ベティス

ベティスはホームのラ・カルトゥーハに45,318人の観客を集め、レバンテに2-1で勝利してシーズンを締めくくった。この結果、ベティスは勝ち点を60に伸ばし、実に21年ぶりとなる来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した (via Estadio Deportivo)。ペジェグリーニ監督はこの試合でベティスでの公式戦指揮300試合という節目を迎え、試合前には記念ユニフォームが贈呈された。また、ホームで36ポイントを獲得し、自身のクラブ記録を更新する素晴らしい成果を上げている (via SPORT)。

試合は前半5分、イスコの起点からアントニーとベジェリンが右サイドを崩し、最後はエズ・アブデがGKライアンとの1対1を制して先制点を奪った (via MARCA)。アブデはこれで今季15ゴール13アシストとなり、キャリアハイの成績を残してW杯へ向かうこととなる (via ElDesmarque)。

その後、前半アディショナルタイムにレバンテのカルロス・エスピに同点弾を許したものの、68分に再び右サイドからのアントニーのクロスをディエゴ・ジョレンテが頭で合わせ、こぼれ球をパブロ・フォルナルスが押し込んで勝ち越した (via MARCA)。決勝点を決めたフォルナルスは、W杯のスペイン代表メンバー入りをアピールするように、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督からの電話を待つジェスチャーでゴールを祝った。また、彼に対してファンからは『パブロを代表へ』というチャントが送られた (via ElDesmarque)。

この試合は、ベティスの下部組織出身であり、長年イングランドで活躍した後に復帰したGKアドリアン・サン・ミゲルの現役引退試合でもあった。スタメン出場した彼は前半から好セーブを連発し、特にエスピやオラサガスティの至近距離からのシュートを防ぐダブルセーブでチームを救った。アドリアンは試合中から感極まって涙を流し、試合後にはチームメイトから胴上げされ、ファンからの大きな拍手に包まれながらピッチを後にした (via SPORT)。

また、大怪我から復帰したイスコが約半年ぶりにスタメン出場し、先制点の起点になるなど随所に高い技術を見せたが、54分にジオ・ロ・チェルソと交代し、ベンチでは大事をとって足首にアイシングを施していた (via Estadio Deportivo)。

クラブはこの最終戦で、来季のCL着用に向けた新シーズンのホームユニフォームをサプライズでお披露目した。伝統の緑と白のストライプに細い斜めのラインが入り、襟はポロシャツタイプ。パンツは伝統的な白に戻り、背番号は緑でプリントされている (via MARCA)。

さらに、元ベティス監督のロレンソ・セラ・フェレールがメディアのインタビューに応じ、自身の記録を塗り替えたペジェグリーニ監督について『記録は破られるためにある。彼が長年チームを率いて結果を出しているのは素晴らしいことだ』と称賛した。また、自身とペジェグリーニのどちらがクラブ史上最高の監督かという論争については『私はとうの昔に引退しているし、論争に加わるつもりはない』と明言を避けた (via Estadio Deportivo)。

レバンテ

アウェイでベティスに1-2で敗れたものの、他会場(ジローナ対エルチェ、マジョルカ対オビエドなど)の結果が有利に働き、奇跡的な1部(プリメーラ)残留を成し遂げた。一時は降格圏から勝ち点7差をつけられて絶望的な状況だったが、ルイス・カストロ監督のもとで終盤戦に驚異的な巻き返しを見せ、最終的に歓喜の結末を迎えた (via SPORT)。

試合は序盤からベティスに先制を許し、フォルナルスのシュートをGKライアンが弾いたところにクチョ・エルナンデスが詰めてネットを揺らされるなど肝を冷やしたが、これはオフサイドで救われた。前半アディショナルタイム、パブロ・マルティネスの絶妙なスルーパスに抜け出したカルロス・エスピが冷静にシュートを沈め、1-1の同点に追いついた。これはエスピにとって今季11点目のゴールであり、残留の立役者として他クラブからの関心を集めている (via MARCA)。

