経営陣への大規模抗議デモSOS SEVILLA

18日木曜日、セビージャFCのファンが現在のホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長率いる取締役会の経営に抗議するため、大規模なデモ行進「SOS SEVILLA」を実施しました。警察発表で約8,000人、主催者発表では30,000人から40,000人に上るセビジスタが、ラモン・サンチェス・ピスフアンの南ゴール側モザイク前から出発し、数々の祝祭の舞台となってきたプエルタ・デ・ヘレスまで行進しました。

道中では「死ぬまでセビージャFC」という横断幕が掲げられ、「フロントは辞任しろ」「ジュニアはもう出て行け」「セビージャは俺たちだ」といったチャントが響き渡りました。デモを主催したのは、サン・フェルナンド・セビジスタ・ペーニャ連合、ビリス・ノルテ、アクシオニスタス・ウニドスという性質の異なる3つのファングループです。

出発前、ペーニャ連合のカルロス・ヒメネス会長は次のように語りました。

『セビージャFCのために、彼らには出て行ってもらいたい。明確なオファーがあることは知っているので、売却のプロセスを加速させ、一刻も早く退陣するよう求める。私たちがここで上げている助けを求める声とともに、彼らの沈黙が原因となっているのだから、最大限の透明性を求める』

アクシオニスタス・ウニドスのホアキン・ゴンサレス会長もこれに続きます。

『取締役会は辞任すべきだ。もう役割は終えており、5年間私たちを破滅へと導いてきた。借金まみれで、彼らは企業を経営する能力がないのだから、もう1分たりとも続けることはできない。企業の経営を知るプロのセビジスタを入れ、セビジスタが再び全力を尽くせるような増資をさせてほしい。彼らがやりたくないこと、つまりクラブのために資金を投入して救うことを、私たちにやらせてほしい。彼らに能力がないなら、去って我々に道を譲るべきだ』

また、アントニオ・ラピとフェデ・キンテーロによる「第3の道」と呼ばれる新たな経営陣の可能性については、次のように支持を表明しました。

『他の者たちと比べれば、無限に良い。なぜなら彼らはセビジスタだからだ。セビジスタの匂いがし、背景にあるものこそ私たちが求めているものだ。もし最終的に彼らが入ることができるなら、私たちは感情だけでなく資金の面でもサポートする。セビジスタは資金を出す用意があるが、この連中が懐を温めるためではない』

プエルタ・デ・ヘレスに到着後、ジャーナリストのミゲル・アンヘル・モレノによってマニフェストが読み上げられました。マニフェストでは、現在の経営モデルは限界を迎えておりクラブを消滅の危機に追いやっていると非難し、1997年のようにファン自身でクラブを救済するための増資を要求しました。さらに、現在の株主たちが自らの利益のためにクラブを競売にかけることを拒否し、「我々の情熱は彼らのビジネスではない!セビージャは我々だ!」と締めくくられました。

また、2005年のクラブ100周年記念でスピーチを行った作家のアントニオ・ガルシア・バルベイートの録音メッセージが流され、多くのファンの涙を誘いました。

『セビジスタの皆さん、私はアントニオ・ガルシア・バルベイートです。サン・フェルナンド・セビジスタ・ペーニャ連合、ビリス・ノルテ、そしてアクシオニスタス・ウニドスが、一般のセビジスタである皆さんに向けて言葉を送る機会を私に与えてくれたことに心から感謝します。愛するセビージャFCがかつてこの街にもたらしたような栄光と銀杯を取り戻すという皆さんの願いに寄り添いたいと思います。この不確実で不安な時期に、セビジスタが勝利を目指すプロフェッショナルなプロジェクトのもとに再び団結し、失われた希望を取り戻すことが必要です。この世界一の赤と白に染まる街で再びサッカーの話題で盛り上がるための熱意を取り戻さなければなりません。そして確かに、新たなサイクル、新しい時代を開くべきです。この100年以上の歴史を持つクラブが再びセビジスタの誇りとなり、136年の栄光の歴史を通じて先祖から受け継いだ遺産を未来の世代に伝えることができるように。皆さんが集まっているそのプエルタ・デ・ヘレス、数々の栄光と成功を無言で見守ってきたその場所から、私の無条件の支持を送ります。そして、セビジスタとしてのすべての情熱と、汚れなき歴史の輝きをもって、私たちのエンブレム、旗、そして歴史を守り続けてください。今のこの瞬間、私たちの情熱の強さと栄光の歴史の力で、セビージャFCという100年の歴史を持つクラブを守ること以上に美しく、尊いことはありません。そこにいてくれて、セビジスタとしての姿勢を示し、私たちが親や祖父母から受け継いだセビージャFCを子供や孫に残そうと尽力してくれていることに感謝します。なぜなら、私の心以上に、あなたのエンブレムが私の中で脈打っているからです。ビバ、セビージャ!』 (via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

