ラ・リーガ最終節 アスレティック・クラブ戦の試合結果と詳細な展開

サンティアゴ・ベルナベウに約80,000人の大観衆を迎え、ラ・リーガ第38節、レアル・マドリード対アスレティック・クラブの試合が行われ、ホームのレアル・マドリードが4-2で勝利を収めた。すでにリーグ優勝を逃し2位が確定している中での消化試合となったが、ファンにとっては多くの別れと感情が交差する特別な夜となった。

アルバロ・アルベロア監督は以下のスターティングメンバーをピッチに送り出した。GKはティボ・クルトワ。ディフェンスラインは右からダニ・カルバハル、ラウル・アセンシオ、ダビド・アラバ、アルバロ・カレラス。中盤にはチアゴ・ピタルチ、フェデ・バルベルデ、ジュード・ベリンガム、フランコ・マスタントゥオーノが並び、前線はゴンサロ・ガルシアとキリアン・ムバッペの2トップという陣容だった。ベンチには、アンドリー・ルニン、アルバロ・ゴンサレス、フラン・ガルシア、アントニオ・リュディガー、オーレリアン・チュアメニ、エドゥアルド・カマヴィンガ、アルダ・ギュレル、ダニ・セバージョス、ブラヒム・ディアス、マヌ・セラーノ、ディーン・フイセンが控えていた。チュアメニとフイセンは前節のセビージャ戦(0-1で勝利)で筋肉に違和感を覚えていたが、無事にベンチ入りを果たした。エデル・ミリトン、ロドリゴ・ゴエス、フェルラン・メンディは負傷のため欠場となった。フアン・マルティネス・ムヌエラ主審が試合を捌いた。

試合開始早々の4分、チアゴ・ピタルチがハウレギサルへの激しいタックルでイエローカードを受ける波乱の幕開けとなったが、主導権を握ったのはマドリードだった。13分、ダニ・カルバハルが右サイドから見事な斜めのパスを前線へ送ると、これに反応したゴンサロ・ガルシアがペナルティエリア内で巧みにボールをコントロールし、右足のインサイドボレーでニアポストを打ち抜き先制点を奪った。ゴンサロにとってこれがトップチームでの初ゴールとなり、スタンドからは大きな拍手が送られた。

続く41分、中盤で躍動するチアゴ・ピタルチが浮き球の絶妙なパスを前線に供給。これを受けたジュード・ベリンガムが胸でコントロールし、左足の強烈なボレーシュートを突き刺して2-0とした。ベリンガムは両腕を広げて喜びを爆発させ、ベルナベウで2試合連続となるゴールを記録した。ベリンガムは20分にジェライへのタックルでイエローカードを受けており、このプレーでジェライは足首を負傷し、ハーフタイムでの交代を余儀なくされた。

前半アディショナルタイムの45+1分、アスレティックが反撃に出る。イニャキ・ウィリアムズの右サイドからのクロスに対し、ラウル・アセンシオがマークを外してしまい、中央でゴルカ・グルセタにボレーシュートを決められ、2-1で前半を折り返した。

後半に入り51分、ペナルティエリア手前でアルバロ・カレラスからのパスを受けたキリアン・ムバッペが、反転から左隅に強烈なグラウンダーのシュートを突き刺し3-1と突き放した。

その後、両チームともに交代枠を使っていく。60分、アスレティックはルイス・デ・ガラレタとウナイ・ゴメスに代えて、イニゴ・レクエとアレクス・レゴを投入。69分にはマドリードがダビド・アラバに代えてディーン・フイセンをピッチに送った。74分、マドリードは3枚替えを敢行。ベリンガム、ゴンサロ・ガルシア、マスタントゥオーノを下げ、ダニ・セバージョス、ブラヒム・ディアス、アルダ・ギュレルを投入した。アスレティックも同じく74分にグルセタに代えてウルコ・イセタを投入した。

82分、ダニ・カルバハルに代わってカンテラーノのマヌ・セラーノがトップチームデビューを果たした。85分にはアスレティックがハウレギサルに代えてミケル・ベスガを投入。

