プレシーズンマッチ動向と伝統のテレサ・エレーラ杯に臨む超過密スケジュール

プレシーズンマッチでは、これまでフィオレンティーナと2対2で引き分け、フェレンツヴァーロシュには1対2で勝利しました。フェレンツヴァーロシュ戦ではカンテラーノのマリオ・リヴァスとカルロス・エスピが得点し、アルダ・ギュレルとアンドリー・ルニンがフル出場を果たしました。そして、8月12日水曜日21時にはア・コルーニャのABANCA-Riazor(収容人数32,490人)にて、デポルティーボ・ラ・コルーニャとの伝統ある「第81回トロフェオ・テレサ・エレーラ」に臨みます。デポルティーボとの直接対決は10年以上ぶりで、同クラブが1部に復帰した記念すべき機会となります。試合当日のア・コルーニャは、1世紀以上ぶりにイベリア半島で観測される皆既日食のピークが20:28頃に重なり、天文観光客で溢れていますが、同時に宿泊業界のストライキがマドリードの滞在ホテル周辺でも開始されるなど、非常に異例の熱気に包まれています。なお、プレシーズンの最終テストは8月16日17時にドイツのVeltins-Arenaで行われるシャルケ04戦です。ラ・リーガ開幕戦はワールドカップの影響で第1節のレアル・ソシエダ戦が8月26日21時に延期されたため、実質的な初戦は8月22日21時30分のアウェイでのエスパニョール戦となります。その後、8月30日17時にホームでマラガ戦、9月4日21時にアウェイでベティス戦を戦う、超過密な日程が控えています。(via SPORT)

ジョゼ・モウリーニョ監督がドキュメンタリーで明かしたカシヤスへの批判とロッカールームの確執

ネットフリックスで公開された自身のドキュメンタリー『The Special One』にて、ジョゼ・モウリーニョ監督は第1期政権時(2010-2013)のカピタン、イケル・カシヤスとの確執を激しく暴露しました。監督が就任当初にカシヤスと交わした3回の会話の中で、カシヤスから「代表選手の追加休暇」「マドリードの渋滞を考慮した練習開始時間の1時間繰り下げ」「試合前夜のホテル合宿廃止」を求められ、モウリーニョ監督は『すぐに彼らが甘やかされていることに気づいた』と振り返りました。さらに、クラシコの対立激化を収めるためカシヤスがバルセロナのシャビに電話した件に対し、監督は『これはバルセロナ対レアル・マドリードだ。代表チームに行ったら2回キスしてもいいが、今は違う。これは戦争だ。私が受け入れないし、受け入れることはない。誰かが私をリスペクトしないなら、それは問題になる』と激怒したことを明かしました。カシヤスは『あの状況は難しかった。君はマドリードのキャプテンであり、代表のキャプテンだった。フィールドでは敵だが、代表ではチームメイト。私はあの対立を見るのが嫌で、それを監督に伝えた』と述べ、戦術漏洩時の「スパイ(トポ)」騒動では、監督が気が狂ったように怒鳴り散らし、ボトルを蹴り飛ばして自室のドアを叩きつけて引きこもったと回想しています。マルセロも当時の監督の怒りについて『とてつもない怒りだった。彼は私たちを可能な限り勝たせるために努力していたのに、私たちしか知らないことが漏洩した。今日に至るまで、誰が口を滑らせた不幸な奴なのか知りたい』と憤りを隠していません。アシスタントコーチのサミ・ケディラは、モウリーニョがカシヤスをベンチに置いて口をきかず、メディアで悪評を流したことで『ロッカールームは地獄になり、選手たちとの関係が崩壊して雰囲気が毒された』と証言しています。2013年の退任時、モウリーニョは『選手たちも指導者としての私にうんざりしていたし、私も彼らにうんざりしていた。選手とメディアにうんざりしていた』と吐露し、ペレス会長から『ここからが簡単だ。なぜなら私たちは上に行き、バルサは下に行くからだ』と声をかけられたものの、契約を2年残して去る決断を下しました。(via MARCA)