サラリーキャップと新戦力登録問題

セビージャは新シーズンに向けて、ルイス・ガルシア・プラサ監督の下でホン・グリディ、フアン・イグレシアス、アルナ・サンガンテの3選手の獲得をフリー移籍で確定させています。しかし、現時点ではラ・リーガに彼らを登録することができていません。

セルヒオ・ラモス主導の投資グループによる株式過半数取得および野心的な増資計画が失敗に終わったこと、そしてキャピタルゲインを生む選手の売却が進んでいないことから、クラブは深刻なサラリーキャップの超過に苦しんでおり、負債の削減が最優先事項となっています。

新しく就任したホセ・イグナシオ・ナバーロ・スポーツディレクター(SD)とガルシア・プラサ監督が新戦力を起用するためには、サラリーキャップに空きを作る必要があります。そのため、ニアンズ、マルカオ、ジョアン・ジョルダンといった高給取りの選手の放出交渉や、利益を生み出せる選手の売却が急務となっています。(via Estadio Deportivo)

GK補強の動向

GKの再編も重要な課題です。昨季レギュラーを務めたオディッセアス・ヴラホディモスは買い取りオプションなしのレンタルだったためニューカッスルへ戻り、ワールドカップに出場中のエルヤン・ニーランは契約満了で退団しました。現在、トップチームのGKはアルベルト・フローレスしかいません。

ホセ・イグナシオ・ナバーロSDは、ヴラホディモスの復帰を最優先と考えています。ニューカッスルが彼を戦力外と見なしているため、選手自身がクラブに圧力をかけ、契約解除か再度のレンタル移籍を勝ち取ることを期待しています。ナバーロSDは次のように語っています。

『彼は我々が楽しみ、素晴らしいシーズンを送ったGKだ。ニューカッスルに籍があり、契約を尊重しなければならない。補強が必要なポジションなので、市場を通じて何が起こるか見ていく』

一方で、その他の選択肢も探っています。ビジャレアルのディエゴ・コンデには関心を示していますが、移籍金200万ユーロ以上と総額200万ユーロの給与を求められており、クラブとしては高額だと判断して保留しています。

また、レアル・マドリードの若手GKフラン・ゴンサレス(身長1.99m、2029年まで契約)の獲得レースにも参戦しています。エスパニョール、セルタ、ラシン・サンタンデールなども関心を寄せていますが、セビージャは彼を出場ボーナス付きのレンタルで獲得したいと考えています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

ウイング補強とデュランヴィル獲得失敗

両サイドのアタッカー補強も必須です。アントニオ・コルドン前SDから引き継いだリストをもとに、ナバーロSDはレアル・サラゴサに所属する左ウイング、アドリアン・リソに関心を示しています。セビージャは買い取りオプション付きのレンタルを希望していますが、サラゴサ側は買い取り義務、または一定条件での買い取り義務化を要求しており、現状は問い合わせに留まっています。

また、1月の市場で興味を持っていたボルシア・ドルトムントの20歳のウイング、ジュリアン・デュランヴィルの獲得は完全に失敗に終わりました。ドルトムントからバーゼルへレンタルされていた彼は、この夏オリンピック・リヨンへ550万ユーロ(変額を含めると最大850万ユーロ)で完全移籍することで合意しました。この金額は現在のセビージャの財政状況では到底手が届かないものでした。

ウイングのポジションには現在、ルベン・バルガス、チデラ・エジュケ、復帰したアルフォン・ゴンサレス、フアンル・サンチェス、そしてカンテラーノのミゲル・シエラがおり供給過多に見えますが、ヤヌザイが退団し、バルガスやエジュケの去就も不透明であるため、人員整理と新たな血の入れ替えが必要です。(via Estadio Deportivo)

選手売却の展望

サラリーキャップ問題を解決するため、クラブは全ての選手へのオファーに耳を傾けています。

最も市場価値が高いのはナイジェリア人FWのアコル・アダムスです。シーズン終盤の活躍で10ゴールを記録し、推定価値は1,500万ユーロに上昇しています。また、ルベン・バルガスも推定1,200万ユーロの価値があります。彼らはそれぞれ550万ユーロ、245万ユーロで獲得しているため、売却できれば大きなキャピタルゲインを見込めます。また、キケ・サラス(1,400万ユーロ)、ホセ・アンヘル・カルモナ(1,200万ユーロ)、フアンル、オソ(各1,000万ユーロ)といったカンテラーノの売却は、そのまま純利益となります。