後半はタイ・アベドがポスト直撃の惜しいシュートを放ち、GKマシュー・ライアンもマルク・ロカやクチョ・エルナンデスの強烈なシュートを驚異的なセーブで防ぐなど奮闘したが、最後はフォルナルスに決勝点を奪われた。それでも試合終了の笛が鳴ると、マジョルカがオビエドに勝利し、ジローナが引き分けたという情報が入り、1,000人以上のサポーターが駆けつけたアウェイスタンドと共に残留の喜びを爆発させた (via SPORT)。

バレンシア

本拠地メスタージャでバルセロナと対戦し、3-1で見事な逆転勝利を収めた。しかし、同時に行われていた試合でヘタフェとラージョ・バジェカーノが勝利したため、7年連続となる欧州カップ戦出場権獲得(カンファレンスリーグ)の夢は惜しくも絶たれた (via ElDesmarque)。

試合は前半、ジエゴ・ロペスやウーゴ・ドゥロらがバルセロナのゴールを脅かすも無得点で折り返した。後半に入ると、ジエゴ・ロペスが膝を捻って負傷交代するアクシデントに見舞われ、61分にはレヴァンドフスキに先制点を許した (via SPORT)。

しかしその直後、バルセロナのシャビ・エスパルトのパスミスを拾ったハビ・ゲラが、クリステンセンをかわして左足で同点ゴールをマーク。さらに71分、再びハビ・ゲラを起点とした素早い攻撃から、最後はルイス・リオハがペナルティエリア内で落ち着いて左足で流し込み、見事に逆転に成功した。後半アディショナルタイムにはギド・ロドリゲスがペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを沈め、3-1と試合を決定づけた (via MARCA)。

GKディミトリエフスキは、クリステンセンの決定的なヘディングシュートを横っ飛びで防ぐなど、守護神として素晴らしいパフォーマンスを見せた。ペペルはディミトリエフスキと交錯して額から出血するトラブルもあったが、最後までプレーを続けた。一方で、ペナルティエリア内でのウナイ・ヌニェスやヘスス・バスケスに対するファウルがPKと判定されず、審判団やVARの対応に選手やファンから不満が噴出した (via SPORT)。

ピッチ外では、試合前にオーナーのピーター・リム氏やフロント陣に対する大規模な抗議デモが「Libertad VCF」の呼びかけで行われた。数千人のサポーターが市庁舎からメスタージャまで行進し、『ピーター出て行け』『我々には理由がある』などのシュプレヒコールを上げた。スタジアム周辺では一部の過激なファンが発煙筒を焚き、警察に向かってガラス瓶や椅子などを投げつける暴動に発展し、警察が警棒で制圧する事態となり逮捕者も出た。さらに応援グループ「クルバ・ノルド」は抗議の意を込めて前半19分まで応援をボイコットした (via ElDesmarque)。

移籍市場の動向として、オビエドに所属する30歳のGKアーロン・エスカンデルの獲得が決定的となった。アスレティック・ビルバオへ復帰するアギレサバラの代役として、バレンシアの下部組織出身であるエスカンデルを迎え入れ、ディミトリエフスキと定位置を争わせる方針である (via Estadio Deportivo)。

エスパニョール

本拠地RCDEスタジアムにレアル・ソシエダを迎え、1-1で引き分けてシーズンを終えた。すでに残留を確定させていたエスパニョールは、奇跡的な他会場の結果次第でカンファレンスリーグ出場の可能性を残していたが、最終的に勝ち点46の11位でフィニッシュした (via Mundo Deportivo)。

マノロ・ゴンサレス監督は、これまでの主力から大幅にメンバーを入れ替え、GKには1部リーグデビューとなるアンヘル・フォルトゥーニョを起用した。前半から積極的なプレスを仕掛け、ビジャレアルからのレンタル移籍で今季大活躍したカルロス・ロメロが左サイドから再三のチャンスを演出した。しかし28分にソシエダに先制を許し、1点ビハインドで前半を終えた (via SPORT)。

後半に入ると、途中出場のドランがネットを揺らしたものの、直前のプレーでホフレにファウルがあったとしてVARで取り消され、ゴンサレス監督は激しく抗議した。しかし65分、ペレ・ミジャが胸トラップから相手を背負いながら浮かせたパスを出し、これに抜け出したロベルト・フェルナンデスが落ち着いて決めて同点に追いついた。終盤には身長164cmの小柄なカンテラーノ、リュック・カステイがトップチームデビューを飾った。試合後、今季限りでの退団が濃厚なカルロス・ロメロに対し、ファンから感謝の大合唱が送られた (via Mundo Deportivo)。

