プレシーズン初戦 カンテラーノの躍動でトレモリーノスに勝利
プレシーズン最初のテストマッチとして、プリメーラRFEFのフベントゥ・デ・トレモリーノスとシウダード・デポルティーバで無観客の親善試合が行われました。結果は後半の立ち上がりに獲得したミゲル・シエラのPKによる1得点を守り切り、1-0での最少失点勝利となりました。
前半は両チームともに低調なパフォーマンスでしたが、セビージャで最も危険な香りを放っていたのはフベニールのマヌエル・アンヘルでした。彼はキーパー正面へのヘディングシュートと、スアソからのパスを受けてペナルティマーク付近から放ったシュート(惜しくも枠外)で、前半の2つのシュートチャンスを演出しました。
後半に入ると、ルイス・ガルシア・プラサ監督がペドロサを除く全員をカンテラーノ(若手)に入れ替えたことで、チームに活力が生まれました。後半開始からわずか5分、ヘスス・クルスが倒されて得たPKをミゲル・シエラが冷静に沈めて先制します。昨季トップチームで5試合に出場したシエラは、その後もイブラ・ソウへ2度の決定的なパスを供給。1度目のループシュートはバーを越え、2度目は相手GKクエンカに阻まれたものの、若手の躍動が光る45分間となりました。
スタメンは以下の通りです。
アルベルト・フローレス、カルモナ、サンガンテ、キケ・サラス、スアソ、アグメ、グリディ、フアンル、ペケ、マヌエル・アンヘル、イサック。
途中出場:ロメロ、ペドロサ、フアン・イグレシアス、イブラ・ソウ、ヘスス・クルス、ヘスリ、マリオ・ディアス、シエラ、ギジェン、アルトンサノ、イケル・ムニョス。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
チームスケジュールの全貌 新入団選手の発表とポーランド遠征
セビージャは今週、ルイス・ガルシア・プラサ監督の長時間の講話から月曜日のトレーニングをスタートさせ、プレシーズン第2週に突入しました。月曜、火曜、木曜は午前と午後の2部練習が予定されています。
水曜日は午前中の1部練習のみとなり、正午からは新加入選手であるジョン・グリディ、フアン・イグレシアス、アルナ・サンガンテの公式プレゼンテーションが行われます。
そして金曜日は午前9時に通常練習を行った後、午後17時の便でポーランドへと出発します。日曜日には、ポーランドリーグ昨季13位のKSクラコヴィアの創立120周年を記念する親善試合(収容人数約1万5000人のスタジアム)が16時から組まれています。チームは月曜日にセビージャへ帰還し、火曜日(21日)はオフとなる予定です。
(via Estadio Deportivo / SPORT / ElDesmarque)
アコル・アダムスとニアンズ 移籍に向けた動きが最終段階へ
アントニオ・コルドンの後任となる新スポーツディレクター、ホセ・イグナシオ・ナバーロは現在、利益を生み出すための放出作業に集中しています。
その筆頭がナイジェリア人ストライカーのアコル・アダムスです。昨季リーグ戦32試合で10ゴール3アシストを記録し、1部残留に貢献した彼は、セリエA昇格組のヴェネツィアへの移籍が間近に迫っています。ヴェネツィアのフィリッポ・アントネッリSDが週末にセビージャを訪れて交渉し、日曜日の時点では『交渉はかなり進んでいるが、まだ詰めるべき詳細がある。移籍市場の終わりに詳細を報告する』と語っていました。イタリアでの大志を抱くアダムス自身もヴェネツィア行きを望んでおり、クラブ間で基本合意に達しています。移籍金は固定1680万ユーロとなり、ボーナスを含めると最大で2350万ユーロに達する見込みです(ただし、最後の300万ユーロの変数は達成が困難な条件となっています)。彼は移籍の最終確認とイタリアへの移動のゴーサインを待っている状態ですが、月曜日の全体練習には通常通り参加しています。
一方、タンギ・ニアンズはフランスのLOSCリールへの移籍を完了させるため、クラブの許可を得て月曜日の練習を欠席しました。週末にメディカルチェックを受けており、リールからの最終的な獲得可否の通知を待っている状態です。
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo / SPORT)
オソの契約問題とスイス代表コンビの去就 新SDが放出に注力
23歳のホアキン・マルティネス・ガウナ(通称オソ)は、2027年6月30日で契約満了を迎えます。クラブは契約延長を望んでいますが、交渉は難航しており、進展が見られません。延長できなければ来年1月には他クラブと自由に交渉できるようになるため、フリーでの流出を避けるべく今夏での売却も視野に入れています。イタリアのフィオレンティーナが獲得に固執しており、一部では1200万ユーロのオファーを出したと報じられていますが、セビージャのクラブ関係者によれば、オフィスにはまだ正式なオファーは届いていないとのことです。なお、オソは現在右足首の軽い捻挫を抱えています。
また、ワールドカップで活躍したスイス代表コンビ、ルーベン・バルガスとジブリル・ソウについても、要求を満たすオファーがあれば売却される可能性があります。
バルガスはワールドカップで6試合284分に出場し、2ゴール1アシストを記録。現在の市場価値は1200万ユーロとされており、ウナイ・エメリ監督率いるアストン・ヴィラやトルコのクラブが関心を寄せています。
ソウは大会序盤は控えだったものの、決勝トーナメントでスタメンを勝ち取り、4試合253分に出場して1アシストを記録しました。市場価値は750万ユーロです。