一方で、ルシアン・アグメの売却は一筋縄ではいきません。彼はマティアス・アルメイダ前監督とガルシア・プラサ現監督の下で、今季フィールドプレーヤー最長の2,805分に出場し、1ゴール4アシストを記録しました。市場価値は900万ユーロ上昇していますが、セビージャは彼の保有権の90%を獲得するためにインテルへ総額800万ユーロを支払っており、残りの10%はインテルが保有しています。そのため、高値で売却できなければ帳簿上の利益を出すのが難しい状況です。(via Estadio Deportivo)

ラファ・ミルの契約解除問題

性的暴行および傷害の罪で懲役8年半の有罪判決を受けたラファ・ミルの処遇も、クラブにとって大きな悩みの種です。昨季彼がレンタルで所属していたエルチェは、即座にレンタル契約と労働契約を解除しました。しかし、セビージャとはまだ1年の契約が残っています。

クラブは判決直後に、法的手続きの尊重と暴力行為への断固たる非難を表明する声明を出しましたが、解雇には踏み切れていません。刑事法専門のサラ・ドミンゲス弁護士によると、判決がまだ確定しておらず控訴が可能な段階であるため、セビージャが彼を自動的に解雇することはできません。解雇を強行すれば、ミル側が不当解雇を訴えて法廷闘争になる可能性があり、クラブはミルがクラブのイメージに損害を与えたことを明確に証明する必要があります。

同弁護士は、現在の状況では契約の一時停止が最も現実的で賢明な対応だと指摘しています。また、判決が確定するまで社会的に許容される海外のクラブへレンタル移籍させるという選択肢もありますが、8年半という重い刑期から逃亡の恐れがあると判断されれば、裁判官によってパスポートの没収や出国禁止措置が取られる可能性が高いとのことです。(via Estadio Deportivo)

スイス代表ルベン・バルガスがW杯で躍動

ワールドカップのグループB第2節、スイス対ボスニア・ヘルツェゴビナの試合で、セビージャのウイング、ルベン・バルガスが輝きを放ちました。

セビージャでは目立たないシーズンを過ごし、今夏の放出候補にも挙がっているバルガスですが、この試合では後半途中に交代出場すると試合の流れを一変させました。1点目の起点となると、自らチームの2点目をゴールし、さらに3点目をアシストする大車輪の活躍を見せ、スイスの4-1の勝利に大きく貢献しました。この活躍により、彼の市場価値や移籍市場での注目度が上がる可能性があります。(via ElDesmarque)

その他のニュース

  • サム・アゲオワがシウダ・デポルティーバでリハビリ

右膝前十字靭帯断裂の重傷でワールドカップ出場を逃したFCポルトのFWサム・アゲオワ(旧姓オモロディオン)が、セビージャのホセ・ラモン・シスネロス・パラシオス練習場のジムでパーソナルトレーナーとともにリハビリを行っています。クラブが施設の利用を許可しました。サムは幼少期にセビージャのプレベンハミンで1年間プレーした過去があり、彼の母とセビージャ生まれの妹が住むこの街でのリハビリを選びました。彼はSNSで『一歩一歩、どんどん強くなっている。芝生の上に戻れたこと、そしてこの旅で踏み出す一歩一歩を神に感謝している』と前向きなメッセージを投稿しています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

  • ホセルへの関心は消滅

カタールのアル・ガラファに所属するFWホセルに対して、セビージャは1部残留確定後から獲得の可能性を探り、選手側と頻繁に連絡を取り合っていました。しかし、アントニオ・コルドン前SDが退任し、ナバーロ新SDが就任して以降、新たなコンタクトは行われておらず、関心は実質的に消滅した模様です。(via Estadio Deportivo)

  • ラミン・ヤマルの彼女がセビジスタ宣言

ワールドカップに出場しているスペイン代表ラミン・ヤマルの恋人であるインフルエンサーのイネス・ガルシアが、Tik Tokに投稿した動画が話題になっています。動画内で彼女はセビージャとベティスのライバル関係について冗談を交えながら、自身がセビージャFC派であることをほのめかし、セビージャのファンを喜ばせています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

ファンによる大規模な退陣要求デモが行われ、クラブの経営危機が浮き彫りになる中、サラリーキャップ問題による新戦力の未登録、放出候補の選定、GKやウイングの補強、そしてラファ・ミルへの法的対応など、セビージャFCはピッチ内外で解決すべき山積みの課題に直面しています。