ヴェダト・ムリキがフェネルバフチェへ完全移籍、レジェンドとしての別れ
クラブの歴史に名を刻んだストライカー、ヴェダト・ムリキのトルコ・フェネルバフチェへの完全移籍が公式に発表された。移籍金は1500万ユーロで、過去に在籍していた古巣への復帰となる。ただし、以前の所属元であるラツィオが将来の売却益に対するパーセンテージを保持しているため、マジョルカが1500万ユーロの全額を手にすることはない。
2021/22シーズンの冬の市場でレンタル加入し、5ゴール3アシストで1部残留に大きく貢献した後、2022年夏に完全移籍。4年半の在籍期間で公式戦155試合に出場し、58ゴール12アシストという輝かしい記録を残した。直近の2025/26シーズンにはラ・リーガで自己最多となる23ゴールを叩き出し、得点王(ピチチ)争いで2位に入る大活躍を見せた。この結果、マジョルカでの1部リーグ通算得点数は57となり、サミュエル・エトーの記録を抜いてクラブ歴代最多得点者となっている。
退団にあたり、ムリキは自身のSNSを通じてファンに向けた感動的な別れのメッセージを公開した。
『ここに来たとき、私は選手として生き返ることができました。家族も私も、まるで自分の家にいるように感じさせてくれました。いつもたくさんの応援をありがとうございました。ごく普通の選手としてここへやって来ましたが、マジョルカという偉大なクラブのレジェンドとして去ることになります。皆さんのサポートなしには、これほどのことは成し遂げられませんでした。すべてのファン、コーチングスタッフ、医療スタッフ、そしてマジョルカで働くすべての人に心から感謝します。心の底から、私にしてくれたすべてのことに感謝しています。本当にありがとう、あなたたちの海賊は皆さんのことをとても愛しています』
クラブ側も、彼がピッチ内外で見せた献身的な姿勢に多大なる感謝の意を表明し、今後の幸運を祈る声明を出している。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / Mundo Deportivo / SPORT)
パブロ・マフェオがギリシャのオリンピアコスへ完全移籍
ムリキの退団発表と同時に、右サイドバックのパブロ・マフェオがギリシャの強豪オリンピアコスへ完全移籍することも正式に発表された。移籍金は約300万ユーロで、新天地ではスペイン人のホセ・ルイス・メンディリバル監督の指揮下でプレーすることになる。
2021年にレンタルで加入し、翌年に完全移籍を果たしてからの5シーズンで、公式戦160試合に出場、5ゴール15アシストを記録した。長年にわたり右サイドの主力として戦ってきたが、1年前に『島での自分の時間は終わった』と公言したことでファンとの間に緊張状態を生み、反感を買っていた時期もあった。それでも、クラブは彼がこれまでに提供した経験、成熟度、激しいプレーへの感謝の声明を発表している。
(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / SPORT)
マルティン・デミチェリス監督が退任しRBライプツィヒへ
マジョルカの指揮官を務めていたマルティン・デミチェリス監督がクラブを去り、ドイツのRBライプツィヒの新監督に就任することが確定した。RBライプツィヒは、前監督のオレ・ヴェルナーを解任しており、その後任として白羽の矢を立てた形だ。この引き抜きに伴い、RBライプツィヒからマジョルカへ250万ユーロの違約金が支払われる。
デミチェリス監督の退任決定後、マジョルカは12日間にわたってクラブの公式な発信を停止する異例の沈黙期間を設けていた。この空白期間が周囲の緊張とノイズを高めていたが、沈黙を破る形でムリキとマフェオの売却が立て続けに発表された。
(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / SPORT)
新監督候補としてルイス・ガルシアとハビ・カジェハが浮上
デミチェリス監督の退任により空席となったベンチを託す新指揮官の選定が進められている。現在、有力な候補として2名の名前が挙がっている。
一人はルイス・ガルシアだ。現在ラス・パルマスの監督を務め、チームをプレーオフ圏内に導く手腕を見せたが、クラブからの契約延長オファーに対する返答を保留しており、すでに引っ越しの準備を進めているとの情報もある。マジョルカだけでなくジローナも彼の動向を注視している。
もう一人はハビ・カジェハである。スペインのプロサッカー界での豊富な経験と、高いプレッシャーの中でプロジェクトを管理する能力が評価されており、1部昇格という至上命題を背負うマジョルカの要求に合致するプロフィールを持っている。彼もまた、ジローナの次期監督候補と重複してリストアップされている状態だ。
(via MARCA / Mundo Deportivo)
2部降格に伴う主力流出危機、ヴィルジリやライージョにも移籍の噂
予想外のラ・リーガ・ハイパーモーション(2部)降格という厳しい現実を突きつけられたマジョルカは、すでにサイル・ラリンをサウサンプトンへ売却したことを皮切りに、主力の大規模な解体を余儀なくされている。
大きな注目を集めているのが19歳のウイング、ヤン・ヴィルジリだ。チームの2部降格に伴い、彼の契約解除金は3000万ユーロから1200万ユーロへと大幅に減額された。これにより、セルタ・デ・ビーゴ、イタリアのローマ、ポルトガルのベンフィカといったクラブが獲得に向けて本格的に動き出している。バルセロナが買い戻しオプションと将来の売却益の40%を保持しているため、彼らの判断も移籍の行方を左右することになる。
また、キャプテンであり守備の要であるアントニオ・ライージョ(34歳)に対しても、セビージャが関心を示し、すでに初期の接触を行っている。今季は怪我の影響で10試合以上を欠場したが、そのリーダーシップと経験は依然として高く評価されている。ただし、セビージャ側の財政事情により、移籍を実現させるためにはライージョ自身が大幅な給与の引き下げを受け入れる必要がある。
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ラ・リーガ・ハイパーモーション(2部)への降格が決定したマジョルカは、クラブの歴史を塗り替えた大黒柱ヴェダト・ムリキやパブロ・マフェオの退団を正式に発表し、本格的なチーム解体と再建のフェーズに突入しました。デミチェリス監督もライプツィヒへと引き抜かれ、新監督選びと主力流出の阻止という重い課題に直面しています。1年での1部復帰を目指し、クラブは難しい舵取りを迫られています。