89分、マドリードが試合を決定づける。アルダ・ギュレルのパスを受けたムバッペがディフェンスラインの背後を突き、中央へ折り返す。チアゴがこれに触れた後、最後はブラヒム・ディアスが押し込んで4-1とした。当初はムバッペのオフサイドと判定されたが、VARの介入によりゴールが認められた。ブラヒムはこのゴールを退団するカルバハルとアラバに捧げた。

試合終了間際の91分、イニャキ・ウィリアムズのクロスから、フリーになっていたウルコ・イセタが至近距離からヘディングで叩き込み、アスレティックが意地の1点を返したが、反撃もここまで。4-2でレアル・マドリードが勝利を飾った。

選手たちのパフォーマンスには様々な評価が下された。GKのクルトワは1点目のシュートを防げず、2失点目は味方の守備に見捨てられる形となり5点の評価。先制点をアシストしたカルバハルは有終の美を飾り8点。アセンシオは失点シーンでのマークミスが響き5点。アラバはミスなく守備をこなし6点。カレラスは背後を取られる場面もあったが1対1に強くムバッペのゴールをアシストして6点。チュアメニ不在で深く引いてビルドアップに参加したバルベルデは、攻撃面での影響力は減ったものの守備で奮闘し6点。中盤で躍動し2つのアシストを記録したチアゴ・ピタルチは最高の9点を獲得し、ベルナベウの観客からも大きな支持を集めた。ベリンガムは素晴らしいゴールを決めたものの、相手選手との激しいデュエルが目立ち7点。マスタントゥオーノは試合から消える時間が長く4点と厳しい評価。ゴンサロ・ガルシアはトップチーム初ゴールを決め、来季へのアピールに成功して8点。ムバッペは前半の軽いプレーでブーイングを浴びたが、後半のゴールで払拭し7点。途中出場のフイセンは失点シーンで孤立してしまい5点。今夏退団が濃厚とされるセバージョスと、消化試合のテンションで大きなインパクトを残せなかったギュレルは共に5点。ダメ押しのゴールを決めたブラヒム・ディアスは6点の評価を受けた。

(via Estadio Deportivo)

(via MARCA)

(via ElDesmarque)

ダニ・カルバハル、伝説の終幕となる涙と感動の退団セレモニー

この試合の最大の焦点は、レアル・マドリードに人生を捧げたダニ・カルバハルの最後の雄姿であった。13年間にわたりトップチームでプレーし、6度のチャンピオンズリーグ制覇を含む27個のタイトルを獲得した彼は、パコ・ヘント、ルカ・モドリッチ、ナチョ・フェルナンデス、トニ・クロースに次ぐクラブの伝説である。

試合前のスタメン発表から特別な演出が用意された。メガホンから名前が呼ばれる順番は、通常であればムバッペやベリンガムが最後を飾るが、この日はカルバハルの名前が最後にコールされ、スタジアムは割れんばかりの歓声に包まれた。南スタンドには、『少年の夢、伝説の勝利』というメッセージとともに、2004年5月12日にアルフレド・ディ・ステファノと共にバルデベバス(シウダード・レアル・マドリード)の礎石を置く、金髪の少年時代のカルバハルを描いた巨大なティフォ(横断幕)が掲げられた。

試合中もカルバハルは高い闘争心を見せ、13分には見事なパスでゴンサロの先制点をアシストした。そして82分、マヌ・セラーノとの交代を告げるボードが掲げられると、時間は止まった。レアル・マドリードの選手たちだけでなく、アスレティック・クラブの選手たちも歩み寄り、花道を作って偉大なキャプテンを送り出した。フアン・マルティネス・ムヌエラ主審も拍手を送る中、カルバハルはフェデ・バルベルデの腕にキャプテンマークを巻き付け、熱い抱擁を交わした。

ピッチを去る際、チームメイトやアルバロ・アルベロア監督、そしてスペイン代表の盟友であるウナイ・シモンやアイメリク・ラポルテと抱擁を交わした。サイドラインには妻と子供たちが待っており、家族の姿を見たカルバハルはこらえきれずに涙を流した。