クラブ史上最高額ヤン・ディオマンデの数々の苦難と知られざる悲劇

RBライプツィヒから、クラブ史上最高額となる固定1億2500万ユーロ(さらに1500万ユーロのインセンティブ)で獲得され、2033年までの契約を結んだ19歳のコートジボワール代表FWヤン・ディオマンデ(背番号25)は『マドリードから呼ばれたら断ることはできない。それほど単純なことだ』と喜びを語りました。しかし彼のキャリアは、ボーンマス、チェルシー、レンジャーズ、オリンピアコス、クリスタル・パレス、およびMLSのBチームからもテスト後に契約を拒否され、ビザ切れで一度アフリカに戻るなど苦難の連続でした。クリスタル・パレスのテスト時には、マイケル・オリーセやエゼから『君はとても良い選手だ』と直接声をかけられたものの不合格でした。その後レガネスに加入してプロデビューを果たした直後、当時15歳の最愛の妹ロクサーヌがパーティーで飲み物に何かを混入されて急死するという耐え難い悲劇に見舞われました。レガネスの元監督ボルハ・ヒメネスは彼について『ボールを持っているときに右利きか左利きか分からないほど特別な選手。縦への突破力と1対1の崩しが極めて高く、ボールを完全に止めて相手が飛び込んでくるのを待ってからかわす非常に珍しいフェイントを使う。練習に一番最後まで残ろうとし、個別指導を求めてくるほど向上心に溢れている』と絶賛しています。ディオマンデは幼少期に偽のユナイテッドのユニフォームに黒ペンで「Ronaldo 7」と書いて Cristiano Ronaldo に憧れ、他界した妹からは「エムバペよりお兄ちゃんの方が上手い」と励まされて育ち、今季はそのエムバペと同僚になります。なお、彼はライプツィヒ時代に病気を患い調整が遅れていたため、安全を考慮してテレサ・エレーラ杯の招集からは外れ、Valdebebasで個別調整を行っています。(via SPORT)

ヴィニシウスが2032年まで契約延長に至った「沈黙の合意」とアーセナルの脅威

ヴィニシウス・ジュニオールは、1年半に及ぶ難航した交渉の末に、2032年までの契約延長に合意しました。アーセナルが最後まで巨額のオファーを提示して獲得を狙っており、交渉が決裂しかける場面もありましたが、モウリーニョ監督がクラブに対して『絶対に売却するな』と強く反対したことで残留が決定しました。彼の初期要求は年俸純額3000万ユーロ、高額な更新プレミアム(契約金)、肖像権の改善であり、クラブの当初提示額である2200万ユーロを拒否していましたが、最終的にはそれを大幅に上回るボーナスや更新プレミアムが加算された好条件で決着しました。この契約の最大の特徴は、契約金額が一切公表されない「沈黙の合意」であることです。これは、金額が明るみに出ることで、エムバペやベリンガムら他のスター選手との年俸比較や今後の新たな基準になってしまうのを防ぐためのクラブ側の措置です。ヴィニシウスは『モウリーニョ監督からは、これまで通り幸せに、明るく、自分のサッカーをするよう求められている』と語り、ポルトガル語で対話できる関係に満足しています。(via SPORT)

新加入ベルナルド・シウバのデビューとモウリーニョ監督からのフィジカルに関する指摘

マンチェスター・シティからフリーで加入したベルナルド・シウバ(背番号20)は、トニ・クロースの引退によって空いた中盤の要としての役割を託されています。フェレンツヴァーロシュ戦で後半開始から初出場を果たし、高い技術を見せたものの、モウリーニョ監督からは『彼は休暇期間中、頭のために何もしないのが適したタイプの選手だ。そのためかなり低いフィジカルコンディションで合流した。これから成長しなければならないが、素晴らしい選手だ』と厳しく指摘されました。しかし、同時に『低い位置からのビルドアップを助け、6番、8番、さらに10番の位置でもプレーできる多才さは完璧だ』と称賛も受けています。シウバ自身は自分の本来のポジションを「8番」と考えており、監督の要求する「ピッチ上の脳」としての役割を果たすべく、デポルティーボ戦での先発出場に向けてコンディションを上げています。(via MARCA)

