ノルウェー代表の光と影

W杯準々決勝で敗退したノルウェー代表だが、アーリング・ハーランドは帰国時にまたしても話題をさらった。ダラスのウエスタンショップで750ドルで購入したという、ウイスキーのボトルを抱えたアライグマの剥製を小脇に抱え、笑顔で飛行機から降りてきたのだ。彼は自身のSNSで『彼が家までついてきちゃった。僕の新しい相棒に名前をつけて手伝って』とファンに呼びかけ、「カウボーイ」「テックス」などの候補を挙げた。一方で、敗退の戦犯として扱われたアレクサンダー・セルロート(アトレティコ・マドリード)には悲劇が襲った。彼の妻レナ・セルネスが自身のInstagramで、夫に向けられた殺害予告や『ノルウェーから出て行って崖から飛び降りろ』といった心ない誹謗中傷のメッセージを公開し、『W杯は大きな幸福をもたらす一方で、大きな憎悪も生み出します。このようなコメントをする前に、もう少し考えてほしい』と苦言を呈した。(via MARCA / ElDesmarque / SPORT)

ラミン・ヤマルの19歳

スペイン代表のラミン・ヤマルが、準決勝フランス戦の前日に19歳の誕生日を迎えた。記者会見には非常に目を引く高価なネックレスを身につけて登場し、記者から誰かのプレゼントかと問われると『自分で買ったからプレゼントじゃないよ、まあ自分からのプレゼントかな』と笑いを誘った。また、マリアノ・ラホイ元スペイン首相が「フランス代表にはフランス人がいない」と人種差別的なコラムを書いたことに対して、『W杯で最も美しい試合の一つになる時に、そんな話をするスペースはないと思う。サッカーが何かの役に立つとすれば、それは社会を統合することだ。フランスとスペインはその最高の例だよ。サッカーとはそういうもので、他人が言ったことについて話すものではない』と堂々と反論。パリ・サンジェルマンのウォーレン・ザイール=エメリもこれに同調し、『フランス代表はあらゆる背景や人種の選手で構成されている。僕たちは団結したグループだ』と語った。また、ヤマルはスタンドで舌を出すポーズで話題となっている4歳の弟ケインくんについて『カメラを向けられるとふざけるんだ。彼が愛されていて嬉しいし、見ていて面白いよ。僕にとっては小さな子供の体に入った大人のような存在で、彼に夢中なんだ』と溺愛ぶりを明かした。(via ElDesmarque / SPORT / MARCA)

スペイン代表の裏側

大一番を控えたスペイン代表の練習は、驚くほど和やかな雰囲気に包まれていた。ヤマルとビクトル・ムニョスが誕生日を迎えたため、ペドリやガビからケーキが贈られ、チーム恒例の「しっぺ(頭を叩く)の道」の洗礼を受けた。練習前には、ペドリやボルハ・イグレシアス、ペドロ・ポロらがピッチに置かれていたトレーニング用のフープを使って、まるで小学生のようにフラフープ遊びをしてはしゃぐ姿も見られた。一方、フランス戦のユニフォームに関しては異例の決定が下された。スペインは通常のアウェイ用である白のシャツとソックスを着用するが、パンツのみ「えんじ色(ガーネット)」を着用するという、これまでの国際大会では見られなかった組み合わせでピッチに立つ。(via ElDesmarque / MARCA)

ルイス・デ・ラ・フエンテの涙

スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、記者会見で思わず涙を見せる一幕があった。記者から、彼の成功を見届けることができなかった亡き両親と兄について問われると、『そこを突いてきたね。毎日彼らのことをたくさん思い出している。私が選手として、そして指導者としてキャリアを歩み始めた時と同じように、今のこの状況を楽しんでほしかった』と声を詰まらせた。また、自身の厚い信仰心についても語り、『毎日祈っているが、それはW杯で勝つためではない。勝つために祈るのは相手に対して不公平だ。私が神に祈るのは健康についてだけだよ。健康さえあれば、戦うことに何の問題もないからね』と指導者としての信念を明かした。(via ElDesmarque / SPORT)

モウリーニョの帰還

レアル・マドリードの新監督として13年ぶりに帰還したジョゼ・モウリーニョが、ついにバルデベバスで初練習を行った。練習着には通常クラブのイニシャルやスタッフのイニシャルが入るが、モウリーニョのウェアには彼自身のパーソナルブランドのロゴが刻まれており、「The Special One」ならではのこだわりを見せつけた。初日の練習にはW杯不参加の選手やカンテラーノなど限られた人数しか参加しなかったが、モウリーニョは大音量で明確な指示を飛ばし、昨季批判の的となったエドゥアルド・カマヴィンガやフランコ・マスタントゥオーノらは微動だにせずその言葉に聞き入っていたという。練習後には出待ちのファンに囲まれ、数分間にわたってサインの対応に追われた。また、マドリードはベンフィカから生理学のスペシャリストであるサンドロ・カリーソを引き抜き、スポーツサイエンス部門の強化を図っている。(via ElDesmarque / SPORT / MARCA)