レアル・ソシエダ

アウェイでエスパニョールと1-1で引き分けた。コパ・デル・レイ優勝ですでにヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得しており、モチベーションが難しい試合だったが、勝ち点46の10位でシーズンを終えた。もし敗れていれば、2010-11シーズンの1部昇格以降で最悪の勝ち点記録に並ぶところだった (via MARCA)。

試合前、GKアレックス・レミロがウォーミングアップ中に右ふくらはぎに強い痛みを訴え、急遽ウナイ・マレーロが先発出場することになった。レミロは月曜日に発表されるスペイン代表のW杯メンバー入りをバルセロナのジョアン・ガルシアと争っていただけに、この負傷は代表入りに暗い影を落とすことになった。代役を務めたマレーロは、ロベルト・フェルナンデスやペレ・ミジャの至近距離からの決定的なシュートを何度も防ぐスーパーセーブを連発し、この試合のMOMに選ばれる大活躍を見せた (via Mundo Deportivo)。

前半28分、左サイドのセルヒオ・ゴメスからの正確なクロスを、ストライカーのオーリ・オスカルソンがニアサイドに飛び込んで合わせ、先制ゴールを奪った。これはオスカルソンにとって今季リーグ戦9点目となった。後半に同点に追いつかれた後も、マレーロの好守で勝ち点1を死守した (via MARCA)。

この試合は、カンテラ出身で長年クラブに貢献したアリツ・エルストンドにとって、レアル・ソシエダでの最後の公式戦となった。また、ミケル・オヤルサバルは今季15ゴールを挙げていたが、この日はベンチスタートとなり、サラー賞(スペイン人最多得点者)の獲得はならなかった。なお、日本人選手の久保建英に関する言及はソースには一切ありませんでした (via ElDesmarque)。

移籍の噂として、トゥールーズのブラジル人FWエメルソンや、ウニオン・ベルリンのCBディオゴ・レイテの獲得に動いていると報じられている (via MARCA)。

ジローナ

本拠地モンティリビでエルチェと1-1で引き分け、勝利が絶対条件だったため無念のセグンダ(2部)降格が決定した。わずか数年前にはチャンピオンズリーグを戦ったクラブが、深刻な得点力不足に悩み、悲劇的な結末を迎えることとなった (via MARCA)。

試合前、スタジアムに到着したチームバスを無数の発煙筒と熱烈な声援で出迎えたサポーターたちだったが、前半39分にエルチェのアルバロ・ロドリゲスにスーパーゴールを決められ、スタジアムは静まり返った。後半開始直後の48分、ウナヒのフリーキックを相手GKが弾いたところにキャプテンのアルナウ・マルティネスが詰めて同点に追いつき、再びスタジアムは熱狂に包まれた (via Mundo Deportivo)。

ミチェル監督はクリスティアン・ストゥアーニらを投入して猛攻を仕掛けた。80分にはトマ・レマルがペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを放ったが、無情にもクロスバーを直撃。最後まで勝ち越しゴールを奪うことはできず、試合終了のホイッスルが鳴ると、ピッチに崩れ落ちて涙を流す選手たちと、スタンドで涙するサポーターの姿が痛々しく交錯した。ミチェル監督はピッチを回り、涙する選手たち一人ひとりを慰めていた (via SPORT)。

エルチェ

敵地モンティリビでのジローナとの死闘を1-1の引き分けで終え、プリメーラ(1部)残留を勝ち取った。エデル・サラビア監督のもと、プレッシャーのかかる大一番でしっかりと勝ち点をもぎ取り、ファンに歓喜をもたらした (via MARCA)。

前半39分、ウルグアイ人FWのアルバロ・ロドリゲスが、一見チャンスに見えない状況から相手を背負ってボールをコントロールし、見事な反転から左足で強烈なシュートをクロスバーの隅に突き刺すゴラッソを決めた。これが今季7点目となり、エルチェに大きなアドバンテージをもたらした。後半に同点に追いつかれた後も、ゲルマン・バレラが惜しいシュートを放つなど、引いて守るだけでなく攻撃の姿勢も見せた。終盤はジローナの猛攻に晒されたが、レマルのシュートがバーに救われるなど運も味方し、最後まで守り切った (via Mundo Deportivo)。