試合終了後、スタジアムが静まり返る中、ピッチの中央に立ったカルバハルはマイクを握り、涙ながらにファンやクラブへの愛を語った。

『本当に感動しています。まず最初に、フロレンティーノ・ペレス会長に感謝したいと思います。ドイツから私を連れ戻してくれたのは彼であり、彼のおかげで多くのものを勝ち取ることができました。あのサイドラインで膝の重傷を負ってから24時間後、彼は一瞬の迷いもなく私の契約延長を決断してくれました。心から感謝しています』

『今のチームメイトたちにも感謝します。この2シーズンは決して簡単なものではありませんでしたが、私たちは必ず再び勝ちます。私たちはレアル・マドリードであり、歴史が示すように、必ず立ち上がるのですから』

『クリスティアーノ、カシージャス、ラモス、アンチェロッティ、ジダン…彼らはこのエンブレムを最高峰へと導きました。彼らにも拍手をお願いします』

『両親と姉にも感謝します。私が子供の頃、寒さや雨、雪の中でも練習や試合に連れて行ってくれたその努力に感謝します。あなたたちの努力があったからこそ、私の夢は現実のものとなりました。そして妻と子供たち。この2年間は本当に困難で、スポーツの最も苦い側面を経験しましたが、あなたたちが私の原動力となり、暗い日々に光を当て、何度も立ち上がる力をくれました。とても愛しています』

『ファンの皆さん、あなたたちは素晴らしい。ここでの経験は言葉では表せず、感じるしかありません。私のキャリアには多くの成功がありましたが、皆さんの記憶にどう残るかが重要です。いつの日か私を思い出す時、このユニフォームのためにすべてを捧げた人間として、誇りを持って思い出してほしいと願っています。昨日も、今日も、そしてこれからも…アラ・マドリード!』

スピーチの最後には、彼の子供たちがマイクを奪い取り、可愛らしい声で「アラ・マドリード!」と叫び、スタジアムを温かい空気に包み込んだ。その後、チームメイトによる胴上げや記念撮影が行われ、カルバハルは第二の黄金期を象徴する選手として、最高の形でベルナベウに別れを告げた。

(via MARCA)

(via SPORT)

(via ElDesmarque)

ダビド・アラバの別れと、ファンによる「白い椅子」のオマージュ

この日はダニ・カルバハルだけでなく、ダビド・アラバにとってもレアル・マドリードでの最後の試合となった。5シーズンにわたり白いユニフォームを身にまとい、2度のチャンピオンズリーグ制覇、2度のラ・リーガ優勝など、数多くのタイトル獲得に貢献した。2023年12月のビジャレアル戦で膝に重傷を負い、苦しいリハビリ生活を送ったが、そのプロフェッショナリズムと人柄でファンやチームメイトから深く愛された。

69分、ディーン・フイセンとの交代が告げられると、ベルナベウの観客は総立ちとなり、大きな拍手を送った。南スタンドの熱狂的なファンたちは、アラバを象徴するある光景を再現した。それは2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ、パリ・サンジェルマン戦での劇的な逆転勝利の際、歓喜のあまり白いプラスチック製の椅子を宙に掲げたあの名シーンである。ファンたちは多くの白い椅子を空高く掲げ、アラバへの感謝と敬意を表現した。

試合後のセレモニーでは、スタジアムの大型ビジョンにアラバの5年間の軌跡を振り返る映像が流された。ピッチの中央でマイクを握ったアラバは、少し照れくさそうにしながらも、心のこもったメッセージを送った。

『とてもシャイなのであまり言葉を用意していませんが、本当にありがとうございます。特に膝の怪我という本当に苦しい時期に支えてくれて感謝しています。マドリードは常に私の心の中にあります。そして今、信じられないほど素晴らしい伝説であるダニエル・カルバハルを称えましょう!』

自らの別れの場でありながら、最後はキャプテンであるカルバハルを称える言葉で締めくくり、マイクを託したその姿に、彼の人柄の良さが表れていた。妻と子供たちに見守られながら、アラバは静かに、しかし確かな足跡を残してベルナベウを後にした。