バルセロナの移籍市場と経営

バルセロナのフロントで移籍に関する悲喜こもごもが起きている。フランシスコ・トリンコンがスポルティングCPからサウジアラビアのアル・アハリへ約4500万ユーロ(+ボーナス500万ユーロ)で移籍することが決まった。しかし、バルセロナは1年前にトリンコンの保有権の残り50%をわずか1100万ユーロでスポルティングに売却してしまっていたため、今回の巨額移籍の恩恵を一切受けられないことが判明し、メディアからは「経済的惨事」と批判されている。一方で、ハンジ・フリック新監督の下で出番が限られると予想されるカンテラーノのマルク・カサドに対し、クリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスルや、元バルサのフロント幹部が在籍するアル・イテハドなどから3000万ユーロから4000万ユーロを超える巨額のオファーが届いている。また、マンチェスター・シティからフェラン・トーレスを獲得した際の契約には、2027年以降も彼がバルサに残留または契約延長した場合、シティに約800万ユーロの追加ボーナスを支払う「秘密の条項」が存在することが発覚。これがネックとなり、バルサは今夏中の売却を推し進めているという。さらに、カンプ・ノウの屋根の設置工事の影響で、2027/28シーズンの前半戦はすべてモンジュイックのオリンピックスタジアムで開催するようLaLigaに申請した。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo / SPORT)

オスカルの衝撃告白

かつてチェルシーで活躍し、中国の上海ポートで莫大な富を築いたブラジル人MFオスカルが、ポッドキャスト番組で驚きの事実を明かした。2022年の冬、財政難に苦しんでいたバルセロナから『半年間、無給でプレーしてくれないか』というオファーを受けていたというのだ。オスカル自身はこれに合意する寸前だったが、サミュエル・ウムティティの放出先が期限内に見つからなかったため、結局この話は破談に終わったと語った。また、中国で稼いだ約1億5000万ポンドとも言われる給与については、『基本給はすべて別口座に入れて一度も手をつけていない。出場給やボーナスだけで十分に生活できたからね。私は派手な人間ではないし、中国では子供たちと静かに通りを歩けるのが何より幸せだった』と堅実な素顔を覗かせた。(via SPORT)

グリーンウッドの決断

ヘタフェでの活躍を経て注目を集めていたメイソン・グリーンウッドの移籍先が、フェネルバフチェに決定した。アトレティコ・マドリードも獲得に本腰を入れており、土壇場でフェネルバフチェへの移籍を阻止しようとオファーを提示したが、グリーンウッドはトルコ行きを選択。その決定的な理由は給与だったという。アトレティコが提示した年俸が500万から600万ユーロだったのに対し、フェネルバフチェはその倍近い1000万ユーロを提示。もしアトレティコでこの額を受け取れば、ヤン・オブラクやフリアン・アルバレスに次ぐチーム内3位の高給取りとなってしまうため、アトレティコはそれ以上の条件提示を断念した。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

セネガル代表の激震

W杯でベスト32で敗退したセネガル代表の周辺で、とんでもないスキャンダルが発覚した。セネガルサッカー連盟のアブドゥライ・ファル会長が記者会見で、代表チームの医療責任者を10年間務めていたアブデラフマン・フェディオレ医師が、実は「婦人科医」であったことを最近になって知ったと暴露したのだ。選手たちからも『彼からのサポートには十分な安心感が得られない』と不満が漏れていたという。これに対し、セネガルスポーツ医学会は『彼は確かに婦人科医としてキャリアをスタートさせたが、その後スポーツ医学を専門に学んでおり、資格は十分にある』と猛反発し、連盟を名誉毀損で非難している。(via ElDesmarque)

イブラヒモビッチの毒舌

W杯の解説者として活躍するズラタン・イブラヒモビッチが、各方面に毒舌を振りまいている。ベルギー対スペイン戦の後、負傷を抱えながらもプレーを希望していたティボー・クルトワを交代させたベルギーのルディ・ガルシア監督に対し、『敗因は監督にある。代わりに出たGKラメンスは過大評価されている。恥を知るべきだ!』と猛烈に批判。また、イングランド対ノルウェー戦では、イングランド代表のノニ・マドゥエケについて『彼がピッチにいる間、イングランドは10人でプレーしているようなものだ。ボールを持つたびに間違った判断をする。カメラのケーブルのほうが彼より良いパフォーマンスをしていた』と酷評した。(via MARCA / SPORT)

ブラジル大統領の怒り

ノルウェーに敗れてW杯ベスト16で姿を消したブラジル代表に対し、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領が怒りの声を上げた。サンパウロの技術研究所を視察した際、学生が作った攻撃的なロボットを見て、『アンチェロッティ監督にメッセージを送ったよ。W杯で勝ちたいなら、エムバペやハーランドみたいなこのロボットを招集しろってね』と強烈な皮肉を浴びせた。さらに、代表チームが帰国する際、連盟がチャーターした公式飛行機に乗っていた選手がダニーロただ1人だったことについても、『アンチェロッティとは何者だ? 選手が1人しか帰りの飛行機に乗らないなんて、神よ、なんという恥だ』とチームの規律の欠如を嘆いた。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)