試合前には不穏な空気が漂った。スタジアムに到着したエルチェのチームバスに対して、ジローナの一部サポーターから物が投げつけられる事件が発生。バスから降りたエデル・サラビア監督は激怒し、『窓が割れたらどうするんだ!何か起きたら大惨事だぞ!』と警備員に対して強い口調で抗議し、周囲のスタッフがなだめる場面がカメラに捉えられていた (via ElDesmarque)。

マジョルカ

本拠地ソン・モイシュでオビエドに3-0と快勝したものの、他会場(ジローナとレバンテ)の結果が及ばず、5シーズンぶりとなるセグンダ(2部)降格が決定した。試合前から奇跡的な条件が必要であり、その確率はわずか4%とされていた (via Mundo Deportivo)。

試合は前半42分、パブロ・マフェオのクロスからパブロ・トーレがボレーシュートを決めて先制。後半に入り、他会場でジローナが同点に追いついたという情報が入るとスタジアムは一瞬沸き立ったが、その後ベティスがレバンテを突き放したことで空気が一変。それでも83分にマヌ・モルラネスがミドルシュートを決め、88分にはヴェダト・ムリキがカウンターから今季23点目となるゴールを奪って3-0とした。しかし、降格がほぼ確定していたため、ムリキは全くゴールを喜ばなかった (via SPORT)。

日本人選手の浅野拓磨はスタメンで出場。前半にサム・コスタのパスから決定的なシュートを放ったが枠を大きく外し、後半途中でヤン・ビルジリと交代した。現地メディアからは『前半はアクティブだったが決定機を逃した。今季の不調を象徴しており、もっと期待されていた』として5.5点の厳しい評価を受けた (via ElDesmarque)。

試合後、キャプテンのセルジ・ダルデルは涙をこらえながらメディアの前に立ち、『フロントや監督のせいではなく、ピッチに立っていた我々選手たちの責任だ。素晴らしいファンや裏方の方々に心から謝罪したい』と語った。また、オマル・マスカレルも試合中にカソルラと交錯して負傷し、涙を流しながらピッチを後にした (via SPORT)。

スタジアムでは、試合前からチームバスの出迎えに集まったファンがわずか200人程度と冷え込んでおり、ゲート付近には「フロント辞任」「VIP席のリーダーたち」といった落書の抗議が見られた。試合中や試合後にも、アンディ・コールバーグ会長やアルフォンソ・ディアスCEO、パブロ・オルテスSDに対して『アルフォンソ出て行け』『オルテス、スタジアムから出て行け』といった激しいブーイングと抗議のチャントが鳴り響き、クラブの補強策や経営への不満が爆発した (via SPORT)。

オビエド

すでに降格が決定していたオビエドは、アウェイでマジョルカに0-3で敗れ、最下位で苦しいシーズンを終えた。今季で退任することが決まっているギジェルモ・アルマダ監督は、モチベーションの難しい試合で主力を入れ替え、若手とベテランをミックスした構成で臨んだ (via SPORT)。

注目を集めたのは、39歳の大ベテランであるサンティ・カソルラが先発出場したことだ。これがカソルラにとって現役最後の試合になる可能性もあり、プレースキックなどで随所に技術を見せたが、ドン・ドナトが持つラ・リーガ最年長ゴール記録の更新はならなかった。63分に交代で退く際、ソン・モイシュの観客から温かいスタンディングオベーションが送られ、改めてスペインサッカー界での彼への敬意が示された (via MARCA)。

チームは前半にダニ・カルボが際どいヘディングシュートを放つ場面もあったが、全体的には攻め手を欠き、後半はマジョルカの気迫に押し切られる形で失点を重ねた。1年でのセグンダ降格となり、クラブは抜本的な立て直しを迫られている (via ElDesmarque)。

セルタ

ホームのバライードスでセビージャを1-0で下し、勝ち点54の6位でシーズンを終了。来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得し、2シーズン連続となる欧州大会への切符を手にした。クラウディオ・ヒラルデス監督のもとでチームは見事な結末を迎えた (via MARCA)。

