ・ミジャのシュートをハンドボールのGKのようなセーブで防ぐなど、奇跡的なパラードを連発。失点場面はどうすることもできなかった。

ジョン・アランブル (5.5):持ち前の激しさを保っていたが、守備の機会は少なかった。

ルケン・ベイティア (6):エリア内の守備で信頼できるプレーを見せた。

イゴール・スベルディア (5.5):前半に同点を防ぐ見事なカバーリングを見せたが、失点シーンではペレ・ミジャのフェイントにしてやられ、最後は疲労困憊だった。

セルヒオ・ゴメス (6.5):序盤のイエローカードはヒヤリとさせたが、ピンポイントのクロスで先制点をアシストした。

ベニャト・トゥリエンテス (4):試合を通して徐々に存在感が消え、終盤のパフォーマンス低下が目立った。

ヤンヘル・エレーラ (5.5):序盤は非常にアクティブだったが、警告を受けてから勢いが落ちた。

カルロス・ソレール (6):中盤のクリエイティブなエリアで質の高さを示した。

ルカ・スチッチ (6):攻撃面で広く動き回り、後半にはあわや2点目という素晴らしい個人技を見せた。

ジョブ・オチエング (6.5):スタメン抜擢に応え、若者らしい大胆さとふてぶてしさをプレーで体現した。

オッリ・オスカルソン (7.5):ストライカーらしい動きでニアポストに飛び込み、GKに防ぐ隙を与えない見事な先制弾。今季リーグ戦9ゴール目を記録。

パブロ・マリン (4):途中出場したが、オチエング以上のインパクトは残せなかった。

アイヘン・ムニョス (5):エスパニョールの猛攻のなかでしっかりと立ち塞がった。

ミケル・オヤルサバル (5.5):後半途中から出場したがゴールは奪えず、今季15ゴールでストップ。スペイン人得点王(サラ賞)を惜しくも逃した。

(via ElDesmarque)

アリツ・エルストンドが退団:チュリウルディンでのラストマッチ

後半77分からアランブルに代わってピッチに入ったDFアリツ・エルストンドにとって、これがチュリウルディン(青と白)のユニフォームを着て戦う最後の試合となりました。長年にわたりクラブに貢献し、通算313試合に出場した生え抜きのディフェンダーは、先週のアノエタでのホーム最終戦ですでにファンから感動的な別れを告げられており、このエスパニョール戦をもってレアル・ソシエダでのキャリアに終止符を打ちました。

(via ElDesmarque)

マタラッツォ監督のコメント:笑顔での締めくくりとチームへの苦言

ペジェグリーノ・マタラッツォ監督は、試合に向けてチームの現状と課題について率直な思いを語っていました。コパ・デル・レイ優勝後のリーグ戦7試合で勝利がない状況に触れ、次のようにコメントしています。

『たった1試合でこれまでの感触を完全に変えることはできないかもしれないが、勝って笑顔でシーズンを終え、自分たちは良いチームだと思いながら終えることができれば最高だ。明日はそうやって終えるための最後のチャンスだ。私は勝ちたい。30分だけではなく90分間を見たい。チームが最高のレベルで90分間競争するのを見たいのだ。ここ数週間、チームにとってそれは簡単ではなかったが、将来このようなことが再び起こってほしくない。ほんの1ヶ月前、私たちは祝杯を挙げており、信じられないようなサッカーをしていた。だからこのチームにはそのクオリティがある。おそらくリーグ戦のここ6、7試合ではそれを示すことができなかったが、我々の中には確実にそれが存在しているのだ』

(via ElDesmarque)

移籍市場の噂:新ストライカーとDFの補強候補

来季のUEFAヨーロッパリーグを含めた過酷なシーズンに向けて、クラブはすでに補強に動いています。攻撃陣の新たなオプションとして、トゥールーズでプレーする有望なブラジル人ストライカー、エメルソンへの関心が報じられています。さらに守備陣の強化として、ウニオン・ベルリンに所属するセンターバック、ディオゴ・レイテの獲得もリストアップされている状況です。

(via ElDesmarque)

日本人選手関連情報

現在、久保建英をはじめとする日本人選手の出場状況、負傷、監督や現地メディアからの評価、および移籍・契約関連の話題について、新たな情報は入ってきておりません。

【本日の総括】

コパ・デル・レイ王者として臨んだ最終節は、エスパニョールと1-1のドロー。オスカルソンのゴールで先制したものの勝ちきれず、マタラッツォ監督が求めた「笑顔での勝利」とはなりませんでした。レミロの直前の負傷という不運もありましたが、代役のマレーロが奮闘。エルストンドのラストマッチという節目の試合を終え、チームは来季のヨーロッパリーグとさらなる飛躍を見据えて、新たな補強へと動き出しています。