(via MARCA)

(via ElDesmarque)

キリアン・ムバッペ、ブーイングを歓声に変え2年連続のピチーチ賞獲得

キリアン・ムバッペにとって、この試合は激しい感情の起伏を伴うものとなった。ヴィニシウス・ジュニオールが不在のため、得意とする左サイドにポジションを移して先発出場したが、前半のパフォーマンスはファンの期待に応えるものではなかった。ヒールパスの失敗や、プレッシャーの少ない場面での軽率なボールロストが目立ち、ボールを持つたびにベルナベウの観客から大きなブーイングを浴びた。かつてヴィニシウスが受けていたような厳しい視線が、今はムバッペに向けられていることを象徴する場面だった。

しかし、後半に入ると彼は自らの力で状況を打開する。51分、ペナルティエリア手前でボールを受けると、鋭い反転から右足を振り抜き、地を這うような強烈なシュートを左隅に突き刺した。このゴールにより、ブーイングは一瞬にして歓声と拍手に変わった。

ゴールを決めた直後、ムバッペはアルバロ・アルベロア監督の元へ駆け寄り、熱い抱擁を交わした。ここ数週間、両者の間には緊張関係があると噂されていたが、このハグによって和解をアピールし、確執の噂を払拭した。

この日挙げたゴールにより、ムバッペの今シーズンのラ・リーガでの得点数は25となった。猛追していたマジョルカのヴェダト・ムリキ(23ゴール)を振り切り、加入から2年連続となるピチーチ賞(リーグ得点王)のタイトルを確実なものとした。ラ・リーガの歴史において、加入から最初の2シーズンで連続して25ゴール以上を記録したのは彼で4人目という偉業である。怪我やチーム内外のトラブルに悩まされながらも、ストライカーとしての圧倒的な結果を残し、シーズンを締めくくった。

(via MARCA)

(via SPORT)

(via Estadio Deportivo)

アルバロ・アルベロア監督のラストマッチと若手選手たちの躍動

この試合は、アルバロ・アルベロア監督にとってもレアル・マドリードのベンチに座る最後の試合となった。フロレンティーノ・ペレス会長が再選された場合、来シーズンからはジョゼ・モウリーニョが新監督に就任することが既定路線となっているためだ。スタジアムの観客席には、そのモウリーニョの姿もあった。

アルベロア監督にはカルバハルやアラバのような大々的なセレモニーは用意されていなかったが、彼がクラブに残した遺産は計り知れない。トップチームでの指揮は短期間であったものの、下部組織(ラ・ファブリカ)を劇的に活性化させ、多くの若手タレントをトップチームの舞台へと引き上げた。彼が育て上げた若手選手たちの市場価値は、総額で約2億ユーロに上るとも言われている。

この日の試合でも、彼が信頼を寄せるカンテラーノたちが躍動した。中盤で先発したチアゴ・ピタルチは、ベリンガムとブラヒム・ディアスのゴールを見事にアシストし、ピッチ上で最も輝いた選手の一人となった。ゴンサロ・ガルシアも先発起用に応え、見事なトップチーム初ゴールを記録した。さらに、82分にはカルバハルに代わってマヌ・セラーノをピッチに送り出し、トップチームデビューの夢を叶えさせた。アルバロ・ゴンサレスなどもベンチ入りしており、ラ・ファブリカの若手たちにとってアルベロアは絶対的な恩師であった。

また、アルベロア監督は確執が取り沙汰され、事実上戦力外となっていたダニ・セバージョスを74分からピッチに送り出した。今夏での退団が濃厚とされるセバージョスに対し、最後にベルナベウのピッチに立つ機会を与え、和解の意思を示した。アルベロアは勝利という最高の結果で、レアル・マドリードでの監督としての役割を静かに、しかし誇り高く終えた。

(via MARCA)

(via SPORT)

ヴィニシウス・ジュニオール不在の波紋

カルバハルやアラバの感動的な退団セレモニーが行われ、チームが一つになってシーズンを締めくくる中、背番号7を背負うヴィニシウス・ジュニオールの姿はサンティアゴ・ベルナベウにはなかった。