試合は前半、ジャビ・ルエダの右サイドからのクロスや、スウェドベリの抜け出しでチャンスを作るも無得点。しかし後半に入った51分、イライクス・モリバがペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを放つと、ボールは相手DFカルモナに当たって軌道が変わり、GKニーランの逆を突いてゴールに吸い込まれた。モリバにとってはセルタでの最後の試合になる可能性が高く、有終の美を飾る一撃となった。その後もセルタは攻撃の手を緩めず、セルヒオ・カレイラがポスト直撃のシュートを放つなど圧倒し、逃げ切った (via SPORT)。

ピッチ外では、AEMET(スペイン気象庁)からポンテベドラ県全域に雷雨と大雨の黄色警報が発令されたため、クラブはバライードス周辺で予定していたフードトラックの出店や、アーティスト(Baiuca、Dirty Sucなど)による野外コンサートなどの祝賀イベントを急遽すべてキャンセルするというハプニングがあった (via ElDesmarque)。

また、現在バイエルンからローマにレンタル中のブライアン・サラゴサが、自身のInstagramでセルタ時代のユニフォームを着た写真を投稿し、セルタ復帰を匂わせる「ウインク」をして話題となっている。今季ローマでは不遇をかこっており、来季の去就が注目されている (via ElDesmarque)。

セビージャ

すでに残留を決めていたものの、アウェイでセルタに0-1で敗れ、勝ち点43の17位という降格圏スレスレの順位で不本意なシーズンを終えた。ルイス・ガルシア・プラサ監督は試合後、『予算が削減される来季に向けて、クラブは早く方針を固めるべきだ。私よりも適任がいるなら喜んで席を譲る』と語り、自身の去就が不透明であることを示唆した (via MARCA)。

試合は前半、アレクシス・サンチェスが決定的なシュートを放つなど良い形を作ったが、後半早々にGKニーランがイライクス・モリバのディフレクトしたシュートを後逸する痛恨のミスで失点し、そのまま敗れた。この試合が現役引退試合となったセサル・アスピリクエタは、センターバックとしてフル出場し、終盤には同点ゴールを目指して前線に上がるなど最後まで闘志を見せ、両チームから称えられた。また、アレクシス・サンチェスや退団が濃厚な選手たちにとっても最後のプレーとなった (via Estadio Deportivo)。

クラブは深刻な経営不安に揺れており、マーティン・インク氏やセルヒオ・ラモス氏が率いる投資ファンド「ファイブ・イレブン・キャピタル」への売却交渉が進行している。およそ4億ユーロとされる買収額のうち、6月1日までに確実な銀行保証(アバル)が提示されるかどうかが最大の焦点となっており、もし破談となればアメリカの別ファンドとの再交渉に移行する見込みで、来季の編成は完全にストップしている状態だ (via Estadio Deportivo)。

一方でカンテラ(下部組織)の動きは活発で、ウエスカから15歳の長身左利きCBデンバ・ダンソコを獲得した。また、セビージャ・アトレティコ(Bチーム)はアルコルコンと1-1で引き分け、無念のセグンダRFEF(4部相当)降格が決定している。トップチームで獲得が内定していたピサのルーマニア代表MFマリウス・マリンについては、クラブの売却騒動の影響で白紙に戻る可能性が報じられている (via Estadio Deportivo)。

ヘタフェ

本拠地コリセウムにオサスナを迎え、1-0で勝利を収めた。この結果、勝ち点50の7位でフィニッシュし、見事にカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得して6シーズンぶりの欧州大会復帰を果たした (via MARCA)。

試合は緊迫した展開が続いたが、59分にエースのルイス・ミジャがペナルティエリア外から思い切りよく右足を振り抜くと、ボールは相手DFカテナに当たってコースが変わり、GKセルヒオ・エレーラの逆を突いてゴールネットを揺らした。その後、オサスナの猛攻を受けたが、守護神ダビド・ソリアがビッグセーブを連発して最後まで無失点で凌ぎ切った (via SPORT)。