両選手ともに契約は2029年6月30日まで残っており、現在は3週間のバケーション中です。移籍が成立しなければ、8月上旬(リーグ開幕戦の時期)にチームに合流する予定ですが、クラブに安売りする気はありません。
(via Estadio Deportivo / SPORT / ElDesmarque)
構想外選手たちの現状 複雑化するジョアン・ジョルダンの去就
ラファ・ミル、フェデ・ガットーニ、ファビオ・カルドソ、そしてジョアン・ジョルダンの4選手は、ルイス・ガルシア・プラサ監督の来季の構想外となっており、今夏の移籍先を探す許可を与えられ、引き続き他のチームメイトとは別にシウダード・デポルティーバで個別トレーニングを行っています。
クラブ側は彼らを完全にチームから排除しているわけではなく、施設や専門スタッフの利用をすべて提供しているため、AFE(スペインサッカー選手協会)の規定には違反していないと確信し、不安は抱いていません。
しかし、ジョアン・ジョルダンの状況は非常に複雑です。現状が改善されない場合、彼はAFEへの提訴を検討しています。彼はあと1年契約を残しており、これまでも2024年のアラベス(奇しくも現在のルイス・ガルシア・プラサ監督が当時指揮していました)への移籍を拒否し、2025年も手術を理由に移籍が難航しました。2026年の今夏も簡単には退団しない構えです。彼の給与はチーム内でも最高クラスであり、昨年は選手登録問題解決のための給与見直しも拒否しました。クラブとの関係は事実上破綻しており、両者を結びつけているのは高額な契約のみとなっています。クラブ側は「状況が解決するまで」別メニューを続けると発表していますが、即座の退団の兆しは見えません。
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo / SPORT)
新戦力の躍動とルイス・ガルシア・プラサ監督の評価
トレモリーノス戦では新戦力もデビューを飾り、ルイス・ガルシア・プラサ監督は彼らの適応に強い手応えを感じています。監督は現状について次のように語りました。
『今は選手たちを知ろうとしているところだ。多くの選手が練習に参加している。負荷は上手く調整できているが、少し問題がある選手もいる。徐々にリズムを掴んでいく。今の時期の試合で良いことは、無理な負荷による怪我人が出ないこと、そしてコンセプトの修正や成長を続けられることだ。今後選手は増えていくだろうが、最初の1週間にはとても満足している。明日は休んで、少しずつコンディションを上げ、全員を知っていく。カンテラーノたちには、私に良い印象を与えなければならないと伝えている。全員にとても満足している』
移籍金ゼロでヘタフェから加入したフアン・イグレシアスは、デビュー戦の後半から出場し、いきなりキャプテンマークを巻くという異例の姿を見せました。ヘタフェでの5年間、怪我や出場停止での欠場が一度もなかった鉄人であり、左右のサイドバックからウイング、センターバックやボランチまでこなす多才な選手です。彼自身も入団時に『若手には、どこでもプレーできることが一番大事だと常に言っている』と語っていました。
監督は彼を「静かなリーダー」と呼び、絶賛しています。
『フアンはプリメーラで多くの試合を経験しており、物事の飲み込みが非常に早い。彼にはキャラクターがあり、周りを喜ばせたいという意欲があるため、若手たちと一緒にプレーさせた。彼らを牽引し、指示を出し、ポジショニングを整えて声をかけてほしかったからだ。ピッチ内でチームを引っ張るプレースタイルで、我々に多くのものをもたらしてくれるはずだ。我々を大いに助けてくれるだろう』
また、他の新戦力についても監督は高く評価しています。
アルナ・サンガンテについては『彼は適応期間中だが、学ぶ意欲に溢れている。チームメイトを知り、スペイン語を学ぶ状況にどう取り組んでいるか、私はとても気に入っている』とコメント。なお、サンガンテは月曜の練習ではピッチでの監督の講話に参加した後、ジムでの室内練習に切り替えました。これが負荷調整なのか違和感によるものかは不明です。
ジョン・グリディについては『ジョンのことはよく知っているし、彼には我々がどうプレーしたいかを一番説明しなくて済む』と信頼を寄せています。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT)
負傷者リスト マルカオやアルフォンが離脱
チームはプレシーズン序盤からいくつかの負傷トラブルに見舞われています。
アルフォン・ゴンサレスは右大腿四頭筋の筋断裂を抱えてバケーションから戻り、夏のトレーニングへの参加が絶望的となりました。彼はセルタへの復帰が検討されており、去就は不透明です。
土曜日の親善試合を欠場したアンドレス・カストリンは恥骨炎のため、月曜日の練習でもジムで個別メニューをこなしました。
さらに、マルカオは右大腿四頭筋の筋肉の浮腫により、月曜の練習ピッチに姿を見せず、新たな負傷者リストに加わりました。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT)
【本日の総括】
プレシーズン第2週がスタートし、カンテラーノの活躍と新戦力への高評価などピッチ内のポジティブな話題がある一方で、アコル・アダムスらの放出作業やジョルダンら構想外選手の処遇など、フロント主導のチーム再建も最終段階を迎えています。