クラブからの許可を得て、迫るワールドカップに向けた準備と休養のために、早々に母国ブラジルへと帰国していたためである。しかし、長年クラブに貢献してきた伝説的な選手たちの最後の試合であり、ホームでのシーズン最終戦という重要な場に、チームの顔である選手が立ち会わなかったことに対し、一部のファンやメディアからは厳しい声が上がった。

キャプテンの一人としての振る舞いとして「エレガントではない」「自分自身のことしか考えていないのではないか」という批判的な見方も存在し、ロッカールーム内の規律や結束力に対する懸念材料として、静かな波紋を広げている。

(via MARCA)

(via SPORT)

20年ぶりの会長選挙勃発、現職ペレス会長とエンリケ・リケルメの激突

ピッチ外では、レアル・マドリードの未来を左右する巨大な動きがあった。2006年以来、実に20年ぶりとなる会長選挙が実施されることが確定したのである。

現職のフロレンティーノ・ペレス会長は、エドゥアルド・フェルナンデス・デ・ブラスを代表者として立候補書類を提出。選挙管理委員会は、規定の要件をすべて満たしているとして、全会一致でこれを承認した。ペレス会長は過去の任期中にクラブ予算の15%以上の利益を継続して出しているため、クラブ定款第40条C項5の規定により、巨額の銀行保証(プレアバル)の提出を免除されている。

ペレス会長陣営は早速選挙戦をスタートさせ、サンティアゴ・ベルナベウ付近のビルに巨大な横断幕(ロナ)を掲示した。これは、かつてFCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長がマドリード市内に掲げたものに酷似した手法であり、『グラスゴー、リスボン、ミラノ、カーディフ、キーウ、パリ、ロンドン… まだまだ歴史は作られる。フロレンティーノ・ペレス 2026』というスローガンとともに、彼の下で獲得した7つのチャンピオンズリーグの開催地を誇示し、圧倒的な実績をアピールした。

これに対し、強力な対立候補として名乗りを上げたのが、再生可能エネルギー会社「Cox Energy」の社長であるエンリケ・リケルメである。彼は立候補の最大の障壁であったクラブ予算の15%にあたる1億9370万ユーロ(約193.7億円)の銀行保証を、Andbank Españaを通じて100%確保し、バルデベバスのクラブオフィスに立候補書類を提出した。

リケルメは試合当日の夜、自身のSNSに「少年の夢」という言葉と共に、レアル・マドリードのユニフォームを着た幼少期の写真を投稿。そして、退団するカルバハルの2番のユニフォームとマフラーを身にまとい、一般のファンに混じってベルナベウの65番ゲートから堂々と入場した。周囲のファンからは「会長、我々を救ってくれ!」「誰と契約するんだ?」といった熱烈な歓迎を受け、彼は『最高の選手たちとだ』と笑顔で応えた。

メディアの取材に対し、リケルメは次のように語った。

『今日はレアル・マドリードにとって重要な日です。20年ぶりに投票ができるようになります。これは誰かに対抗するものではなく、レアル・マドリードのための立候補です。私たちは昼夜を問わず働き、今日決断を下しました。スポーツ面でも社会面でも、非常にワクワクする、真面目でプロフェッショナルなプロジェクトを用意しています。短期、中期、長期を見据えたプロジェクトです。ソシオの皆さんにチャンスをいただきたい。恐れずに、私たちの話を聞く勇気を持ってほしい。そして、2つのプロジェクトを比較して投票していただきたい』

さらに、退団するカルバハルについても触れ、『彼はレアル・マドリードの巨人であり、全力でサポートしなければなりません。彼がワールドカップでプレーすることを誰もが望んでいたでしょうが、彼が常に持っている価値観をこのクラブにもたらすために、必ずここに戻ってくると確信しています』と称賛した。