試合終了のホイッスルが鳴ると、欧州大会復帰の喜びに感極まった大勢のファンがピッチに乱入し、ルイス・ミジャを肩車して祝うなど、スタジアムは熱狂の渦に包まれた。ホセ・ボルダラス監督は試合後、『ヘタフェの街とファンに感謝している。クラブの歴史に残る偉業だ』と語ったが、自身の去就については『日曜日か月曜日にはクラブから何らかの発表があるだろう』と述べるにとどめた (via MARCA)。

オサスナ

アウェイでヘタフェに0-1で敗れたが、他会場でジローナとマジョルカが勝てなかったため、薄氷を踏む思いで奇跡的な残留を果たした。一時は中位につけていたが、終盤に大失速して泥沼の残留争いに巻き込まれていた (via MARCA)。

試合は、勝利か引き分けで自力残留が決まる状況の中、前半からルカス・トロやラウール・ガルシアが積極的にヘタフェのゴールを脅かした。しかし後半にアンラッキーな形で失点すると、途中出場のルベン・ガルシアがわずか数分で負傷退場するアクシデントも重なり、最後までゴールを奪うことができなかった。試合後、アレッシオ・リスチ監督は『残留できたとはいえ、このような形でシーズンを終えることになり、最大の責任は私にある』とサポーターに謝罪した。ピッチ上では、残留の知らせを聞いて安堵の涙を流す選手たちの姿があった (via SPORT)。

アスレティック・ビルバオ

敵地サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードと対戦し、2-4で敗北した。すでにヨーロッパリーグ出場権の望みを絶たれていたアスレティックは、勝ち点45の12位でシーズンを終えた。今季のリーグ戦19敗目は、クラブの長い歴史においてワースト記録という屈辱的な結果となった (via ElDesmarque)。

試合は前半からレアル・マドリードに圧倒され2点を先行されたが、前半アディショナルタイムにイニャキ・ウィリアムスのクロスをゴルカ・グルセタがボレーで合わせて1点を返した。これはグルセタにとって今季リーグ戦10点目(公式戦17点目)となった。後半にさらに2点を奪われた後、91分に途中出場のウルコ・イセタがヘディングで一矢報いたが、反撃もここまでだった (via MARCA)。

エルネスト・バルベルデ監督はこの試合を最後に退任することが決まっており、クラブ史上最多となる504試合の指揮を執った名将は『期待されたシーズンにならず苦しんだ。ただ、最後はロッカールームで皆が感傷的になった。このクラブは特別だ』と別れの言葉を残した。また、この試合ではイニゴ・レクエも交代出場で最後のピッチに立った。キャプテンのイニャキ・ウィリアムスは公式戦510試合出場に到達し、アンドニ・イラオラの記録に並んだ (via ElDesmarque)。

また、この試合では来シーズンの新ユニフォームが着用されたが、首元にバスク7県(ナバラ州やフランス領も含む)を描いたイクリニャ(バスク旗)がデザインされていることが政治的な論争を引き起こし、右派政党(UPN、PP、Voxなど)から激しい抗議を受けていることが報じられている (via ElDesmarque)。

ラージョ・バジェカーノ

アウェイのメンディソロサでアラベスに2-1の逆転勝利を収め、9位でリーグ戦を終えた。ヘタフェが勝利したためリーグ戦経由でのカンファレンスリーグ(ECL)出場権は逃したが、来週水曜日(27日)にライプツィヒで行われるECL決勝(対クリスタル・パレス)に勝利すれば、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得できるという歴史的な大一番を控えている (via MARCA)。

イニゴ・ペレス監督はECL決勝を見据えて主力を大幅に温存。前半に先制を許し、さらにカルロス・マルティンが負傷で涙を流しながら退場するアクシデントに見舞われた。しかし後半に入ると、代わって入ったセルヒオ・カメージョがパテ・シスのパスを完璧なコントロールで収めてGKをかわし同点ゴールをマーク。さらに89分には、カメージョのクロスをランディ・エンテカが合わせて劇的な逆転勝利を飾った (via Mundo Deportivo)。

この試合がラージョでの最後のリーグ戦となったアルゼンチン人MFオスカル・トレホは、SNSで『バジェカスは私に全てを与えてくれた』と感動的な別れのメッセージを綴った。彼は来季、古巣である2部のスポルティング・ヒホンへフリーで復帰することが濃厚となっている (via ElDesmarque)。