20歳エンドリックの残留決定と右ウイング起用を視野に入れたモウリーニョのプラン

20歳で背番号9のブラジル代表FWエンドリックは、新加入のカルロス・エスピやヤン・ディオマンデ、エムバペらの存在により出場機会の減少が危惧され、一時はローマやアストン・ヴィラ、レアル・ソシエダへのレンタルが検討されていました。昨季後半にはオリンピック・リヨンへレンタルされて21試合8得点8アシストを記録し、ブラジル代表としてワールドカップにも参加していました。しかし、モウリーニョ監督が彼の残留を希望し、クラブ(特にペレス会長)も彼を3500万ユーロ(固定)+2500万ユーロ(インセンティブ)を投じた最重要プロジェクトとして自チームで育てる方針を固め、レンタル交渉をストップさせました。モウリーニョ監督は彼をセンターフォワードだけでなく、右ウイングとしても機能する選手として高く評価しています。エンドリック本人は残留してポジションを争う覚悟を決めており、プレシーズン戦では Fiorentina を相手にゴールを決めエンブレムにキスを捧げましたが、1月までに十分な出場機会が得られない場合は、冬の移籍市場での退団も視野に入れている状況です。(via SPORT)

ククレジャ、コナテ、ドゥムフリース新加入勢の合流と適応状況およびコナテの劇的肉体変化

ワールドカップの影響で合流が遅れていたマルク・ククレジャ(背番号17、7000万ユーロで獲得)、イブラヒマ・コナテ(背番号16、フリーで獲得)、そしてキリアン・エムバペは月曜日にメディカルチェックを済ませて練習に合流しました。ククレジャは『レアル・マドリードは欧州最大のクラブ。このようなクラブでプレーする機会を得られたら、断るのは非常に難しい。チャンスが訪れ、全く疑いはなかった』と意気込みを語っています。新加入のコナテについて、ジャーナリストのトマス・ロンセロは彼の劇的な変化に驚いており、『フランス代表として参加したワールドカップでは太っていたのに、休暇から戻ると劇的に引き締まっていた。イングランドとの3位決定戦でのプレーがあまりにも悲惨だったため、マドリードでそんな様子なら4日間ももたないぞと注意されたのかもしれない』と指摘しています。また、背番号24を背負う新加入のデンゼル・ドゥムフリースは、フェレンツヴァーロシュ戦でハンドによりPKを与えてしまう苦いシーンを経験しました。これらの新加入組はデポルティーボ戦の遠征メンバーからは調整不足のため外れており、16日のシャルケ04戦でのデビューが期待されています。(via Mundo Deportivo)

アルダ・ギュレルを巡るPSGからの巨額オファーとモウリーニョの絶大なる信頼

アルダ・ギュレル(背番号15)のプレシーズンでの「大爆発」ぶりに、パリ・サンジェルマンのルイス・エンリケ監督が熱視線を送っており、1億1500万ユーロにのぼる超巨額オファーが噂されています。レアル・マドリードに現時点で彼を手放す予定はありませんが、ベリンガムやベルナルド・シウバの存在でスタメンが確約されていないギュレルに対し、パリ側がさらにオファー額を引き上げる場合、完全に放出を否定しない可能性も取り沙汰されています。しかし、トマス・ロンセロは彼を『大爆発した万能ミッドフィルダー』と絶賛し、ベリンガムが復帰しても彼をスタメンに並べるべきだと主張しています。ギュレルは直近のフェレンツヴァーロシュ戦でもフル出場を果たし、戦術的な核としての実力を証明し続けています。(via SPORT)