リケルメのキャンペーンスローガンは「遺産と未来(Legado y futuro)」であり、ソシオの権利回復や、クラブの「民営化」、新たな投資家の参入といったセンシティブなテーマについても議論を提起している。選挙管理委員会が彼の立候補を正式に受理すれば、約2週間の激しい選挙戦に突入することになる。

(via SPORT)

(via MARCA)

(via ElDesmarque)

カスティージャが劇的な展開で昇格プレーオフ進出を決定

トップチームの話題に隠れがちだが、レアル・マドリードの下部組織であるカスティージャ(Bチーム)も劇的な一日を過ごした。プリメーラRFEF(3部)グループ1の最終節、カスティージャはアウェーのエスタディオ・ペドロ・エスカルティンで、すでに降格が決まっているグアダラハラと対戦した。

フリアン・ロペス・デ・レルマ監督は以下のスタメンを起用した。GKフラン・ゴンサレス、DFダビド・ヒメネス、ジョアン・マルティネス、マリオ・リバス(75分 アレクシス・シリア)、ディエゴ・アグアド(96分 ソトレス)、MFポル・フォルトゥニー、セステロ、マネクス・レソラ(60分 ジャニェス)、パラシオス、FWラチャド、ハコボ・オルテガ。主審はアレハンドロ・クレメンテ・オルトゥーニョが務めた。

自力でのプレーオフ進出(5位以内)のためには勝利が必要だったカスティージャだが、12分と28分にグアダラハラのウナクス・エウラテに立て続けにゴールを奪われ、0-2と厳しい状況に追い込まれた。しかし43分、この日最高のパフォーマンスを見せたポル・フォルトゥニーが1点を返し、反撃の狼煙を上げる。

後半に入り、猛攻を仕掛けるカスティージャは、81分にジョアン・マルティネスが同点ゴールを決め、2-2のタイスコアに持ち込んだ。その後も逆転を狙ってスリーバックに変更するなどリスクを冒したが、勝ち越しのゴールは奪えないまま試合終了のホイッスルが鳴った。

勝利を逃したことでプレーオフ進出の道は断たれたと思い込んだ選手たちは、ピッチに崩れ落ち、深い絶望に包まれた。クラブの公式ウェブサイトでさえ、一時的に「プレーオフ進出ならず」と報じるほどの混乱状態だった。

しかし、他会場の結果により奇跡が起きる。ライバルであるポンテベドラがアビレス相手に後半アディショナルタイム(104分や112分という記述の混乱が見られるが、超ロングアディショナルタイム)に劇的な同点ゴールを決めて引き分けた結果、カスティージャ、ポンテベドラ、バラカルドの3チームが勝ち点58で並ぶという大混戦となったのだ。

スペインサッカー連盟(RFEF)の規定に基づく三つ巴の順位決定方法により、この3チーム間の直接対決の成績が参照された。その結果、バラカルドが勝ち点3、ポンテベドラとカスティージャが勝ち点7を獲得しており、さらにポンテベドラとカスティージャの2チーム間の成績(カスティージャがホームのアルフレド・ディ・ステファノで勝利し、アウェーのパサロンで引き分け)で上回ったカスティージャが、見事に5位の座を確保した。

この複雑でミリ単位の数学的条件によって、絶望は一瞬にして歓喜へと変わった。劇的な形で昇格プレーオフへの切符を手にしたカスティージャは、セグンダ・ディビシオン(2部)昇格を懸けて、次戦でサバデルと対戦することが決定した。2014年以来となるセグンダ復帰へ向け、若き才能たちの挑戦は続く。

(via MARCA)

(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

ラ・リーガ最終節は、アスレティックに4-2で勝利し有終の美を飾った。ダニ・カルバハルとダビド・アラバの涙と感動に包まれた退団セレモニーが行われ、ムバッペは2年連続のピチーチ賞を獲得。アルベロア監督も若手を躍動させ見事にチームを去る。ピッチ外では20年ぶりの会長選挙が確実となり、ペレス会長とリケルメの激しい選挙戦の幕が開いた。さらにカスティージャも奇跡的な条件で昇格プレーオフ進出を決めるなど、クラブ全体にとって歴史的で感情揺さぶられる一日となった。