アラベス

本拠地メンディソロサでラージョ・バジェカーノに1-2で逆転負けを喫したが、すでに残留を確定させていたため、試合後はファンと共に和やかな雰囲気でシーズン終了を祝った。また、試合前には25年前のUEFAカップ決勝(対リヴァプール)を戦ったレジェンドたちを称える記念イベントが行われた (via MARCA)。

前半13分、パブロ・イバニェスのパスから右サイドを抜け出したアンヘル・ペレスがグラウンダーのクロスを送り、これにストライカーのトニ・マルティネスが合わせて先制点を奪った。トニ・マルティネスはこれで今季公式戦18ゴール目となり、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が率いるスペイン代表のW杯候補プレリスト(55名)入りを果たしている実力を証明した。後半はラージョの反撃に屈して逆転されたが、キケ・サンチェス・フローレス監督は『この競争の激しいリーグで残留を果たした選手たちを誇りに思う』とシーズンを総括した (via Mundo Deportivo)。

アトレティコ・マドリード

アトレティコ・マドリードは、日曜日にビジャレアルとの最終戦を控え、3位フィニッシュ(賞金増額)を目指している。ディエゴ・シメオネ監督は土曜日の記者会見で今季を振り返り、『攻撃面では大きく進歩したが、バランスを取るために守備の改善が必要不可欠だ』と夏の移籍市場での補強ポイントを明確にした。また、新オーナーであるアポロ・スポーツ・キャピタルによる大型補強の可能性については『それはないだろう』と否定的な見解を示した (via ElDesmarque)。

さらにシメオネ監督は、冬に加入して出場機会を増やしているメキシコ人若手MFオベド・バルガスについて『彼は適応しようと努力しており、今後の成長に期待している。他クラブ(セルタ、ラージョ、ヘタフェなど)へのレンタル移籍も選択肢だ』と語った。また、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督が退任を発表した際の「3日ごとの試合と重圧による疲労」という言葉に対し、『名前を変えれば私自身の心情そのものだ。深く共感する』と思いを吐露した (via Estadio Deportivo)。

移籍市場では、エースのノルウェー人FWアレクサンダー・セルロートに対し、ユベントスやミランといったセリエAの強豪、さらにはプレミアリーグのクラブからの関心が高まっており、退団の可能性が浮上している (via SPORT)。

ビジャレアル

ビジャレアルは日曜日の最終戦でアトレティコ・マドリードをホームのラ・セラミカに迎え撃つ。現在両チームは勝ち点69で並んでおり、この試合の勝者が3位となり、より多くのテレビ放映権料の分配金を手にすることになる。マルセリーノ監督のもと、有終の美を飾れるかが注目される。また、ビジャレアルBは3部リーグ(プリメーラRFEF)で4位となり、セグンダ(2部)昇格プレーオフでサモラCFと対戦することが決まっている (via SPORT)。

【本日の総括】

2025/26シーズンのラ・リーガ最終節は、残留と欧州カップ戦の出場権を懸けた歴史的なドラマが各地で繰り広げられました。

熾烈な残留争いでは、勝たなければ降格だったジローナとマジョルカが共に涙を呑み、セグンダへの降格が決定しました。一方で、絶体絶命のピンチにあったレバンテとオサスナ、そしてジローナと引き分けたエルチェが、他会場の結果に救われる形で劇的なプリメーラ残留を成し遂げました。

ヨーロッパの舞台を巡る戦いでは、ベティスが21年ぶりとなるチャンピオンズリーグ出場という歴史的快挙を達成。セルタとヘタフェもそれぞれ勝利を収め、セルタはヨーロッパリーグ、ヘタフェはカンファレンスリーグへの切符を自力で掴み取りました。バレンシアはバルセロナに勝利したものの、一歩及ばず欧州復帰の夢を絶たれています。

また、レアル・マドリードのカルバハルやアラバ、ベティスのアドリアン、セビージャのアスピリクエタといった数々の名選手が現役引退やクラブ退団を迎え、各スタジアムは涙と拍手に包まれました。一つの時代が終わりを告げ、来季への新たな希望と課題が交錯する、忘れられない最終節となりました。