フイセンが継承した伝統の背番号4とポジション争いの激化

ディーン・フイセンは、今シーズンから背番号を24から「4」に変更しました。かつてセルヒオ・ラモス、フェルナンド・イエロ、デヴィッド・アラバが背負った伝統の番号への変更について、フイセンは『レアル・マドリードで背番号4を着用することは私の長年の夢だった』と語り、ラモスのシグネチャーモデルシューズを履いていた思い出も明かしています。昨季はボーンマスで34試合3ゴールとブレイクを果たし、ローマ時代にもモウリーニョ監督の下でプレーした経験を持つ彼ですが、今季はリヴァプールからコナテが加入したことでポジション争いが一気に激化しています。フェレンツヴァーロシュ戦ではリュディガーとの連係ミスから失点を許すなど、ラモスの域に達するためには更なる安定感が求められます。(via SPORT)

ロドリ獲得失敗の舞台裏、ペレス会長のプライドとピボット補強プランの難航

レアル・マドリードは、中盤の要としてマンチェスター・シティのロドリ(Rodrigo Hernández)の獲得を模索していましたが、ロドリは宿敵バルセロナへの移籍を選択しました。元マドリードGKのサンティ・カニサレスや元FWフェルナンド・モリエンテスは『マドリードはロドリに本気の関心を示していなかった。本気ならアセンシオの怪我の解決やディオマンデへの大金投資よりも前に獲得していたはずだ』『野党候補エンリケ・リケルメの公約であったロドリとハーランドを嫌うペレス会長のプライドが邪魔をした』と真相を暴露しています。ロドリの獲得失敗を受け、クラブは「市場は閉まった」と公言しているものの、モウリーニョ監督は中盤ともう一人の左利きセンターバック(アセンシオの放出が条件で、候補はインテルのバストーニ)の獲得を望んでいます。中盤の代替案としてはアーセナルのマルティン・スビメンディが挙げられますが、最低9000万ユーロを要求するアーセナルに対し、カマヴィンガ(評価額8000万ユーロ)などの放出が必須とされており、カマヴィンガ自身が残留を強く希望しているため交渉の目処は立っていません。その他の候補であるロカテッリ、キース・スミット、アダム・ウォートンらは実力不足と見なされています。(via SPORT)

2026/27シーズン新体制の背番号一覧とスカッド枠制限による追加補強の条件

レアル・マドリードの2026/2027シーズンの最新公式背番号が以下の通りに決定しました。

1. Thibaut Courtois

2. Raúl Asencio

3. Éder Militao

4. Dean Huijsen

5. Jude Bellingham

6. Eduardo Camavinga

7. Vinícius

8. Fede Valverde

9. Endrick Felipe

10. Kylian Mbappé

11. Rodrygo Goes

12. Trent Alexander-Arnold

13. Andriy Lunin

14. Aurélien Tchouaméni

15. Arda Güler

16. Ibrahima Konaté

17. Marc Cucurella

18. Álvaro Carreras

19. Carlos Espí

20. Bernardo Silva

21. Brahim Díaz

22. Antonio Rüdiger

23. Ferland Mendy

24. Denzel Dumfries

25. Yan Diomande

27. Thiago Pitarch

なお、これ以上の補強を進めるためには、25名のファーストチーム登録枠を空けるための売却(特にアセンシオ、またはカマヴィンガやエンドリックなどの動き)が不可欠となります。アセンシオは7月30日に右脚大腿直筋を負傷し9月まで離脱、メンディはほぼ今季絶望、ミリトンやロドリゴ、チアゴ・ピタルクも現在負傷しており、モウリーニョ監督は短いスカッドのやりくりに頭を悩ませています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

モウリーニョ監督率いるマドリードは、ヤン・ディオマンデやベルナルド・シウバ、ククレジャなど超大型補強を敢行し新体制を整える中、ロドリ獲得失敗による中盤ピボット問題、さらにはNetflixドキュメンタリーによる過去のカシヤスとの内紛暴露や漏洩スパイ事件の真相など、ピッチ内外で非常に激しい動きが見られます。厳しい故障者リストと短いスカッド制限を抱え、8月22日のエスパニョールとの開幕戦に向けてどのようにチームを仕上げていくのか、今後の動向に大いに注目が集まっています。