キーンvsハーランド父

ロイ・キーンと、アーリング・ハーランドの父であるアルフ・インゲ・ハーランドの長年の確執が、SNS上で再燃している。イングランド対ノルウェー戦での判定に不満を持ったアルフ・インゲが、SNSで『本当に? 審判に救われたな。イングランドがW杯で勝つことを祈るよ。でも俺たちは強盗に遭った』と皮肉たっぷりに投稿。これを見たキーンが、出演する番組内で『彼は試合中、いつも酒を飲んでいるように見える。酔っ払っていれば、試合も違って見えるんだろうさ』と痛烈にやり返した。(via Mundo Deportivo)

審判・運営の場外トピック

因縁の対決となるW杯準決勝、イングランド対アルゼンチン戦の主審に、アメリカ人のイスマイル・エルファスが抜擢された。彼はグループステージのスペイン対ウルグアイ戦で、ウルグアイのラフプレーを放置し、クバルシへの危険なタックルで退場者を出すまで試合を荒れさせたことでスペインのファンから批判を浴びた人物であり、両国のただでさえ高い緊張感をさらに煽るのではないかと懸念されている。一方、スペイン国内では、バルセロナ市議会がスペイン対フランス戦の巨大スクリーンによるパブリックビューイングの設置を拒否。周辺のバダロナやサンタ・コロマ・デ・グラメネットなどの自治体がこぞって設置を決定する中、バルセロナ市の対応が際立つ形となった。(via MARCA / SPORT)

バルサとマドリードのインサイド

レアル・マドリードに朗報が舞い込んだ。ベルギー代表としてW杯に出場していたティボー・クルトワが試合中に負傷交代し涙を見せていたが、マドリードでの検査の結果、軽傷であることが判明した。一方、バルセロナは若手発掘に余念がない。クラブ・ブルッヘから18歳のウインガー、ジェシー・ビシウを1000万ユーロ未満で獲得。2025年からのスカウト陣の地道な交渉が実を結んだ形となった。(via SPORT / ElDesmarque)

セビージャの動向

セビージャ周辺ではピッチ外の動きが活発だ。アコル・アダムスはヴェネツィアへの移籍が秒読み段階だが、最後までチームの全体練習に参加するプロ意識を見せた。一方で、タンギ・ニアンズはリールへの移籍に向けたメディカルチェックをクリアし、退団が決定的となった。また、カンテラーノのフアンルにはアタランタが1500万ユーロのオファーを準備しており、オソにはフィオレンティーナとノッティンガム・フォレストが関心を示し、フォレストが具体的な問い合わせを行っているという。クラブは2026/27シーズンの新ユニフォームも発表。ファーストは純白に赤と金のディテールをあしらったミニマルなデザイン、セカンドは伝統的な赤を基調に、黒のレトロなポロ襟を採用し、ファンからの反響を呼んでいる。(via ElDesmarque / SPORT / Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)

選手のプライベート&交流

ボルハ・イグレシアス(セルタ)が、ハリウッドスターのペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫妻との意外な交友関係を明かした。スタジアムで2人を見かけたボルハが友人を介して連絡を取ったところ、ペネロペから直々にWhatsAppでメッセージが届き、親交がスタート。ハビエル・バルデムがスペイン代表のボルハのユニフォームを着て応援している姿を見て、『本当に信じられない。彼らの人権問題への姿勢や才能を尊敬している』と喜びを語った。

ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドは、敗退後にカスカイスの高級住宅街「キンタ・ダ・マリーニャ」に完成した12,000平方メートルの大豪邸に家族で滞在中。室内にはボウリング場や巨大プール、スパ、そして20台以上の高級車が収まるガレージが完備されているという。

フランス代表のウスマン・デンベレは、バルサ時代にジム通いを怠っていたことを反省し、現在は専属シェフによる厳格な食事管理を行っていると語ったが、『試合後のハンバーガーとピザだけは絶対にやめられない』と彼らしいお茶目な一面を覗かせた。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo / SPORT)

【本日の総括】

W杯が大詰めを迎える中、ピッチ外では各国の悲喜こもごもがSNSやメディアを賑わせています。ラミン・ヤマルを中心とするスペイン代表の和気あいあいとした雰囲気とは対照的に、敗退したノルウェーやブラジルでは選手への誹謗中傷や大統領からの痛烈な批判が飛び交い、波紋を広げています。また、クラブレベルでもモウリーニョの帰還や各クラブの移籍の裏側、さらにはセネガル代表のチームドクター騒動など、事実は小説より奇なりと言えるようなエピソードが数多く飛び出した一日となりました。